投資対象とされているクルマ。どれくらいの価格で取引されるのか?
クルマは時として投資の対象にもなるようです。もちろん投資目的だけでクルマを所有する人は少ないとは思いますが、クルマというのはいったいどれくらいの価値が期待できるのか。もちろんそれなりのヒストリアルカーでなければならないとは思います。
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フェラーリF40の予測落札価格が1億1074万300円!
2016年9月7日にロンドンで行われるオークションでは、フェラーリF40の予測落札価格は1億1074万300円となっているそうです。いまヒストリアルカーは投資の対象となっていて、高騰が続いているようですが、クルマというのはいったいいくらくらいで取引されるのか?過去に高値で取引されたクルマと落札価格をチェックしてみたいと思います。
フェラーリ250GTO
オークションで高値で取引されているのはフェラーリで、特に1963年型フェラーリ250GTOは30億円台~60億円台で取引されているようです。フェラーリ250GTOは1962年から1964年の製造された3L水冷60度 V12 SOHCのFR 2シーター 2ドアクーペです。"GTO"はGran Turismo Omologato(グラン・ツーリスモ・オモロガート)の略で、GT選手権用として公認(ホモロゲーション)されたという意味だそうです。250は1気筒あたりの排気量。生産台数は39台。現在39台すべてが現存しているそうです。ほかに1957年製フェラーリ335 S スパイダー・スカリエッティ、1957年型フェラーリ250テスタロッサ、1962年型フェラーリ250 GTO、1967年型フェラーリ275GTB4 NARTスパイダー、1954年型フェラーリ375プラス、1958年型フェラーリ250テスタロッサ、1957年型フェラーリ テスタロッサ プロトタイプ、1953年型フェラーリ340375コンペティツィオーネ ベルリネッタ、1957年型フェラーリ250テスタロッサ、1960年型フェラーリ250GTカリフォルニアLWBスパイダー、1961年型フェラーリ250GT SWBカリフォルニア・スパイダーと高額取引されるフェラーリは枚挙のいとまがありません。フェラーリが高い理由は、フェラーリにはビンテージ中古車のメンテナンスサービス、認定制度の「フェラーリ・クラシケ」があり、フェラーリ自体がクラシカルなフェラーリの価値を守っているという背景があるようです。発売当時より数倍、数十倍の価値になる可能性のあるフェラーリ、投資目的でフェラーリを買うのもアリなのでは。
ブガッティ・タイプ57SC アトランティーク
出典:sumally.com
ブガッティ・タイプ57SC アトランティークは20億円台から30億円台で取引されているようです。ブガッティ・タイプ57は1934年から1940年まで製造されたフランスの自動車メーカー・ブガッティの高級車です。エンジンは3.3L DOHC直列8気筒。タイプ57SC アトランティークは第二次世界大戦前の最も美しい自動車の一つとして賞賛されているそうです。生産台数はなんと3台。ブガッティにはほかにも1937年型ブガッティ 57SCがあります。
メルセデス・ベンツ・W196
メルセデス・ベンツ・W196はF1で使用されたフォーミュラ1カーです。落札価格は30億円。走ったのは1954年と1955年。エンジンは2.5L直列8気筒。ベンツでは他にも高値で取引されたクルマとして1937年型メルセデス・ベンツ540Kスペツィアル・ロードスターがあります。
ジャガー・XJ13
ジャガー・XJ13は1967年に製造されたプロトタイプレーシングカーです。落札価格は15億円。ル・マン24時間レース参戦のために制作されましたが、会社の合併問題に巻き込まれ計画自体が中止になり、1台のみが制作されました。エンジンはV型12気筒5.0LDOHC。後年販促のプロモーション用に修復が施されました。
ベントレー・ブロワー
ベントレー・ブロワーは、イギリスの高級車・スポーツカーメーカーベントレーが1930年のル・マン24時間レースに参戦させた4.5Lの「スーパースポーツ」仕様の乗用車です。落札価格は8億1千万円。
マイバッハ・エクセレロ
出典:carmuse.jp
マイバッハ・エクセレロは、ドイツの自動車ブランドマイバッハが発表したコンセプトカーです。落札価格は8億円。V型12気筒5.9Lツインターボの2ドア2シータークーペです。タイヤメーカーの315/25ZR23というとんでもないタイヤのプロモーション用に制作されたただ1台のクルマです。
シェルビー・デイトナ
シェルビー・デイトナは、1969年まであったアメリカの自動車メーカー、レースコンストラクター「シェルビー」のレーシングカーです。落札価格は7億6850万円。ル・マン24時間レース用に6台だけつくられました。
実はほとんどフェラーリばかりです。
いかがでしたでしょうか。ここではあえていろいろなメーカーや車種を取り上げてみましたが、実のところ、落札価格でいうと上位はフェラーリばかりなのです。何十年後かの資産価値を期待して、現行フェラーリをちょっと無理して購入したくなるところです。元々プレミア感の高い台数限定の車種はプレミアム価格になる可能性が高いですが、必ずしもすべての車種が投資対象になり得るとは限りません。ただもしかしたら何かの事情でなんでもない車種が後年何十億というプレミアになる可能性がないことはないですよね。
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この記事のライター
クルマとともに育ってきました。趣味はクルマ。出かけるのもクルマです。ドライブ、特に温泉が趣味で、おいしいそばを求めて旅に出ることもあります。