メーカー別おすすめヘッドホン!高音質なものからコスパに優れたものまで
メーカー別におすすめのヘッドホンを解説します。音質重視なのか、コストパフォーマンス重視なのか、多機能性重視なのか、などなど様々な観点から考察し、あなたに最適なヘッドホンを提案します。
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ヘッドホン選び、侮るなかれ
ヘッドホン選びは重要です。自分好みの音をすぐにリスニングできる環境を構築するため、というのは大前提ですが他にもいくつか理由があります。1つ目はヘッドホンがイヤホンとは違い頭部、耳部と接触する面積が大きく、重量を伴うためです。服と同じで、自分に合っていないヘッドホンを長時間着用すると肩が凝ったりストレスになってしまいます。2つ目は使用する機器のポテンシャルを100%引き出すためです。近年のスマートフォン、音楽プレーヤーの機能の充実に伴いヘッドホン側の機能もまた充実しています。一例ですが、ソニーのウォークマンやエクスペリアを使用するのであればノイズキャンセリング機能の有無を確認することは必須事項でしょう。
どう選ぶべきか
では、どう選ぶのが最も合理的でしょうか。数多くあるライナップの中から横断的に探すのではなく、メーカーやシリーズ別に探すことを筆者はおすすめします。これはメーカーやシリーズがある程度モデルに互換性を持たせていることが多いためです。メーカーやシリーズの中から自分に合ういくつかのポイントを見つけ、さらにモデルごとに最も気に入ったものをチョイスするのがいいでしょう。今回はパイオニア、ゼンハイザー、ボーズをはじめとしたメーカー別にヘッドホンをまとめ、各モデルの価格や重視している点を解説します。
知っておきたい用語
密閉(クローズド)型・開放(オープンエアー)型
ヘッドホンは大きく密閉型と開放型の2つに分かれます。密閉型はハウジングにより構造部が閉じており、音を遮断します。遮音性が高く屋外での使用に適している型で、ノイズキャンセリングに対応している機種は全て密閉型です。開放型はハウジングに通気性があるために音を遮断することはありませんが、ヘッドホン内部で音が反射しないために音ヌケと伸びが良いです。屋内、特にレコーディング等の場面で重宝されており、そのためハイエンドモデルが多いのも開放型です。
バランス接続・アンバランス接続
イヤホンやヘッドホンなどのリスニング機器にはアンバランス接続とバランス接続があります。アンバランス接続は一般的な再生機器に対応しており、左チャンネル、右チャンネル、左右チャンネルの計3チャンネルで再生します。それに対してバランス接続は2つの左チャンネル、2つの右チャンネル計4チャンネルで再生します。前者に比べて後者の方がチャンネル数が多いため別途ヘッドホンアンプで出力を補完し、さらに構造上の理由から信号反転のオペアンプが必要になります。外部機器こそ必要ですが、バランス接続では完全にパラレルな信号を送信するため音の分離感が良いです。アンバランス接続のものよりもコストはかかりますが、自宅で音楽鑑賞をするといった場面では活躍することでしょう。
ノイズキャンセリング
しばしば耳にするノイズキャンセリングですが、その物理的な仕組みはどうなっているのか確認しましょう。そもそも「音」は足し引き算が可能です。外部で鳴っている音をマイクで広い、オーディオ機器の中で位相を反転、ドライバーから変転した信号を出力(足し引き)することにより、外部の音が鼓膜付近では打ち消されノイズがキャンセルされて聞こえるわけです。外部から集音するための端子が左右のチャンネルの他に1本必要であるために、ノイズキャンセリングに対応しているイヤホンやヘッドホンはジャックが普通のものと異なるのです。これは購入の際に気をつけたいですね。
ハイレゾ対応
私たちが日常生活で聴く音楽ファイルの形式は「.mp3」が主流だと思います。mp3ファイルは聴こえにくい音域を削って圧縮した形式のもので、容量こそ小さいものの原音とは言い難いものです。ハイレゾは"high resolution(高解像度)"の意で、その聞こえにくい部分を再現する機構です。処理された音源のデジタル信号を細かく読み取るためにハイレゾに対応した機器を使って再生する必要があります。少し前までは外部のアンプが必須でしたが最近はハイレゾ対応のスマートフォン等が登場しており、その敷居はかなり低くなっていると言えます。
ドライバー構造
