大作からマイナー作品まで!おすすめサスペンス映画15選

大作からマイナー作品まで!おすすめサスペンス映画15選

ハラハラさせられるサスペンス映画は、どんな時に観てもおもしろいもの。今回は映画賞を受賞している大作から、ミニシアター系のマイナーな作品まで!おすすめのサスペンス映画を15作品厳選してご紹介します。

mrmk1104Moeka Kotaki
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      1. 目次
  1. 時間があっという間!緊張が止まらないサスペンス映画
  2. 1. ロープ (1948)
    1. 作品概要・あらすじ
    2. 気づいて!目の前の男は殺人犯
  3. 2. コラテラル (2004)
    1. 作品概要・あらすじ
    2. 怖いけどかっこいい!トム・クルーズ
  4. 3. レベッカ (1940)
    1. 作品概要・あらすじ
    2. 姿なき恐怖“レベッカ”
  5. 4. ゆりかごを揺らす手 (1991)
    1. 作品概要・あらすじ
    2. 身の毛もよだつ、女性の復讐劇
  6. 5. ディスタービア (2007)
    1. 作品概要・あらすじ
    2. “のぞき”をきっかけに始まる事件
  7. 6. パーフェクト・ホスト 悪夢の晩餐会 (2010)
    1. 作品概要・あらすじ
    2. 忍び込んだその家は、サイコパスの家だった
  8. 7. 沈黙のジェラシー (1998)
    1. 作品概要・あらすじ
    2. 男性も冷や汗必至!女のこわ〜い戦い
  9. 8. ザ・コール 緊急通報司令室 (2012)
    1. 作品概要・あらすじ
    2. 電話だけで少女を救え!
  10. 9. チェイサー (2008)
    1. 作品概要・あらすじ
    2. 全てが痛々しい、迫力の韓国サスペンス
  11. 10. マシニスト (2004)
    1. 作品概要・あらすじ
    2. ストーリーも役作りも衝撃!
  12. 11. リピーテッド (2014)
    1. 作品概要・あらすじ
    2. 誰もが怪しい!明らかになっていく事実に衝撃
  13. 12. セブン (1995)
    1. 作品概要・あらすじ
    2. 1度観たら忘れられない!重さがのしかかる作品
  14. 13. ノーカントリー (2007)
    1. 作品概要・あらすじ
    2. 邪悪な殺戮劇を目撃せよ!
  15. 14. アメリカン・ビューティー (1999)
    1. 作品概要・あらすじ
    2. ボロボロと崩れゆく家族の結末は?
  16. 15. ランダム 存在の確率 (2013)
    1. 作品概要・あらすじ
    2. どこまでついてこれる?入り組んだ奇妙な世界
  17. 日頃味わえない緊迫感を楽しんで!
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時間があっという間!緊張が止まらないサスペンス映画

まるでその場所にいるかのような臨場感、犯人と対峙している緊張感を味わえるサスペンス映画。最後まで何が起こるか分からないサスペンス映画は、友達や恋人とはもちろん1人でじっくり観賞するのも楽しいですよね。観ている間はハラハラしっぱなし、観終わったあとも興奮が冷めやらない!そんなサスペンス映画を集めてみました。

1. ロープ (1948)

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作品概要・あらすじ

舞台はマンハッタンのアパートの一室。自分たちを優秀だと思っている青年、フィリップとブランドンは友人を殺して“完全犯罪”を成立させます。スリルを楽しみたい彼らはなんと遺体がある部屋でパーティーを開くことに・・・自分たちの優秀さを示したいがために犯罪を行った2人は、いったいどうなるのでしょうか?
手がけるのは『サイコ』や『鳥』など、映画史に残るホラー・サスペンス映画を製作したアルフレッド・ヒッチコック監督です。

気づいて!目の前の男は殺人犯

『ロープ』は全編ノーカットで撮影されているような映像も魅力です。物語と同じ時間を自分たちも過ごしているかのような気分にさせられます。 殺人を行った部屋に友人たちを招き、なに食わぬ顔でパーティーをひらく2人。フィリップとブランドンが感じているスリルを体験できると共に、その場にいる人たちに思わず「この人たち、危ないです!」と声をかけたくなってしまいます。

そんな映画『ロープ』、1920年代に実際に起こった事件を基にしているというのもなんとも驚きですよね。 モノクロ映画でしか味わえない緊迫感も、作品の魅力です!

