エリートビジネスマンはペンにもこだわりを持っている!?モンブランの不朽の名作4本
デジタルな世の中だからこそ、最近はアナログなアイテムが注目を集めています。万年筆もその一つ。米国のビジネスマンは思い入れのある文房具を持つ人が多いと言われますが、日本人は合理的なものを選ぶとか。使い慣れた万年筆を懐から何気なく出せる人生とそうでない人生、格好いいのはきっと前者です。モンブランの魅力に迫ります。
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万年筆の最高峰・モンブラン
万年筆で最も有名なブランドと言えば、モンブランを思い浮かべる人も多いことでしょう。
創業は1906年のこと。ドイツはハンブルクの貿易商、銀行家、エンジニアの3人が、ペン会社を設立したのが始まりとされています。
またモンブランを象徴するデザインが、白い六角形のシンボルマーク。これはヨーロッパで最も高い山であるモンブランの山頂を覆う万年の雪を表現しているとのこと。そしてペン先にはモンブランの標高を表す「4810」の数字が刻印されています。こうした万年筆の世界で最高峰を目指すという決意とプライドは、今日のモンブランを不動の地位に押し上げました。
こうしたモンブランの万年筆を支えるのは、熟練の技を持つマイスター達。100をも超える工程をほぼ手作業で作り上げる技術力は、世界に類を見ない域に達しています。
モンブランの確固たる技術力に裏打ちされた万年筆への情熱は、5世代に渡ってなお色あせることなく継承されています。
最初の一本は「マイスターシュテック」から
モンブランの数ある作品の中でも、伝統的なデザインで脈々と人気が引き継がれているのが「マイスターシュテュック」です。白い星形の六角形(ホワイトスターと呼ばれます)とペン先の4810の刻印に加え、特徴的なのがトリムと呼ばれるキャップの縁についた3つのリング。
また書き心地も抜群によく、見た目の豪奢さと相まって「芸術品」とまで称されたほど。
マイスターシュテュックは、ジョン・F・ケネディ大統領やエリザベス女王といった高貴な人々の他、日本では開高健、北方健三、松本清張など数多くの作家に愛されてきました。発売から90年経ってなお人気を保ち続けているのも頷ける、最初に持つ一本に相応しい名作と言えるでしょう。
なかでも世界中の重要な調印式の際にも使われてきた「マイスターシュテュック149」は、もっとも著名な筆記具と言われるモンブランの中でも最高峰のモデル。圧倒的な存在感、手に持った時の完璧なバランス、低筆記でストレスのない滑らかな書き心地はまさに万年筆の最高峰と呼ぶにふさわしい作品。世代を問わずワンランク上のギフトとしても最適です。
また 「マイスターシュテュック ル・グラン146」は、「149」に比べやや小ぶりで、手になじみやすい実用的なサイズ。
価格は149が9万円〜に対し、146が7万円〜と若干の差があります。また149は万年筆のみですが、146にはボールペンもあります。
「スターウォーカー」は男性に人気のボールペン
スターウォーカー最大の特徴は、モンブランのシンボルである、ホワイトスターが浮かび上がる透明なドームにあります。
スマートな現代的なフォルムと伝統の美しい書き味が融合したこのシリーズ。ボディは伝統的なモンブラン樹脂を使用した重厚感があります。またペンの先端にはイリジウムを使用し、長期の使用にも持ちこたえる耐久性を実現しています。また埃や乾燥からインク補給システムを守るカプセルケースを内蔵しているので、気温や気圧の変化にも強く使用シーンを選びません。
「未来のエリート」をコンセプトにしている、という名に恥じない名作と言えるでしょう。
「マイスターシュテック モーツァルト」はコンパクトに使える人気作
こちらはモンブランの最小コレクションです。
全長約114mmというコンパクトサイズにマイスターシュテュックが凝縮されており、取り回しやすさや携帯性から男女問わず根強い人気があるモデルです。
システム手帳などにも収納可能なので、旅先にも難なく持って行くことができます。なお、通常の万年筆のようにインクの補給はコンバーター(吸入器)を使うことが出来ないことに注意。あくまでもカートリッジで補給することになります。
サインは重要な行為だからこそ、こだわりのあるペンで
最近の文房具は機能だけなら高級品と変わりのないものも多くなっています。ただ、日常で何気なく使う場合ではなく、サインや署名など重要な場面ではそれに相応しい「重み」を持ったペンを使いたいところ。そんな歴史的な重さを持っているペンの一つは、世界中の重要な調印式の際にも使われてきたモンブランです。最安モデルでも一本3万円は下らない高級品ですが、自分の仕事にこだわりを持つエリートビジネスマンが数多く持っているのも事実。
デジタル社会に生きるからには、アナログなアイテムにこだわりを持つのもまた一興でしょう。
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この記事のライター
慶應大学卒業→大手証券会社→外資系コンサルティングファーム。表参道に在住し「日常をドラマに」することに腐心し人生の上質化を目指す日々。酒を飲むこと、酒を飲むように本を読むことが好き。目を離せばすぐに眠りこもうとする遊び心をジャズとビールで蹴飛ばしながら、今日も都心で生きてます。