【GWおすすめ】「KYOTOGRAPHIE京都国際写真祭」2016【おでかけ】
京都市内15の特別な会場にて、国内外の気鋭のアーティストの作品や貴重な写真コレクションを鑑賞できる14の展覧会を開催します。
今年のテーマは「いのちの環」。
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「KYOTOGRAPHIE京都国際写真祭」
古都・京都で歴史的建造物として特色のある寺院、町家、個人邸宅や近代建築を複数の場所を会場とし、選りすぐりの国内外写真家による約14の展覧会を同時開催する今年で4回目の開催となる写真フェスティバルです。
会場は通常公開されていない歴史ある場所や京都市指定有形文化財の建物を数多く会場としており、写真だけではなく、京都の建造物も堪能できます。
出典:eplus.jp
今年のテーマは「いのちの環」
クリス・ジョーダン「CF000478 コアホウドリのヒナの体に入っていたもの」《Midway:還流からのメッセージ》より、ミッドウェイ諸島、2009年 © Chris Jordan
2016年のテーマは「Circle of Life | いのちの環」です。いのちは存在するかぎり、あらゆるものとつながり、その関係性を育み、そして死や消滅を迎え、時として新たないのちに還元されます。生まれ出たひとつひとつのいのちにはその存在理由があり、小さないのちの環は、他のいのちの環とつながり、より大きな環の一部となります。地球の悠久の時間軸をあらわす縦の環と、その広大な地球を物質的につなぐ横の環。新緑の美しい頃、鑑賞者はKYOTOGRAPHIEでインスピレーショナルな作品と出会うことで、あらゆるいのちが紡ぐ大いなる循環に導かれ、自身に脈々と受け継がれる物語に耳を澄ますことでしょう。
皆様の「いのちの環」に新たな環がつながることを祈りながら。
(KYOTOGRAPHIE 共同創設者/共同代表 ルシール・レイボーズ & 仲西 祐介)
ジョン・ローリングス、アメリカン・ヴォーグ誌、1943年3月号© 1943 Condé Nast
アントニー・ケーンズ「LA-LV_58」《LA-LV》より、2015年 ©Antony Cairns
見所は日本未発表のものを含めた気鋭のアーティストの新作や貴重なコレクション
出典:thewhynot.de
今回参加しているSarah Moonの別の展示会”now and then”
武士をテーマに肖像写真をあつめた「サムライの残像」展が話題を呼んだフランス国立ギメ東洋美術館の写真コレクション展。
二代目鈴木真一「茶道」、1880年代 ©MNAA
世界中に熱狂的なファンを持つサラ・ムーンの《Late Fall》と《Time stands still》のシリーズ。
□サラ・ムーン
41年フランス・ヴィシーに生まれ、 60年代にモデルとして活躍し、70年代にファッションや広告の分野で写真家としてのキャリアをスタート。
シャネルやディオール、コムデ ギャルソンを含むトップメゾンの仕事に携わり、1985年には作家活動を開始、1995年にパリ写真大賞を受賞。
写真集には『Improbable Memories』(1981年Matrix)、『VRAIS SEMBLANTS: Sarah Moon』(1991年パルコ出版)、優れた写真集を選出するフランスのナダール賞を受賞した『Sarah Moon 1,2,3,4,5』(2008年 Thames & Hudson)等があります。
サラ・ムーン「セリ科の植物」、1993年 ©Sarah Moon
フィンランドを代表する写真家の本格個展
アルノ・ラファエル・ミンキネン「Narragansett」、1973年 ©Arno Rafael Minkkinen courtesy PUG OSLO
森や湖などの美しい自然とともに、一糸まとわぬ自身の姿を撮影する写真家アルノ・ラファエル・ミンキネン。この独自の制作スタイルで国際的に高く評価されながら、日本国内では断片的にしか紹介されてこなかった彼の本格個展がついに実現
身近な道具や材料を用いて写真を再構築するK-NARF
K-NARF「TAPE-O-GRAPHY CONTRAPTION」、2015年 © K-NARF
バックパッカーとして中国を旅行しながら、そんな最低料金の客車に乗る人々を撮影し続けたチェン・ハイフェン(銭海峰)
銭海峰(チェン・ハイフェン)「2015年1月27日、アルシャン(モンゴル自治区)から白城へ 、 4346号」、2015年 © Qian Heifeng
休日にゆったりと48の展覧会を
Fosters Pond, 1989 ©Arno Rafael Minkkinen courtesy PUG OSLO
繰り返される歴史、生と死の意味するもの、他とのつながりを、写真をとおして考えるための様々なトークイベントやキッズプログラムも充実しています。
48の展覧会からなるサテライトイベントKG+、屋外イベント「サスティナビレッジ」などは1日ではまわりきれなさそうです。
京都の文化にもどっぷり浸かれる京都国際写真祭でいのちの環を体感してみてください。
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この記事のライター
はじめまして。生活に寄り添うモノが好きです。おほしんたろうさんに最近はまりました。