本当に怖いホラー映画おすすめ15選【邦画編】
ホラー映画は暑い夏を乗り切るのにぴったりな映画ではないでしょうか。思わず叫びたくなるようなシーン、ゾッとするシーンなど恐怖で暑さを忘れてみましょう。そこで今回は本当に怖い日本のホラー映画を15作品ご紹介します。
- 27,742views
- B!
アイキャッチ画像出典:pixabay.com
本当に怖い日本のホラー映画
世界的に有名なホラー映画はたくさんありますが、邦画にも日本人ならば一度はそのタイトルを聞いたことがある作品が数多くあります。
そこで今回は、日本のホラー映画の中から本当に怖い作品を15作品ご紹介します。ホラー映画好きだけでなく、これまでホラー映画を見たことがない人もぜひ参考にしてみてください。
1. リング【1998年】
あらすじ
某TV局のディレクターである浅川玲子は、都市伝説の取材中に自分の姪である大石智子を含む4人の男女が奇妙な死を遂げていることを知る。4人はいずれも「呪いのビデオ」を視聴しており、そのビデオを見たものは一週間後に死ぬという。玲子はそのビデオを手に入れて視聴すると、玲子の周辺でも怪奇現象が起こるように。呪いが本物であると確信した玲子は元夫で超能力者の高山竜司と共に呪いの正体を探っていくが...
日本におけるホラー映画の火付け役
1998年に公開され、日本におけるホラー映画ブームの火付け役となった『リング』。貞子という強烈なインパクトを残した同映画は、ホラー映画を初めて見ようという人にもおすすめの作品です。日本に残る傑作ホラーをぜひご覧ください。
《基本情報》
・監督:中田秀夫
・出演者:松嶋菜々子、真田広之 ほか
・公開日:1998年1月31日
2. らせん【1998年】
あらすじ
息子を海の事故で亡くしてしまったことに自責の念を感じていた東京都監察医の安藤満男は、自身も死ぬことを考えていた。そんなとき、満男は変死した友人・高山竜司の司法解剖を担当することとなり、そこで謎のウイルスが高山の死体から発見される。そのウイルスはあるビデオを見た者の網膜から体内に入り込んで感染するという...
小説『リング』の後日談を描いたジャパニーズホラー
同映画は『リング』の後日談を描いたものであり、『リング』とともに同時上映するというスタイルで行われました。『リング』で描かれた、見ると1週間で死ぬ呪いのビデオを学問的見地から解明を試みる作品となっており、ホラー要素を残しつつも新たな恐怖を感じさせてくれます。
《基本情報》
・監督:飯田譲治
・出演者:佐藤浩市、中谷美紀 ほか
・公開日:1998年1月31日
3. 仄暗い水の底から【2002年】
あらすじ
離婚調停中の松原淑美は娘・郁子の親権を夫・邦夫と争っている。生活を立て直すために娘と共に新たなマンションへと引っ越した淑美だが、そのマンションは雨漏りが酷く、怪奇現象も頻発するように。そんな中、淑美は郁子と同じ幼稚園に通っていた河合美津子が行方不明になったときにかけていたというバッグを屋上で目撃。そのバッグが気になる様子の郁子はしだいに見えない女の子と会話するようになり、淑美は郁子が美津子に連れ去られてしまうのではないかと不安に思うように...
水の気味悪さが強調されるホラー映画
『リング』を手掛けた中田秀夫の指揮によるジャパニーズホラー作品『仄暗い水の底から』。映画タイトルにあるように、水が醸し出す不気味さが強調された作品となっており、見る者をじわじわと恐怖の世界へと誘います。
《基本情報》
・監督:中田秀夫
・出演者:黒木瞳、菅野莉央 ほか
・公開日:2002年1月19日
4. 黒い家【1999年】
あらすじ
大手生命保険会社で働く若槻慎二は、ある日保険加入者である菰田重徳から電話で呼び出されて菰田家を訪問する。そこで重徳の妻の連れ子が首を吊って死んでいるのを発見してしまう。かねてより疑惑の保険金請求を繰り返していた重徳が偽装殺人をしたのではないかと若槻は疑い、重徳の妻・幸子にも注意を促す手紙を送る。
すると、若槻やその周辺の人間たちの生命が脅かされるようになり、若槻は恋人の恵が勤務している大学研究室の心理学助手・金石に菰田夫妻にプロファイリングしてもらうと金石は菰田夫妻がサイコパスであると判断。しかしその矢先、金石が殺されてしまう...
