かわいいだけじゃない?男性も楽しめるガーリーな映画おすすめ15選
女性はやっぱり、ファッショナブルな映画が好きなもの。ガーリーな世界観の映画というと女性向けのイメーjジですが、実は男性が観ても楽しめる作品も多いんです。今回はお家デートで楽しむもよし、1人でじっくり観るもよし。“ガーリーなのに大人も楽しめる”映画をご紹介したいと思います。
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ただおしゃれなだけじゃない“ガーリー映画”
どこを切り取ってもかわいい映像。出てくるキャラクターのファッションはみな個性的でキュートなものばかり。女性は写真集を眺めているような映画についつい惹かれてしまうんです。「女性向けの恋愛映画が多そう」「おしゃれな映画もいいけど、やっぱりアクション映画の方が・・・」今回はあまりこういった“ガーリー”なジャンルを手に取らない男性も必見!彼女も絶対喜ぶこと間違い無しな、おしゃれな世界観の映画を厳選しました。
1. (500)日のサマー (2009)
作品概要・あらすじ
「好きな恋愛映画」を聞かれて女性が選ぶことの多い作品がこの『(500)日のサマー』です!
主人公は運命を信じている、ちょっとサエない青年トム。ある日トムは新しく入社してきた女の子、サマーに一目惚れしてしまいます。一線をこえてしまう2人ですが、トムにこう言い放つサマー。「私、運命を信じていないの。傷つきたくもないから、私たちはこのままでいましょう」トムは傷つきながらも、サマーとの恋人ではない関係を続ける道を選ぶのですが・・・トムとサマーの“最低で最高な”500日を描いたラブストーリーです。
トムを演じるのは『バットマン』シリーズや『ザ・ウォーク』など、話題作に多数出演している俳優ジョゼフ・ゴードン=レヴィット。トムが恋する女の子サマーを演じるのは、『イエスマン』でキュートな魅力を披露したゾーイ・デシャネルです。フレッシュな2人の共演にも注目です。
最高?最低?語り合いたくなる恋愛映画
どこかファンタジックで、サマーのファッションやデートシーンもおしゃれでかわいい『(500)日のサマー』。天真爛漫に男性を振り回すサマーと、そんなサマーに振り回される不器用なトム。甘酸っぱくも切ないこの作品、男性と女性でかなり意見が分かれる物語です。
「サマーの言動についてどう思った?」「ああいう時って、女の子はどう思ってるの?」観終わったあとトムとサマーの恋について、あれこれ盛り上がること間違いありません。コミカルなのになんだか考えさせられる映画が観たい時にぜひ、手にとってみてくださいね!
公開 : 2010年1月9日
監督 : マーク・ウェブ
出演 : ジョゼフ・ゴードン=レヴィット、ゾーイ・デシャネル
2. 恋愛睡眠のすすめ (2006)
作品概要・あらすじ
父の死をきっかけにメキシコからパリに移り住むことになったステファンは、とってもシャイな性格。仕事場にもなかなか馴染めず、自分の世界にこもる日々・・・そんなある日ステファンは隣に越してきた知的な女性、ステファニーに恋をします。思うようにステファニーに思いを告げられないステファンは、やがて夢と現実の世界が混同していくように。儚くもどこか愛おしいラブストーリーです。
監督は数々の賞を受賞した映画『エターナル・サンシャイン』やダフト・パンク、レディオヘッドなど有名ミュージシャンのMVも手がけているミシェル・ゴンドリーです。主人公が恋をする女性は実力派フランス人女優、シャルロット・ゲンズブール。彼女の優しいウィスパーボイスが作品の雰囲気にマッチしています。
夢と現実が入り混じる、切ない恋の物語
