ゴシックホラーの申し子!ティム・バートン監督作品おすすめ12選

2019年3月29日よりディズニー実写映画「ダンボ」が全国で公開されます。
監督は「チャーリーとチョコレート工場」や「シザーハンズ」など数多くのヒット作を生み出してきたティム・バートン。
異世界を表現させたら世界一とも呼ばれる彼のおすすめ作品を厳選して12作ご紹介します。

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アイキャッチ画像出典:netflix-fan.jp

独自のファンタジー世界を持つ鬼才ティム・バートン

出典:www.kic-factory.co.jp

1958年アメリカ合衆国カリフォルニア州出身。高校卒業後ディズニーの奨学金を受けてアニメーションを勉強し、実習生としてディズニー・スタジオで働き始めます。その後、映画監督として2007年にヴェネチア国際映画祭において栄誉金獅子賞を受賞し、カンヌ国際映画祭の審査委員長をつとめるなど確固たる地位を築きました。

ディズニー・スタジオで働いていた頃は、机の下やクローゼットに潜り込むなど変わった行動を繰り返したり、無口で人付き合いが得意でないということもあり、同僚たちからは話せないない人だと思われていたそうです。
彼の撮る映画の特徴は夢と現実が入り混じったようなダークファンタジーな世界観です。好みが分かれてしまうため熱狂的なファンが多いながらも観たことのない人も実は多いはず。そのメルヘンな作風に隠れがちですが、人のトラウマを間接的に描き人生の厳しさを説いています。彼の作品を観たことある人も、まだ観たことのない人にも是非見て欲しい12作品をご紹介します。

1.ナイトメアー・ビフォア・クリスマス(1993年 76分)

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あらすじ・見どころ

「ハロウィン・タウン」の王様でありパンプキン・キングのジャック・スケリントンは毎年繰り返される祭りの準備に憂鬱を感じていました。そんな折に「クリスマス・タウン」の存在を知ります。恐怖や人を驚かせることに重きを置くハロウィンとは違い、明るく楽しい雰囲気が漂うクリスマスに心奪われたジャックは、自分たちの力でクリスマスを作り出そうとします。心優しいツギハギ人形のサリーの心配をよそにハロウィン・タウンの住人はクリスマスを上手く理解できず、街はおかしな方向に進んでいきます。

日本でも大人気!ハロウィンとクリスマスを描いたティム・バートンの代表作

東京ディズニーランドにあるアトラクション「ホーンテッドマンション」でハロウィンから年末にかけてはジャックやサリーが出演する特別バージョンになり、大人気ゲーム「キングダムハーツ」シリーズにも登場するなど、数多くあるディズニー映画の中でも人気の作品です。
ティム・バートンにとっても初期の代表作となり、月を背景に頭身の高いジャックたちのビジュアルは彼の代名詞ともなっています。ちなみに題名はアメリカで有名な詩「サンタクロースがきた(ナイト・ビフォア・クリスマス)」が由来となっています。

2.シザーハンズ(1990年 105分)

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あらすじ・見どころ

発明が得意な博士によって造られたエドワード・シザーハンズ(ジョニー・デップ)は、完成直前に博士がなくなってしまい両手はハサミという未完成のままひとり残されてしまいます。博士の屋敷で孤独に過ごしていると、化粧品のセールスにペグ(ダイアナ・ウィースト)がやってきます。自分の手で顔中傷だらけになっているエドワードを見かねてペグは彼を家に連れて帰ります。ペグは夫と息子、そして美しい娘のキム(ウィノナ・ライダー)の4人家族。その日から一緒に暮らし始めたエドワードは、そのハサミの手を活かして植木を整えたりヘアカットを始めます。

心優しい人造人間がはじめて人と触れ合い恋をする

主演のジョニー・デップはこの作品ではじめてティム・バートン作品に出演し、以後2019年現在最多の8作でタッグを組んでいます。もともとはトム・クルーズを主演に考えられていましたが、彼が脚本に納得しなかったため降板し、当時まだ無名であったジョニー・デップが抜擢されました。ヒロインであるキム役のウィノナ・ライダーといえばその美貌とダークカラーの髪が印象的ですが、本作では地毛のブロンドが光り輝いています。監督自身も周囲の人間とうまく関係を築けず孤独な青春を過ごしたことが、本作を作るにおいて基になったそうです。

