人車一体の爽快感 走りを極めた高性能なピュアスポーツ5モデル
走りを極めたライトウェイトでピュアなスポーツカーを操る。それは人馬一体=人車一体の爽快感を味わうことができるスポーツといえるでしょう。自制心を持ってアクセルを踏める大人たちに贈るピュアスポーツ5モデル。
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大きさもパワーもちょうどいいライトウェイトモデル
フェラーリやランボリギーニに代表されるスーパースポーツ。憧れはあるけれどあれだけの高性能はサーキットでなければ持て余してしまいそうです。普段の街乗りですらスポーツに変えてしまう、ライトウェイトなピュアスポーツモデルをご紹介します。
LOTUS「ELISE」
1952年にロンドンで創業したLOTUS。創業者コーリン・チャップマンは自身で改造したオースチン・7でレースに参戦、2台目に製作したレースカーをLOTUSと名付けました。そして創業から僅か6年後の1958年にはモナコグランプリに参戦、輝かしい戦績を積み上げていきます。
「ELISE SPORT」は「ELISEレンジ」の中で、最もライトウェイトなモデル。その車重は僅か900kgということで、ホンダ・フィットなどのコンパクトカーよりもさらに軽く造られています。このボディには信頼性の高いトヨタ製のエンジンが搭載され、組み合わされるクロスレシオの6速MTが小気味よいシフトチェンジを可能に。煮詰められた足回りはアイバッハのコイルとビルシュタインのダンパーが組み合わされ、APレーシングのブレーキが強力なストッピングパワーを生み出すのです。ストイックに走りを追求した「ELISE SPORT」なら、「人車一体」の爽快感を味わうことができるでしょう。
モデル:ELISE SPORT
ボディサイズ:全長3800×全幅1720×全高1130(mm)
エンジン:1.6L-直列4気筒 136PS
トランスミッション:6速MT
駆動方式:後輪駆動
車両本体価格:5,724,000円~(参考)
ABARTH「124 spider」
1949年、元レーシングライダーのカルロ・アバルトが設立したABARTH。象徴であるサソリのエンブレムが付くマシンは、高度なチューニングを施されて活躍したことから「アバルトマジック」と呼ばれ数々のレースで活躍します。現在はフィアット傘下で、フィアットのチューニングモデルを手掛けているのです。
「124 spider」は1972年に発表された初代「124 spider」から、44年の時を経て生まれ変わりました。コンポーネントは信頼性・人気とも高いマツダ・ロードスターと共用、ボディデザインはフィアットが行っています。このモデルも軽量で車重は僅か1060kg、フロントミッドシップに搭載されるエンジンはフィアット製ダウンサイジングターボ。理想的な前後50:50の重量配分を実現しているのです。トランスミッションはABARTHが専用のチューニングを施した6速MTとATからセレクト、絶妙なシフトコントロールと軽快なハンドリングを味わえます。貴方もABARTHのサソリの毒を味わってみませんか。
モデル:124 spider
ボディサイズ:全長4060×全幅1740×全高1240(mm)
エンジン:1.4L-直列4気筒 170PS
トランスミッション:6速MT/6速AT
駆動方式:後輪駆動
車両本体価格:3,888,000円~(参考)
MAZDA「ROADSTER」
出典:response.jp
1989年、その車はまずアメリカで発売を開始しました。当時ユーノス・ロードスターの名前で販売されていた「ROADSTER」は爆発的なヒットを果たし、世界中のライトウェイトスポーツカーを牽引することになります。「ROADSTER」の成功を機に、BMW・Z3、メルセデスベンツ・SLKなど多くのモデルが市場に投入されたのです。
MAZDAが満を持してフルモデルチェンジを実施した新型「ROADSTER」は、4代目となるND系モデル。このND系にリトラクタブル・ファストバックとして「ROADSTER RF」が投入されました。僅か13秒で開閉できる電動ルーフ機構を持ち、クローズ時は美しいファストバックスタイルを、オープン時はタルガトップスタイルを得ています。エンジンは新たにSKYACTIV-G 2.0を搭載、組み合わされるトランスミッションはSKYACTIV-MTと呼ばれる6速MTとアクティブマチックの6速AT。ビルシュタイン製のダンパーを備える足回りと相まって、爽快な一体感を味わえるドライビングが可能になりました。
モデル:ROADSTER RF S
ボディサイズ:全長3915×全幅1735×全高1245(mm)
エンジン:2.0L-直列4気筒 158PS
トランスミッション:6速MT/6速AT
駆動方式:後輪駆動
車両本体価格:3,240,000円~(参考)
PORSCHE「718 Cayman」
PORSCHE・ボクスターのクローズドモデルとして2005年にデビューした「Cayman」。ワニの一種であるケイマンに由来する名前のモデルは、RRの911が主要モデルだったPORSCHEのラインナップに加わったミッドシップモデル。911よりもコンパクトな2シーターで、PORSCHEのライトウェイトスポーツです。
「718 Cayman」はモデルチェンジによって、レーシングカー「PORSCHE 718」の名前を冠したモデル。新開発のフラット4はターボ化され、前期モデルよりも大幅な軽量化に成功。トランスミッションはPORSCHEオリジナルの7速PDKと6速MTからセレクトできます。ライトウェイトモデルでありながら電子制御サスペンションPASMを備え、スタビリティをコントロールできるPSMも装備。あらゆるシーンで思いのままのハンドリングが楽しめるのです。
モデル:718 Cayman
ボディサイズ:全長4379×全幅1801×全高1295(mm)
エンジン:2.0L-直列4気筒 300PS
トランスミッション:6速MT/7速PDK
駆動方式:後輪駆動
車両本体価格:6,190,000円~(参考)
CATERHAM「SEVEN」
1973年、グラハム・ニアーンによって設立されたCATERHAM。同年生産を中止したロータス・7の製造権を獲得し、CATERHAM「SEVEN」として製造・販売をすることになりました。1960年代から基本構造が変わらないライトウェイトスポーツのお手本のようなモデルであり、永く多くのファンに愛されている銘車です。2014年には新たにスズキのエンジンを搭載した「SEVEN 160」が軽規格でデビュー、より身近になりました。
「SEVEN 270」はCATERHAMがラインナップする「SEVEN」シリーズの中でスタンダードなモデル。僅か540kgという驚異的な軽さのボディには、フォード製の1.6L-135psのエンジンを発揮。パワーウェイトレシオは4kg台ということで、スーパースポーツに引けを取らない性能を発揮します。このスペックで0-100kmを5秒で加速、最高速は195kmに達するのです。一切の加飾を排したストイックな「SEVEN」、ピュアスポーツと呼ぶのに相応しい1台で人車一体を体現するモデルといえるでしょう。
モデル:SEVEN 270
ボディサイズ:全長3100×全幅1575×全高1115(mm)
エンジン:1.6L-直列4気筒 135PS
トランスミッション:6速MT
駆動方式:後輪駆動
車両本体価格:4,968,000円~(参考)
ピュアに走りを求めるライトウェイトスポーツ
人馬一体、乗り手と馬が一体となり美しいまでのコンビネーションを発揮する。車も同様であり、乗り手と車が一体になってこそ味わえる爽快なドライビングプレジャーがあります。ライトウェイトなピュアスポーツでその爽快感を味わってみませんか。
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この記事のライター
信州の曲者が集まるCLUB Autistaに所属する道楽者。車と酒と湯を愛し、ひと時を執筆に捧げる。