現実はなかなか思うようにいかなくとも、夢の中ならなんでもできる!現実ではうまくいかない恋だって、夢の中ならスムーズにすすめられる・・・少し臆病な性格のステファンは、自分の部屋にこもっては夢を見るばかり。そんな彼の言動に驚かされ、時には困りながらも優しく見守るステファニー。ステファンの行動は突飛なものばかりですが、恋する彼の心情には思わず誰もが共感してしまいます。
おもちゃ箱をひっくり反したような、素朴で個性的な映像はミシェル・ゴンドリーワールド全開!ポップでかわいらしいのに、観終わったあとには切なさがあとをひきます。余韻が残る少し変わった作品が観たいという時、ぜひ『恋愛睡眠のすすめ』選んでみてくださいね。
公開 : 2007年4月28日
監督 : ミシェル・ゴンドリー
出演 : ガエル・ガルシア・ベルナル、シャルロット・ゲンズブール
3. エコール (2004)
作品概要・あらすじ
舞台は深い森の奥にたたずみ、高い壁で外界としっかり遮断された学校“エコール”。そこでは6歳から12歳までの少女たちが、学校に通いながら生活していました。
6歳の少女イリスはそんなエコールに入学してきます。男の子がいない環境に慣れていくイリスでしたが、ある日1人の少女が脱走をはかって・・・白いワンピースに身をつつんだ少女たち、時折開催される少女たちの発表会。耽美的で不思議な世界へいざなわれる映画が『エコール』です。
ユートピア?ディストピア?奇妙な学校の謎とは?
この『エコール』に登場するのはほぼ少女たちのみ。そろって白い制服をまとい、無垢な表情を浮かべる少女たちは天使のような可愛らしさです。森の奥の閉鎖的な空間にある学校って、聞いただけで奇妙な気持ちになりますよね。美しいのにどこかずっと不穏な空気が流れている、やがてそのおかしな歪みの将来があらわになっていく・・・そんなひやっとする感触を楽しむことができます。
少女たちしかいない学校、エコールの秘密は何なのか?この学校から脱走を試みた者はいったいどうなるのか?ぜひ映画を観て、結末を確かめてみてください!
公開 : 2006年11月4日
監督 : ルシール・アザリロウィック
出演 : ゾエ・オークレール、マリオン・コティヤール
4. ルビー・スパークス (2012)
作品概要・あらすじ
先ほどご紹介した『(500)日のサマー』とならんで“甘酸っぱいラブストーリーの金字塔”と人気を集めるのがこちらの『ルビー・スパークス』です。
主人公のカルヴィンは、若くして小説家として成功を収めていました。しかし最近は思うようにペンが進まない毎日。そこでカルヴィンは自分の理想の女の子、“ルビー・スパークス”の物語を書くことに決めるのです。
そんなある日カルヴィンの前に、自分が作り上げたそのルビー・スパークスが本当に現れて・・・ファンタジックで切ない、大人のためのおとぎ話です。
カルヴィンを演じるのは『それでも夜は明ける』や『プリズナーズ』などに出演、演技派として注目を集めるポール・ダノ。個性的な役を演じることが多いポール・ダノと、ルビー・スパークスを演じるゾーイ・カザンのキュートなやりとりに注目です。
恋愛の正解ってなに?不思議な2人の結末は・・・
天真爛漫でどこかあざとい。そんな理想の女の子、ルビー・スパークス。彼女が身を包むファッションや、パステルカラーのフェードがかかったような映像がとてもおしゃれな作品です。
ある日自分のタイプど真ん中の女の子が自分の前に現れたら!しかもそれは、自分が小説の中に書いていた女の子だったら!想像しただけで舞い上がってしまいますよね。しかし、本当に自分の超理想の女の子と付き合えたとしても、簡単に幸せになれるものでしょうか?『ルビー・スパークス』は実際にはありえないおとぎ話ですが、恋愛について改めて考えさせられる作品です。
ロマンチックで、切なくも幸せ。女子向けラブストーリーと侮るななかれ、ぜひご覧になってみてくださいね!
