長持ちさせたい!革製品を買う前にチェックしておくべきポイント
使えば使うほどに味わい深い質感に変化していく革製品はとても魅力的です。今後長く楽しめる良質な革に出会うためにも、購入前にチェックすべき点をまとめました。
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生涯使える革製品を購入するために
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「良いものを長く使いたい」と思って革製品を手に取る方も多いかもしれません。ただし、巷にはたくさんの製品が流通しているため、上質な革製品を探し出すことが難しくなってきています。実際のところ、長く愛用できる本当に良い革製品はどのように選べばいいのでしょうか?購入前には是非以下の点を確認してみてください。
革の種類
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「良いな」と思う革製品を見つけたら、まずは使われている革の種類を見てみましょう。質の良い革が使われていれば、今後使い込んでいく上でも上質な風合いが楽しめます。
例えば同じ牛革でも牛の年齢によってカーフ、キップ、カウなど呼び方や質感も変わります。求める品質や予算に応じて、最適な革の種類を探してみましょう。
ただし合成皮革の場合は、長く使いたいのであれば買うのはやめておいた方が良いかもしれません。すぐにボロボロになってしまい、たとえ本物の革と比べて安くても値段に見合わない品質であることがあります。
原産国と生産国
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革製品といえばイタリアが有名ですが、中には製造過程は全て他の国なのに、最終工程の段階になってイタリアに持ってきて「イタリア製」を名乗り、高く売りつけるといった悪質な製品もあります。もちろん、そんな製品は値段の割に長持ちしないことが多いようです。
このような事態を避けるため、製造過程がしっかりと明示されているブランドを選ぶことも大切です。また、日本で一貫して革製品を製造しているブランドもあるのでチェックしてみると良いかもしれません。長く使用する上で必要になるメンテナンスにも応じてくれることがあります。
耐久性があるかどうか
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購入しようとする革がどれくらい長持ちするか判断しておくことも大切です。
革の中では、「フルグレインレザー」と呼ばれる革が特に耐久性が高いと言われています。これは革の表面を使い、体毛だけを取り除いたものです。また、フルグレインレザーに次ぐ品質の「トップグレイン」は、フルグレインレザーよりもリーズナブルなことが多いものの、十分な耐久性があるようです。
そのほか、施されているステッチがまっすぐか、糸が緩んだりしていないかなどの細部を見ることも耐久性を見極める上では重要なポイントになります。ネット通販も便利ですが、ぜひ実物を見て選びたいものですね。
なめしの方法
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「革をなめす」とは、そのままでは硬くて使えない動物の皮を、植物や化学薬品を使って柔らかく加工することです。
革をなめすとき、大きく分けて2つの方法があります。一つは化学薬品のタンニンを使うクロムなめしと、もう一つは植物性のタンニンで行う植物タンニンなめしです。
市場に出回っている革製品のほとんどがクロムなめしで作られています。植物タンニンなめしで作られた革製品は、はじめは硬く分厚いことが多いのですが、長く使うことによって最終的にはクロムなめしの製品よりも柔らかく変化します。
また、植物性ならではの風合いも魅力的なので、こだわりたい人は植物タンニンなめしで作られた製品を選んでみるのも良いかもしれません。
こだわりの革製品を楽しもう
せっかく革製品を購入するのなら、色や質感の変化を長期的に楽しみたいですね。もちろん日頃のこまめな手入れも大切ですが、まずは購入段階で革の特徴を知っておくことが重要です。考え抜いて選んだからこそ、愛着も湧くというもの。こだわりの革製品を探しに行ってみてはいかがでしょうか?