あの大作から知られていない作品まで!ユアン・マクレガー出演映画おすすめ15選
大作からインディーズ作品まで縦横無尽の活躍をみせるイギリス人俳優、ユアン・マクレガー。日本では『スター・ウォーズ』シリーズの若きオビ=ワン・ケノービ役として知られていますよね。気づけばどんな映画にも出てる、気になる俳優ユアン・マクレガー。そんな彼の出演おすすめ映画を15選、ご紹介したいと思います!
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ユアン・マクレガーってどんな人?
ユアン・マクレガーは1971年、スコットランド生まれの46歳です。小さい頃から俳優に憧れていた彼は、本格的にその道にすすむために16歳のときに通っていた高校を自主退学。ロンドンの演劇学校に入学し直し、そこで演技の勉強に取り組んだのだとか。学校でみせた一人芝居が評判となり、スカウトされてイギリスの演劇界へと飛び込むことになったそうです。
彼は私生活では1995年にフランス人のイヴ・マヴラキスと結婚。子供にも恵まれ、20年以上の結婚生活の中で浮いたスキャンダルなどは起こしたことがありません。まさに正真正銘の“英国紳士”なんです!
演技力に定評があり、超有名作品からインディーズの良作まで幅広い作品に出演してきたユアン・マクレガー。そんな彼が出演しているおすすめ映画を15選、ご紹介したいと思います!
1. トレインスポッティング (1996)
作品概要・あらすじ
ユアン・マクレガーが初めて主演を飾った映画が『トレインスポッティング』です。このポスター、見かけたことある!という方も多いのではないでしょうか。
舞台は不況にあえぐスコットランド、エディンバラ。主人公マーク・レントンは仲間達と一緒に、ドラッグ漬けの怠惰な毎日を送っていました。
ドラッグでキメてはクラブに行き、女の子をひっかけ、そしてまたドラッグを吸う・・・ろくに働きもしない、将来が見えない毎日。そんなある日このままではいけないと思ったレントンはドラッグ断ちを決意。なんとか成功した彼は、人生を変えようとロンドンへ出てきます。しかし悪友たちが彼を放っておくはずもなく・・・“サブカル映画の金字塔”と言われた、一度観ればくせになるカルト・ムービーです。
人生で何を選ぶ?痛快青春ストーリー
ユアン・マクレガー演じるレントンたちは、揃いもそろってどうしようもない青年たちばかり。しかしドラッグに犯罪、経験したことがないはずなのに彼らがもがき奔走する姿を見ていると不思議なことに共感を覚えてしまいます。
この『トレインスポッティング』はとてもファッショナブルな映画です。レントンたちが身を包んでいる、90年代のファッション。イギー・ポップやアンダーワールドなどの有名バンドがそろったサウンドトラック。ドラッグの世界を表現した刺激的な映像は、中毒性のある魅力があります。
自身もスコットランド出身のユアン・マクレガー。独特のスコットランド訛りを聞くことができるのもこの作品の魅力です。また彼はドラッグ中毒の若者を演じるために、なんと11キロもの減量をして役作りに励んだのだとか!そんな役者魂も感じる『トレインスポッティング』。一度観れば、あなたの大好きな映画リストに必ず加わるはず。
公開 : 1996年11月30日
監督 : ダニー・ボイル
出演 : ユアン・マクレガー、ロバート・カーライル、ケリー・マクドナルド
2. Emma エマ (1996)
作品概要・あらすじ
『トレインスポッティング』と同年に制作されたのがこの『Emma エマ』です。原作は『高慢と偏見』の著者、ジェーン・オースティンによる同名小説です。
主人公エマは、美しくちょっぴり世間知らずなお嬢様。彼女は他人の恋のキューピッドになることを楽しんでいましたが、ある日失敗してしまい・・・他人の恋のことだけではなく自分の恋や人生について見つめ直し、成長していくエマの姿を描いたラブコメディです。
エマを演じるのは『アイアンマン』シリーズなどに出演するアメリカの女優、グウィネス・バルトロー。彼女の茶目っ気たっぷりな美貌にも注目です!この『Emma エマ』はアカデミー賞作曲賞を受賞するなど、高い評価を受けました。
レントンとは大違い!コミカルな演技に注目
ユアン・マクレガーが『Emma エマ』で演じるのは、エマが恋に落ちる裕福な青年フランク・チャーチル。なんでもユアン・マクレガーは、『トレインスポッティング』のレントンと全く正反対のキャラクターを演じてみたいと思い、この役のオファーを受けたそうです。19世紀初めを代表する着飾ったファッションや、独特の髪型のカツラにも注目です。
この『Emma エマ』はコメディですが、しっかりと“恋”についてや人間の生き方について描かれているところが魅力的。観ると元気になれる『Emma エマ』、休日にカップルでの鑑賞もおすすめです!