公開 : 1962年10月20日
監督 : アルフレッド・ヒッチコック
出演 : ジェームズ・スチュワート、ジョン・ドール

2. コラテラル (2004)

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作品概要・あらすじ

トム・クルーズといえば『ミッション・イン・ポッシブル』や『トップガン』など、爽やかな笑顔がトレードマークのアクション俳優のイメージが強いですよね。しかしこの『コラテラル』では、恐ろしい殺し屋を演じています。
マックスは12年間タクシー運転手として働いている真面目な男。ある夜、アニーという客と会話が盛り上がり、目的地に着くまでの時間の賭けをします。賭けに勝ったマックスが次に載せたのはヴィンセントという男。マックスを気に入ったヴィンセントは、「タクシーを貸し切りたい」という提案をします。最初は断るマックスでしたが、ヴィンセントに押し切られてしまいます。しかしそれが悪夢の始まりだったのです・・・

タクシー運転手、マックスを演じるのは『アニー』や『アメイジング・スパイダーマン2』などに出演しているジェイミー・フォックスです。

怖いけどかっこいい!トム・クルーズ

トム・クルーズ演じる殺し屋のヴィンセントに付き合わされることになってしまったマックス。ロサンゼルスの街を舞台に、次第に闇の世界に引き込まれていく姿がダークな映像と共に映しだされています。
これまでの爽やかな役とは違い、内なる狂気を秘めた殺し屋を見事に演じきっているトム・クルーズ。恐ろしくもやっぱりかっこいいトム・クルーズ、改めてファンになってしまうかも。夜の街を疾走する2人、そして怒涛のクライマックスとは・・・あなたもタクシーに乗っている気分になって、ぜひご覧ください!

公開 : 2004年10月30日
監督 : マイケル・マン
出演 : トム・クルーズ、ジェイミー・フォックス

3. レベッカ (1940)

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作品概要・あらすじ

主人公の“わたし”は、裕福な婦人の付き人としてモンテカルロにやってきました。そこでハンサムな金持ちのマキシムと出会い、恋に落ちた2人は結婚することに。“わたし”はマキシムが住むイギリスに一緒に行くことになります。しかしマキシムにはある暗い過去が。実は彼は1年前、前の妻レベッカを事故で亡くしていたのです。家のメイド、ダンヴァース夫人に受け入れてもらえないことをのぞきだんだんと新生活になじんでいく“わたし”でしたが、レベッカの見えない影におびえるようになり・・・

先ほどの『ロープ』を手がけた、おなじくアルフレッド・ヒッチコック監督の代表作品です。

姿なき恐怖“レベッカ”

タイトルにもなっているマキシムの前妻、“レベッカ”。実は彼女は1度もこの映画で登場しません。しかしこの“レベッカ”に、登場人物も映画全体も支配されています。姿が見えないのにその大きな存在感に、じわじわとした恐怖を味わうことができます。

マキシムの人物像や“レベッカ”の事故の真相、そして不気味なダンヴァース夫人・・・二転三転するストーリーにあっという間に時間がたってしまうはず。古くも色あせない名作サスペンス映画です。

公開 : 1951年4月7日
監督: アルフレッド・ヒッチコック
出演 : ジョーン・フォンテイン、ローレンス・オリヴィエ

4. ゆりかごを揺らす手 (1991)

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作品概要・あらすじ

2人めの子供を妊娠したクレア。彼女は診察先で産婦人科医のモットにセクハラをされたとして、彼を訴えます。追い詰められたモットは挙げ句の果てに自殺。モットの妻のペイトンは財産を没収された上にショックのあまり流産してしまいます。ペイトンはクレア一家に復讐することを決意。ベビーシッターとしてクレアの家に入りこむのです・・・

