景色を最高に楽しめる。イタリアを舞台にした映画5選

北から南まで美しい景色が広がるイタリア。どこを切り取っても絵になるこの国は数々の映画の舞台になってきました。クラシックな映画から最新の映画までイタリアを舞台にした映画を5本紹介します。

mariko77kato政府公認フィレンツェ観光ガイド 加藤まり子
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フランス人もハリウッドも魅了したイタリアの魅力

出典:www.anniversary-t.com

燦々と降り注ぐ太陽に真っ青な海。そしてローマ時代からバロックまでの美しい建築。この美しい景色を舞台に、イタリア本国だけでなくハリウッドもフランスも数々の名作を生んできました。舞台のシーンはもちろん、感情が解放されるイタリアの風土も監督たちの想像力を刺激してきました。太陽が生み出す狂気、閉ざしてしまった心の解放、美術に隠されたミステリー・・・様々な視点から撮影されたイタリアを映画を通して見てみましょう。

アラン・ドロン主演の不朽の名作「太陽がいっぱい」

まずはクラシックな名作から。フランスを代表するアラン・ドロンの出世作です。ドロンは、イタリアから帰ってこないアメリカの大富豪の息子を連れ戻しに行くという貧乏な青年の役。しかし彼を見下す大富豪の息子への苛立ちが募り、ある日誤って殺害してしまいます。そこから大富豪の息子になりすまし、全てを手に入れようとするドロン。ローマからヨットに乗ってシチリアを目指す海に、降り注ぐ太陽の光。ニーノ・ロータの哀しい調べが舞台をさらに美しく彩ります。1999年に「リプリー」というタイトルで、ハリウッドでリメイクされました。もちろんリメイク版の舞台もイタリアです。

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自分探しはイタリアで「トスカーナの休日」

2003年に製作されたダイアン・レイン主演の映画です。公私ともにうまくいっていると思っていたキャリア・ウーマンが夫の裏切りを知り、離婚。イタリア旅行中に見つけた古い田舎の家を勢いで買ってしまいます。家を改装する中で近所付き合いが生まれたり、オリーブを摘んだり、忘れていた情熱的な恋を知ったり、と感情を取り戻していきます。トスカーナの田舎の風景と、恋人を追いかけてたどり着いたアマルフィ海岸の美しい海の色が印象的な楽しくなれる作品です。

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今と昔の恋が交叉する「イングリッシュ・ペイシェント」

第69回アカデミー作品賞に輝いた「イングリッシュ・ペイシェント」。舞台は第二次世界大戦です。ジュリエット・ビノシュ演じる看護師の元に記憶をなくした兵士が運び込まれてきます。献身的に介護を続ける中で、彼の辛い過去、許されざる恋、そしてビノシュ自身の恋と二重に絡みながらストーリーが展開していきます。ロープにつかまったビノシュが見るフレスコ画はルネサンスを代表するピエロ・デッラ・フランチェスカのもの。美術大国イタリアの底力を感じさせてくれます。

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イタリア男のダメさも魅力的「ナイン」

1963年のフェデリコ・フェリーニの「8 1/2」を2009年にミュージカル映画としてリメイクした作品です。主人公は監督のフェリーニ自身を投影していると言われています。リメイク版ではダニエル・デイ・ルイスが演じていますが、女たらしの歯切れの悪さぶりさえカッコよく見せています。子供の頃の主人公が、ファーギー扮するサラギーナという町の女にダンスを頼むシーンはイタリアの田舎の海岸で撮影されました。リゾート地とは異なる飾らないイタリアの海辺がファーギーの色気を際立たせています。

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ダンテ「神曲」のミステリーを解く!最新作「インフェルノ」

最後は10月公開の「インフェルノ」を紹介します。「ダヴィンチコード」で一躍有名になったダン・ブラウンシリーズの最新作。今回の舞台はイタリアです。ダンテが書いた「神曲」の地獄篇とそれを元に描かれたボッティチェリの絵画を頼りにトム・ハンクス演じるラングドン博士が謎を解いていきます。イタリアでも人気トップのフィレンツェとヴェネチアの観光名所をふんだんに味わうことができます。

リゾートからアートまで映像で楽しむイタリア

古い作品から最新作まで紹介しましたが、どれにも共通するのがイタリアの美しさを前面に出していること。旅行に行った気分で映像の中のイタリアを満喫してみてください。

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政府公認フィレンツェ観光ガイド 加藤まり子

イタリア政府公認観光ガイド。本場イタリアからグルメ、ワイン、そしてイタリア男のカッコイイ生き様をお届けします。大手外資系企業で勤務中のある日「トスカーナの風に吹かれたい!」と思いつき、キャリアを捨ててイタリアに移住。フィレンツェ公認観光ガイドとして、大好きなルネサンス発祥の地フィレンツェで、現代にも通じる芸術、歴史、ライフスタイルを紹介しています。Twitterでほぼ毎日イタリアの「生」の情報を提供中。

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斉藤情報事務

信州の曲者が集まるCLUB Autistaに所属する道楽者。車と酒と湯を愛し、ひと時を執筆に捧げる。

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