ナイロンバッグがきている。おすすめブランドまとめ【決定版】Part 3.
レザーのブリーフケースは大人メンズとしてはひとつはもっておきたいアイテムですが、汗ばむ時季にはちょっと重たいですよね。
これに対してナイロンバッグはこれからの季節にピッタリです。
機能性とファッション性を兼ね備えた「紳士のためのナイロンバッグ」を厳選しました。
Part1,2と続き、今回は最終回のPart3です。
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ナイロンバッグの魅力
ナイロン素材は軽くて耐久性があるのが最大の魅力ですよね。
また、内側のにポケットが付いて仕切られたスペースがついていたりと、機能にも優れています。
そのため、機能面やメンテナンスの容易さを考えると、どナイロンバッグが最強かと思われます。
しかし、ナイロン素材のバッグはファッション性があまり高くないのが玉に瑕。
というわけで、これからファッション性ににも優れた商品を出しているブランドを紹介したいと思います!
おすすめブランド
フェリージ(Felisi)
中世から伝わるフェリージの紋章には戴冠された貴族の兜と楯、そして、黄金の実がなる林檎の木が描かれています。
ここには友情や正義、純粋さ、高貴さ、そして誠実さが親から子へと受け継がれるようにとの願いが込められています。
そしてこの精神は、現在でも脈々と受け継がれているのです。
1973年、フェリージは、歴史と芸術の小都市、イタリアのフェラーラで創業しました。
彼らは伝統工芸の馬具制作に魅了され、独自の革製品を作るようになりました。
フェラーラ旧市街の一画に手作りの革工房をオープンした彼らは馬具製作の傍ら、アクセサリーも作るようになりました。
そして、これが友人や家族の間で評判となり、フェリージという名前を付けて売り出したのが始まりです。
フェリージの個性的な製品は、質の高さやデザインの
オリジナリティによって、多くのファンを集めるようになりました。
そして、ブランドが軌道に乗りはじめ、ファッション・アクセサリー業界で独自の存在感を持つ今日の姿へと成長していったのです。
1996年はフェリージにとって飛躍の年になりました。ドメニコ・ベルトラーニがデザイナーに就任したのです。
彼の創造力と経験はこれまでの伝統的なスタイルをベースにしながらも、上質でさらに洗練されたデザインを生み出しました。
彼らのもの作りへの真摯な態度は世界の目の肥えたファンをもうならせ、世界にイタリアンスタイルを広めるブランドの地位を確立させたのです。
小さな街の若者の"趣味のもの作り"が商品として成功し、多くの人に愛され、世界的なひとつのブランドを確立させる。
これはものづくりに本当に熱意を持っていないと成し得ないですよね。だからフェリージの商品は昔から今に至るまで変わらずに愛され続けているのです。
上の写真は1960年代後半からの鞄の変遷です。
当時は大がかりな設備もないために簡単な工具だけで作られていました。
質感やデザインなど、現在と比べると荒削りなところもありますが、オリジナリティを追求するフェリージの商品製作へのこだわりはこの頃から垣間見ることができます。
創業後のものには現在のロゴが刻印され、デザインも現在の姿に近づいています。
また創業前と比べると製品のクオリティは格段に高められ、さらにコットンキャンバスと革を組み合わせるという違う質感の組み合わせるなど、"異素材のコンビネーション"もこの頃から培われてきました。
こうして現在のモデルを見ると、レザー、コットンキャンバス、そしてナイロンへと、素材が変わっても常に"フェリージらしさ"が表現されていることがわかります。
シンプルに見えて、独特な革のカッティング。
曲線や直線を、立体的に表現したパーツのディテール。
しかも、機能性は損なわれていない。
これらはすべて、フェリージの職人の技術力とレトロな温もりとモダンな洗練を共存させようとするデザイナーたちのこだわりによって支えられているのです
ナイロンバッグは1992年に発表されました。
シルクのような光沢のナイロンと昔ながらのナチュラルレザーのコントラストは、従来の安価なナイロンバッグのイメージをくつがえすものでした。
フェリージは、ここから高級カジュアルバッグという新しいジャンルを確立します。
今では、レザーで持ち前の伝統を残しながらもナイロンで現代に合わせた独特のデザインを持つナイロンバッグはフェリージの象徴的な存在となっています。
こちらは2015年春夏シーズンのニューモデル。
「LA GIOIA(ラ ジョイア)=楽しみ」をテーマとした日常を彩るコレクションです。
周回するファスナーを開けると、異なるカラーのマチが現れるという、機能的でありながらデザイン性にも富んだビジネスバッグ。
ハンドルの高さが約17cmとアウターを着ていても肩掛けしやすい十分な長さで、オフの日にはトートバッグのようにも使用できます。中身の容量に応じてファスナー開閉によりマチを調節でき、内側にはファスナーポケットが1つ、大きなオープンポケットが1つ付いているので荷物の多くても問題ありません。
ビジネスシーンで使われることの多いカモフラ柄ですが、全体できにダークトーンなので奇抜な印象を与えることなくデイリー使いのおしゃれバッグとしても持つことができます。
ビジネスバッグなのでオーバーナイターとしても便利で、こちらの商品はトロリーバッグの引き手を差し込めるバンドが背面に付いているので、セットで持ってもバッグがすべり落ちることがなく快適に移動することができます。
底面には緩衝用のクッション材が入っているため、ノートPCやタブレットなど、デジタル機器の持ち運びにも安心。
プラダ(PRADA)
プラダの起源は1900年代前半にまで遡ります。
1913年、マリオ・プラダとその兄弟がミラノに皮革製品のインポートショップを開業しました。