身の毛もよだつ、女性の復讐劇

逆恨みをして復讐を誓った女性、ペイトン。最初はベビーシッターとしてエレガントにふるまっているペイトンですが、次第に狂気をむきだしにしていきます。赤ちゃんを育てるという中でのペイトンの行動がとてもおそろしく、ヒヤヒヤさせられます。あえて無名の俳優を起用しているところがまたとてもリアルに仕上がっています。

クレア家をひっかきまわしていくペイトンの復讐劇。そのゆりかごを揺らす手は悪魔の手!身の毛もよだつサイコ・サスペンス、眠れない夜にゾクっとした気分を味わってみてはいかがでしょうか。

公開 : 1992年4月11日
監督 : カーティス・ハンソン
出演 : レベッカ・デモーネイ、アナベラ・シオラ

5. ディスタービア (2007)

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作品概要・あらすじ

主人公のケールは事故で父親を亡くし、荒んだ精神状態になってしまっていました。ある日学校で教師を殴ったケールは、自宅謹慎処分を受けます。暇をもてあましたケールが始めたのは、近所の住人たちを望遠鏡でのぞくこと。その中でもどこか怪しげな男性に興味をもったケールは、友人を巻き込んで監視をはじめて・・・
ケールを演じるのは『トランスフォーマー』シリーズで主役を演じているシャイア・ラブーフです。低予算ながらもロングランを記録した大ヒットサスペンス映画です。

“のぞき”をきっかけに始まる事件

ケールと友達が目をつけたのは、どことなく怪しい中年の男性。若い女性を連れ込んでいたり、時々叫び声が聞こえたり。でも本人は紳士的でボロが出ることもなく、逆にケールたちが警官に睨まれてしまって・・・ほんの“のぞき”をきっかけに奇妙な出来事に巻き込まれていく様がテンポ良く展開されていきます。恋あり、ユーモアありのサスペンス映画『ディスタービア』。ハラハラできること、間違いありません!

公開 : 2007年11月10日
監督 : D・J・カルーソー
出演 : シャイア・ラブーフ、サラ・ローマー

6. パーフェクト・ホスト 悪夢の晩餐会 (2010)

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作品概要・あらすじ

主人公のジョンは銀行強盗をはたらき、警察から追われていました。彼が身を隠すために入った家に住んでいるのは、親切な中年男性ウォーウィック。ウォーウィックはジョンを丁寧にもてなします。しかし、強盗であることを知られてしまったジョンはウォーウィックを脅そうとするのですが、逆にウォーウィックが異常な本性をみせ始めて・・・2人の男の戦慄の1夜を描いたサイコ・サスペンスです。

忍び込んだその家は、サイコパスの家だった

強盗をはたらき、かくまってもらうために入った家。普通の人の家だと思ったら、そこは異常な紳士が住んでいる家だった!いつのまにか立場逆転、ジョンはこの家から生きて出ることができるのか・・・もとは自分が悪いとはいえ、サイコパスにもてなされるなんて最悪の状況ですよね。

出れそうで出られない、次にどんな異常なことをされるか分からない。2人だけの家のなかで繰り広げられる恐ろしい展開に背筋が凍る『パーフェクト・ホスト 悪夢の晩餐会』。どんな悪夢なのかは、ぜひ観て確かめてみてください。

公開 : 2010年5月7日
監督 : ニック・トムネイ
出演 : デヴィッド・ハイド・ピアーズ、クレイン・クロフォード

7. 沈黙のジェラシー (1998)

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作品概要・あらすじ

主人公のヘレンは恋人のジャクソンと共に、ニューヨークで幸せに暮らしています。やがてヘレンは妊娠し2人は結婚、夫婦でジャクソンの故郷であるケンタッキーに住むことに。そこに住むジャクソンの母、マーサは息子のことを溺愛していました。嫉妬に狂うマーサは2人の仲を引き裂くために、おそろしい行動をとりはじめて・・・
ジェシカ・ラングとグウィネス・バルトローという美人女優の共演、こんな嫁・姑関係嫌だ!と声をあげたくなってしまう心理スリラーです。

