【2017S/S】強調された「ダサい」!斬新な着こなしをチェック
ベルトに昔のキーホルター?子供靴?チェックにチェック?など2017S/Sの「ダサい」要素を分析します。2017S/S数多くのブランドが取り入れている一部のダサいはうまく活かせますか?
- 8,680views
- B!
「ダサい」のディテール
ハイブランドほどカジュアルよりも斬新なフォーマルスタイルを生み出すのが好みなのでしょうか。2017S/Sに注目したいのは強調された「ダサい」です。そもそもファッションに関して、「ダサい」とは垢抜けしないこと、洗練されていないこと、やぼったい意味があります。時代遅れのもの、恰好悪く見えるもの、みなダサく感じられますよね。しかし、そのまま使うよりさらに進化した古物、恰好悪いものに関して、話は別でしょう。
LOUIS VUITTON 2017SS
ベルトにキーホルター&スーツ姿にサンダルのLOUIS VUITTON
LOUIS VUITTON 2017SS
80年代によく見られる、メンズベルトにつけるキーのかかっているキーホルターです。歩くとキー同士がぶつかり合うすごい音がします。昔はファッションより生活上便利なために存在しましたが、今は特にビジネスパーソンはカギをポケットやバッグにしまう習慣は普通でしょう。キーホルターが復活するのはある意味、新鮮な感があります。さらに、LOUIS VUITTON 2017SSでは服の上下が黒トーンなどに統一され、ベルトにかかったキーホルターが一層目立ちます。
サンダルはメンズで、ダブルストラップサンダルはすでに市場に溢れているでしょう。ビーチにあうようなラフ感がたまらないでしょうか。LOUIS VUITTON 2017SSの色がシンプルですが、今年より男女問わず受けがいいフラットテープサンダルからさらに進化し、真ん中の丸い穴にテープを通して柄を作るような履き方は斬新です。上はスーツでも、裾を巻き上げておけば、スタイル抜群ですね。
可愛い女の子の靴を履いた夢を見るGUCCI
GUCCI 2017SS
GUCCI 2017SS
大人の男性にこの靴はダサいと思いますよね。90年代頃に子どもが履いた靴と似ているようです。キッズのフォーマル靴ですよね。可愛い女の子になった夢を見ているのでしょうか。2016年6月20日(月)、イタリア・ミラノで発表されたGUCCI 2017SSでは動物や植物、建物、芸術、そして空想上のキャラクターまで、様々なものが同時に存在している「文化」を伝えてくれました。
このような様々な要素が混合している中、柄のセットアッププラスハイソックスと子供っぽいフォーマル靴もありのではないでしょうか。飾りのストラップがシンボルが大きく、実は男らしさが増えるのです。要素が多いというものの、柄が一つ、ソックス、不思議な「ダサい」靴の3つくらいに絞るのが大事でしょう。
二色チェック×二色チェック柄のMARCJACOBS
MARCJACOBS 2017ss
MARCJACOBS 2017ss
スーツの中にパジャマのような艶感のある異色チェックのセットアップ、またチェックのトップスにチェックのネクタイのMARCJACOBSはありえない「ダサい」を実現しました。よく見ますと、二色チェックのセット、またはネクタイとトップスのみは確かに恰好悪いが、落ち着きのある着丈の長いスーツまたはフォーマル感のあるストライプズボンできちんと感がうまく生み出されているでしょう。
装飾が多くてもパイレーツの洗練さがあるLOEWE
loewe 2017ss
ロエベ (LOEWE)2017年春夏メンズコレクションは 現代を航海するイビザのパイレーツを意識し、ヴィヴィッドなカラーリングやゴールドの装飾を駆使し、クラフツマンシップと都会的な要素が混在する世界観が見られます。
ゆるズボンに紐をたらしたり、ビビッドカラーの同系色重ね着などダサく感じられますが、革素材なズボンにあえて紐を太くかつ長くすることで、紐もベルトのように飾りの一部になるのです。紐のネックレスと呼応しながら、船を操縦するパイレーツを連想させられます。
loewe 2017ss
loewe 2017ss
同系色の背景がありますので、たとえ紐の首飾り、ズボンの紐、足にも紐飾り、また片手帽子、片手バッグなど装飾が複雑になっても全体は洗練されているのです。
一部の「ダサい」は許される
以上のダサい要素。小物のキーホルターや、サンダル、ダサい色及び柄などを振り替えてみると、単体は確かに野暮ったい、時代に合わないものが多いものの、一部の「ダサい」は許されるのです。つまり全体的にうまくコーディネイトし、「ダサい」を強調しながら、あなたの表したい雰囲気を統一させるのが大事でしょう。
この記事のキーワード
この記事のライター
初めまして、Amyエミです。アパレル会社勤務を経て、日本トップレベルのファッション専門大学院卒です。いまはハンドメイド作家兼ライターをやらせていただいています。趣味はデザイン、書道、英&日&中三か国語の翻訳、通訳です。