基本的なドライバー構造に関してはこちらの記事が参考になります。
Pioneer(パイオニア)
パイオニアは1937年創業の音響・映像機器メーカーで、日本国産初のダイナミックスピーカーA-8型を開発したのもパイオニアです。オーディオブーム全盛期では、サンスイ(山水電機)とトリオ(現在のケンウッド)に並んでオーディオ御三家と呼ばれました。独自の技術を駆使したコストパフォーマンスに優れたモデル、DJ業界から得たノウハウと盛り込んだ重低音系のモデルなど、様々なヘッドホンを展開しています。
SE-MHR5 (ハイレゾ対応・バランス接続・コストパフォーマンス重視)
参考価格 12,625円〜
コストパフォーマンスに優れた密閉型ダイナミックヘッドホン。この価格帯ながらハイレゾに対応しているモデルもそう無いでしょう。7Hz〜50kHzの幅広いレンジと、自社開発の40mm口径ドライバーを搭載しており、解像度の高いサウンドが得られます。二重構造のチャンバーにより遮音性を高めると共に、ローミッド帯域の迫力を向上させています。アンバランス接続でも楽しめますが、付属のケーブルによりバランス接続も可能になっています。また、ハウジングは回転せず、アジャスターのみでのフィッティングになるので本体のサイズ感は注意が必要です。他のヘッドホンにも共通していることですがサイズが合っていない場合、遮音性が損なわれる可能性がありますので気をつけたいところです。
HDJ-2000(DJ用・ゲーム向け)
参考価格 56,624円〜
HDJ-2000はDJプレイを想定して設計された機種です。大きな特徴としてミックス時にビートが取りやすいようにスネア等、中域のチューニングが工夫されていることです。また、長時間のプレイでもストレスになりにくいクッション構造と、プロユース仕様の堅牢で耐久性の高いボディがいいですね。DJではミックスの際、スピーカーから鳴っている音とは別にヘッドホンからモニターしている音で次の曲に展開するので遮音性に優れている必要があります。この観点から言えば、遮音性とクッション性を両立したDJ用のヘッドホンはゲームのプレイングにも向いているとも言えます。折り畳みが可能なので、持ち運び時に嵩張らないことも嬉しい点です。
SENHHHEISER(ゼンハイザー)
ゼンハイザーはドイツに拠点を置く音響機器メーカーでプロフェッショナル向けのマイク、イヤホン、ヘッドホンを製造しています。メーカーの名前に馴染みがないように感じますが映画やドラマ、コンサートなど、我々の生活で耳にしている音のいくつかはこのゼンハイザーのマイクで録った音に違いありません。1945年の創業以来、音の本質を追求した製品開発、パーフェクトサウンドをモットーに、業界に革新をもたらし続けています。2003年、高品質ヘッドホンのデファクトスタンダートとして大きな話題を呼んだHD 650(開放型)は10年以上経った今でも世のオーディオマニアを魅了してやみません。また、そのほかの開放型ヘッドホンも合わせてご紹介します。
HD 650(開放型・ハイクオリティ)
参考価格 43,980円〜
後継機種のHD 800が発売されるまで、開放型ヘッドホンの頂点に君臨し続けたHD 650です。広い音場と、繊細な高域もしっかりと拾ってくれるのが特徴的です。高域はガッツリと鳴らしてくるのではなく、あくまでナチュラルに、上品に。また全体的にシャカシャカすることもなく、ローミッド域にもある程度の肉厚感を感じられます。おそらく、ここまで多くの人に支持されるのはこの「オールラウンダー」的な幅の広さではないでしょうか。株式会社音元出版が主催する国内最高権威のオーディオ・ビジュアル・アワード「VGP」で2015年に金賞を受賞(2013年、2014年には入選)しているのも頷けます。注意したいのは開放型であって、屋内での仕様に用途が限られてしまうところですが、この繊細さを音楽鑑賞等ではなく作業しながら聴いてしまっては本末転倒です。
HD 598(開放型・コストパフォーマンス重視・ハイクオリティ)
参考価格 16,980円〜
「プリン」の愛称で呼ばれるゼンハイザーが誇る名器、HD 598です。HD650よりもゼンハイザーの音作りが体感できる機種だと思います。イコライザグラフの概形は谷型で、高域と低域が持ち上がっています。持ち上げ方も決して耳が疲れるということのない絶妙なものです。中域が一番低いということになりますが、全体的な音の分離の良さで埋もれているという印象は受けません。また、デザインがお洒落で個人的にすごく好きです。頭部と接触するクッション部分にはベロア生地をあしらい、ラグジュアリーな雰囲気を演出しています。こちらもHD 650と同じくVGPで2015年に金賞を受賞しています。
