都内から日帰りで行ける！関東でおすすめの名匠・井上誠一設計のゴルフ場10選

ゴルフ場選びをするとき・・・

ゴルフ場を予約するときにプレー代金や昼食付きの有無・キャディープレーの可否・ゴルフカートでのプレーかそれとも歩いてのプレーかなどと、一緒に行く人との関係性や年齢などを考慮して決めると思います。
ゴルフ場をジャンル分けしてみても一流企業の接待ゴルフで使用されるようなゴルフ場やアベレージゴルファーや若者ゴルファーが多く来場するお手軽なカジュアルゴルフ場に分けることができると思います。
前者では高価で主にキャディー付プレーが原則であったり会員権を持っていないとプレーできなかったりと門戸が狭く設定されていますが、後者は価格も安くセルフプレーでお昼も付いてくるといったお財布に優しく誰でもプレーできるといった印象です。
自身や一緒に行く人の技量・経済状況など加味してゴルフ場を選ぶことも大切だと思いますが、新しいゴルフ場選びの方法として設計者でゴルフ場を選ぶことを提案させてください。
設計者なんて見た事ないという方も多いと思います。しかし、ゴルフという競技は自分自身との戦いでもありますがゴルフ場と戦って設計者の思惑通りに行かせない事こそがゴルフの醍醐味ではないかと筆者は思っているのです。

皆さんは日本ゴルフ場設計業界の第一人者といえば誰を思い浮かべるでしょうか。
数多くの名設計士がいますが、今回取り上げるのは「井上誠一」です。彼は名匠と呼ばれ、彼の創るゴルフ場はプレーする者を大自然の中へ誘い己との勝負へと集中できます。
今回は彼の生涯を振り返るとともに是非ともラウンドしてもらいたいゴルフ場を紹介したいと思います。

井上誠一は1908年（明治41年）東京都で生まれました。現在フジサンケイレディスクラシックを開催している「川奈ホテルゴルフコース・富士コース」を見て設計士を志したと言われています。
井上が一流の設計士と言われた所以は日本の風土にあった、自然との調和を実現したゴルフ場設計のゆえだと言われています。
では、東京都内から日帰りで行ける井上誠一設計のゴルフ場を少し紹介したいと思います。

１． 大洗ゴルフ倶楽部

「『歴史と伝統を誇るコース。ハザードは自然そのもの。』日本のコースはあまりにも型にはまりすぎていて、個性に乏しいという感じがする。幸いにも大洗は、日本では珍しいシーサイドリンクス（砂丘地）という立地条件に恵まれ、また、他に類を見ない黒松林に富み、極めて個性的である。これこそ得難い日本ゴルフコースの宝物といえる」（大洗ゴルフ倶楽部HPより　井上誠一の寄稿文）
この寄稿文を読む限りでも井上が大洗ゴルフ倶楽部に日本独自の自然を織り込んだ設計をしたことがわかる。
松林を生かした設計にして欲しいというオーダーを受け松林をコースのセパレートに使用した設計にしたと言われており今まで紹介してきた井上のポリシーに則っています。
コースレートがレギュラーティーでも72なので難易度は高めといえるでしょう。
アクセスは常磐自動車道から北関東自動車道へ乗り換えてすぐです。

所在地：茨城県東茨城郡大洗町磯浜町８２３１−１
電話： 029-266-1234

２．那須ゴルフ倶楽部

1936年井上氏の処女作として開場しました。東北自動車道で北上するので時間はかかりますが日帰りで行けなくはない距離です。
栃木県最古のゴルフ場として現在も存在感を発揮しています。
標高900mの高地で山の静寂の中、ゴルフを通して自分自身と向き合ってみるのはいかがでしょうか。

所在地：栃木県那須郡那須町大字湯本212
電話：0287-76-3100

３．霞ヶ関カンツリー倶楽部西コース

東京オリンピック2020でゴルフ部門の開催コース候補として注目されているゴルフ場です。
当初は東コースのみで営業をしていましたが会員の希望によりもう１コース設計するということになり井上氏が設計し西コースが誕生しました。ピンポイントで狙わないと勝負できないような繊細な設計になっておりInコースに至っては池やクリークを生かした設計になっておりプレイヤーを悩ませます。
埼玉県にあるので都内からアクセスしやすいです。

