悠久の地・南イタリアを優雅に味わい尽くす !ポンペイ・アマルフィからバーリまで

青の絶景と強烈な太陽が旅人を迎えてくれる美しく・かつワイルドな悠久の地・南イタリア。遥か古代からの歴史を飲み込み、どこまでも続く青を基調にカラフルな街が建ち並び…。強い陽射しと非日常な空間の中で街を歩けば、いつの間にかこの地に心奪われ、あらゆる事に想いを馳せる自分自身に気づくでしょう。もちろん、エスプレッソを片手に。

kikkotabi444きっこたび。
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旅の始まりはナポリ空港から

出典:www.google.co.jp

ナポリからバーリまでの旅模様をお届け。

ナポリ空港へ降り立つとこれからの旅に期待が高まります。強い陽射しと湿度の高さを感じながらまずはナポリの街中へ。バスで移動し20分程で改装されたナポリ中央駅へ到着します。

ここナポリはイタリア5大都市の一つ、不思議と他のイタリアの街とは雰囲気が異なります。アパートとアパートの間には洗濯物がはためき、人々は大声で話し、スクーターと車とクラクションの音がひしめき、観光本にのっている通り隙あらばバッグに手が伸びてくる…ヴェスヴィオ火山と紺碧の海に見守られながら、今日もナポリとそこに暮らす人々は逞しく生き抜いています。

ナポリピザ


まずは腹ごしらえを。言わずと知れた世界に名だたるナポリピザを食べずしては始まりません。映画「食べて祈って恋をして」で一躍世界的に有名店となった「Da Michele (ダ・ミケーレ)」やアメリカ大統領も訪れた「Dal Presidente (ダル・プレジデンテ)」など多くの名店があり、ナポリっ子はそれぞれ自分にとってのベストピザがあるのです。素晴らしいトマト、水牛のモッツァレラチーズに感激をし、それにさることながらピザ生地のあまりのおいしさに目をみはります。常時混雑し、並ぶのは必須ですが狭い店内でアツアツのもっちりした、甘味すら感じるマルゲリータやマリナーラ(もちろんチーズはモッツァレラ・アッラ・ブファラを選んで!)を食べているとそれだけで大層幸せな気分になります。食べ終わったら長居せずさっさと出ましょう。

腹ごしらえをして、ナポリのドゥオーモを見て、散歩しながらスパッカ・ナポリでこの街の暮らしのコアなる様子を眺め、海沿いの卵城とヌオーヴォ城も見て…。
「ナポリを見てから死ね」の名言どおり、ここで1日過ごせば情熱も雄大さもすべて吞み込んでくれるおおらかさも美しさも感じる事ができます。それはまるで南イタリアという土地の縮図のよう…。この街のエネルギッシュな勢いに疲れたらゆっくり休んで、いよいよ古代の街・ポンペイへと出発しましょう。

2000年眠り続けた街・ポンペイとポンペイ・レッドの美しさ

ポンペイの彫像

紀元1世紀のある日、ヴェスヴィオ火山の大噴火と共に古代の街・ポンペイは全て火山灰に埋もれてしまいました。チケットを購入して中へ入ると1997年に世界遺産登録されたこの古代の街は、現在では徹底的に管理・ガードされている事が伺えます。街そのものが遺跡となっている為大変に広く、どこをどう歩いたのか既に通った道なのかしょっちゅう地図を眺める、という事になります。しっかり見る為には1日ではとても足らず、本当によく歩き陽射しを遮るものもない為、水分を調達してからの見学が必須です。

さて、ポンペイの街…雨にも嵐にも強い陽射しにもさらされ続けた眼前に広がる遺跡群。現代から2000年前を突然体感する事で、しばらくの間思考が言葉になりません。巨大な彫像が地面に倒れ、ひび割れ崩壊し、なお長い時を経て目の前に転がっている事、かつての大邸宅の優雅な中庭やパン焼きのかまど、カウンターのある飲み屋、ローマ風呂、猛犬がいるから注意!の表示…。千年の単位でただその地にさらされ、夏にはポピーが咲き乱れ、雑草も生え、その中を歩いていると自分の小さな歴史の中で起きた事にも想いが至り、単調な言葉ですが「もっとここにいたい」と感じる事でしょう。

秘儀荘のポンペイ・レッド

風化されなおかつまだある、ミイラのまま残った人の姿、巨大なコロセウム(円形競技場)や大運動場、邸宅のフレスコ画など見所、見るべきものは沢山ありますがその静かな佇まいに思わず自分と対話してしまう、そんな場所です。そしてもう一つ、それほどの悠久の彼方から残り続けるポンペイ・レッド(ポンペイの赤)。遺跡を巡っているとあちこちで見かける壁に描かれる独特の赤茶の色は現代の技術でも再現できないと言われています。そのポンペイ・レッドが最も素晴らしい、秘儀荘と呼ばれる建物の大広間のフレスコ画、艶かしい情景が描かれており、保存状態も素晴らしく、ただ静かに圧倒的にそこにあるのです。この秘儀荘は大小60の部屋からなる大邸宅ですので、ポンペイの中でも最大の見所とされています。

