北の大地が生んだ「北海道ワイナリー」の魅力

広大で豊かな土地が育む北海道ワイナリー

山梨、長野に継いでワインの生産量が多い北海道。広い空の下に広がる広大な土地が育むワイナリーは、本場ヨーロッパのワインに近いそう。それには北国ならではの独特の気候が関係しています。寒冷地である北海道のワインはドイツやフランス北部と気候が似ていることから、酸味の豊かなヨーロッパ系のワインに似ているといわれています。

国内有数のワイン産地、山梨の後に次い50年ほど後にワイン産業がスタートして以来、ワインの産地として次々にワイナリーが開拓されていきました。醸造技術の進歩と、北海道のワイン醸造者の挑戦により世界でも注目を浴びるワイン産地へと成長を遂げています。そんな北海道が誇る日本ワインをご紹介します。

北海道ワイナリーの魅力

他の県に比べ、極めて寒冷地の北海道。当初はワイン造りは難しいとされていたのが現実です。しかし北海道の人々は、そんな寒冷な土地を生かした自然が育むワイナリーを造ろうと前を向きました。北海道特有の風土の中、自然とのびのび育った葡萄は、北海道ならではの成熟を遂げ、ワイン造りの大きな1歩を踏み出したのです。 そして北海道は、ヨーロッパ系の葡萄生産で日本トップの量を誇ります。

ワイン製造者が移住してくる土地

北海道の魅力は広大な北の大地に秘められた可能性に期待と夢を背負って、他県でワイナリーを経営していた生産者が移り住んでくるほど。生産者各々が思い描くワイン造りが北海道で実現できるのではないか、と思わせるようなそんな魅力が北海道にはあるのです。

北海道のおすすめワイナリー

北海道の澄んだ気候が育てる葡萄の酸味が豊かで、大人な味わいの魅力的なワインが豊富に生産されています。広大な土地が広がる北海道でも、地域によって異なる味わいに仕上がるのがワインの面白さ。北海道だけでも様々な味わいのワインが楽しめます。

池田町ブドウ・ブドウ酒研究所／十勝ワイン

自治体が初めてスタートしたワイナリーです。北国ならではの酸味豊かなワインが特徴的。池田町で育成された醸造用品種などもあり、北の大地の恵みを感じられるワインが揃っています。時間に合わせて訪れればガイドツアーが20分間楽しめますよ。

北海道中川郡池田町清見83-4
015-572-4090
見学無料
ガイドツアー:11:30〜、13:30〜、14:30〜

■十勝ワイン セイオロサム 赤 720ml
　価格：2,052円

千歳ワイナリー

ワインの醸造一筋で営んできた石釜づくりのワイナリー。北海道ならではの軟石を使用した工場は内部の見学ができ、ワインの醸造スペースや瓶詰め室などが見られます。千歳ワイナリーでは、ピノノワールやケルナーなどの品種を使用しており果実の旨みを堪能できるワインが魅力的です。お土産に多く買われているハスカップのフルーティなワインも人気だそう。ハスカップのワインは、美しいルビーレッドが輝き、ムードのあるワインに仕上がっています。

北海道千歳市高台1-6-20
0123-27-2460
年中無休(11月〜3月:土日・祝日)
見学予約制
9:00〜17:00

■北海道中央葡萄酒 北ワイン ケルナー13 750ml
　価格：2,400円

北の大地北海道産のおすすめワイン

北海道小樽市／鶴沼ピノ・ブラン

鶴沼シリーズは北海道を代表する最高品質のワインといいます。その中でもピノ・ブランはしっかりとした酸が料理とも良く合い、多くの人に親しまれています。北海道ワインならではの酸味を堪能できる1本です。

■北海道ワイン'12鶴沼ピノ・ブラン 720ml
　価格：2,160円

北海道余市町／北島秀樹ケルナー

すっきりとした柑橘系を思わせる酸味が魅力的なワインです。北海道のワイン用葡萄専門農家の北島秀樹氏の名前が冠されています。北島秀樹氏が手がけたケルナー種を100%使用しているワインです。

■北海道ワイン 葡萄作りの匠 北島秀樹ケルナー 720ml
　価格：2,020円

北海道ならではの風味を味わう

ワインは原料となる葡萄を育てる土壌が重要です。同じ品種の葡萄でも育った環境が違えば、その熟成具合も異なってきます。もちろんワインの味わいも違います。北海道では、本場のワインに似せる訳ではなく、北海道だからこそ作れるオリジナルのワインを生産し続けています。そんなワインの生産者が魂を懸けた日本が誇れるワインを是非堪能してみてください。