マンガも今や紳士の嗜み。ちょっとニッチな注目Webマンガ作品４選

①キャリアウーマンとイケメンゲイ教師による同棲生活を描いた食ライフコメディ『にがくてあまい』

仕事に燃えるアラサーキャリアウーマンのマキ。だが私生活は惨憺たるもので、 男に至っては無縁の生活を送っていた。だがそんなある日、 マキは男子高校で美術教師を務めるイケメン男色家教師の渚と出会い、同居する事に…。 料理下手で食に関心のない女と料理上手な菜食男。そんな男女に果たして恋は生まれるのか…!?

出典：comic.mag-garden.co.jp

それぞれ仕事、恋愛、家族関係などに悩みを抱えた登場人物達が大切なものを見つめ直し、取り戻していく姿を描いた良作です。同性愛という、下手に触ると炎上しかねない難しいテーマについてもコメディ・シリアスの両面で上手く作品に取り入れています。
毎話登場するレシピもロハスでマクロビオティックなものばかり。個人的には『クッキングパパ』を読むならこちらを読むべきだと思っています（うえやまとち先生、お許しください！）。

▼『にがくてあまい』はこちらで連載中（※一部無料で閲覧可能です）

iTunes Store で 小林ユミヲ「にがくてあまい(1)」の無料サンプルを入手、もしくはブックを購入できます。このブックは iPhone、iPad、または iPod touch 上で iBooks を使って読むことができます。

②成果に値する対価を…学園マネーゲーム『市場クロガネは稼ぎたい』

私立・学円園学園。ここは一風変わった教育システムを基としている。
それは…学園内で稼いだ“金”が進級・卒業・就職の全てを決める、というもの！このシステムで実社会へ有用な人材を送り出しているのだ。
そして今この学園に、1人の少年が降り立った。その男の名は市場クロガネ！　財閥御曹司でありながら、自らの力を試しにこの学園へ入学したのだった…

出典：urasunday.com

PERやPBR、IPO、M&Aといった金融用語もこの作品一つでざっくり網羅が可能です。いわゆるアカデミックな経済学ではなく、主人公やその周囲の人物が「稼ぐ」ことに主眼を置いた作品のため、内容も実用的になっています。可愛い女の子キャラクターも多数登場する、まさに紳士のための金融入門として最適な作品です。

▼『市場クロガネは稼ぎたい』はこちらで連載中（※一部無料で閲覧可能です）

iTunes Store で 梧桐柾木「市場クロガネは稼ぎたい(1)」の無料サンプルを入手、もしくはブックを購入できます。このブックは iPhone、iPad、または iPod touch 上で iBooks を使って読むことができます。

③悩めるアラサー男女の恋愛模様を描いた『失格人間ハイジ』

小説家の夢に破れ、バイト先に契約社員として就職した書店員・灰澤修治２９歳。
恋愛や人生に様々なコンプレックスを抱えた彼が恋をした相手は、自分より収入が高そうな女性だった・・・

出典：www.comico.jp

こちらは最近ももいろクローバーZのテレビCMを打ち出しているWebマンガプラットフォーム「comico」からのご紹介。
実はこの作品に関しては、まだ単行本化もされていません。自分より高収入な女性との恋に引け目を感じてしまう主人公の姿から、女性の社会進出に伴う恋愛市場の自由化などに思いを馳せながら読んでみるのも一興ではないでしょうか。

▼『失格人間ハイジ』はこちらで連載中（※全話無料で閲覧可能です）

仲良し5人組がファミレスに行ったり海に行ったり、後輩やクラスメイトの発言が変にエッチだったり、彼氏やお兄ちゃんが特殊なプレイを要求してきたり… 下ネタ・赤面が満載の、JKたちの日常をつづった、女子高校生オムニバスコメディ、完成しました！

出典：amzn.to

変な女子高生が駄弁りながら下ネタを挟んでくる、ほぼそれだけの作品です。一話完結のオムニバス形式のため、長編ならではの味わい深さには欠けますが、思春期の頃のあの感覚を未だに引きずっているという自負のある方には是非一度読んでいただきたいと思っています。
「日常系×女子高生×下ネタ」という、どうしようもなくヴィレッジヴァンガードの棚が似合う作品ではありますが、VOKKA読者の方もたまにはこのようなものに触れてみるのも面白いのではないでしょうか。

▼『アナーキー・イン・ザ・JK』はこちらで掲載中（※一部無料で閲覧可能です）

iTunes Store で 位置原光Z「アナーキー・イン・ザ・JK」の無料サンプルを入手、もしくはブックを購入できます。このブックは iPhone、iPad、または iPod touch 上で iBooks を使って読むことができます。

どのマンガがすごいのかは、宝島社ではなくあなた自身で決めて欲しい

今回紹介した4つの作品があなたの好みに合うかは、正直まったく確信がありません。結局重要なのは、他者からのレコメンドよりも自分自身がその作品をどう感じるかです。
「このマンガがすごい！」という企画が毎年マンガ業界で話題になりますが、自分にとってのすごいマンガは自分で決めるべきだと思っています。
筆者が挙げた4つの作品がイマイチだと感じても、各作品が連載されているプラットフォームの中で好みの一作と出会えるかもしれませんので、たまにはネットでマンガ巡りというのも良いのではないでしょうか。

▼今回紹介したプラットフォーム一覧

他にも多くのプラットフォームはありますので、本記事をきっかけに色々探してみていただければ幸いです。