出典:www.google.co.jp

ナポリから南へ50キロ、ティレニア海に延びる半島がアマルフィ。ヴェスヴィオ周遊鉄道でナポリからソレントまで1時間、サレルノまで鉄道で1時間の距離。

どこまでも続く紺碧の海とカラフルな街が建ち並ぶ・絶景のアマルフィ

鮮やかなアマルフィ

古代都市・ポンペイで悠久の時に浸った後は次なる目的地、アマルフィコーストへ。ナポリから南へ50キロ、ティレニア海に延びる半島がアマルフィ海岸。紺碧のティレニア海から続く斜面に建ち並ぶ白いヴィラ群は太陽の光を反射して輝き、レモンやオレンジが豊かに実り、ブーゲンビリアや夾竹桃が咲き乱れ、色鮮やかな陶器達で溢れる、地上の楽園のような地、アマルフィコースト。

陶器の街として有名なヴィエトリ・スル・マーレ、立派なドゥオーモや散策を楽しめるアマルフィ、さらなる高台に位置する崇高な雰囲気を持つラヴェッロ、白い路地や建物が美しいリゾート地ポジターノ(こちらでは手作りサンダルのオーダーを忘れずに)…。アマルフィコーストに点在するどの街もそれぞれの美しさ、素敵さがある為、どこかの街を拠点とし、ゆっくりと巡るのがおすすめです。


そしてこの地もまた、その風光明媚な景色だけでなく、素晴らしいグルメも味わう事ができるのです。この辺り特有の大きなレモンを使ったグラニータやリモンチェッロ、あらゆる調理法で供される豊かな海産物、新鮮で味の濃いオリーブオイル、また乾麺の発祥地である事から、あらゆる種類の色とりどり、形も様々なパスタ…。中々決められませんが、ここでは特にウニのパスタ、レモンパスタを是非お試しください。そして食後はもちろん濃くて味わい深いエスプレッソと、生クリームののせられたジェラート。

本能の赴くままに美しい街の色を目に焼き付け、豊かな食をこれでもかと身体に取り込み、歌い踊り愛を語り、そして大いに眠る…あらゆる時間帯が絵にもストーリーにもなるこの地では、この様に過ごす事がもしかしたら一番良いのかもしれません。

そんなアマルフィコーストへの玄関口となるのはソレントとサレルノの2つの都市。ナポリからソレントへはヴェスヴィオ周遊鉄道で1時間、サレルノへは鉄道で1時間。この2つの街はプルマンと呼ばれるバスと船で結ばれています。プルマンは時間通りにはなかなか来ず(特に日曜日は壊滅的)、車内が混み合う中、曲がりくねった海岸線を行くのですが、その車窓は絶景に次ぐ絶景でもしかしたら一番、アマルフィへ来た!という実感を得られるかもしれません。また海上を優雅に進む船は美しい街の全貌を眺めながら降り立つ事ができ、どちらの方法をとっても旅の素晴らしい1ページとなるでしょう。

一路東へ・旅の最後はのんびりとしたバーリで過ごす

古代ポンペイ、優雅なアマルフィを堪能したら最後の街・バーリへと向かいます。のんびりと、一路東へ。この街はナポリと共に南イタリアへの玄関口であり、アドリア海に沿って、夏は海水浴を楽しむ人々で賑わい、また隣国クロアチアのドブロヴニクまで船が出ています。世界遺産として名高いアルベロベッロやサッシと呼ばれる洞窟住居が広がるマテーラ、イタリアのブーツの踵部分にあたるレッチェとその周辺都市への拠点ともなっています。


南イタリアは陽射しが強い分、光と影のコントラストが強く、シエスタ(午睡)の時間には旧市街もひっそりとし、その静かな時間にクリーム色の建物がただ佇んでいる様は、まるで絵画のようです。音がなく、影が濃い。遺跡も絶景もないかわりに、そこにはその小さな街で日々日常を営む人々の姿があります。暇な時間には城壁を歩き、海辺沿いのプロムナードを歩き、ただのんびりとします。サンタクロースの起源となったサン・ニコラの伝説を生んだサン・ニコラ教会で祈りを捧げ、あとはぼやっとカフェを楽しみ、またここでも海鮮を食し、トマトの恩恵にも預かるのです。バーリ近郊の畑は真っ赤に熟れたトマトの赤一色の壮観な眺め。南イタリアのピザは、だから本当においしい、と言われるのです。ピザを食べパスタを食べ、海鮮も放り込み、お昼寝をして心身に栄養を取り入れたら、この旅は終わりです。

バーリ中央駅から空港までのアクセスは大変良く、新しい車両(Ferrotramviaria)に乗ったら15分程度で空港へ到着します。旅の余韻に浸りながら最後にもう一度エスプレッソを。

空港行きのFerrotramviaria

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茨城の筑波山生まれ。「いばらぎ」じゃなくて「いばらき」です。

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都内在住。コーヒーとサンドイッチが大好きで1日1カフェ生活を送っている。夏の定番はレモネード、冬の定番はホットチョコレート。オシャレやヘルシーという言葉に敏感なミーハー系女子。

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信州で車と旅を愛する道楽者。曲者が集まるCLUB Autistaに所属し、酒・肴・温泉を嗜む。

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経営学を学びながら、シャツ屋でアルバイトをしています。スーツ・シャツ・ネクタイ・革靴などに興味をもって、フォーマルブランドからカジュアルブランドまで、日々多くのものに触れながらセンス磨き中。

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