高いだけが能じゃない!必ず喜ばれるコスパの良いプレゼント用日本酒おすすめ10選
人に贈り物をするということは自分のセンスの表現でもあります。ですので、特に優れた感性を持った方への贈り物には気を使いますよね。そんな贈られた側が「おっ」と言ってくれるプレゼント用日本酒を10本厳選しました。
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インパクトのあるプレゼントで感謝の気持ちと、好印象を贈ろう
お世話になった方や、お祝いをしてあげたい方に対するプレゼントのセレクトには迷われると思います。その方の趣味嗜好をよく知っていればピンポイントで喜ばれるものを贈ることもできますが、そういう情報がない時には「外したらまずい」とついつい無難なものや、誰でも知っている高額品を選びがち。しかしそれでは相手の印象に残らず、せっかくのプレゼントも相手の中ではいつしか、記憶のかなたに消えていってしまいます。
そんなことを気にするときには、日本酒のプレゼントはいかがでしょうか?最近の日本酒は非常にバラエティが豊かで、相手の趣味嗜好に応じたセレクトが可能です。それでいて、プレミアがついているようなものを選ばなくても、コスパ良く、贈られた感動を演出することができます。
そこでここでは、「ほぼ外さないセレクト」「日本酒が好きな人におっと言ってもらえるセレクト」「センスのいい人に一目置かれるセレクト」の3つの観点でプレゼント用日本酒を10選ご紹介します。
【好みがわからないあの人には、外さない「飲み比べセット」】
飲み比べセットの利点
プレゼントをしようという時に1番困るのは、相手の趣味嗜好が分からな時ではないでしょうか?そういう時に「飲み比べセット」であれば、日本酒のいろいろな味わいを楽しんでもらえ、そしていろいろ試せる楽しさも演出できます。
山車 プレミアムセット
■セレクトのポイント
原田酒造所は、「山車」ブランドの地酒を展開している飛騨の酒蔵です。そして驚くべきはモンドセレクションの中でも難関の「アルコール部門」で5年連続金賞を受賞していることです。さらに、国際味覚審査機構コンテストにも4年連続で優秀味覚賞を受賞するなど、味わいの評価は国際的です。その山車を代表する5品を飲み比べられるセットです。
■内容
・山車 金印上撰辛くち180ml
岐阜の居酒屋や料亭では選好率NO1の飛騨を代表する地酒です。酸味とうま味のバランスの良さが特徴です。
・山車 純米吟醸超辛口雷吟180ml
アベリアという花の蜜から分離した花酵母で醸した純米吟醸です。そのため果実酒のように甘くフルーティな香りが特徴で、女性にも人気です。
・山車 秘蔵吟醸原酒180ml
じっくりと低温で熟成させる氷温貯蔵を行っているので、フルーティで軽やかな風味に仕上がっています。一般販売はされておらず、このセットのために醸しました。
・山車 純米上澄180ml
「上澄」というのは、無ろ過で貯蔵したその「おり」の上の「澄んだ部分」だけを瓶詰したことによります。無ろ過独特の味の厚みと、上澄みならではの清澄な味わいが特徴です。
・山車 特別純米酒 手造り純米180ml
「特別純米」とは、70%の精米歩合の「純米」に対して、60%までさらに磨いた酒米で醸した純米酒、という意味です。そのため雑味が少なく、それでいて米のうま味も感じられる仕上がりになりました。
■価格
2450円
玉乃光 日本酒最高金賞受賞酒入り豪華版飲み比べセット
■セレクトのポイント
玉乃光は日本酒好きの間では著名な大手の地酒酒蔵です。大手ではありますが、製法は古くからの技法にこだわり、良質な日本酒を生産しています。その評価は、日本酒品評会で最高金賞を受賞していることでもわかります。その最高金賞を受賞した「酒魂」を含めた飲み比べセットです。
■内容
・純米大吟醸 備前雄町100% 300ml
最近では山田錦と肩を並べる評価を得ている酒米の雄町米で醸しました。酸味とうま味のバランスと、ふっくらとした厚みを感じてください。
・純米吟醸 凛然山田錦100% 300ml
山田錦の純米吟醸といういわば王道の銘酒です。山田錦の持つ華やかな吟醸香と、酸味と旨みがうまくマッチしています。
・純米吟醸 祝100% 300ml
地元・京都産の酒米「祝」で醸した純米吟醸です。祝の持つ、力強さとやさしさがよく出ている口当たりのいいお酒です。
・純米吟醸 伝承山廃 300ml
人工的に培養した酵母ではなく、蔵に住み着く天然酵母で醸すのが「山廃」という製法です。さらにそれを通常の倍の時間をかけて醸しました。山廃の持つ力強い味わいはクセになります。
・純米吟醸 酒魂 300ml
最高金賞受賞のお酒です。旨味だけではなく、すっきりとして切れ味が特徴で、淡い味わいの京料理とのマッチングを狙いました。
■価格
3,500円
新潟 金賞受賞酒蔵 飲み比べセット
■セレクトのポイント