人間らしさの欠片もない菰田家の恐怖が襲う
「この人間には心がない」をキャッチコピーに公開された同映画。サイコパスとして描かれた菰田家の異常な恐怖感が予測不可能な展開をもたらします。霊とは異なる、心のない人間の存在の恐怖をこの映画を通じて再認識できるかもしれません。
《基本情報》
・監督:森田芳光
・出演者:内野聖陽、大竹しのぶ ほか
・公開日:1999年11月13日
5. 回路【2001年】
あらすじ
観葉植物販売会社・サニープラント販売で、同僚の田口が自殺して以来、工藤ミチの周りでは人々が黒い影を残して消えてしまうように。時を同じくして、大学生の川島亮介が「幽霊に会いたいですか」という不気味なサイトへアクセスすると、亮介が恋心を抱いていた唐沢春江も不可解な行動を取るように。ミチと亮介の日常は謎の黒い影と共に失われていくことになってしまう...
人間を襲う不可解な現象の恐怖満載
「幽霊に会いたいですか?」をキャッチコピーに公開され、カンヌ国際映画祭では国際批評家連盟賞を受賞した同映画。黒い影を残して消えてしまい、残された人の日常が失われてしまう不可解な恐怖にトラウマになってしまうかもしれません。
《基本情報》
・監督:黒沢清
・出演者:加藤晴彦、麻生久美子 ほか
・公開日:2001年2月10日
6. 呪怨【2003年】
あらすじ
佐伯伽椰子は、大学時代の同級生であり片思いしていた小林俊介が夫・剛雄との間に生まれた息子・俊雄の通う小学校で教師となっていたことを知る。2人目の子供が欲しい剛雄は妊娠をしない伽椰子に対して不信感を抱き、自分が本当の父親でないと思うように。そんな中、伽椰子が俊介への思いを綴っていたノートを剛雄が見てしまい、嫉妬から暴力を振るうようになるとついには伽椰子を殺してしまう。怨念を抱いてこの世を去った伽椰子は、その怨念からか人々を呪うようになる...
続々と登場する霊に震え上がる日本を代表するホラー映画
一般的に霊を登場させるのを避けるのが通例となっているジャパニーズホラー。そんな中で、これでもかと霊を登場させる同映画のインパクトは一度見れば忘れられないはず。『リング』に並ぶジャパニーズホラーの傑作は必見です。
《基本情報》
・監督:清水崇
・出演者:奥菜恵、伊東美咲 ほか
・公開日:2003年1月25日
7. オーディション【2000年】
あらすじ
7年前に妻を亡くした青山重治は、息子からの勧めもあり映画のヒロインオーディションと称して自身の再婚相手を探すことに。そのオーディションに参加した山崎麻美に惹かれた重治は彼女の魅力にとりつかれて再婚を決意する。しかし、しだいに重治は麻美の恐ろしい秘密を知ることになってしまう...
思わずトラウマになるサイコホラー映画
三池崇史監督によって撮られた同映画は、第29回ロッテルダム国際映画祭(2000年)での上映で、記録的な途中退出者を出したほどの恐怖作品。ホラー映画好きであっても注意が必要なほど、人間の狂気が前面に押し出されたホラー作品です。
《基本情報》
・監督:三池崇史
・出演者:石橋凌、椎名英姫 ほか
・公開日:2000年3月3日
8. 着信アリ【2004年】
あらすじ
大学生・中村由美の友人、岡崎陽子や河合ケンジは携帯電話にかかってきた謎の死の予告電話を受け取った後に、その予告通りに死んでしまう。死の予告電話は幼馴染の小西なつみにまで及んでしまい、由美はなつみを助けようと事件の真相を探るがなつみは死んでしまった。そしてついに死の予告電話が由美自身にも掛かってきてしまう...
