パワフルなダンスがすごい！絶対に見るべきダンスミュージカル映画の名作５選

ウエストサイドストーリー

ダンスの名作ミュージカルと言ったら、ミュージカル通の誰もが一番最初に挙げる作品、それがこのウエストサイドストーリー。
1960年代という半世紀も前の作品でありながら、今なおまったく色褪せないのは、巨匠レナード・バーンスタインの音楽に乗せてジェローム・ロビンスが振り付けた、素晴らしいとしか言いようのないダンスシーンによるところが大きいでしょう。
ブロードウェイの鍛え抜かれたダンサーのテクニック、パワーは本当にすごい！
60年代のアメリカの若者の、ほとばしるようなエネルギーを感じる名作中の名作です。

ヘアスプレー

ミュージカル映画は見ていてハッピーな気持ちになれる、というのも魅力のひとつ。
ヘアスプレーはそんな中でも底抜けに明るいダンスや歌が素晴らしい作品です。
太めの女の子トレイシーが、コンプレックスも周りからの目も全部はね除けてスターへの道を駆け上がって行くパワーに、見れば元気が出る事間違いなし。
そしてただ楽しいだけでなく、人種差別という問題にも明るく前向きに切り込む、芯の通ったテーマを持っていることが作品をより深いものにしています。

人と違う事は素晴らしい！
自分らしく生きる勇気をもらえる一作。

シカゴ

ヘアスプレーとは一転して、犯罪の薫りが立ちこめる1920年代アメリカのショービジネス世界が舞台。犯した罪やスキャンダルまでも利用して、セクシーなヒロインがしたたかにスターへ伸し上がるストーリー。
主演の３人の演技、歌、ダンス、全てが揃った実力はさすが。
特にキャサリン・ゼタ=ジョーンズ演じるヴェルマの妖艶な魅力溢れるショーシーンは一見の価値あり。

バーレスク

田舎の女の子が都会に出てきて、スターに伸し上がるサクセスストーリー。
ミュージカルとシンデレラストーリーは非常に相性が良く、いくつもこういった作品は作られていますが、ありがちなテーマには普遍的な魅力があるということ。
バーレスクもそんなサクセスものの一つ。
クリスティーナ・アギレラの楽曲、圧倒的な歌唱力、セクシーでかっこいいダンスは文句なく楽しめます。

コーラスライン

ミュージカルのオーディションを舞台にした作品。
最終選考に残った１７人のダンサーが、演出家を前に自分自身の内面を歌と踊りで吐露していきます。

舞台という夢に人生を賭ける情熱、コンプレックスや過去のトラウマをバネに伸し上がって行こうとするパワー。最後には合格と不合格という勝者・敗者に分かれる残酷な現実。
それを突きつけられたあとに合格者だけが踊るダンスナンバー『ONE』は、その華やかさの裏にある一人一人の人生を想い、胸を打たれる名シーンです。

見るだけで別世界に連れて行ってくれる、魅力的なダンスミュージカルの世界。
なかなか最初は馴染みはないかもしれませんが、ぜひ一度見てみてはいかがでしょう。