公開 : 1997年4月19日
監督 : ダグラス・マクグラス
出演 : ユアン・マクレガー、グウィネス・バルトロー、トニ・コレット
3. 普通じゃない (1997)
作品概要・あらすじ
『トレインスポッティング』の監督、ダニー・ボイルがハリウッドで制作した映画がこの『普通じゃない』です。
主人公は小説家になることを夢見ながら、巨大会社の清掃員として働くロバート。ある日いきなりクビになったロバートは腹をたて、抗議するために社長室に押し入ることに!しかしその場にたまたま居合わせたのは社長令嬢のセリーン。ロバートはなぜかセリーンに指図されながら、彼女を誘拐することになってしまって・・・?アンバランスな二人が奇妙な誘拐劇をくりひろげる、ドタバタコメディです!
社長令嬢を演じるのは“ロマコメの女王”といわれる、ハリウッドを代表する女優キャメロン・ディアス。今では名俳優となった二人の、フレッシュな魅力がポイントです。
凸凹カップルの愉快な逃走劇!
ユアン・マクレガーが演じる主人公ロバートは、気が弱く心優しい青年という設定。そんな青年がひょんなことから美人令嬢を誘拐するはめになるなんて、聞いただけで楽しい気分になれますよね。女の子に指図されながら逃走するうえに、そこに聞こえるのはまさかの“天使のお告げ”?映画ならではのおかしな要素がもりこまれた、ファンタジックなラブコメディなんです。
そんな奇想天外なシトーリーの『普通じゃない』ですが、監督は『トレインスポッティング』を手がけたダニー・ボイルだけあって音楽の使われ方がとても秀逸。独特のビートが癖になる、おしゃれで軽快な映画なんです。ユアン・マクレガーのかっこよさとキャメロン・ディアスの可愛いセクシーさを堪能できる『普通じゃない』。彼らの恋の行方をぜひ追ってみてください!
公開 : 1998年6月27日
監督 : ダニー・ボイル
出演 : ユアン・マクレガー、キャメロン・ディアス
4. ベルベット・ゴールドマイン (1998)
作品概要・あらすじ
イギリスで1970年代に流行した音楽、グラムロック。そんなグラムロックに青春を捧げた若者たちを描いた作品が『ベルベット・ゴールドマイン』です。
主人公は若い頃グラムロックの大ファンだった新聞記者、アーサー。そんな彼がかつて一世を風靡したロック歌手、ブライアン・スレイドについて調査をすることになります。ブライアンは絶大な人気おw誇っていたもののその後失踪し、行方不明となっていました。アーサーはブライアンの人生を調べるうちに彼に関わりのあるロック歌手たちについても紐解いていくことになり、そしてアーサー自身の人生の記憶も辿っていくことになるのです・・・
グラムロックは男性が華美な、どこか近未来的なコスチュームを身につけているのも特徴です。そんなグラムロックの時代を再現した『ベルベット・ゴールドマイン』は英国アカデミー賞衣装賞を受賞しました。
グラムロックの歴史を体感!美しい男性達にも注目
アーサーが調査をすることになるロックスター、ブライアン・スレイドは伝説のロック歌手、デヴィット・ボウイを表現していると言われています。ユアン・マクレガーが劇中で演じているのはブライアンの重要なキーパーソンとなる、バンド“ザ・ラッツ”のボーカルのカート・ワイルド。カート・ワイルドは実際にデヴィット・ボウイと特別な関係にあったイギリスのロック歌手、イギー・ポップを表しているのだとか。この映画では70年代を席巻したグラムロックの世界観を観ることができます。
女性よりも美しくセクシーに、でもどこか儚さをもつグラムロックのスターたち。ユアン・マクレガーの色気漂う切ない表情には、思わず目が離せなくなってしまいます。音楽と映像、そしてクリスチャン・ベイルなど現在も活躍するハリウッド・スターたちの共演も楽しめる作品です。
公開 : 1998年12月5日
監督 : トッド・ヘインズ
出演 : ユアン・マクレガー、ジョナサン・リース=マイヤーズ、クリスチャン・ベイル
5. スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス (1999)
作品概要・あらすじ