3. チャーリーとチョコレート工場(2005年 115分)

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あらすじ・見どころ

失業中の父(ノア・テイラー)と母(ヘレナ・ボナム=カーター)、そして4人の祖父母と暮らすチャーリー・バケット(フレディ・ハイモア)は心優しい少年でした。チャーリーの家の近くには世界中で大人気のお菓子店ウィリー・ウォンカの工場があります。ある日、ウォンカの人気商品であるチョコレートに5枚だけ金のチケットを同封し、それを引き当てた子供を工場見学に招待すると発表されました。謎に包まれたウォンカ社の工場を見学したいがため、世界中のお金持ちたちがチョコレートを買い集めます。そんななか、チャーリーはわずかなお小遣いを握りしめチョコレートを買うと、そこには金色に輝くチケットが入っていました。

少年が訪れたのは甘くて不思議なお菓子工場

世界中で愛されているイギリスの児童小説家ロアルド・ダールの人気作「チョコレート工場の秘密」を原作にいくつかのアレンジを加えて描いたファンタジー・ミュージカルです。カギとなるウィリー・ウォンカ役にジョニー・デップ、そして主人公の母親役にこれまたティム・バートン作品の常連であり長年プライベートでもパートナーであったヘレナ・ボナム=カーターが出演しています。
工場のなかではリスが働いているなんてメルヘンなシーンがあるのですが、実はこれはCGではなく本物のリスを調教して演技させているそうなんです。原作にはないウォンカの過去を描くことで、楽しいだけでなく影のある作品となっており、劇中で流れる曲は中毒性が高くついつい口ずさんでしまいます。

4.ビッグ・フィッシュ(2003年 125分)

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あらすじ・見どころ

ジャーナリストのウィル・ブルーム(ビリー・クラダップ)の父エドワード(アルバート・フィニー)は人々を楽しませるために自身の人生を空想で膨らませて話す癖がありました。ウィルの妻はいつも楽しく聞いていましたが、幼い頃から何度も聞かされているウィルは父と距離を置いてしまいます。しかし父が病で倒れたとの知らせが入り、久々に実家へ戻るウィル。父の荷物の中から空想だと思っていた物語に出てきた証書を見つけます。父の話はもしかして実話だったのでは、ウィルは他にも手がかりがないか、父の人生の物語を探し始めます。

新たな境地にたどり着いた、父と息子の感動ストーリー

父と息子の複雑な葛藤を彼らしいタッチで描いた感動作であり、若き日の父親を「プーと大人になった僕」でクリストファー・ロビンを演じたイギリスの人気俳優ユアン・マクレガーが演じます。
実際にこの映画を製作する直前にティム・バートンは父親を亡くし、自身に子どもが生まれました。ファンタジー要素は十分ありますが、現実世界を舞台としたのは子の作品が初めてであり、それまではどこか夢の国や仮想世界を舞台に描いていた彼にとって大きな変化とも言えます。タイトルの「ビッグ・フィッシュ」とは、誰も信じない嘘話という意味合いの言葉だそうですが、この意味にもテム・バートンらしいユーモアが含まれているんです。

5. ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち(2016年 128分)

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あらすじ・見どころ

ジェイク(エイサ・バターフィールド)は祖父のエイブ・ポートマンを慕っており、また彼が話してくれる戦時中の英雄伝などむかし話が大好きでした。しかしある日、奇妙な電話を受けて祖父の元へ向かうと何者かに襲撃されており、「ケインホルム島へ行き、1943年9月3日のループへ行け。そうすれば鳥が全てを教えてくれる」という言葉を残して亡くなってしまいます。悲しみに暮れつつも祖父の言葉を頼りにケインホルム島に向かった彼は、そこでアルマ・ペリグリン(エヴァ・グリーン)という女主人と、彼女の館で暮らす奇妙なこどもたちと出会います。