公開 : 2012年12月15日
監督 : ジョナサン・デイトン、ヴァレリー・ファリス
出演 : ポール・ダノ、ゾーイ・カザン
5. ローラーガールズ・ダイアリー (2009)
作品概要・あらすじ
“ローラースケート”現在ではもうあまり馴染みがない遊びですが、聞くだけでワクワクした響きがありますよね!そんなローラーシューズを履いて戦う“ローラーダービー”に青春を捧げる女の子を描いた映画が『ローラーガールズ・ダイアリー』です!
主人公はテキサスの田舎町に住む少女、ブリス。彼女は母親に言われるがまま、全く興味がない美人コンテストに出場していました。そんなある日彼女が出会ったのは年齡も仕事もバラバラな女性たちが集う“ローラーダービー”のチーム!一瞬でローラーダービーに魅せられたブリスは、年齡を偽って入団試験に挑むことに。見事合格したブリスは、それからローラースケートの猛特訓を開始して・・・
主人公ブリスを演じるのは『JUNO/ジュノ』で16歳で妊娠するという難しい役所を演じたエレン・ペイジ。監督は『E.T.』や『チャーリーズ・エンジェル』に出演、女優として大活躍中のドリュー・バリモア!彼女自身もローラーダービーチームの一員として参加しています。
網タイツの格闘技!熱い女の戦いに注目
ローラースケートを履き、トラックを走り回って得点を競うスポーツ“ローラーダービー”。アメリカで1960年頃に大流行した、女性中心の競技なのだそうです。網タイツにプリーツスカートというコスチュームなのに転ぶわ蹴られるわ・・・その内容はかなり過激なもの。しかし、ただの女性たちが頑張る熱血映画ではありません。おとなしいブリスが徐々に自分を見つけていく姿、経験する淡い恋、そして先輩スケーターたちそれぞれの素顔。丁寧に描かれたキャラクターたちの心理描写に、共感してしまうこと間違いありません。
爽快な青春映画『ローラーガールズ・ダイアリー』。きっと観れば彼女もこの世界観に大満足なはず!
公開 : 2010年5月22日
監督 : ドリュー・バリモア
出演 : エレン・ペイジ、マーシャ・ゲイ・ハーデン、 ジュリエット・ルイス
6. ヴァージン・スーサイズ (1999)
作品概要・あらすじ
美しい独特の世界観で人気の女性監督、ソフィア・コッポラによるデビュー作品がこちらの『ヴァージン・スーサイズ』です。
主人公はリズボン家の5人姉妹。かわいらしくミステリアスな5人姉妹は、近所の男の子たちの憧れの的でした。しかしある日、末っ子のセシリアが自殺未遂を起こしました。「死にたかったわけじゃない。ただ消えてなくなりたかった。」というセシリア。一度は命をとりとめたものの、セシリアは家に戻ってすぐに再び窓から身を投げてしまいます・・・
5人姉妹の3女役で、『スパイダーマン』シリーズのヒロイン役で知られるキルスティン・ダンストも出演しています。姉妹たちのあどけなさが残る瑞々しさが魅力的です。
かわいい?怖い?ラストは鬱な映画?