映画史に名を残す名シリーズ、『スター・ウォーズ』。ユアン・マクレガーの当たり役の一つが、この『スター・ウォーズ』シリーズのオビ=ワン・ケノービ役と言ってもいいでしょう。
遠い昔、銀河共和国では惑星ナブーと通商連合の間で貿易に関する争いがおこっていました。惑星ナブーの女王アミダラを守るために戦う戦士ジェダイたちの活躍と、やがて現れる暗黒卿の敵たち。長い長い物語の幕開けとなるこの『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』ではのちのダースベーダーとなるアナキン・スカイウォーカーと彼の師であるオビ=ワン・ケノービの出会いも描かれています。
壮大なスペースオペラ『スター・ウォーズ』
全世界に熱狂的なファンを生んでいるスペースオペラ、『スター・ウォーズ』シリーズ。ユアン・
マクレガー演じるオビ=ワン・ケノービは、数いる魅力的なキャラクターの中でもとくに抜群の人気を誇る人物です。
オビ=ワン・ケノービは、宇宙の平和を守る選ばれし戦士”ジェダイ”。そのジェダイの戦士の中でも、とくに強く多くの功績を残しているキャラクターなんです。またオビ=ワン・ケノービは本作のキーパーソン、アナキン・スカイウォーカーを育てた師匠でもあるんです。
『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』では、若々しいオビ=ワン・ケノービの活躍を見ることができます。ライトセーバーをつかったアクション、壮大な銀河の世界で戦うユアン・マクレガーの勇姿をぜひご覧ください!
公開 : 1999年7月10日
監督 : ジョージ・ルーカス
出演 : ユアン・マクレガー、リーアム・ニーソン、ナタリー・ポートマン
6. ムーラン・ルージュ (2001)
作品概要・あらすじ
舞台は1899年。主人公は作家を夢見るイギリス出身の青年、クリスチャン。そんな彼が華やかな世界に憧れてパリに出てきたところから、物語は始まります。
その頃夜のパリの街で絶大な人気を誇っていたのがナイトクラブ、”ムーラン・ルージュ”。華やかなショーと美しい踊り子たちで人々を魅了していましたが、実際経営は厳しいものでした。そこで舞台作家として働くことになったクリスチャンは、花形スターのサティーンと出会います。しかしサティーンはクリスチャンのことを、自分のパトロンと勘違いしてしまって・・・?
ユアン・マクレガーは作家志望の青年、クリスチャンを熱演。花形スターサティーンを演じるのは、オーストラリア出身のハリウッドきっての美人スターニコール・キッドマンです。ユアン・マクレガーはこの『ムーラン・ルージュ』で、ゴールデングローブ賞主演男優賞にノミネートされました。
吹き替え一切なし!主演二人の歌声に注目
ナイトクラブを舞台に展開されるラブストーリー『ムーラン・ルージュ』。ミュージカル映画なのですが、実は主演のユアン・マクレガーとニコール・キッドマンは吹き替えを一切せず、全曲歌い上げているそうです。使われている楽曲はエルトン・ジョンやビートルズなどの名曲ばかり。トップスター二人の歌声も注目したいポイントです。
豪華絢爛なセットに心まで響く歌声や音楽、青年と花形スターの間に芽生えた運命的な恋の行方は・・・?美しい世界に陶酔感を味わえる『ムーラン・ルージュ』。耳で、目で、映画を思いっきり堪能したいというときにおすすめです。
公開 : 2001年11月23日
監督 : バズ・ラーマン
出演 : ユアン・マクレガー、ニコール・キッドマン
7. ミス・ポター (2006)
作品概要・あらすじ
世界的に有名なうさぎのキャラクター、ピーター・ラビット。素朴なタッチのかわいらしい絵を見ていると、なんだかほっこりした気分になれますよね。『ミス・ポター』はそんなピーター・ラビットの海の親、児童文学作家のビアトリクス・ポターの半生を描いた物語です。
舞台は1902年、イギリス。その当時上流階級の女性たちが仕事をすることは考えられないことでした。しかし良家の娘、ビアトリクスは児童文学作家の夢を持ち、服を着たうさぎの物語を出版社に持ち込む日々を続けていました。
ある日、やっとビアトリクスは物語を出版してくれる会社を見つけます。そこで彼女は”ピーター・ラビットのおはなし”に魅せられた編集者ノーマンと出会い恋に落ちるのですが、二人の間には身分違いという壁が待っていて・・・