HD 800(開放型・ハイクオリティ・バランス接続)
参考価格 149,989円〜
「パーフェクト」。ゼンハイザーのエンジニアたちが数々の賞を総ナメにしたHD 800の開発にあたって目指したものです。フューチャーライクなボディに鎮座する業界最大級56mmトランスデューサー(入力信号を変えて出力信号とする阻止)から入力され、出力されるサウンドは圧巻でオーディオマニアを魅了し続けています。開放型ヘッドホンの長所である音場の広さを極限まで突き詰めた音作りは、ライブ会場に真ん中に立っているかのようです。それほどの音場の広さの中から、繊細なピアノのタッチ、ストリングスのサステインの終端までを余すことなく鳴らすHD 800はまさに名器そのもの。価格も高く、即決できる人はそういないでしょう。それでも知っていたらいつか聴く機会が来るかもしれません。そういう意味でも紹介したい逸品です。
BOSE(ボーズ)
ボーズはスピーカーの開発を主とする音響機器メーカーです。1964年にマサチューセッツ工科大学の教授だったアマー・G・ボーズが自身の研究特許を製品化するために設立されました。看板商品として、他の大きな2ウェイ、3ウェイスピーカーよりもレンジが広く安定したサウンドを出力できる11,5cmフルレンジドライバー等があります。こういった音響システムを施設規模で取り入れている場所が日本にはいくつかあり、東京芸術劇場の大ホールはボーズが手掛けています。
QuietComfort 35 wireless headphones(Bluetooth対応・ノイズキャンセリング)
参考価格 35,640円〜
ボーズの技術を詰め込んだクワイエットコンフォート35ワイヤレスヘッドフォンをご紹介します。Bluetooth対応、ノイズキャンセリング機能(マイク部も同様)、バッテリ駆動時間役20時間、外部アプリ"Bose Connect"でペアリングの管理や操作が可能、とかなりの多機能ぶりです。中でも特筆すべきはノイズキャンセリング機能です。オンにした途端、辺りが本当に無音になります。オフにしてみると「今までこんなに雑音の中で音楽を聴いていたのか」と思わされるほどです。通話時にも適用されるのが嬉しいですね。若干の人混みでも雑音をかなり拾ってしまい、声が通りづらくなることはしばしばありますよね。それもこのヘッドホンでサヨナラです。気になるチューニングの方ですが、低域がしっかり、中高域はややフラットめなチューニングになっており、臨場感のあるヘッドホンを探している方にはおすすめです。ちなみにこちらはVGPで2017年に金賞を受賞しています。
Bose SoundLink around-ear wireless headphones II(Bluetooth対応・ハイクオリティ)
参考価格 25,920円〜
サウンドリンク・アラウンドイヤー・ワイヤレスヘッドフォンです。クワイエットコンンフォート35と比べると機能面では劣っているように見えますが、音の解像度で言えばこちらの方が一枚上手な印象を受けますね。キック、バスドラムの輪郭がはっきりしていて、さらに弦楽器の高域のきらびやかさを両立しています。またNFC(Near Field Communication)という近距離通信に対応しており、本来であればBluetoothの接続に必要な設定(iPhoneであれば設定→Bluetooth→検出→接続)をワンアクションで完了させることができます。すぐにヘッドフォンを使いたい時にこの数十秒の手間が意外に面倒だと感じる人は多いはず。そんな手間を省き、直ちにリスニングを可能にしてくれるのがこのヘッドホンです。
audio-technica(オーディオテクニカ)
レコードカートリッジの製造販売を行うために松下秀雄が立ち上げたことが原点のオーディオテクニカ。今でこそファッション性の高いオーディオ機器が沢山ありますが、当時は無骨なコンテンツ重視のものが多かったように思えます。しかしオーディオテクニカは見た目も美しくデザイン性とコンテンツを両立したプロダクト開発に長年取り組んできました。それが幸いし数々のグッドデザイン賞を受賞しています。
ATH-WS1100(低音重視・コストパフォーマンス重視)
参考価格 22,470円〜