まだ大人の女性に変わる手前の、どこか儚く危なっかしい美しさを秘めた5人の姉妹。姉妹が住んでいる家のインテリアや街の風景、ファッションなどどれも70年代を彷彿とさせるかわいらしいものばかりです。しかし『ヴァージン・スーサイズ』というタイトルの通り、これは少女の自殺の物語。なぜセシリアは死ぬことを望んだのか、また“鬱ラスト”といわれる結末について考えるとぞっとするものがあtる作品です。
少女たちの揺れ動く繊細な心を描き切った『ヴァージン・スーサイズ』。かわいらしい映像と反して、ぞくりとする余韻が残るかも・・・
公開 : 2000年4月20日
監督 : ソフィア・コッポラ
出演 : ジェームズ・ウッズ、キルスティン・ダンスト
7. ムーンライズ・キングダム (2012)
作品概要・あらすじ
舞台1960年代、とある架空の島。主人公の12歳の少年サムは、養子先の家で孤独を感じる毎日を送っていました。同じく12歳の少女スージーも家庭に不満を感じる日々。出会って瞬く間に恋に落ちた2人はこっそり手紙のやりとりを続け、そしてサムが所属するボーイスカウトのキャンプの日になんと駆け落ちすることに!サムとスージーは島の美しいビーチ“ムーンライズ・キングダム”までたどり着くのですが、保安官や両親の追っ手はすぐにおいついてきて・・・
手がけるのは『グランド・ブダペスト・ホテル』や『ダージリン急行』など個性的な映像センスで人気を集めるウェス・アンダーソン監督です。この『ムーンライズ・キングダム』も60年代らしいレトロなファッションやハッと目に焼きつくシンメトリーな構図、紙芝居のようなかわいらしい映像が魅力的です。
少年少女の逃避行はいかに?豪華キャストも魅力!
恋人たちの逃避行を描いた映画は数多くありますが、わずか12歳の少年少女が駆け落ちするだなんてまずその発想が独特ですよね!少し背伸びした格好をして2人だけで冒険する姿を観ていると、とても微笑ましくなってしまいます。また2人に振り回されながらも心配する、島の大人たちのかけあいもユーモアたっぷりです。
サムとスージーを追いかける保安官役には、『ダイ・ハード』シリーズでおなじみのブルース・ウィリス。今回はアクションを封印し、どこか頼りない保安官を演じきっています。ボーイスカウトの隊長役には『ファイト・クラブ』や『バードマン』に出演しているエドワード・ノートン。豪華俳優陣の共演も魅力の1つです。
公開 : 2013年2月8日
監督 : ウェス・アンダーソン
出演 : ブルース・ウィリス、エドワード・ノートン、ビル・マーレイ
8. ヴィオレッタ (2011)
作品概要・あらすじ
母親が実の娘をヌードにして、芸術として写真を撮っていたら・・・『ヴィオレッタ』は幼いころから実の母、フランスの写真家イリナ・イオネスコの被写体となっていたエヴァ・イオネスコが、自らの経験を基に制作した作品です。
写真家の母を持つ12歳の少女ヴィオレッタは、家にいない母に代わって祖母と過ごすことが多い毎日。母親に甘えたい盛りの彼女は孤独を感じていました。そんなある時母親からヴィオレッタは「写真のモデルにならないか」と誘われます。最初は面白半分にひきうけたヴィオレッタでしたが、母のポーズの要求はだんだん妖艶なものにエスカレートしていって・・・
衝撃の実話!美しすぎた少女の行く末は・・・
主人公、ヴィオレッタを演じるのはルーマニア出身の子役アナマリア・バルトロメイ。演じた当時は若干10歳。少女とは思えないほどの大人びた美しさに魅せられてしまいます。おどろおどろしくも美しい、退廃的な映像も魅力的です。しかしこの物語は実話だということに驚かされてしまいます。
芸術家の母と、母に愛されたいがために人形のように振舞わなくてはいけなくなってしまった娘。美しい親子の衝撃の愛憎劇『ヴィオレッタ』。妖しげな世界観を堪能したい時に、ぜひチェックしてみてくださいね!