ビアトリクス・ポターを演じるのは『ブリジット・ジョーンズの日記』で世の女性の心をつかんだ女優レニー・ゼルウィガー。ユアン・マクレガーはビアトリクスと恋に落ちる編集者、ノーマンを演じています。
美しくピュアな二人の恋物語
映画はまるでピーター・ラビットの世界のように、美しく繊細な映像が特徴的です。途中ではピーター・ラビットが動きだすシーンも・・・ビアトリクスの自分の作品に対するまっすぐな思いと強い意志、そしてノーマンのビアトリクスに対する深い愛情と信頼。二人がお互いを思いやりながら二人三脚で作品を生み出していく姿に感動を覚えます。
しかし、二人の間に立ちはだかるのは身分の差という障害。ピーター・ラビット制作に隠されたビクトリア・ポターの強い生き様と、儚く純粋な恋を描いた物語『ミス・ポター』。ロマンチックな世界を堪能したい時、あたたかい気持ちになりたい時に、ぜひ観て頂きたい作品です。
公開 : 2007年9月15日
監督 : クリス・ヌーナン
主演 : ユアン・マクレガー、レニー・ゼルウィガー
8. ウディ・アレンの夢と犯罪 (2007)
作品概要・あらすじ
『ミッドナイト・イン・パリ』や『ブルージャスミン』などの名作を次々と世に送り続ける映画監督ウディ・アレン。そんなウディ・アレン監督が送るサスペンス映画が『ウディ・アレンの夢と犯罪』です。
主人公はとある兄弟。兄のイアンはビジネスで成功を収めたいと願う野心家。弟のテリーは大のお酒とギャンブル好きですが、いずれ恋人と結婚してマイホームを買い、幸せに暮らすことを夢みていました。そんなある日ギャンブルによって大金を手にいれたテリー。そのお金で兄弟二人は曰くつきの小型クルーザーを買うのですが・・・
ユアン・マクレガーが演じるのは野心を秘める兄のイアン。弟のテリーを演じるのは『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』にも出演している俳優、コリン・ファレルです。名俳優二人の兄弟演技も見所の作品です。
野心を持つと転落のはじまり?奇妙なサスペンス・ムービー
どちらも夢を持ち、そして野心をもつイアンとテリーの兄弟。しかしそんな野心を持っていることが仇となり、二人の人生は思いもがけない方向に?もがけばもがくほどツボにはまっていく、そんな兄弟の人生を皮肉たっぷりのユーモアとともに描いているのがこの『ウディ・アレンの夢と犯罪』です。どこか乾いた雰囲気のユアン・マクレガーがこの物語をいっそう奇妙に盛り上げています。
クルーザーを買ったことによって運も上昇していくイアンとテリー。いったい二人が犯す”犯罪”とは?そして欲張ると人間はどう転がっていくのか?そんな教訓めいたコメディ混じりのサスペンス。きっと観終わったら「うーん」とうなってしまうこと、間違いありません。
公開 : 2010年3月20日
監督 : ウディ・アレン
主演 : ユアン・マクレガー、コリン・ファレル
9. 天使と悪魔 (2009)
作品概要・あらすじ
フリーメイソンなど、嘘か本当かわからない都市伝説の話題は聞いただけで好奇心をかりたてられてしまいますよね。ダン・ブラウンによる小説『ダ・ヴィンチ・コード』はキリストの謎やレオナルド・ダ・ヴィンチの謎について迫り、全世界で反響を巻き起こし、2006年にはトム・ハンクス主演で映画化もされました。『天使と悪魔』はそんな『ダ・ヴィンチ・コード』の続編にあたります。(小説では『天使と悪魔』の方が先ですが、『ダ・ヴィンチ・コード』の方が先に映画化されています。)
主人公は前作に引き続き、ハーバード大学教授のラングドン教授。今回ラングドン教授は秘密結社”イルミナティ”の復活の謎を探るべく、ローマへ乗り出します。その頃ローマでは新ローマ教皇を決める会議の真っ最中でした。しかしイルミナティは教皇の候補者たちを順々に殺していくと予告してきて・・・
犯人は誰だ?目が離せない歴史ミステリー
ユアン・マクレガーは本作品で、ローマ教皇に使える秘書のような役職”カメルレンゴ”を演じています。物語のキーパーソンとなる役柄です。