いかにも低音が鳴りそうなビジュアルのATH-MS1100は見た目に違わぬドンシャリ系のヘッドホン。大型の高磁束磁気回路を搭載し低音の再生には秀でた仕様となっており、中域以降ではイコライジングが持ち上がっているというわけではありませんが、しっかりと聴き取れます。これは低音のキレ、メリハリがよく下手に伸びを持たせないようにしているためだと思われます。それにより低い層がすっきりして全体の見通しをよくしているのでしょう。しっかりと作り込まれた本体と音質の両観点から、2万円代のヘッドホンでこのクオリティはコストパフォーマンスに優れていると言えます。
ATH-AD2000X(開放型・ハイレゾ対応)
参考価格 51,500円〜
洗練されたデザインが特徴的なATH-AD2000Xはハイレゾ対応のヘッドホンです。角の取れた丸みのある高音が心地よく、なおかつ分離が良いです。粒立ちの良い暖かさが、ソリッドベースシリーズ(同メーカーから発売されています)を聴き慣れている方には若干の物足りなさのように感じられるかと思いますが、密閉型と開放型、低音重視とそうでないモノ、というそのそのも志向が異なっていることに注意してください。ローからハイまでバランスのとれた音楽では実力を発揮するはずです。特にクラシックにおいてはストリングスと金物の音が綺麗になっていることがすぐに分かるでしょう。また、ローインピーダンス設計になっているのでスマートフォンでも使用することができます。もっともハイレゾ対応機かつ開放型なので持ち運んで屋外で使用することには向いていません。
YAMAHA(ヤマハ)
ヤマハはアンプメーカーの老舗です。ピアノや電子楽器作りの技術を持ち合わせる一方で、それを増幅して出力する技術も秀でています。信号回路の短縮や、独立パワーアンプなどアンプ作りにおける独自の技術がヘッドホンにも少なからず応用されており、ヤマハのものは個性的なものが多いですね。2017年にはメーカー初のワイヤレス機種も発表しており、そちらにも触れながら解説します。
HPH-W300(Bluetooth対応・ハイレゾ対応・ハイクオリティ)
参考価格 30,020円〜
40mm口径の大きなドライバーを備えたHPH-W300はヤマハが2017年に発表したメーカー初のワイヤレスヘッドホンです。有線接続時にはハイレゾ音源にも対応しています。肉厚なパッドと、15度傾いたハウジング構造がフィット感を高めています。ファブリック素材を用いたヘッドバンド部分は柔らかくも丈夫で、長時間着用への配慮と耐久性を両立しています。電気回路部分とドライバー部分をそれぞれ独立させるデュアルチャンバー構造をとることで左右で同様の音のニュアンスを、またソフトとハードの両面から実験を繰り返し、よりアコースティックなサウンドを得られるような作り込みがされています。それにより接続方式に関わらずナチュラルで音源に忠実な個体に仕上がりました。機能面においては本体右のパネルで直感的な操作が可能になっており、リスニングがより身近になるのではないでしょうか。
HPH-PRO500
参考価格 45,424円〜
高いデザイン性をもつHPH-PRO500は、前機よりもさらに大きい50mm口径ダイナミック型ドライバーを搭載しています。22Ωの低インピーダンス、1mWの耐入力特性により、ポータブルデバイスであってもガッツリと音圧を得ることが可能です。そんな高い音圧から生み出されるのは、迫力だけでなく透明感や音場感を感じられる繊細なサウンドです。少し高いところに登って演奏する一隊を眺め、どのパートがどこにいるのか常に把握することができる、というようなイメージです。中高域の伸びがよく、女性ボーカルが映えるジャンルでは真価を発揮するでしょう。本体は若干大きいのですが、ユニークな折りたたみ方式を組み込むことにより省スペースで嵩ばることもありません。
Beats Electronics(ビーツ・エレクトロニクス)
ビーツ・エレクトロニクスはアメリカのオーディオ機器ブランド。ラッパー・ヒップホッププロデューサーのドクター・ドレーとジミー・アイオヴィーンにより創立。ファッション性の高いド派手なデザインと数多くの有名アーティストとのコラボレーションにより若者から圧倒的な支持を得ている看板モデル、Beats By Dr.Dre(ビーツ・バイ・ドクター・ドレー)をご紹介します。
Beats by Dr.Dre Studio Wireless(低音重視・Bluetooth対応・ノイズキャンセリング)
参考価格 36,790円〜
