今、京都は中華が熱い!?話題の「齋華」でその味を確かめる!
日本料理の聖地である京都で、この数年「中華料理」の名店が続々と登場しています。話題の店「齋華」でその極上の味わいと魅力に迫ります。
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京都は今、「中華」が熱い?!
京都といえば「日本料理」。
和食の要でもあるその土地では、昔から有数の割烹料理店が軒を連ねています。
もちろん、一見さんお断りのお店も多数。
和食を語る上で、京都の名店を味わうことは必要不可欠なものです。
しかし、そんな京都で今話題になっているのが「中華料理」。
にしぶち飯店や蓮香、京 静華 など、人気の中華料理店はすべて京都にあります。
和食の真髄である京都で、なぜ中華なのか?と疑問にも感じますが、フレンチが和食に近づいてきたように、中華も和食を融合し始めるこの時代。
京都だからこそ叶えられる極上の中華料理があるのです。
京都・東山「泉涌寺 齋華」
そんな中華ブームを迎えている京都で、今最も注目されているのが「泉涌寺 齋華」。
東山にある泉涌寺のすぐそばにある一軒家レストランです。
初めて伺うときには、誰もが迷うであろう場所。
それもそのはず、地図上では、泉涌寺エリアの中に位置しているのです。
泉涌寺の悲田院がある高台に寄り添うような場所にあり、周りは閑静な住宅街。
近くにPAはないので、伺う時はタクシーで行くのをお勧めします。
窓から見える驚きの景観
一軒家の店内は、靴を脱いで上がるカウンター8席です。
店内に入るとまず驚くのは、目の前に広がる大きなガラス窓。
高台に沿うように佇むこのお店、店内は2階までが吹き抜けになっており、窓からは寺の緑があふれるばかりに見えるのです。春には桜、秋には紅葉も愛でることができるといいます。
「京都で中華」という異色への期待も、この景色からますます高まってきます!
新たな四川料理
お料理は、四川料理をベースにフレンチを融合させたヌーベルシノワ。
中華でありながら、全くしつこくない上品な旨味を感じさせるお料理が特徴的です。
実はこちらは、もともと祇園で人気だった中華料理店「婆沙羅」が移転してオープンしたお店。
婆沙羅時代からのファンも多いものの、婆沙羅の料理よりもさらに進化した中華だと評判です。
コースはお任せ1本のみ。
ランチは¥5,000、夜は¥13,000と京都の名店では驚きの手頃な価格設定です。
とはいえ、使用する食材は最高級のものばかり。
ボリュームも多く、ランチでもしっかりとフルコースが提供されます。
名物①中華風カルパッチョ
コースの内容は季節ごとに変わりますが、名物として提供されることが多いメニューを幾つかご紹介します。
まず1つ目は、中華風カルパッチョ。
四川料理ではよくある中華風カルパッチョですが、こちらのお店は別格です。
白身魚に生クラゲやフルーツを合わせたカルパッチョ。
そこに、中華醤油とナッツとピーナツオイルを合わせた特製のカルパッチョソースがたっぷりと・・・!
香ばしいソースとフルーツの甘み、白身魚の旨味が合わさって一品めから極上の美味しさです。
名物料理②鮑と肝の和えそば
2つ目の名物メニューは、「鮑と肝の和えそば」。
実はとある雑誌でも紹介されたこちらのメニュー。仕入れが難しいそうなので、提供されるか否かは運頼み。
どうしても食べたい時には、予約時にその旨をやんわりとリクエストしてみるのも良いかもしれません。
そんな貴重なこのメニュー、”和えそば”なのでシメの麺と思われがちですが、コースの途中に出てきます。
出典:img.retty.me
肉厚の鮑を豆板醤に漬けんで蒸しあげ、濃厚な肝で作ったソースと一緒に細麺を絡めます。
濃厚な鮑の旨味と、ほんのり香るラー油の香ばしさがまた絶品。
何度食べてもまた食べたくなる病みつきの一皿です。
名物料理③担々麺
鮑の和えそばがシメの麺でないなら、シメは一体なんだと気になりませんか?
それが名物料理の3つ目である「担々麺」。
濃厚な旨味が凝縮されたスープに、特製の玉子麺を絡めていただくこの担々麺。
辛味は旨味だという言葉に深くうなずけるほど、深いコクを味わうことができます。
玉子麺は驚くほど細麺でありながら、しっかりとコシがありほんのり甘さを感じます。
すべてのバランスがまさに絶妙!
シメにふさわしい一品です。
ワインとマリアージュを楽しんで
齋華ではワインの種類も豊富。
常連客は、皆ワインとのマリアージュを楽しんでいます。
上質な中華料理に香り豊かなワインの組み合わせこそ、大人の嗜み。
もちろん紹興酒もあるので、ワインが苦手でも大丈夫です!
店舗情報
店名:齋華
TEL・予約:075-201-3239
住所:京都府東山区泉涌寺山内町35-3
営業時間:18:00~22:00
定休日:不定休
京都でしか楽しめない極上の中華を
いかがでしたか?
中華熱の熱い京都で、今最も話題の店「齋華」 をご紹介しました。
窓から見える景色も圧巻ですし、そこで頂く極上の中華も新たなジャンルを切り開く強さを感じます。
ご紹介したお料理は、ごくごくほんの一部。
進化を続けてやまないお店なので、ぜひ一度ご自身の舌でその味を確かめてみてください。
日に日に予約の取れないお店になっており、紅葉の時期は特に予約困難です。
旅行の予定がある方は、早めに問い合わせてみてくださいね。
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この記事のライター
フードアナリスト/体質改善アドバイザー/料理研究家。「食」は人生のエンターテイメントです。どんなテーマパークに訪れるより素敵なレストランと出逢う瞬間に心躍る私が、「本当に美味しい」「本当に使える」お気に入りグルメをご紹介します。