小粋なイタリアン!Alfa Romeoを紹介
Alfa Romeo(アルファロメオ)と聞くとどんなイメージをお持ちでしょうか?伝統、スポーツカー、エンブレム・・・。Alfa Romeo(アルファロメオ)のエンブレムやエンツォ・フェラーリとの関わりにも触れながら小粋なイタリアンを紹介します。
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Alfa Romeo
いかにもイタリア車というAlfa Romeo。スポーツティなクルマ作りが特徴です。エンブレムの白地に赤い十字架はミラノ市、サラセン人を呑み込む大蛇を表すビショーネはヴィスコンティ家の紋章です。歴史的にはフェラーリの創始者エンツォ・フェラーリがアルファロメオのレース部門の総責任者であったこともあります。もちろんエクステリアデザインも見事ですが、特徴的なフロントグリルとエンブレムが目を引きます。
Giulietta
Giulietta (ジュリエッタ)は1954年デビュー。Cセグメントの直列4気筒直噴16バルブターボエンジン235psをパワートレインとしたモデルをメインにガソリンエンジン3種類、ディーゼルエンジン3種類をラインナップしています。車名のGiulietta (ジュリエッタ)はいかにもオシャレですが、名前の由来はシェイクスピアの悲劇『ロミオとジュリエット』とされていて、アルファロメオのロメオは英語読みでロミオ、イタリア語読みでロミオ、そしてジュリエッタもジュリエットのイタリア語読みです。このクルマは第一世代(1954年~1965年)、第二世代(1977年~1985年)、第三世代(2010年~)と別れており、車名の復活として継続されてきていますが、技術的なつながりはないとされています。カタログ的にはGiulietta(ジュリエッタ)とGiulietta Quadrifoglio Verde(ジュリエッタ・クアドリフォリオ・ヴェルデ)と分類されており、Quadrifoglio Verde(クアドリフォリオ・ヴェルデ)は特別なハイパフォーマンスバージョンと位置づけられています。
MiTo
出典:gigant.co.jp
MiTo(ミト)。Bセグメント1.4L直列4気筒のコンパクトハッチバックです。「MiTo」の「Mi」は 「Milano」、「To」は「Torino」、ミラノでデザイン、トリノで生産されていることからこの名がつけられました。ベンツやBMWなどもそうですが、グリルを見ると一目でそれとわかるフロントフェイス、そして流麗なサイドシルエット、MiToにしかない丸いテールランプ、スポーティでありながらかわいらしいエクステリアとなっています。インテリアは、このクラスの国産車にはないイタリア車らしいレッドを基調にした高級感あふれるデザインで、かわいいエクステリアから想像もできないスパルタンなもの。また1400ccのエンジンは、今流行のダウンサイジングターボで、「Alfa Romeo D.N.A.システム」で可変。街中からワインディングまで、大人な走りからスポーティな走りまで高次元にこなします。「MiTo GTA」の登場が待ち遠しいところ。
4C
4Cは、ミッドシップスポーツカーです。エンジンは、1750cc直列4気筒ガソリン直噴エンジンで、これはGiulietta Quadrifoglio Verde(ジュリエッタ・クアドリフォリオ・ヴェルデ)のエンジンをチューンしたもので、Giulietta Quadrifoglio Verde(ジュリエッタ・クアドリフォリオ・ヴェルデ)より5ps出力の高い240psとなっています。そのスペックからもわかるとおり、この車は単純に高出力のハイパワーのモンスターマシンということではなく、ボディがフルカーボンモノコック、そしてミッドシップと全体的にバランス重視のモデルとなっています。フルカーボンモノコックボディは軽量であることはもちろんのこと、よじれにも強く、簡単に言えばF1マシンと同じ構造なのです。そしてなによりそのエクステリア。さすがフェラーリの創始者エンツォ・フェラーリの出身母体と言える流麗なスタイリングとなっています。これで価格が800万円強なのですから、ゴテゴテの国産ハイパワーマシンや重量級高級セダンよりもこれを選択するほうが“粋”と言えるかも知れません。
小粋なイタリアン
いかがでしたでしょうか。素人から見ると”小粋なイタリアン”という雰囲気のオシャレなクルマたちというイメージですが、マニアからはいろいろと酷評されることもあるとのことです。クルマとはもちろん実用性も重要ですが、多分に趣味性要素が求められるもの。乗る人が気持ちよければいいと思うのです。決してイタリアンなクルマが日本に馴染まないということもありません。フェラーリなどよりよっぽど”粋”なクルマたちであると思います。
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この記事のライター
クルマとともに育ってきました。趣味はクルマ。出かけるのもクルマです。ドライブ、特に温泉が趣味で、おいしいそばを求めて旅に出ることもあります。