隅々まで作り込まれたティム・バートン至上最も奇妙な作品

全米で300万部以上売り上げたランサム・ルグズの小説「ハヤブサが守る家」を原作に、「007 カジノ・ロワイヤル」でボンドガールを演じたエヴァ・グリーンがクールな女主人ペリグリン役を、そして「縞模様のパジャマの少年」や「ヒューゴの不思議な発明」など人気作で主演を務めた若き俳優エイサ・バターフィールドが主人公ジェイクを演じました。他にもエラ・パーネルやサミュエル・L・ジャクソンら新人からベテランまで幅広い俳優陣による豪華共演です。ティム・バートン作品はキャスト紹介の部分も凝って作られているので観ていて楽しいですよ。

6. スリーピー・ホロウ(1999年 110分)

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あらすじ・見どころ

1799年、新世紀まで間も無くとなったNY郊外で首を切り落とされた死体がいくつか発見されました。この猟奇的な連続殺人事件を解決すべく市警捜査官の刑事イガボット・クレーン(ジョニー・デップ)が近くの村に派遣されます。村には20年前の南北戦争において殺された首なし騎士が夜な夜な自分の首を探して彷徨っているという言い伝えが残っていました。科学捜査のために訪れたイガボットは聞く耳を持ちませんでしたが、地主のバルタス(マイケル・ガンボン)、その娘のカトリーナ(クリスティーナ・リッチ)をはじめ、その言い伝えを信じる村人たちに違和感を覚えます。しかしイガボットは実際に首なし騎士の殺人場面に出くわし、新たな犠牲者を出してしまいます。

18世紀を舞台に幽霊伝説を描いたゴシックホラー

ジョニー・デップが演じる主人公のイガボットは正義感は強いものの気弱ですぐに倒れてしまう刑事。しかし白塗りや変わったメイクをしている役の多い彼にしては珍しく素顔での出演となっており、変わり者ではありますが正統派も残した主人公です。ヒロインのカトリーナ役は「アダムス・ファミリー」のウェンズデー役で知られるクリスティーナ・リッチ。今作での彼女は、プラチナブロンドの髪にドレスを纏いその神秘的な雰囲気は、まさにファンタジーの世界から飛び出してきた天使のようです。
幻想的な世界観で作られており、この年のアカデミー美術賞を受賞しました。首切りシーンが18回もあるという、ティム・バートン作品の中でもグロテスクなシーンが多く出ますので、そういったシーンが苦手な方はご注意を。

7.アリス・イン・ワンダーランド(2010年 108分)

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あらすじ・見どころ

白ウサギを追いかけて不思議の国に迷い込んでから13年後のこと。19歳となったアリス・キングスレー(ミア・ワシコウスカ)はあるパーティに出席していました。パーティを楽しめないアリスでしたが、実は母と姉がアリスのために開いた婚約パーティだったのです。貴族の御曹司に求婚されたアリスは突然の出来事に固まってしまいその場を逃げ出してしまいます。そんな折、視界のはしにどこか見覚えのある白ウサギが映ります。白ウサギを追って再び不思議の国に迷い込んだアリスは、失くしていた記憶を徐々に思い出し、一変してしまった不思議の世界に驚きます。

誰もが知るアリスの成長後を描いたヒット作!

ルイス・キャロルによる世界的児童小説「不思議の国のアリス」とその続編「鏡の国のアリス」を原作にその後日談をティム・バートン節全開に描きました。制作会社はウォルト・ディズニー・ピクチャーズであり、主題歌はカナダ出身の歌姫アヴリル・ラヴィーンが担当、ジョニー・デップ演じる奇抜なメイクと大きな帽子のマッドハッターだけでなく、アン・ハサウィイ演じる白の女王、ヘレナ・ボナム=カーター演じる赤の女王も魅力的な作品です。主人公アリス役には多くの女優が志願しましたが、あえて当時無名であったオーストラリア出身の女優ミア・ワシコウスカを起用したそうです。ティム・バートンは続編の「アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅」では製作総指揮として参加しています。

8. マーズ・アタック!(1996年 110分)

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あらすじ・見どころ

ハッブル宇宙望遠鏡が謎の円盤型飛行物体を確認。アメリカ合衆国の大統領デイル(ジャック・ニコルソン)は慌てて部下と専門家のケスラー教授(ピアース・ブロスナン)らと会議を開き、心配そうに見つめる妻マーシャ(グレン・クローズ)と娘のタフィ(ナタリー・ポートマン)らも加わります。一方、ジェーソン(マイケル・J・フォックス)やナタリー(サラ・ジェシカ・パーカー)らがテレビ局で働いていると、異星人により電波をジャックされてしまいました。むき出しの脳みそと骸骨のような顔立ちの異星人は何かを伝えようとしています。宣戦布告なのか交友を希望するのか、悩んだ末、大統領は大々的なセレモニーを開いて歓迎することにしました。

