Auto italiana！情熱の国の素敵なクルマたち！イタリアのクルマ

情熱の国イタリア。あの世界のスーパーカーメーカーフェラーリの母国です。他にもアルファロメオやランボルギーニ、マセラティなど、他の国のメーカーと比較すると明らかにアカ抜けたデザインの素敵なクルマたち。イタリアの自動車メーカーをみていきます。

Ferrari

Ferrariは、言わずと知れた世界をリードするスーパーカーメーカーです。レーシングカー、グランツーリスモ及びスポーツカーのみの製造メーカー。振り返ってみても時代時代を反映する話題のクルマばかり。ディーノ246、365GT4BB、テスタロッサ、F40、エンツォフェラーリ、ラ フェラーリ、いくら挙げても挙げきれません。設立は1947年。創業者はエンツォフェラーリです。F1などのレースで知名度を上げて、高い評価の性能の高さ、デザインの美しさで世界的に高性能市販車としての地位を築きました。フェラーリは、創業から今まで、広告を一切行わないことでも知られています。そんなフェラーリもすべて順風満帆であったわけでもなく、1969年から2016年まではフィアットの傘下に入っています。フェラーリはサービスにおいても常に業界のパイオニアとなるべく、いろいろなチャレンジをしています。「カロッツェリア・ スカリエッティ・プログラム」は内装色や外装色、内装の素材をカスタマイズできるプログラムです。「テイラーメイド・プログラム」はフェラーリとまったく関係のない内外装素材で仕立てあげることができるサービスです。またワンオフモデルも制作していて、エリック・クラプトンなどセレブが特注しているようです。日本人も何人かいるとか。「フェラーリ・クラシケ」はフェラーリのクラシックカーのレストアやメンテナンスをするサービスです。もちろんF１をはじめとしたレース活動での活躍もみなさんがご存知のとおりです。

Maserati

Maseratiはスポーツカーメーカーで現在は高級車も販売しています。1914年に設立されました。Maseratiのロゴは創業時の三兄弟の結束を意味する三叉の銛“トライデント”をモチーフにしています。創業時から経営難にあったり、シトロエンの傘下、プジョーがシトロエンを買収、デ・トマソの傘下、フィアットの傘下、フィアット傘下のフェラーリ傘下と渡り歩き、現在はフィアットのスポーツカー部門で、アルファロメオと統括されています。

Alfa Romeo

Alfa Romeoはスポーツ性の高いクルマをつくるメーカーです。もちろんエクステリアデザインも見事ですが、特徴的なフロントグリルとエンブレムが目を引きます。白地に赤い十字架はミラノ市、ビショーネ（サラセン人を呑み込む大蛇）はヴィスコンティ家の紋章です。かのフェラーリの創始者エンツォ・フェラーリはアルファロメオのレース部門の総責任者でした。第二次大戦までは超高級、高性能スポーツカーやGTを少数生産していましたが、1950年ごろ大衆量産車メーカーへ転身しました。日本とも関係が深く、1966年に発売された「スバル1000」のメカニズムレイアウトを模倣したという話や、1984年には日産と提携、日産「パルサー」に水平対向エンジンを搭載した車種を発売するなどしています。1986年にフィアットに買収され、今に至ります。

FIAT

FIATはイタリア最大の企業グループです。FIATはFabbrica Italiana Automobili Torinoでトリノのイタリア自動車製造所の意味です。現在自動車メーカーとしては、マセラティ、アルファロメオ、ランチア、アバルト、マニエッティ・マレリを傘下におさめています。かつて「フランスはルノーを持っているが、フィアットはイタリアを持っている」とまで言われた大企業です。1899年に創立。有名なクルマは「500」、「パンダ」、「プント」です。セリエAのユヴェントスはFIATの創業家であり、オーナーであるアニェッリが設立し現在でもオーナーになっています。ユヴェントスの選手はFIATグループのクルマに乗っているとか。

イタリアのクルマはひと味違う

いかがでしたでしょうか。今回取り上げられませんでしたが、ランボルギーニもイタリアです。やはりイタリアのクルマはひと味違います。しかし経営となると他の国々と同様にスペシャルなクルマを作っているからといって企業として成功しているわけではないようです。フランスのルノーと同じように、イタリアでもまた大衆車メーカーであるFIATが企業規模が大きく、またほとんどのイタリアメーカーはFIATの傘下です。あのフェラーリでさえ2016年にやっと独立したのです。