男性も冷や汗必至!女のこわ〜い戦い

妊婦のヘレンにとるジャクソンの母、マーサの行動は陰湿そのもの。その行動や言動も次第にエスカレートしていって・・・自分の母のことを疑わないジャクソンにもかなりやきもきさせられてしまいます。嫉妬に狂った女性の行動に、冷や汗をたっぷりかくこと間違いありません。

夫婦の関係はどうなってしまうのか、ヘレンはマーサの魔の手から逃れることができるのか、無事に赤ちゃんを出産することができるのか?すぐにヒヤヒヤしたい!という時に『沈黙のジェラシー』おすすめです。

公開 : 1998年10月24日
監督 : ジョナサン・ダービー
出演 : ジェシカ・ラング、グウィネス・バルトロー

8. ザ・コール 緊急通報司令室 (2012)

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作品概要・あらすじ

市民たちのSOSをキャッチし、それを解決に導く911緊急通報司令室のオペレーターたち。敏腕オペレーターのジョーダンは、ある日受けた不法侵入者の事件で通報者の女性を救うことができず、自信をなくしてしまっていました。ある日、若い女性ばかりを狙う連続殺人鬼に拉致された少女からのSOSを受けたジョーダン。ジョーダンは自分のトラウマを乗り越え、少女を救うことができるのでしょうか?

ジョーダンを演じるのは『X-MEN』シリーズや『チョコレート』に出演する人気女優ハル・ベリー。緊張感あふれる演技を披露しています。

電話だけで少女を救え!

相手は連続殺人鬼、誘拐された少女は車のトランクの中。手がかりとなるのは彼女からの電話だけ・・・早くしないとまたしても少女を救うことができなくなってしまう。刻々と近づくタイムリミット、犯人に気づかれないようにかける電話、そしてジョーダンが出す指示に思わず感心しながら、食い入るように見入ってしまいます。
迫力のクライマックスが待ち受ける『ザ・コール 緊急通報司令室』。手に汗にぎる救出劇をご覧ください。

公開 : 2013年11月30日
監督 : ブラッド・アンダーソン
出演 : ハル・ベリー、アビゲイル・プレスリン

9. チェイサー (2008)

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作品概要・あらすじ

元刑事のジュンホが経営するデリバリーヘルス店で、働く女性たちが次々と失踪するという事件が起こっていました。同じ頃街では、猟奇殺人事件が勃発。ジュンホは消えた女性たちが残した手がかりとともに、ヨンミンという客にたどりつきます。逮捕されすぐに自供したヨンミンでしたが、証拠不十分で釈放されて・・・

実はこの映画、韓国で実際に起こった連続殺人事件を基にしているんです。韓国内外でも高く評価された『チェイサー』は、ハリウッドスターのレオナルド・ディカプリオがリメイク権を獲得しています。

全てが痛々しい、迫力の韓国サスペンス

韓国映画のサスペンスは、欧米圏で製作される映画よりも陰鬱な、ゾッとする雰囲気に包まれているのが特徴です。猟奇殺人事件の描写もかなりグロテスクで、全てがヒリヒリと痛々しいもの。容疑者のヨンミンも気味が悪く、また彼を追いかけるジュンホの執念も狂気的なものです。

韓国の迷路のような社会を舞台に繰り広げられる、泥沼犯罪映画『チェイサー』。きっとトラウマにも似た衝撃の余韻が、心に焼きつくはずです。

公開 : 2009年5月1日
監督 : ナ・ホンジン
出演 : ハ・ジョンウ、キム・ユンソク

10. マシニスト (2004)

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作品概要・あらすじ

映画で登場するのはガリガリにやせ衰えた男、トレヴァー。彼は不眠症に悩まされており、なんと1年間も眠っていなかったのです。自宅には不気味な張り紙を見つけ、仕事場では謎の新しい同僚と出会い、それからトレヴァーの身の回りでは悪夢のような出来事が次々と起こり始めます。誰かが自分を狙っていると疑心暗鬼に陥るトレヴァー。果たして、彼の運命は?
サンダンス映画祭やベルリン国際映画祭などで絶賛された、世にも奇妙なサスペンス映画です。

ストーリーも役作りも衝撃!