公開 : 2014年5月10日
監督 : エヴァ・イオネスコ
出演 : イザベル・ユペール、アナマリア・ヴァルトロメイ
9. テイク・ディス・ワルツ (2011)
作品概要・あらすじ
フリーライターとして活躍するマーゴは、夫のルーと2人暮らし。結婚5年目を迎え一見幸せな生活を送っていましたが、実は倦怠期気味の2人。そんなある時マーゴは、向かいの家に越してきた青年ダニエルと急速に親しくなっていきます。夫婦中が倦怠期ということもあり、ダニエルに惹かれていくマーゴ。しかしマーゴへの気持ちが抑えきれなくなったダニエルはある日突然引っ越していってしまい、マーゴは・・・
ミシェル・ウィリアムズ演じるマーゴが身を包むレトロなファッションはまさに“ガーリー”そのもの。おしゃれな映像と音楽に心を奪われてしまう作品です。
「しあわせに鈍感なんじゃない、さみしさに敏感なだけ」
そんなキャッチコピーの『テイク・ディス・ワルツ』。はっと考えさせられる言葉ですよね。
天然気味でどこか憎めない夫のルーと、魅力的な青年ダニエルの間で葛藤するルー。本当の幸せはどこにあるのか、という恋愛の普遍的なテーマを描いている作品です。
マーゴの心情と移ろいゆく3人の恋愛関係には、きっと共感してしまうこと間違いなし。かわいらしくコミカルに、でも切ない気持ちに包まれる『テイク・ディス・ワルツ』。恋人との関係について1人で考えてみたい、という時におすすめの作品です。
公開 : 2012年8月11日
監督 : サラ・ポーリー
出演 : ミシェル・ウィリアムズ、セス・ローゲン
10. 17歳の肖像 (2009)
作品概要・あらすじ
舞台は1960年代のロンドン。16歳のジェニーは成績優秀な真面目な女の子。しかし厳しい両親のもと、つまらないと感じる毎日を送っていました。そんなある日ジェニーは、デイヴィットという年上の男性と知り合います。教養深くユーモアあふれるデイヴィットが見せてくれる世界に心躍らせるジェニー。しかしそんなデイヴィットには秘密があって・・・
ジェニーを演じるのは『ドライヴ』や『華麗なるギャッツビー』でヒロインを演じているキャリー・マリガン。16,17歳の少女の複雑な心境を見事に演じきっている、彼女の可憐な魅力に注目です。
誰でも通る、“人生勉強”の時間!
男性にとっても女性にとっても、17歳という時間は1番輝きに溢れていると共に1番複雑な年頃なのではないでしょうか。大人と子供の狭間、そんな時期にいろいろなことを教えてくれる年上の人と出会ったら・・・心惹かれてしまうのも当然ですよね。
デイヴィットと出会ってから今までの平凡な日常に嫌気がさし、徐々に変わっていくジェニー。初恋と若者の成長を甘く、ほろ苦く丁寧に描いている作品です。きっと観たら自分の高校時代のことを思い出してしまうかも?
公開 : 2010年4月17日
監督 : ロネ・シェルフィグ
出演 : キャリー・マリガン、ピーター・サースガード
11. コメット (2014)
作品概要・あらすじ
彗星のふる夜、デルとキンバリーは恋に落ちました。彗星を見ようと集まった人々の中で、デルはキンバリーに一目惚れ。別の男性とデートしていたキンバリーでしたが、デルの猛アタックにキンバリーは根負け。そんなある1組のカップルの6年間の会話の数々を、時間や空間をバラバラに切り取った異色のラブストーリーです。
おかしな言動で登場し、強烈な印象を残すデル役には『そんな彼なら捨てちゃえば?』や『ダイ・ハード4』に出演するジャスティン・ロング。キンバリー役は映画『オペラ座の怪人』で歌姫クリスティーヌを見事に演じきったエミー・ロッサムです。エミー・ロッサムの透き通るような美しさにも注目です。
難解なラブストーリー?観たら人と語りたくなる!
ピンクのフェードがかかったようなロマンチックな映像。冒頭の彗星のシーンや2人のデートシーンなど、すべて美しくどこかファンタジックな『コメット』。デルとキンバリーの6年間を描いているのですが、場所も時系列もバラバラなので少し難解な物語です。地球が接近すると時空が歪むといいますが、まさに『コメット』は奇妙に歪んだ印象が残る映画。しかし2人が交わす会話の数々は、恋人がいる人なら誰でも共感してしまうこと間違いありません。
キャッチコピーは「やっぱり、君とはいられない。」2人の6年間に一体何があったのか。そして絶対に人と語りたくなるラストとは・・・?ぜひ観終わったら友達や彼女と、話し合ってみてくださいね!