世界中から質の高い革や珍しい素材を集め、イタリア職人の技術で豪華なアイテムを作る。このスタイルがブルジョワの間で評判となり、イタリア王室の御用達となりました。
しかし、1958年、創業者のマリオが亡くなり、戦後にと他人が質素な生活を送るようになった時代の変化にプラダの豪勢さが合わなくなったのが重なって、しばらくの間彼らは低迷期を迎えました。
そんな中、78年に転機が訪れます。孫娘のミウッチャ・プラダがオーナー兼デザイナーに就任したのです。彼女はレザー製品で有名なプラダに、「ポコノ」という軽くて強い工業用防水生地のナイロン素材のシンプルなバッグを導入しました。
これが現代女性の合理的志向に合い、プラダはバッグ界のトップへと返り咲いたのです。
ナイロンベースの生地ですが、レザーがポイントで使われているのがおしゃれ。
シンプルなデザインでも、どことなく上品な印象を与えるのがPRADAの持ち味です。
マークジェイコブス (Marc Jacobs)
マークジェイコブスは1986年、デザイナーであったマーク ジェイコブスは自身の名前でコレクションデビューをしたことから始まりました。
彼はCFDAの新人デザイナー賞を最年少で受賞し、その後、CFDAのウィメンズ・デザイナー・オブ・ジ・イヤーを2度受賞するなどデザイナーとしての能力を若いうちから開花させるものの、当時コレクションを展開していた「ペリーエリス」の保守的な顧客からは彼の革新的なデザインは受け入れられず、契約中に解雇されることとなりました。
そして心機一転、96年にセカンドライン「マーク ジェイコブス・ルック」をスタートさせました。
さらに彼は97年、プレタポルテに参入することを計画していたルイ・ヴィトンのアーティスティック・ディレクターに抜擢されます。贅沢な素材を使用し、上品で精妙、シンプルなデザインを発表して再び人気を博しました。
彼はルイヴィトンが老舗のバックブランドから一流の「ファッションブランド」にまで成長することに大きく貢献。ルイヴィトンの売上も大幅に増加し、ブランドとしての絶対的な地位を築きました。ちなみにメンズラインは2000年よりスタート。
時は経ち2001年。S/Sより、「マーク BY マーク ジェイコブス」をスタートさせます。ルイ・ヴィトンの親会社のLVMHが資本参加したことで「マーク ジェイコブス」のブランドは世界的に拡大していきました。
広めのマチが付いているので荷物が多い方にもうれしいアイテム。
トートバッグスタイルですが、ジップで口を閉じることができるので使い勝手もバッチリです。
マリメッコ(marimekko)
Marimekko design The utmost of artistic and technical skill
「大胆で個性的なデザイン」はマリメッコ社のデザイン理念です。ユニークなそれぞれのプロダクトから、マリメッコらしさを追求したオリジナルなライフスタイルを提案することを念頭において、機能的で実用的デザインをしています。
マリメッコは、1951年に創業したフィンランドのアパレル企業です。
鮮やかな色の大胆なプリント柄をデザインした商品ラインナップが特徴で、創業当時はこの類をみないユニークなデザインで人気に火がつきました。
現在では世界中で愛されるブランドになっています。
マリメッコは毎年たくさんのファブリックデザインを発表しています。その新しいデザインは各デザイナーのスケッチから始まり、アイデアとコンセプトをデザイナーとマリメッコのインテリアスタイルチームとの間で出し合いながら、デザインが決められていきます。
どんなデザインが人の心に訴えかけるデザインか、それがどのような感情や雰囲気を出すことができるかをイメージし、話し合うのです。デザイナーは制約なく、デザイナーの中には現役学生もいるんだとか。
豊富な色やパターンデザインの組み合わせを展開するマリメッコの世界観は、このような多様な世代からの幅広い経験やトレンドの捉え方の賜物なのです。
新しいファブリックのパターンは、デザイナーのクリエイティブなアイデアや惜しみない努力によって研ぎ澄まされ、生み出されたものです。その作品はデザイナーをはじめ、その他多くのプロフェッショナルの検証プロセスを経て、日常で機能する形として完成します。
ステンシルの製作、カラーラボ、プリントマシンでのテストなどを経て、最終的に製品として仕上がります。
マリメッコの商品は、デザイナーや技術者など、それぞれの分野のエキスパートがそれぞれの「最高」を追求することで生まれるのです。
可愛らしいお花のデザインで有名なマリメッコですが、実はユーロ圏では若いサラリーマンをはじめ男性からも大人気のブランドとして名高いんです。
こちらのブリーフケースだって、もちろん人気の名作バッグ。
一見、スッキリとしてシックなデザインかと思いきや、ポケット使いなど機能性もGOOD。
大きくはなく、書類からノートPCまでバッチリ入る程よいサイズ感です。
一見どこにでもありそうなビジネスバッッグですが、ロゴを見て「え、これmarimekkoなの!?」と
驚く女性がたくさん目に浮かびますね。
つまり女性ウケもバッチリなのです!
あなたにぴったりのブランドを
今回は全3回に渡ってご紹介させていただきました。
いかがでしたか?皆さんのお気に入りのブランドは見つかりましたか?
どれも同じように見えていたナイロンバッグもブランドごとに少しづつデザインや機能性やデザイン性に違いがありますよね。
ぜひ周りと差のつくハイセンスなナイロンバッグをゲットしましょう!
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この記事のライター
東京生まれ大阪育ちの慶応義塾在学の女子大生です。グルメ、ファッション、あとは旅行が大好き。でも実は、それと同じくらい手の綺麗な人が好き!