不眠症の男、トレヴァーを演じたこの俳優。みなさん誰か分かりますか?『ダークナイト』シリーズでバットマンを演じているクリスチャン・ベイルなんです。『ダークナイト』での鍛え上げられた肉体からは想像つかないくらいの豹変っぷりですよね。なんと30キロもの減量をして、この役に挑んだのだそうです。

“1年間眠っていない男の話”というだけでも衝撃の『マシニスト』。彼の悪夢の先には何が待ち受けているのでしょうか?暗号や伏線がたくさんちりばめられた、映画好きもうなる作品です。

公開 : 2005年2月12日
監督 : ブラッド・アンダーソン
出演 : クリスチャン・ベイル、ジェニファー・ジェイソン・リー

11. リピーテッド (2014)

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作品概要・あらすじ

クリスティーンは事故の後遺症により1日しか記憶がもたないという障害をかかえていますが、夫のベンに支えられながら生活しています。前日の記憶どころか自分や結婚生活のことも忘れてしまうクリスティーンですが、ベンは10年以上も献身的にクリスティーンを支えているのでした。
そんなクリスティーンのもとに、主治医を名乗る人物から電話がかかってきます。実はクリスティーンは夫に内緒で診察を受けており、毎日の映像をここ数週間記録していたのです。そこには驚きの映像がおさめられていて・・・

誰もが怪しい!明らかになっていく事実に衝撃

犯人かも?と思っても、翌日には忘れてしまうクリスティーン。主治医の言うことと優しい夫の言うことにも食い違いがあり、彼女の疑惑はふくらんでいくばかり。記憶を失いながらも徐々に自分の身に起こったことの真相に近づいていくクリスティーンですが・・・予想もつかないラストが待ち受けているサスペンス映画です。

クリスティーンを演じるのは大女優ニコール・キッドマン。夫のベンを演じるのは『英国王のスピーチ』や『キングスマン』でおなじみのコリン・ファースです。2人のベテラン俳優による演技合戦も見所です。

公開 : 2015年5月23日
監督 : ローワン・ジョフィ
出演 : ニコール・キッドマン、コリン・ファース

12. セブン (1995)

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作品概要・あらすじ

キリスト教の“7つの大罪”をみなさんご存知でしょうか。“肉欲・高慢・嫉妬・憤怒・怠惰・強欲・暴食”という、人間を罪に導くとされる感情や欲望のことです。この“7つの大罪”をモチーフにした猟奇殺人事件を追う2人の刑事の姿を描いたサスペンス映画です。
ベテラン刑事を演じるのはモーガン・フリーマン。新人刑事を演じるのはブラット・ピットです。名優2人が難事件に挑む、渋く重みのある演技を見せています。

1度観たら忘れられない!重さがのしかかる作品

“7つの大罪”をもとに行われる殺人は、どれも猟奇的で恐ろしいもの。どこか絵画のような映像と凝られたオープニングからみられるスタイリッシュさは、他のサスペンス映画にはない重みを演出しています。

人間の欲や傲慢さ、罪について描かれた『セブン』。この恐ろしい事件の本当の犯人とは、また2人の刑事の運命はいかに・・・?とことんダークな世界観、暗く重い余韻がずっしりとのしかかるこの映画、観終わったらぜひ結末について語り合ってみてください。

公開 : 1996年1月27日
監督 : デヴィッド・フィンチャー
出演 : ブラット・ピット、モーガン・フリーマン、グウィネス・バルトロー

13. ノーカントリー (2007)

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作品概要・あらすじ

ある荒野で狩りをしていたルウェインは、大量の死体とヘロイン、そして大金を目にします。大金を持ち帰ったルウェインは、シガーという残忍な殺し屋に追われるはめに・・・事件を追うことになったベテラン保安官、大金を持ち逃げる男、謎の殺し屋。アメリカとメキシコの境を舞台に繰り広がれられる、世にも凄惨な犯罪劇です。

手がけるのは世界的に大ヒットした映画『ファーゴ』を監督したコーエン兄弟です。“完璧”と数々の映画評論家に言わしめたこの『ノーカントリー』は、アカデミー賞作品賞をはじめ4部門を受賞しました。

邪悪な殺戮劇を目撃せよ!

