あの人も愛用。フランス製ウォッチの雄、リップ(LIP)の魅力
フランス生まれのウォッチブランド「LIP」は、ド・ゴールやアイゼンハワー、チャーチルなど、世界の名だたるVIPにも愛用されました。今回は、優れたデザイン&ハイクオリティーでフランスのウォッチブランドを牽引する、リップの魅力をご紹介しましょう。
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世界のVIPも愛用したリップ(LIP)
リップは、時計職人の家に生まれたエマニュエル・リップマンによって1867年にフランスのブザンソンで創設された時計ブランドです。デザイン性が高くハイクオリティーなリップのウォッチは、メイド・イン・フランスの時計として世界中で愛されています。
リップの歩み
リップ社を創設したエマニュエル・リップマンの父は、1807年に時計の製造を開始しました。1810年には、ブザンソンを訪問したナポレオン1世に時計を贈りました。
1867年にエマニュエル・リップマンがリップ社を創業し、数々の時計を世に送り出します。第一次世界大戦ではフランス軍の将校らに時計を提供しました。1952年には世界初のエレクトロック・ムーブメントの時計を開発し、ド・ゴールやアイゼンハワーなど当時の各国の大統領に贈呈しました。
出典:horel.com
1974年には、リップの顔ともいえるマッハシリーズを発表。アール・デコを思わせるレトロでポップなマッハシリーズのデザインは、現在でも高い人気を誇っています。どこかユーモラスで温かみのある雰囲気に心惹かれますね。
リップの人気モデルはこちら
GENERAL DE GAULE(ジェネラル・ド・ゴール)
フランス共和国の初代大統領の名が冠されたこの時計は、当時将軍(ジェネラル)だったド・ゴールに贈られたモデルと同じものです。エレクトリック・ムーブメントの開発を進めていたアメリカのエルジンに4年先駆けて、1958年に世界初の電気時計として発表されました。無駄のないシャープな表情のアイテムなので、ビジネスシーンにおすすめです。
DAUPHINE(ドーフィン)
名前の由来は、フランスの自動車メーカー・ルノーが1956年から1968年まで生産していた人気の車種「ドーフィン」から来ています。ルノーのドーフィンをイメージした、少し丸みを帯びた優雅なデザインです。シルバーのメタルバンドが、都会的で洗練された印象を醸し出しています。
Sir Winston Churchill(サー・ウインストン・チャーチル)
第二次世界大戦下ドイツに占領されていたフランスを救ったお礼に、当時のイギリスの首相チャーチルに贈られたT18モデルが元になっています。かっちりしたスクエア型のダイアルがマニッシュで素敵です。
Sir Winston Churchill(サー・ウインストン・チャーチル)復刻版
レトロなテイストがたまらない復刻版アイテムです。チャーチルやアイゼンハワー、クリントンなど歴史に名を残す名士たちが同じデザインの時計を身につけていたと思うと感無量ですね。
HIMARAYA(ヒマラヤ)
世界一の高さを誇るエベレストを擁するヒマラヤ山脈の名が付けられた、アルピニストウォッチです。防水性の高さからスポーツウォッチとしても親しまれ、かつてはツール・ド・フランスの勝者にも贈られていたそうです。
マッハ2000(Mach 2000)
フランスのTGV(高速鉄道)の車両デザインで有名なインダストリアル・デザイナー、ロジェ・タロンが19デザインを手がけ、1974年に発売されました。「2000年になっても色あせないデザイン」がコンセプトでしたが、今見てもはっとする素敵なデザインと大胆な配色ですね。
140年以上愛されてきたリップの時計を、あなたに。
いかがでしたか。歴史と伝統のあるリップの腕時計は、風格がありながらも親しみやすい雰囲気が魅力的ですね。ぜひあなたのお手元に、リップのウォッチを取り入れてみてはいかがでしょうか。きっといつもと違う新しい表情が生まれるはずです。
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この記事のライター
フランス在住です。読書・アート・料理・食べ歩きが趣味。現地の情報や、自分の気になったものをお伝えします。