新潟といえば天下の酒どころで、有名な蔵元が軒を並べるエリアです。日本酒品評会での金賞受賞経験がある蔵元も多く、今回はその蔵元から選りすぐりを各1品づつ選択して飲み比べセットにしました。越乃寒梅など、超有名な銘酒なども入っているプレミアなセットです。
■内容
・平成23年金賞受賞蔵 石本酒造 越乃寒梅 白ラベル 300ml
天下の越乃寒梅をセットに入れました。当時話題になった適度な酸味と、すっきりした辛口は健在です。
・平成17年金賞受賞蔵 八海醸造 八海山 300ml
じっくりとした低温発酵で、ていねいな酒づくりをしている八海酒造の代表作です。
・平成27年金賞受賞蔵 菊水酒造 ふなぐち菊水 本醸造生原酒 300ml
最近金賞を受賞した、伸び盛りの蔵元です。生原酒なので、アルコール度数がやや高いことでの切れ味と、生酒のフレッシュな香りが絶妙です。
・平成7年から5年連続金賞受賞蔵 天領盃酒造 テンナマ
何と5年連続金賞という偉業を成し遂げた蔵元の代表的な逸品です。生酒の吟醸酒なので、フルーティな辛口が特徴で、女性にもおすすめです。
・平成21年金賞受賞蔵 吉乃川株式会社 厳選辛口 吉乃川
質のいい辛口のお酒が特徴の吉乃川の代表作です。辛口好きならぜひ1度は飲んでいただきたいお酒です。
■価格
3,300円
【日本酒通のあの人には話題性とストーリーで攻める】
通には通の心を射止めるセレクトで
日本酒が好きな方は、辛口好き、うま口好きと種類が分かれますが、共通しているのは、そのお酒のもつ醸造ストーリーなど、その日本酒にほかでは飲めない話題性があることです。そういう方に「お、やるね~」と言っていただけるセレクトです。
福寿 純米大吟醸
■セレクトのポイント
このお酒は「ワイングラスでおいしい日本酒アワード」の大吟醸酒部門で最高金賞を受賞したものです。このアワードは日本酒の香りをしっかりと感じられる銘酒を選ぶもの。その授賞理由は飲んでみればすぐわかります。また、ノーベル賞授賞式後の晩餐会でもこのお酒が、日本酒を代表してサーブされた、ということでも超話題の逸品です。
■内容
・純米大吟醸 720ml 【化粧箱入り】
・高級白ワインに負けない、重厚で、しっかり熟成したフルーツの香りを感じさせます。味わいも長十郎梨や杏の様に、酸味と甘みのバランスが絶妙で、和食だけではなく、フレンチとのマリアージュが認められたのも納得です。
■価格
3500円
醸し人九平次 純米吟醸 黒田庄に生まれて
■セレクトのポイント
醸し人九平次の純米大吟醸は、フランスの三ツ星レストランでも出されている日本酒で、プレゼントとしては最適ですが10000円とコスパが合わないので今回は見送りました。蔵元の萬乗醸造の杜氏はまだ20代の気鋭ですが、ワインに負けない日本酒を造ろうと頑張っています。そのラインナップの中で、「黒田庄に生まれて」を選んだのは、彼ら若い蔵人が兵庫県西脇市黒田庄町に移住し、そこで山田錦を育て、それを酒米として醸しているお酒だからです。ラベルには「35.037,135.024」数字が記載してあります。これが黒田庄の田んぼの位置なので、Google Mapで検索すれば、それを空から確認できます。「この田んぼで作ったお酒なんだ」と思いながら飲むとまた格別です。
■内容
・純米吟醸 720ml
・醸し人九平次のシリーズは柑橘系、主にライチの香りを感じさせますが、このお酒はその中でも特に強く出ています。ワイングラスで飲むと、その香りが一層楽しめます。
■価格
3888円
富翁 純米吟醸 祝
■セレクトのポイント
富翁という酒蔵は京都伏見にあります。その中でこのお酒は、地元京都産の酒米祝(いわい)で醸されたものです。祝という酒米は、昭和初期に生まれましたが戦争を挟んで作られなくなっていました。それを、低蛋白質で酒造適性が非常に高いということで、京都府立農業総合研究所で試験栽培が始め、平成4年に20年ぶりに復活した、というストーリーです。祝で醸したお酒は伏見にはほかにもありますが、この富王の「祝」はラベルにその文字を大きく書いてあるので、お祝い事のプレゼントに最適とセレクトしました。
■内容
・純米吟醸 720ml
・祝で醸したお酒は、米のうま味がしっかり出て芳醇濃厚に仕上がるのが特徴です。このお酒にもそれがよく表れています。ぜひ常温から冷でどうぞ。
■価格
1500円
瑞冠 ずいかん はぐれわっぱ 等外米山田錦
■セレクトのポイント
山田錦という酒米は、そのブランドと品質を維持するために、大きさを含め厳しい基準で選別されています。等外米山田錦とは、そのサイズに少し足りない米のことで、醸した時のお酒の味わいは全く変わらないにもかかわらず、正式な山田錦に比べて原料費は比べ物にならないくらい安くなってしまうものです。酒蔵の山岡酒造が、その等外米を30%精米して、純米大吟醸と全く同じ製法で作ったのが、この「はぐれわっぱ」です。ですので、同じ味わい、品質の純米大吟醸であれば5000円以上するものが、この値段なのです。そのコスパの良さもさることながら、「等外米」で「エリート米」と同じ品質のお酒ができたのが、痛快ではありませんか?
