伝説ロック【JANIS JOPLIN】儚く散ったロックの歌姫
【温故知新】:古い物事を究めて新しい知識や見解を得ること。(広辞苑) 古きをたずね新しきを知る、ロックもまたこれ然りでございましょう・・・
孤独の中で魂の叫びを続けた激しくも儚い生涯、ジャニス・ジョプリンのお話でございます・・
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JANIS JOPLIN
1960年代ロックシーンにおいて、その力強い歌声で無二の存在感を示したジャニス・ジョプリン。そのパフォーマンスとヴォーカルスタイルは男女問わず後のロックヴォーカリストたちに大きな影響を与えました。
1943年テキサスで生まれたジャニスは、内向的で孤立しがちな学生生活を送る中、ブルースやフォークに傾倒していきます。
サンフランシスコへ
大学を中退しサンフランシスコでフォークシンガーとして暮らしていたジャニス、当時からヘイトアシュベリー地区のヒッピーたちの中でもひときわ目立つ存在だったようです。この頃からすでに麻薬に手を染め、ヘロインとアルコールを常習していたようです。そしてビッグ・ブラザー・アンド・ザ・ホールディング・カンパニーに参加し1967年、最初のアルバムを発表します。
ジャニス・ジョプリン 【ファースト・レコーディング】Orijinal Recording Remasterd
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レコードの売れ行きは芳しくなく、早々にお蔵入りになりました。しかしモントレー・ポップ・フェスティバルでのパフォーマンスにおいて、ジャニスは大きく注目を集めていきます。
Janis Joplin-Boll & Chain (Montrey Pop Fes)
翌1968年、アルバム「チープ・スリス」発表、このアルバムでジャニスの評価は確固たるものになっていきます。アルバムからは「サマータイム」「心のかけら」といった名曲、モントレー・ポップ・フェスティバルで素晴らしいパフォーマンスを見せた「ボール・アンド・チェイン」などが収録されています。
ジャニス・ジョプリン
チープ・スリル(紙ジャケット仕様)【2012年1月23日・再プレス盤】 Limited Edition
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その後ビッグ・ブラザーと袂を分かち、ジャニスはコズミック・ブルース・バンドを結成、1969年アルバム「コズミック・ブルースを歌う」を発表。このバンドであの伝説のフェス「ウッドストック」のも出演しましたが程なく解散に至ります。
Janis Joplin-1969(Woodstock)
早すぎる死・・
その後ジャニスは新しいバンド、フル・ティルト・ブギー・バンドを結成し、新しいアルバムの制作に入ります。そして録音のため滞在していたロサンゼルス、ハリウッドのホテルの部屋で床に倒れて死亡しているのがバンドのマネージャーのよって発見されました。死因は使用したヘロインが致死量を越えていた為とされています。27歳での突然の死、1970年10月4日のことでした。
その後1971年、最後のアルバム「パール」が発表されます。ジャニスのアルバムの中で最高のセールスを記録しました。
ジャニス・ジョプリン【パール】Original Recording Remastered
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愛の歌・・
ジャニス・ジョプリン【イン・コンサート】live
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派手な衣装とパフォーマンス、戦慄さえ覚える歌声、短い生涯をまるで花火のように儚く散っていった希代のロックヴォーカリスト、ジャニス・ジョプリン。その見た目とは裏腹にシャイで繊細なジャニスは、人々の中でいつも疎外感や孤独を感じながら生きていました。それでもステージでは他を圧倒するようなパフォーマンスでロック史に名を刻みつけました。その歌声は、愛に飢え愛を欲したジャニスの、命を削りながら絞り出した魂の叫びのようにも聞こえます。心臓を直撃するようなインパクトを受けながらも、決して幸福ではなかっただろう彼女の、哀しくも優しい愛に包まれるような気がします。
Janis Joplin-Me & Bobby McGee