避けられない死の予告電話による逃げ場のない恐怖が見る者を襲う
日本におけるホラー映画の金字塔『リング』が公開されてから5年後に公開された同映画。ジャパニーズホラー定番の展開をおさえつつも、携帯電話にかかってくる避けることのできない死の予告がこれまでのホラー映画以上の恐怖を与えてくれます。
《基本情報》
・監督:三池崇史
・出演者:柴咲コウ、堤真一 ほか
・公開日:2004年1月17日
9. 富江【1999年】
あらすじ
3年前の交通事故以来、記憶障害に遭ってしまっていた大学生の泉沢月子は精神科医である細野辰子のもとで催眠療法を受けていた。療法の最中、催眠中の月子の口から「トミエ」という言葉が漏れる。そんな時、辰子のもとを訪れた刑事は月子の友人であった川上富江の行方不明事件を追っているという。また、月子が住むアパートへある1人の青年が引っ越してくるが、彼の抱えるバッグの中には女の生首が...
富江の不条理で異質な恐さに震え上がる
伊藤潤二さんの原作『富江』のシリーズを映画化したのが同作品。あえて富江の恐さを直接的に示さないことで、他のホラー映画とは一線を画す異質な恐怖を感じさせるのがこの作品の特徴です。じわじわと恐怖感が増大していく気分を同映画で体感してみて下さい。
《基本情報》
・監督:及川中
・出演者:中村麻美、菅野美穂 ほか
・公開日:1999年3月6日
10. クロユリ団地【2013年】
あらすじ
13年前から人々が謎の死を遂げているクロユリ団地に、事情を知らず家族で引っ越してきた二宮明日香。そんな明日香は公園で少年ミノルに出会うが、その少年は血の繋がりのない人と共に暮らしているという。
ある日、朝5時半に隣の部屋から目覚ましが鳴り続けるのを不審に思い隣室を訪れる。すると明日香はそこで老人が死亡しているのを発見する。その日から、明日香に次々と怪奇現象が襲うように...
物語を通じて原因不明の不気味な恐怖を感じるホラー作品
『リング』、『仄暗い水の底から』を手掛けた中田秀夫監督が指揮を執ったのが同映画。謎の死が続いていたクロユリ団地の真相、明日香を襲う怪奇現象の原因は何なのかなど、予想しながら映画を見られるのもこの映画の楽しみ方の一つです。
《基本情報》
・監督:中田秀夫
・出演者:成宮寛貴、前田敦子 ほか
・公開日:2013年5月18日
11. 輪廻【2005年】
あらすじ
昭和45年、群馬県粕川郡にある尾野観光ホテルで発生した無差別大量殺人。事件から35年の時を経た現代に、映画監督の松村郁夫はこの事件を映画化しようと考え、オーディションを開催。そのオーディションに受かり見事ヒロインに選ばれた新人女優・杉浦渚だったが、しだいに見知らぬ少女の幻覚に付きまとわれてしまうように...
前世から続く不気味な恐怖
同映画の指揮を執ったのは、『呪怨』シリーズの監督である清水崇氏。霊や怨念とは異なる人間の恐ろしさが詰まった同作品は、タイトルにあるように前世から続く恐怖が見る者を襲うと同時に、我々自身の前世を考えさせるものになるかもしれません。
《基本情報》
・監督:清水崇
・出演者:優香、椎名桔平 ほか
・公開日:2005年10月27日
12. エクステ【2007年】
あらすじ
とある美容室で働く水島優子は一流の美容師を目指して、ダンサーを志望する友人・森田由紀と一緒に日夜仕事に励む。ある日、姉である清美から姪である少女・水島マミを預かることになってしまった優子は当初こそ厄介に思っていたが、しだいに心を通わせるようになる。
同じ頃、横浜港の巨大コンテナで少女の遺体と大量の髪の毛が発見されると、無類の髪フェチであり死体安置所に務めている山崎ぐんじが遺体を持ち帰って、死後も伸び続けるその少女の髪でエクステを作るように。ぐんじはそのエクステを優子の働く美容室へ提供するが、そのエクステには少女の怨念が込められている...