公開 : 2015年12月12日
監督 : サム・エスメール
出演 : ジャスティン・ロング、エミー・ロッサム
12. ロスト・イン・トランスレーション (2003)
作品概要・あらすじ
『ヴァージン・スーサイズ』を手がけたソフィア・コッポラが東京を舞台にして制作したのが『ロスト・イン・トランスレーション』です。
日本のコマーシャルに出演するために来日しているハリウッド俳優のボブ。日本の雰囲気になじむことができず、孤独を感じていました。そんなボブと同じホテルに宿泊している若妻シャーロットも、写真家の夫は仕事で忙しく、1人で寂しさを感じるばかり。異国の街で孤独を抱える男女の出会いを描いた、大人のラブストーリーです。
ボブを演じるのはあ「ゴーストバスターズ』や『ダージリン急行』などで独特の存在感を放つ俳優ビル・マーレイ。シャーロットを演じるのは『アベンジャーズ』シリーズや『ゴースト・イン・ザ・シェル』などに出演するハリウッドを代表する女優、スカーレット・ヨハンソンです。ビル・マーレイはこの『ロスト・イン・トランスレーション』で英国アカデミー賞主演男優賞を受賞しました。
ビターな大人の恋の物語
いきなりスカーレット・ヨハンソンのお尻がどアップになるところから始まる『ロスト・イン・トランスレーション』。海外の人が見た東京の景色を興味深く観ることができ、また靄につつまれているような独特の映像も印象的です。
お互いに惹かれあっているのに、なかなかいうことはできない。友情とも恋慕とも言い難い、微妙な距離感。『ロスト・イン・トランスレーション』はそんな大人の恋描いた、ほろ苦い物語です。ぜひ雨の降る日に家でゆっくり、観ていただきたい作品です
公開 : 2004年4月17日
監督 : ソフィア・コッポラ
出演 : ビル・マーレイ、スカーレット・ヨハンソン
13. アメリ (2001)
作品概要・あらすじ
いたずらっぽい笑みを浮かべるこちらの女の子のポスター、1度は見かけたことがある!という方も少なくないのではないでしょうか。フランス映画の『アメリ』です。
主人公のアメリは空想好きな、ちょっぴり変わった女の子です。カフェで働きながらいろんなことに想像力を膨らまし、そして他人を幸せにすることに喜びを感じて毎日を過ごすアメリ。ある日アメリはひょんなことから、ポルノ・ショップで働く青年ニノに恋をします。しかしアメリは、自分の気持ちを素直に打ち明けることができず・・・
アメリを演じるのは『ダ・ヴィンチ・コード』にも出演、いまやハリウッドでも活躍するフランス人女優オドレイ・トトゥです。緑と赤が印象的な絵画のような映像と、オドレイ・トトゥのお人形のようなイノセントなかわいらしさに思わず惹きつけられてしまいます。
キャッチコピーは「幸せになる。」
空想好きな個性的な女の子、アメリを主人公に展開されるこの映画『アメリ』。派手派手しさはありませんが、少しスパイスの効いたユーモアやメリをとりまく登場人物たちのユニークさ、テンポよく進むストーリーに飽きることなく見入ってしまいます。
この『アメリ』のキャッチコピーは、「幸せになる。」。ハイセンスな映像やファッション、アメリのキャラクターに注目される本作ですが、見れば見るほど深みが増していく作品です。公開から15年以上経っても全世界で指示される、ガーリー映画を代表する作品『アメリ』。夜中に1人でじっくり、またお家デートの時にもおすすめしたいしたい名作です。
公開 : 2001年11月17日
監督 : ジャン=ピエール・ジュネ
出演 : オドレイ・トトゥ、マチュー・カソヴィッツ
14. ひなぎく (1966)
作品概要・あらすじ
1960年代、ヨーロッパにとどまらず世界中で密かにブームをおこしたチェコの映画があります。公開から50年以上たった今でも愛される名作、『ひなぎく』です。
主人公はブロンドの髪を持つ姉とブルネットの髪の妹。“マリエ”と同じ名前を名乗るこの姉妹が、とにかく自由奔放にやりたい放題を尽くす映画なのです。宴会場にしのびこんでご馳走を食べ散らかしたり、男性たちに食事をおごらせて逃走したり、暇をもてあまして自由にぶらぶら。そんな姉妹を待ち受けるものとは、果たして?