■内容
・精米歩合30%(純米大吟醸並み) 1800ml
・味わいは、米のうま味が適度に強く感じられるパワフルさですが、飲み口はすっきりとしていて食中酒としてもぴったりです。
■価格
2000円
【センスのいいあの人にはスタイリッシュなボトルでおっといわせる】
最近のおしゃれなボトルの日本酒もプレゼントには最適
自分の服装や小物、あるいはライフスタイル全般にこだわりがあって、センスが良いものを選んでいる方には、見慣れた「日本酒の瓶」ではなく、スタイリッシュなボトルとパッケージのお酒を贈りましょう。贈る側のセンスも見直してもらえること請け合いです。
土佐鶴 吟醸酒 「azure」
■セレクトのポイント
土佐鶴は高知発ですがすでに全国的な酒造メーカーです。そのラインナップはどちらかというとコンサバティブですが、この「azure」はその中で異彩を放っています。その意味である「紺碧」通り、ロンドン在住のデザイナーであるアレスレア・ダンカンがデザインした非常にスタイリッシュなブルーのボトルが特徴です。言われなければ日本酒だとはわかりませんね。
■内容
・吟醸酒 720ml
・おしゃれなボトルとパッケージ目が行きますが、中身も高知の海洋深層水を仕込み水に使った本格派です。精米も55%まで磨いてあり、すっきりとした透明感が特徴の、キレのよい辛口です。
■価格
1861円
鴻山
■セレクトのポイント
これも現代アートを思わせるブルーのボトルが印象的なお酒です。「azure」とはまた違った、やや工業デザインの要素が入ったシャープなデザインは、贈られた人を喜ばせてくれるでしょう。それでいて中身も本格派で、山田錦を40%まで磨き、低温発酵させたていねいな酒造りのたまものです。ちなみに鴻山とは江戸時代の豪商で、この蔵元のある長野県小布施にあの有名な葛飾北斎をよびよせパトロンとして、数々の名画を書かせた人物です。
■内容
・純米大吟醸生酒 500ml
・日本酒度プラス8という、超辛口です。それでいて、大吟醸らしい芳醇も失っていません。ボトルだけではなく、この味わいだけでも購入する価値ありのお酒です。
■価格
2,700円
天久 電球の酒 てんきゅう (透明瓶)
■セレクトのポイント
スタイリッシュとは少し趣きが違いますが、遊び心のあるデザイン性を買ってセレクトしました。御覧の通り、古き良き時代の白熱の電球がそのままボトルになっています。価格も安いので、ちょっとしたパーティや余興の交換プレゼントにしても、受けること間違いなしです。
■内容
・清酒 180ml
・見た目は遊び心満載ですが、中身はこの蔵元である高垣酒造の主力品「天久」と本格派です。
■価格
780円
【センスあるセレクトで贈られる方も贈る側も満足を】
いかがですか?
贈られた側が感動し、長く印象に残るようなプレゼントを日本酒の中からセレクトしてみました。人に何かをプレゼントするのは、こちらのセンスを表現することなのでとても気を使いますが、ここで挙げた10選の中から選んでいただければ、間違いなく贈った側の評価を高めることができるでしょう。それでいて、だいたいすべて3000円台以下ですから、コスパも抜群です。ぜひこのリストを活用してみてください。