逃げる男、追う殺し屋、保安官という構図の映画はよくありますが、この『ノーカントリー』は他のどの作品よりも異様な緊張感が走る作品です。

映画史に残る邪悪な殺し屋、シガー。彼には人間らしい感情というものはいっさい存在しません。圧倒的に強く、理不尽に人を殺すシガーに私たちは底知れない恐怖を植えつけられてしまいます。
無駄なく巧妙に作られた映画『ノーカントリー』。1度観たらもう1回、映画の意味について何度でも観て考えたくなる作品です。

公開 : 2008年3月15日
監督 : ジョエル・コーエン、イーサン・コーエン
出演 : トミー・リー・ジョーンズ、ハビエル・バルデム

14. アメリカン・ビューティー (1999)

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作品概要・あらすじ

現代のアメリカ社会に潜む様々な影を、斬新なタッチで描いたのがこの『アメリカン・ビューティー』です。

広告代理店につとめる中年男、レスター。彼は妻と娘と一見理想的な家庭を築いています。しかしある日、会社からリストラ宣告を受けるレスター。おまけに彼は、娘のチアリーディング部の友達に恋をしてしまって・・・ふとしたことから家庭が崩壊していく様を描いた、奇妙なファミリードラマです。『アメリカン・ビューティー』はアカデミー賞作品賞を受賞するなど、高い評価をうけました

ボロボロと崩れゆく家族の結末は?

セクシーなパッケージが目をひく『アメリカン・ビューティー』。このバラのように“赤色”が効果的に使われた映像は、おしゃれでスタイリッシュ。しかしそんな美しい映像と反して、レスターの家庭はどんどん崩壊の道をたどっていきます。

ちょっとしたことから家族の本音もみえ、さらには自分もトラブルに巻き込まれていく。一見普通に見えても、実は日常にとんでもないことが潜んでいるかも?コミカルかつゾッとする作品を観たいというときにおすすめです!

公開 : 2000年4月29日
監督 : サム・メンデス
出演 : ケヴィン・スペイシー、ソーラ・バーチ

15. ランダム 存在の確率 (2013)

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作品概要・あらすじ

彗星が地球に接近している夜、ある男女8人が自宅でパーティーをひらいていました。楽しんでいる矢先、彗星の影響であたりが停電。家を出た8人はそこで驚きの光景を目にします。そこには自分たちと全く同じ顔をした人物が、同じ家でパーティーをひらいていたのです。自分と同じ存在が同じ空間に存在していることに、おそれおののく8人は・・・

どこまでついてこれる?入り組んだ奇妙な世界

世界には、時空が違うところに自分と同じ人間が存在する平行世界=パラレルワールドが実際にあると言われています。この『ランダム』も、そんなパラレルワールドを描いている作品です。

自分たちと同じ人間を見つけてしまった8人。彼らの様子を探るうちに、彼らの中でも秘密にしていたことがだんだんと明らかになってきて・・・誰が“こちらの世界”の人間で、誰が“あちら側”から来た人間なのか。巧みな映像技法でどんどん複雑になっていく映画、あなたも観ているうちについていけなくなってしまうかも?『ランダム』、よく目を凝らしてご覧ください!

公開 : 2015年1月24日
監督 : ジェームズ・ウォード・バーキット
出演: ニコラス・ブレンドン、モーリー・スターリング

日頃味わえない緊迫感を楽しんで!

犯罪劇やミステリードラマ。どれも非日常な出来事のはずなのに、その臨場感についついひきこまれてしまう。サスペンス映画にはそんな魅力がありますよね!普段の生活では味わうことのないハラハラした気分を、ぜひ映画の世界で楽しんでみてくださいね。

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Moeka Kotaki

フリーライター。主に映画のことについて執筆中。

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