何とも言えない気味悪さに襲われる映画
死後もなおなぜか伸び続ける髪。そしてその髪を集めてエクステを作るという不気味さが漂う同映画。優子の働く美容室に少女の怨念が込められたエクステがぐんじの手によって提供されるが、果たしてその怨念は何を引き起こしてしまうのか。気味悪さを味わいたい人におすすめのホラー作品です。
《基本情報》
・監督:園子温
・出演者:栗山千明、大杉漣 ほか
・公開日:2007年2月17日
13. ノロイ【2005年】
あらすじ
怪奇現象を題材に撮られたドキュメンタリー作品『ノロイ』。その監督を務めていた実在の小林雅文だが、2004年4月12日に雅文の自宅が全焼して雅文は行方不明となり、作品はお蔵入りに。その『ノロイ』をプロデューサー・一瀬隆重が映画として完成させ、映像として発表。雅文の取り巻いていた恐ろしい「ノロイ」の真相とはいったい...
リアルな恐怖を感じるドキュメンタリー風のフィクション映画
実在の人物・小林雅文によって製作された怪奇ドキュメンタリーを基に映画化されたのが同作品。完成直後に謎の行方不明になった雅文に何があったのか、なぜ自宅が燃えてしまったのかなど実際に起こった事件を織り交ぜた恐怖を感じることができる作品です。
《基本情報》
・監督:白石晃士
・出演者:村木仁、久我朋乃 ほか
・公開日:2005年8月20日
14. 感染【2004年】
あらすじ
国からの援助に見放され、少ない予算に苦しめられているにもかかわらず多くの患者を抱えるとある病院では、スタッフたちがみんな疲労困憊だった。ある夜、全身火傷を負う患者の容体が急変し、医療ミスによって患者が死亡してしまい、秋葉清一と魚住晴哉はこのミスを隠蔽しようとする。
時をほぼ同じくして病院へ運ばれてきた未知のウイルスに感染した患者。ウイルスを調べることで手柄をあげようと企てるが、隙をついてその患者は逃げてしまい、やがて病院スタッフが次々と未知のウイルスに感染してしまうことに...
ウイルスの恐さを改めて感じられる恐怖作品
いつの時代も人間を恐怖に陥れるウイルス。そのウイルスが病院内で感染拡大してしまうという危機、そしてウイルスの感染と共に精神的にも逃げ場を失ってしまう人間たちの感じるリアルな恐怖を描いたホラー作品となっています。霊とは異なる、ウイルスの恐怖を再認識できる作品ではないでしょうか。
《基本情報》
・監督:落合正幸
・出演者:佐藤浩市、高嶋政伸 ほか
・公開日:2004年10月2日
15. 来る【2018年】
あらすじ
香奈との結婚式を終えた田原秀樹。愛妻家として幸せな結婚生活を送る秀樹だが、ある日勤め先の会社へ謎の人物が来訪し、「知紗さんの件で」というメッセージを残していったという。知紗とは妊娠したばかりの娘に香奈が付けた名前。なぜあの来訪者が娘の名前を知っているのか。そんな恐怖を抱く中で、来訪者を取り次いだ後輩が死亡。そして秀樹の周辺でも怪異現象が起こるように...
日本ホラー大賞受賞作品を映画化したジャパニーズホラー
同映画の原作は第22回日本ホラー大賞で大賞を受賞した澤村伊智の小説『ぼぎわんが、来る』。キャストに岡田准一や黒木華を迎えて実写化された同作品では、謎の来訪者が巻き起こす奇妙な現象に恐怖を抱くことになります。果たして謎の来訪者の真相は何なのか。ぜひご覧になってみて下さい。
《基本情報》
・監督:中島哲也
・出演者:岡田准一、黒木華 ほか
・公開日:2018年12月7日
日本の名作ホラーを楽しもう
今回は本当に怖い日本のホラー映画を15作品ご紹介しました。15作品の中には名作から最近の作品までありましたが、ちょっと見てみようかなと思った作品はあったでしょうか?気になる作品はぜひ手にとってご覧になってみてください。
この記事のキーワード
この記事のライター
都内の大学生です。大学では経済学(特に比較制度分析)を勉強しています。ゼミにも所属中。趣味はプロレスを見ることと音楽を聴くことです。音楽は洋楽を中心に聴いており、1960年代から現在まで幅広く関心があります。アメリカ音楽史にも興味があります。