チェコの映画というと、なかなか日本では馴染みがありませんよね。しかしこの『ひなぎく』はいつ観ても色あせない、斬新な魅力があるんです。
世界一キュートな社会派映画
日本の街でよく見かける花かんむりを頭につけ、60年代らしいレトロガーリーなファッションに身をつつんだ2人の“マリエ”。テンポよく切り替わる映像と耳にこびりつく音楽で彩られた『ひなぎく』は、まるでMV作品のような映画です。とてもファッショナブルな映画ですが、分かりやすいほど社会的メッセージを含んだ内容になっています。
自由にやりたい放題にふるまった彼女たちは、一体どうなってしまうのでしょうか?ガーリー映画の金字塔『ひなぎく』。おしゃれな映像はもちろんのこと、こめられたメッセージについて考えながら観るとよりおもしろいかもしれません。
公開 : 1991年3月3日
監督 : ヴェラ・ヒティロヴァ
出演 : イヴァナ・カルバノヴァ、イトカ・チェルホヴァ
15. 愛してる、愛してない... (2002)
作品概要・あらすじ
先ほどご紹介した『アメリ』で主演しているオドレイ・トトゥが再び主人公を演じているフランス映画『愛してる、愛してない...』。宙を見つめるオドレイ・トトゥと、赤と青のポップでかわいらしいジャケットが印象的です。
アンジェリクは美術学校に通う学生。彼女にはロイックという、心臓外科医の恋人がいました。ロイックは妊娠中の妻がいますが、もうすぐ離婚するとのこと。ロイックに夢中なアンジェリクですが、ある日離婚すると言っていたロイックと妻が仲睦まじげにしているところを目撃して・・・?
結末は口外禁止!衝撃の展開とは・・・
赤やピンクのバラでいっぱいの、メルヘンチックなオープニング。まさに「これからフランスのラブストーリーが始まる!」といった雰囲気です。アンジェリク演じるオドレイ・トトゥも、フェミニンなパリジェンヌそのもの。不倫の関係だけれど大好きな恋人ロイック。でもその恋は思うようにいかず、様子は少しずつおかしな方向へ動きはじめて・・・?
この『愛してる、愛してない...』は、単なる男女のラブストーリーではありません。物語が展開されるにつれて明らかになっていく事実に、思わず「えっ?」と声をあげてしまうこと間違いなし。身震いがするラストとは一体?ネタバレ絶対禁止の『愛してる、愛してない...』。人におすすめしたくなる作品です!
公開 : 2003年4月26日
監督 : レティシア・コロンバニ
出演 : オドレイ・トトゥ、サミュエル・ル・ビアン
“ガーリー”の奥を見つめよう!
いかがでしたでしょうか。彼女とも観たい、男性が観ても面白い“ガーリーな世界観の映画”たち!おしゃれでかわいらしい映像やファッションに注目されがちですが、実はふと考えさせられることも多いガーリー映画。ぜひご紹介した作品の、“ガーリー”の奥に隠されているものを感じてみてくださいね!
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この記事のライター
フリーライター。主に映画のことについて執筆中。