ビーツのイヤホン・ヘッドホンは一般に、原音に忠実というよりかはゴリゴリの低音と突き抜ける高音を売りにしていると言われています。したがって音楽のジャンルにも向き不向きがあります。ヒップホップ、ダンスミュージック、ロックなどが向いているでしょう。また、このスタジオワイヤレスの最大の武器はPure ANC(ピュア・アダプティブ・ノイズ・キャンセリング)です。これは外部のノイズを検出し続け、流れている音を常時最適化する機能です。その検出性能も素晴らしく、綺麗にノイズを打ち消すのでクリアな出音が得られます。常にノイズキャンセリングが動作し続けるというとバッテリーの消耗も激しいかのように思えますが、22時間の連続再生が可能で、そちらも問題はないでしょう。スタジオワイヤレスの第3世代のものはApple W1チップを搭載しているため、Bluetooth使用時のペアリングがとてもスムーズです。
Beats by Dr.Dre Mixr(低音重視・DJ用)
参考価格 46,000円〜
グラミー賞受賞DJ、デヴィッド・ゲッタ氏監修のもとに作られたヘッドホン、Mixrを紹介します。プロフェッショナル、とりわけDJ向けの(やはりヒップホップやダンスミュージックを想定した)スペックとなっており、ローミッドのアタック感はビーツシリーズ中でも随一ではないかと思います。ボーカルの距離感も近く、楽器よりも数歩前に出てきます。良くも悪くも「暴れ馬」的な印象を受けますが、鳴らす音楽を選ぶだけにハマる人はとことんハマる個体でしょう。DJ用でなくてもiPhoneやiPodで使用可能なリモコンケーブルが付属し、ハウジングが270度回転する機構になっているので様々なリスニングスタイルに対応可能です。
AKG(アーカーゲー)
出典:cn.vector.me
アーカーゲーは1947年にウィーンで設立された音響機器メーカーで当時は映画機器を取り扱っていましたが第二次対戦後の1953年に発売した真空管式コンデンサーマイク"C 12"が評価され、多くの音楽スタジオや放送局に取り入れられるようになりました。それ以降も基本特性をC 12とする後継機や模倣機が数多く発売され、メーカーはコンデンサーマイクの方式においてデファクトスタンダード的な存在となりました。他にもアナログリバーブレーターやデジタルリバーブレーターなど、アーカーゲー独自の技術を活かした製品があります。
K701(開放型・コストパフォーマンス重視・ハイクオリティ)
参考価格 17,064円〜
アーカーゲーの代表作であるK701はきらびやかな高音と立体的な音場を体感できる開放型ヘッドホンです。その特性は「二層ダイヤフラム」と「バリモーションシステム」によって作り出されています。二層ダイヤフラム構造は出音を最適化するダイヤフラムに対してその余計な揺れを排除し、歪みの少ない正確なレスポンスを生みます。バリモーションシステムは、ハウジングをサウンドゾーンとサウンドゾーンを支えるムーブメントゾーンの2つに分け、それぞれに最適な厚みを与えることでスムーズな動作を促すというものです。フラットワイヤーボイスコイルを用いることで軽量化にも成功し、長時間の着用でもストレスを感じることはありません。このようにハイクオリティ、再現性の高いレスポンス、軽量の要素が詰まったK701は普段のリスニングだけでなく、宅録などの場面でも力を発揮出るでしょう。
K712PRO(開放型・ハイクオリティ)
参考価格 24,430円〜
K701をベースにした後継機は何種類か発売されていますが、その中からK712PROを紹介します。ボディのアクセントカラーであるオレンジから伺えるような温かみのある低中音が特徴的です。密閉型イヤホンに乗り換えようと考えている方などは、いきなり指向の異なる開放型になると若干の物足りなさを感じてしまうかもしれません。また、開放型でも低音の聴いた音楽を聴きたいという方もいるかもしれません。そういう方には高解像度とローミッドに厚みを持たせたこちらがおすすめです。ただしK701に見られた尖りのある高域は、他帯域との調和を考慮したためか、やや控えめな印象を受けます。
ヘッドホン多かれど
出典:smartlog.jp
いかがでしたか?家電量販店に行けば多種多様なヘッドホンに、どれを選べばいいか分からくなるでしょう。ネットショッピングなら尚更です。しかし、予算・音質・機能の多さ等、重視するポイントを整理すれば自ずと候補は絞られてくるでしょう。今回おすすめしたヘッドホンがその一助になれば幸いです。