次々に残忍な方法で殺されていく教皇候補者たち。恐ろしい科学兵器をつかって脅してくる秘密結社イルミナティ。イルミナティの目的とは?ラングドンは謎をとき、ローマの街を彼らから守ることができるのか?緊迫感と臨場感たっぷりなミステリー作品です。
この映画の魅力は先が読めないストーリーはもちろん、ローマやバチカンの荘厳な建造物や美しい街並みも堪能できること。知的好奇心を刺激されたいとき、ハラハラした気分を味わいたいとき。豪華な俳優たちが魅せる『天使と悪魔』、絶対に”ハズレない!”作品です。
公開 : 2009年5月15日
監督 : ロン・ハワード
主演 : ユアン・マクレガー、トム・ハンクス
10. フィリップ、きみを愛してる! (2009)
作品概要・あらすじ
主人公のスティーブンは警官として、妻と娘と共にごく普通の生活を送っていました。しかしある日事故にあい、命の危機をさまよったことから自分らしく生きることを決意。実はスティーブンはゲイだったのです。ボーイフレンドと生活するために詐欺師になったスティーブンは、早々に刑務所行きに。そこで出会った囚人、フィリップに一目惚れ!フィリップに「自分は弁護士だ」と嘘をつき、釈放されたあと幸せに暮らす二人でしたが、スティーブンの詐欺のくせはなおらず・・・
主人公のスティーブンを演じるのは『トゥルーマン・ショー』や『イエスマン』など、コメディ映画に多く出演するジム・キャリー。ユアン・マクレガーはスティーブンに一目惚れされるフィリップを演じています。思わず「かわいい!」と声をあげてしまうような、優しく純粋なフィリップの姿に注目です。
まさかの実話?奇想天外な恋の行方は?
実はこの『フィリップ、きみを愛してる!』は実話を基にして作られているんです。モデルとなったスティーブン・ラッセルはIQ160以上の天才詐欺師。彼は重なる詐欺罪で懲役167年の罰をうけ、現在も刑務所で服役しているのだそうです。
ゲイの青年たちの恋を描いた『フィリップ、きみを愛してる!』ユーモアと下ネタもたっぷりに描かれていますが、根本はとても純粋なラブストーリーなんです。フィリップの気をひくために嘘をつき、二人で幸せになるためにまた嘘をつく・・・そんなスティーブの姿は滑稽でもありますが、どこか切なく胸がしめつけられてしまいます。ユニークな実話を基にしたラブストーリー『フィリップ、きみを愛してる!』かわいらしいユアン・マクレガーを観てみたい時は、この作品に決まりです。
公開 : 2010年3月13日
監督 : グレン・フィカーラ、ジョン・レクラ
主演 : ユアン・マクレガー、ジム・キャリー
11. ゴーストライター (2010)
作品概要・あらすじ
ユアン・マクレガー演じる主人公は人に代わって文章を執筆する”ゴーストライター”。ある日彼は元イギリス首相の自伝の執筆を頼まれます。あまり気がのらないまま引き受けることにした主人公。実は前任者は事故死しており、曰くつきの仕事だったのです。やがて主人公も執筆しているうちに、政府の奇妙な秘密に近づいていくことになり・・・
原作はイギリスの作家、ロバート・ハリスによる同名小説です。ロバート・ハリス自身も政治ジャーナリストとして活躍しており、政治ミステリーを扱ったこの『ゴーストライター』は大きな話題となりました。
ひんやりとした雰囲気を楽しめる傑作ミステリー
この『ゴーストライター』は全編にわたって、ひんやりとした陰鬱な雰囲気。寒色の映像や多く挟まれる雨のシーンが、作品の不気味さを盛り上げています。またユアン・マクレガー演じる主人公”ゴーストライター”の名前も紹介されないところも、私たち観客に臨場感を与えるポイントです。
引き受けた仕事から、政府の秘密や恐ろしい陰謀に巻き込まれていくことになったら。前任者が事故死ではなく、実は殺されていたら。あなたはこの仕事を続けますか、それともやめますか?派手な作品ではないのに、小説を読んでいるかのように展開から目が離せなくなるミステリー映画『ゴーストライター』。熱いコーヒーとともにゆっくりと鑑賞したい作品です。
公開 : 2010年10月17日
監督 : ロマン・ポランスキー
主演 : ユアン・マクレガー、ピアーズ・ブロスナン
12. 砂漠でサーモン・フィッシング (2011)
作品概要・あらすじ
