なぜか根強い人気が不思議!日本の希少車種を紹介
クルマというのはその時代時代で人気のあるカテゴリーというものがあり、もちろん各メーカーはそのカテゴリーに注力しないと生き残ってはいけないものです。流行が過ぎると次の流行に変移していくわけですが、なぜかその流れの中生き残るクルマというものあるものです。そんな希少なクルマを紹介したいと思います。
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なぜ生き残れるのか?希少カテゴリーの希少車種
クルマに限らず、商品というものはやはりその時々、その時代に要求されるカテゴリーというものがあります。独占禁止法の関係もあって最低2社、まさに流行の最先端であれば何十社とそのカテゴリーの製品を作っています。クルマにおいては、最近すこし傾向が変わってきてはいるものの特別(たまたま?)売れたカテゴリーがあるとこぞって数社もしくは全メーカーがそのカテゴリーのクルマを作る傾向にあると思います。そしてまた次の需要や流行が起こるとそのカテゴリーは消えるのが常です。今回取り上げるのはそんな需要や流行が過ぎ、他社(車)が撤退しているのにも関わらず生き残っている珍しいクルマを取り上げたいと思います。
オデッセイ
出典:kakaku.com
オデッセイはホンダの上級ミニバンです。ホンダの高級車といえばオデッセイかレジェンドかというところでしょうか。トヨタ、日産が高級セダン並みの高級ミニバン、アルファードやエルグランドがあるのに対し、ホンダはエリシオンという車種を用意していましたが、すでに生産中止となっています。オデッセイの成功で他社も追従して低床、低重心ミニバンを出しましたが、今はもう販売していないという現実があります。オデッセイはより高級感を打ち出して、エクステリア、インテリアともに新しいものを追求してきたため生き残り、また売れているのではないでしょうか。この車種はグレード名が装備を表しているような車種で、「ABSOLUTE」であれば、「ABSOLUTE専用チューニングサスペンション」、「Advancedパッケージ」であればナビが標準装備、「EXパッケージ」ならば「トリプルゾーンコントロール・フルオートエアコンディショナー」など。いずれにしても「ABSOLUTE」がこの車のキーワードでしょうか。低重心、低床フロアで走りが優れているから人気があるのだと思います。
クロスオーバー7
クロスオーバー7はスバルのクロスオーバーSUVです。正式名称エクシーガクロスオーバー7。エクシーガは2008年デビューのミニバンで2015年まで発売されていました。販売終了とともにクロスオーバー7を発売しました。形はステーションワゴンタイプであり、5人乗りステーションワゴンであれば当時はレガシーツーリングワゴンがありましたので、7人乗りの車がなかったスバルが出した車でした。トヨタのウィッシュやホンダのストリームを意識して出したと思われますが、両車種とも生産は終了しており、エクシーガ、クロスオーバー7も同じ運命をたどりつつあると思われます。エクステアはスバルらしく、またインテリアはタンとブラックの落ち着いたイメージのなかなかいい車だと思います。ただこの背が低い7人乗りというのは前述のとおり絶滅危惧種で残りはオデッセイとこのクロスオーバー7だけなのではないでしょうか。なによりリアのドアがスライドではなくヒンジドアで、3列目に乗り込むというのが実用的ではありません。かといって5人乗りにしてしまうとレガシーアウトバックになってしまいます。
ジムニー
ジムニーは軽のオフロード四輪駆動車です。デビューはなんと1970年。日本では伝統的な車種が次々と消えていく中、生き残っている希少な車種です。モデルチェンジも少なく、現行車が3代目になります。車作りが効率化していく中で、一貫して本格オフロード四駆のシステムを堅持していて、悪路走破性は世界の中でもトップレベルにあります。また軽規格であることから狭い林道などにおいても有利であり、日本で一番山奥を走れる車とも言われています。本格オフロード四輪駆動車であっても、やはり時代の流れについていかなければならない部分もあるのでしょう、ジムニーに失礼かもしれませんが、キーレスエントリーや電動格納式リモコンドアミラー、全面UVカット機能付ガラスがついていることに驚きました。そして「ジムニー ランドベンチャー」の装備の厚さ。ちょっと軽クロカンでも乗ってみるかと普通車から乗り換える方も違和感なく乗り換えられるのではないでしょうか。ただマニアが多いこの車。やはり基本グレードを買ってカスタマイズしていくのが通というものでしょうか。
これからも期待したいオンリーワンなクルマ
いかがでしたでしょうか。とくにオデッセイとジムニーはそのカテゴリーの流行を掘り起こしたクルマであるので、他社が模倣しても模倣しきれなかった、もしくはオリジナルの個性が強烈すぎて対抗することができなかったということなのではないかと思います。価値観が多様化している世の中でこれからも生き残っていってほしいですし、これからもこのようなクルマが出てくることを期待します。
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この記事のライター
クルマとともに育ってきました。趣味はクルマ。出かけるのもクルマです。ドライブ、特に温泉が趣味で、おいしいそばを求めて旅に出ることもあります。