所在地：埼玉県川越市笠幡3398番地
電話：049-231-2181

４．東京よみうりカントリークラブ

ゴルフ日本JTカップという日本男子ツアー最終戦を行うことで有名なゴルフ場です。ツアーのテレビ放映でよく映るのが17番のPar5と18番のPar3です。
口コミを見てみてもツアーの気分を体験できるのがこの２ホールみたいで18番のPar3だけでもいいのでいつかラウンドしてみたいですね。
アクセス面では中央高速道路で稲城ICで降りればすぐなので新宿からも近いです。

所在地：東京都稲城市坂浜685
電話：044-966-8800

５．鷹之台カンツリー倶楽部

千葉県千葉市にある名門コースです。
今年の11月には第24回日本グランドシニアゴルフ選手権が開催されます。この時期の前後にプレーしに行くと大会と同様のコンディションでプレーすることができるのでおすすめですね。
鷹之台カンツリー倶楽部は1932年に一度開場していますが太平洋戦争末期に一度閉鎖。終戦後の1952年に井上誠一により設計され1954年に開場しました。
フラットなコースでシニアツアーはもちろん、過去には男子メジャー大会が開催されるほどのコースです。
東関東自動車道千葉北ICから近くにあります。

所在地：千葉県千葉市花見川区横戸町1501番地
電話： 047-484-3151

６．湘南カントリークラブ

神奈川県茅ヶ崎市にあるので都内からのアクセスもバッチリです。
三菱グループが経営をしており姉妹コースも多数存在しています。
第一イン湘南ホテルと提携もしているので遠方から同伴者が来ても安心できます。

所在地：神奈川県茅ヶ崎市赤羽根4123
電話：0467-51-0211

７．８．武蔵カントリークラブ笹井コース・豊岡コース

今回は２コース連続紹介させてください。
武蔵カントリークラブは前述の霞ヶ関カンツリー倶楽部の影響をものすごく受けています。というのも1957年に霞ヶ関カンツリー倶楽部で行われたカナダカップ国際大会で日本が団体優勝をし、その後ゴルフブームが埼玉県内で起きました。
国内のゴルフブームに合わせ自治体でもゴルフ場建設の話が進み武蔵カントリークラブの設立が決まりました。
1958年に武蔵カントリークラブが設立され、翌年の1959年に豊岡コースが完成。豊岡コース完成の4か月後に笹井コースが完成し36コース構成となりました。
豊岡コースの方はバンカー総数114個。笹井コースはバンカー総数83個と少なくなりましたが豊岡コースよりも200ヤード長く設計されました。
両コースとも距離的に近く、車で20分もあればいけるほどの距離に位置します。
アクセス面では両コースとも圏央道沿いなので都内からもアクセスしやすいのではないでしょうか。

豊岡コース
所在地：埼玉県入間市大字小谷田961
電話：04-2962-4151

笹井コース
所在地：埼玉県狭山市笹井412
電話：04-2953-2101

９．大利根カントリークラブ

1960年開場の茨城県坂東市にある林間コースです。
茨城県は井上氏設計の名門コースが多いなと感心させられます。
過去に国内のビックツアーが開催されることもあり、会員のみならず一般のお客さんも回ってみたいと思わせるコースです。
常磐自動車道谷和原ICから近くに位置しています。

所在地：茨城県坂東市下出島10
電話：0297-35-1344

１０．川崎国際生田緑地ゴルフ場

神奈川県川崎市にあるゴルフ場で今まで紹介してきたゴルフ場とは一線を画す名前ですが立派な井上氏設計のゴルフ場です。
名前だけでなくプレースタイル等でも今まで紹介してきたゴルフ場とは異なる点があります。
薄暮プレーの実施や川崎市民の日といったイベントなども行っています。
コースに関しては井上氏の設計と思わせるような自然豊かな作りになっていて、小さな砲台グリーンやあごの高いバンカーなどグリーン周りの戦略に苦しみそうです。

所在地：神奈川県川崎市多摩区枡形7-1-10
電話：044-934-0015

最後に

いかがでしたでしょうか。
今回は井上誠一にスポットを当てて紹介してきましたが日本全国様々なゴルフ場設計者がいます。
ゴルフ場に行く際には誰が設計したのかにも注目し、スコアや自分自身との勝負だけではなく設計者との勝負にも高じてみていただければと思います。