物語はこんなメールから始まります。「イエメンで鮭の釣りをしたい。ぜひご協力を。」イエメンの大富豪から”砂漠でサーモン・フィッシング”をしたいという無謀な依頼をされた水産学者、ジョーンズ博士。絶対に無理だと拒否したものの、なんとこの依頼はイギリスの国家プロジェクトに発展!大富豪の願いを叶えるべく奔走する人々をユーモアたっぷりに描いた物語です。
ユアン・マクレガーは無謀な依頼を任されることになったジョーンズ博士を好演しています。イエメンの大富豪の代理人を演じるのは『プラダを着た悪魔』『オール・ユー・ニード・イズ・キル』などに出演するエミリー・ブラント。イギリスを代表する俳優二人の共演を楽しむことができます。
舞台は砂漠!無謀で爽快な国家プロジェクトの結末は?
だだっぴろい灼熱の砂漠で、鮭釣りをしたい!どう考えても無謀な挑戦ですよね。しかしイギリス外務省が関わる国家プロジェクトとなれば、やらざるをえないことに・・・しぶしぶながらも次第にこの計画にのめりこんでいく不器用なジョーンズ博士のキャラクターに、ユアン・マクレガーがとてもはまっています。
なかなか思うようにはいかないサーモン・フィッシング。時にはコミカルに、時にはシリアスに、そして思いもがけないロマンスも?いつのまにか私たちも、ジョーンズ博士と一緒にプロジェクトに参加している気分になる『砂漠でサーモン・フィッシング』。観終わったあとは爽快な気分になれる物語です。原作はイギリスの小説、『イエメンで鮭釣りを』です。メールや日記などで構成されたユニークなこの小説、映画を観たあとはぜひ手にとってみてはいかがでしょうか。
公開 : 2012年12月8日
監督 : ラッセ・ハルストレム
主演 : ユアン・マクレガー、エミリー・ブラント
13.インポッシブル (2012)
作品概要・あらすじ
2004年、クリスマス休暇で三人の息子と共にタイにやってきたヘンリーとマリア。楽しいバカンスを楽しむ家族でしたが、クリスマスの次の日恐ろしい災害に巻き込まれてしまいます。散り散りになった家族でしたが再会するために、果てしない道のりを進むことになります・・・
2004年に起こったスマトラ島沖地震。津波に巻き込まれたスペイン人家族の実話を基にした物語です。
ユアン・マクレガーは一家の父、ヘンリー役を。妻のマリアを演じるのは『21g』や『ダイアナ』『バードマン』に出演するナオミ・ワッツです。
大災害を生き抜いた、家族の愛の物語
スマトラ島沖地震を扱ったこの映画。何度も襲いかかる津波のシーンは、思わず目を背けたくなるほど凄まじいもの。”痛み”や”死の恐怖”が画面からひしひしと伝わってきます。被災した人々が恐怖と悲しみを乗り越えながら互いに助け合い、生き延びようとしていく。想像をこえる恐怖や障害にたちむかっていく、希望を失わないその姿に胸がしめつけられてしまいます。
津波で散り散りになった家族が再会するところまでを描いたこの『インポッシブル』。結末はわかっていてもその予想できない展開は、息をのんで見つめてしまいます。家族の愛や絆、人と人のつながりについて考えさせられる映画です。
公開 : 2012年10月218
監督 : J・A・バヨナ
主演 : ユアン・マクレガー、ナオミ・ワッツ
14. チャーリー・モルデカイ 華麗なる名画の秘密 (2015)
作品概要・あらすじ
スターが大集合!豪華な映画が観たいという時にはこの作品を。ジョニー・デップ主演の映画『チャーリー・モルデカイ 華麗なる名画の秘密』です。
チャーリー・モルデカイは闇組織に美術品をうりつけているペテン美術商。ある日チャーリーはイギリスの諜報機関にゴヤの名画の捜索を依頼されます。実はその名画にはとんでもない財宝の秘密が隠されていて?国際テロリストやロシアンマフィアも巻き込んで展開されるドタバタ争奪劇です。
ユアン・マクレガーはイギリス諜報機関の一員で、チャーリーの美人妻ジョアンナに想いをよせているマートランド警部補を演じています。『パイレーツ・オブ・カリビアン』や『チャーリーとチョコレート工場』など、個性的な役を多く演じてきたジョニー・デップがまたしてもおかしな役を好演!クスッと笑ってしまうおかしなやりとりが満載です。
二転三転、ドタバタコメディ!名画の行方はいかに?
