旬の秋に食べたい!高級食材トリュフの美味しい食べ方
黒いダイヤモンドとも呼ばれる高級食材トリュフ。秋になるとヨーロッパでは市場やレストランで大きくメニューに取り上げられます。旬の秋だからこそ楽しみたいトリュフの味わい方を見てみましょう。
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秋の最高食材トリュフ
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世界三大珍味の一つトリュフ。フォアグラ、キャビアと並ぶ食材ですが、唯一人工栽培できないことから最高級食材として知られています。旬の食材を重視するイタリアではこの季節になると市場やレストランで大きく取り上げられるようになります。その香りで人々を魅了し続けるその魅力を見てみましょう。
トリュフって?
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高級食材として有名なトリュフですが、実物を見たことがあるでしょうか?トリュフはヨーロッパで取れる地中で育つキノコの一種です。通常のキノコと違うのはかさ、ひだ、柄を欠き硬い黒い塊であることです。このキノコを何より他と区別しているのは独特の香りです。山の中でトリュフを探すのは狩猟犬の仕事。彼らの鼻の良さを使ってトリュフを収穫するのですが、犬にとってもこの香りは食欲をそそるようで、実際に彼らが見つけた時は飼い主との間でちょっとしたバトルになるのだとか。グルメなのは人間だけではないようです。
香り付けとしてのトリュフ
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では実際にトリュフはどのように食べられるのでしょうか?トリュフは味というよりその香りを楽しむもの。ステーキやパスタの上にスライスしてかけて食べるのが一般的です。特に肉との相性は抜群です。少しレアに焼いたステーキに軽くトリュフをスライスしてかけると、肉の甘みに独特の香りがマッチします。また、パスタにかける時にはチーズやクリームのソースがオススメです。こちらもチーズのくどさとトリュフが絶妙に絡んで双方の美味しさを引き出します。
トリュフソースで年中楽しむ
旬の食べ物なので秋に食べるのが最高の贅沢。とはいえ、この香りは年中楽しみたいですよね。そんな時にオススメなのがトリュフソースです。瓶のなかに細かくしたトリュフがオイルに入っており、蓋を開けた瞬間からトリュフのいい香りが広がります。ステーキやパスタにはもちろん、クラッカーに乗せてトリュフ自体を味わうのもトリュフソースならではの贅沢。開封後は上にオリーブオイルを垂らすことで長持ちさせることができます。いつでもどこでも香りを楽しむのに便利な一品です。
サラダにかけて食べたいトリュフオイル
トリュフソースがその味自体を楽しむものだとすると、トリュフオイルは他のものと合わせて楽しみたい調味料です。イタリアではドレッシングがなく、塩と胡椒、そしてオリーブオイルをかけてサラダを楽しみます。そのオリーブオイルにトリュフの香りがすれば、シンプルなサラダも一気に高級感が出てきます。そしてもう一つのトリュフオイルの美味しい使い方はパスタに最後に少し垂らすこと。オリーブオイルの相性がいいパスタに贅沢な香りを添えてくれます。パンに少しだけつけてワインのおつまみにするのもオシャレな楽しみ方です。
チーズに合わせて食べたいトリュフはちみつ
トリュフの食べ方のなかでもあまり知られていないのがこのトリュフはちみつです。トリュフの名産地でもあるイタリアに来て色々なトリュフの食べ方を知ったつもりでいましたが、ある日イタリアの市場で「これ食べたことある?」と試食させてもらったのがこのトリュフはちみつ。チーズに乗せて食べるとチーズの塩加減とはちみつの甘さ、そしてトリュフの香りがマッチして食べたことのない味が口のなかに広がります。フルボディーの赤ワインや甘めの白ワインなどに合わせて食べたい珍味です。
香りを楽しむのが基本
ヨーロッパの秋の最大のご馳走、トリュフ。食事に合わせる食べ方から、オイルやはちみつで楽しむ食べ方まで色々なトリュフの食べ方を見てきました。忘れたくないのがトリュフは香りを楽しむもの、ということです。高級なものを大量に使うのではなく、香り付けとしておしゃれに使ってみましょう。
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この記事のライター
イタリア政府公認観光ガイド。本場イタリアからグルメ、ワイン、そしてイタリア男のカッコイイ生き様をお届けします。大手外資系企業で勤務中のある日「トスカーナの風に吹かれたい!」と思いつき、キャリアを捨ててイタリアに移住。フィレンツェ公認観光ガイドとして、大好きなルネサンス発祥の地フィレンツェで、現代にも通じる芸術、歴史、ライフスタイルを紹介しています。Twitterでほぼ毎日イタリアの「生」の情報を提供中。