圧倒的カルト人気!悪趣味満載のB級映画

地球人と火星人の接触を描いた、他の作品とはひと味もふた味も毛色の違うまるでB級映画をリスペクトして作られたSF作品です。アカデミー賞最多ノミネートを誇るジャック・ニコルソン、「007」において5代目ジェームズ・ボンドを演じたピアース・ブロスナン、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のマイケルJフォックス、後に「セックス・アンド・ザ・シティ」が大ヒットするサラ・ジェシカ・パーカー、「レオン」でマチルダを演じたナタリー・ポートマンら無駄に豪華な俳優陣もポイントです。公開当初C級以下と酷評されましたが、ユニークな異星交流を滑稽に描き一部のマニアにカルト的人気を誇っている作品です。本当に素晴らしいB級ですので、人とは違ったもの、マニアックなものが好きな人には是非観て欲しいですね。

9.ダーク・シャドウ(2012年 113分)

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あらすじ・見どころ

1760年、イギリスからアメリカへ移り住んだコリンズ一家は新たな地で商売に成功し富を築きます。長男のバーナバス(ジョニー・デップ)は家業に成功し美しい恋人とも出会い順風満帆な人生を送ります。しかし、彼に想いを寄せていた使用人のアンジェリーク(エヴァ・グリーン)から逆恨みをされてしまい、実は魔女であったアンジェリークによって両親と恋人を殺され、彼自身もまたヴァンパイアに変えられてしまいました。不老不死となったバーナバスはアンジェリークたち市民によって追放され、ついには生きたまま棺の中へ埋められてしまいます。それから200年後の1972年偶然眠りから目覚めた彼は荒れ果てた屋敷と落ちぶれたコリンズ家を見て驚きます。「唯一の財産は家族」という父の言葉を胸に、再建へと立ち上がりました。

200年の眠りから覚めた男が織りなすコメディ・ホラー

1966年から1971年に放送されたテレビドラマ「Dark Shadows」を原作にホラーながらもコメディタッチに描いています。ジョニー・デップ、ヘレナ・ボナム=カーターはもちろんのこと「ミス・ペリグリンと奇妙なこどもたち」のエヴァ・グリーン、「ヘアスプレー」のミシェル・ファイファー、「キック・アス」シリーズのクロエ・グレース・モレッツら今をときめく俳優陣の共演となっています。ホラーが苦手な人はちょっとドキッとするかもしれませんが、コメディなので落ち着いて観てください。財を尽くして建てられた立派な館にはいくつもの仕掛けがあり、こういった隠し扉のある屋敷はいくつになっても憧れてしまいます。

10. ビッグ・アイズ(2014年 106分)

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あらすじ・見どころ

1950年代、まだ男女格差のあった時代にマーガレット(エイミー・アダムス)は娘を連れて家を出て行きます。新たに暮らし始めた町で仕事を探し絵を描いて生計を立てようとしていると、同じくバツイチで画家のウォルター(クリストフ・ヴァルツ)と出会いました。互いに惹かれあい結婚した2人はそれぞれが描いた絵をバーに置いて売り始めますが、売れていくのは大きな目のこどもが描かれた作品ばかり。やがてギャラリーも設立して画家として名声を得ていくウォルター。しかし、大きな目のこどもが描かれた作品、通称ビッグアイズは実はマーガレットの作品であり、ウォルターは署名をして巧みな話術でさも自分の作品かのように話しているだけでした。女性画家の作品は売れないから、そう言われて沈黙を貫いてきたマーガレットはついにその沈黙を破ります。