主人公チャーリーはうさんくさい美術商、最近生やしはじめたちょびヒゲを気にしてばかり。そんなチャーリーの妻ジョアンナは実はヒゲが大っ嫌い!ユアン・マクレガー演じるマートランド警部補は大学時代からずっとジョアンナに恋をしていて・・・揃いもそろって変人揃い、なのにみんな憎めない。名画を巻き込んで世界規模に広がっていく争奪戦や、豪華な衣装やインテリアは観ていて飽きることがありません。どんな時でもサクッと楽しめる、コミカルなミステリー映画です!
ジョニー・デップはもちろん、脇役ながらにも存在感をばっちり放っているユアン・マクレガーにも注目してくださいね。
公開 : 2015年2月6日
監督 : デヴィット・コープ
主演 : ユアン・マクレガー、ジョニー・デップ、グウィネス・バルトロー
15. 美女と野獣 (2016)
作品概要・あらすじ
そして2017年4月17日に公開された、不朽のディズニー映画の実写化『美女と野獣』にもユアン・マクレガーは出演しています!読書好きの美しい女の子、ベルと魔法によって醜い野獣に変えられてしまった王子の愛の物語です。
ユアン・マクレガーは王子に使える召使で燭台に姿を変えられているルミエールを熱演。原作でもおなじみの楽曲、城にやってきたベルに向けて歌う『ひとりぼっちの晩餐会』も披露しています。
ベルを演じるのは『ハリー・ポッター』シリーズのハーマイオニー役が有名なエマ・ワトソン。野獣役には『ナイト・ミュージアム/エジプト王の秘密』にも出演していた今注目の俳優ダン・スティーヴンス。他にもルーク・エヴァンスや『ロード・オブ・ザ・リング』のガンダルフ役がおなじみのイアン・マッケランなど、豪華な俳優たちの共演も話題です。
ユアン・マクレガーの役作りは?
今回燭台のルミエール役を演じたユアン・マクレガー。ルミエールはフランス語訛りなため、スコットランド訛りが強いユアン・マクレガーはアクセントを変えるのにとても苦労したそうです。
豪華絢爛なセット、魅力的な歌の数々、原作の良さを失わない世界観、そして長年愛され続ける愛の物語には心揺さぶられること間違いありません。作品では燭台の姿のため、ほぼ声のみの出演ですが最後にユアン・マクレガーもちゃんと姿を現わすのでお楽しみに。ロマンチックな世界に浸れる『美女と野獣』、ぜひカップルで劇場に足を運んでみてはいかがでしょうか?茶目っ気たっぷりなルミエールにもぜひ注目してみてくださいね!
公開 : 2017年4月17日
監督 : ビル・コンドン
主演 : ユアン・マクレガー、エマ・ワトソン、ダン・スティーブンス
変幻自在の演技力、ユアン・マクレガー
デビューしてから20年以上。ドラッグ中毒者から気弱な青年、銀河を守る戦士、そして良き父親役まで。その演技力で私たちを映画の世界に引き込んでくれる俳優、ユアン・マクレガー。これからもどんなキャラクターを演じていくのか、目が離せません!
良作ばかりなユアン・マクレガーの出演作。今回ご紹介した中でまだチェックしていない作品がある方は、この機会にぜひご覧になってみてくださいね!
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フリーライター。主に映画のことについて執筆中。