【Fashionista in Caribbean!】ポールスミス2017ssコレクション
ポールスミスはいつもスマートでスタイリッシュ、そして伝統的なイギリスのメンズファッションを軸にしながら、ポップで楽しいコレクションを見せてくれています。日本でも人気の高いポールスミスは、これからファッションを学ぼうとする方にもお手本のような存在でしょう。
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ラスタに彩られた華やかなコレクション
今回の春夏コレクション、ラスタカラーを中心に鮮やかでポップなスタイルをポールスミスらしく提案してくれました。
ラスタカラーとは、赤(戦いで流した血)、緑(豊かな大地)、黄(輝く太陽)、黒(ジャマイカ独立のために戦った黒人戦士)、それぞれ意味があります。ジャマイカで1930年代に発生した思想運動「ラスタファリズム」におけるシンボルカラーです。アフリカ回帰主義を根底にしており、菜食主義やドレッドロック、ガンジャなどを聖なるものとしています。1970年代に入りジャマイカ出身のレゲエアーティスト、ボブ・マーリーによって全世界に広く波及することになりました。
さて、そんなラスタカラーを中心にした今回のポールスミス2017ssコレクション、いくつか見ていきましょう。
襟元でアクセント
ネイビーのウィンドーペンチェックのスマートなスーツ、白のポロシャツの襟にラスタカラーを配してアクセントにしています。これだけで印象が華やかになり、それでいて爽やかなにまとまったスタイリングになっていますね。
柄オン柄
ボーダーシャツにチェックのジャケット、どちらもラスタカラーを中心に構成され鮮やかに。柄と柄を組み合わせるコーディネイトは難しいですが、うまく合わせると奥行きのある美しさが出せますね。白のパンツが全体をスッキリまとめています。
シックにアーティスティック
こちらはインナーとシューズでラスタカラーを。シックで落ち着いたパープルのスーツとの組み合わせが、アーティスティックな色気を感じさせますね。手に持ったバッグもカワイイです。
音楽がヴィジュアルに
光沢のあるダークトーンのオールインワン、ファスナーを下ろして裏返すと、ここに鮮やかなラスタカラーが!スニーカーのカラーでまとめあげています。
ボブ・マーリーによって世界に広がったレゲエは、90年代に入りヒップホップにも取り入れられるようになり、クラブシーンでもひとつのジャンルとして確立するようになりました。そんな流れを表現しているかのようなイメージが感じられます。
ラスタinトラッド?
これもインナーとシューズでラスタカラーを、カチッと仕立てられたスーツにVネックのニット、トラッドなアイテム使いですが、鮮やかなカラーリングでポップかつクールにスタイリングされています。ポールスミスらしい作品です。
ベーシックな中に鮮やかさを
ラスタカラー中心のコレクションの中に、ときおりこうして違ったカラーの配色のスタイリングもいくつかでてきました。これはとてもシックに落ち着いた印象ですね。それでもインナーはトリコロールを使うことによって胸元に鮮やかな印象を出していますね。主張しすぎないネックレスとシューズのカラー、バッグなどの小物のコーディネイトでスマートな中にもポップな印象を織り込み、巧みな色使いを見せています。
伝統に裏打ちされた力
ポールスミスはイギリスの伝統的なテーラリングとスタイリングを踏まえつつ、いつもカラフルな色使いで華やかで楽しいコレクションを見せてくれます。しっかりしたベースの裏打ちが、決して安っぽくならない上質さを生み出しています。著名人のファンも多いのはうなづけますし、着ることの楽しさをストレートに実感させてくれるブランドだと思います。
日本でも多く店舗展開されていますし、日本限定のラインも展開されています。是非ポールスミスの楽しさを味わってみてください!