実際にあったとある画家夫婦の隠された秘密

主演のマーガレット&ウォルター・キーン夫妻を、「魔法にかけられて」のエイミー・アダムスと「イングロリア・バスターズ」で世界的人気となったオスカー俳優クリストフ・ヴァルツが演じます。実在にあった出来事をもとに描かれ、世界的画家アンディ・ウォーホルも認めた1960年代の画家がゴーストライターであったという大きなスキャンダルは世間を騒がせました。ティム・バートン自身もビッグ・アイズシリーズのファンだそうです。可愛らしさの中にどこか影をひそめるその作風は通ずるものがありますね。

11.エド・ウッド(1994年 127分)

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あらすじ・見どころ

1950年代のハリウッドにて、映画監督として成功することを夢見ている青年エド・ウッド(ジョニー・デップ)。彼は恋人の女優ドロレス・フラー(サラ・ジェシカ・パーカー)やバーニー(ビル・マーレイ)、俳優仲間らと舞台を上演しますがなかなか芽が出ません。エドはある日偶然、ドラキュラ俳優として一斉を風靡した銀幕スターのベラ・ルゴシ(マーティン・ランドー)と出会い感激します。そしてどうにか彼と一緒に仕事ができないかと声をかけて誘います。その頃、ハリウッドでは性転換した男性の話が映画化されると知り、彼はその監督に立候補します。そして、ベラ・ルゴシの出演を条件になんとか資金を得ました。こうしてエドは監督・脚本・製作・主演も担った力作「グレンとグレンダ」にてデビューを果たします。

「史上最低の映画監督」を描いた伝記映画

実在した映画監督でありティム・バートンをはじめデヴィッド・リンチら業界内に多くのファンを持つエドワード・D・ウッド・ジュニア、通称エド・ウッドの伝記映画です。戦前の映画界で活躍しドラキュラ俳優として今なお語り継がれる銀幕スターのベラ・ルゴシをマーティン・ランドーが演じ、アカデミー助演男優賞をはじめ多くの賞を受賞しました。史上最低の映画監督と言われてはいますが、確かに商業的には成功しなかったものの映画に対する情熱、飽くなき探究心など再評価の声も上がっています。ちなみにお笑いグループのプラン9は彼の代表作であり史上最低の映画とも言われている「プラン9・フロム・アウタースペース」から名付けたそうです。

12.スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師(2007年 117分)

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あらすじ・見どころ

19世紀のロンドン、フリート街で理髪店を営むベンジャミン・バーカー(ジョニー・デップ)。彼は美しい妻ルーシー(ローラ・ミシェル・ケリー)を狙う判事ターピン(アラン・リックマン)により無実の罪を着せられ、妻と娘を奪われてしまいました。15年の時を経て、彼はスウィーニー・トッドと名を変えフリート街へ戻ってきます。ラヴェット夫人(ヘレナ・ボナム=カーター)がパイ屋を営む2階で表向きは理髪店として、しかし裏ではカミソリ片手にいつでも復讐の機会を狙っています。

人気ブロードウェイ作品を映画化!

ブロードウェイの巨匠スティーヴン・ソンドハイムによる演劇界のアカデミー賞であるトニー賞受賞作品を映画化しました。本作もゴールデングローブ賞映画部門作品賞、主演男優賞、アカデミー賞美術賞など多くの賞を獲得しました。この作品は主演のジョニー・デップが本格的な歌声を初めて披露した作品となり、ミュージカルとして見ごたえたっぷりですが、残虐なシーンもあるので日本では劇場公開時R-15指定となりました。主人公スウィーニー・トッドが顔色が悪く目の周りが黒いのは彼の疲労と精神状況を表現しているそうなんです。ティム・バートン作品には奇抜なメイクのキャラクターが多いですが、そのひとつひとつにもきちんと意味が込められているのですね。

最後に

主人公は社会からはみ出してしまった者が多く他の登場人物もどこか人とは違う部分があり、そういった者たちにエールを送るような作品が多く感じられます。監督自身がそうだったからでしょうか。ほかにも神秘的でファンタジー世界を表現するためか人間味の薄い金髪美女も多く出てきます。人間離れしたビジュアルなのに人間臭く不器用なキャラクターたちにはついつい共感してしまうはず。

どのキャラクターも個性豊かに魅力的ですので是非お気に入りのキャラクターを見つけてください。

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信州の曲者が集まるCLUB Autistaに所属する道楽者。車と酒と湯を愛し、ひと時を執筆に捧げる。

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