手放すことで本当の豊かさを手に入れる「ミニマリスト的思考」とは

お金がそれなりにあっても幸せではない人も多い

生活するお金や好きなことをするお金は十分にある。
それでも幸せと感じられる「本当の豊かさ」を感じている人は多くありません。

本当にしたかったこと、やりかたったことをやれずに人生を終えてしまう人もいます。
そして、生涯を終えるときに後悔する人もとても多いです。

お金があることが本当の豊かさではなく、そのお金をいかに自分や人のためにポジティブなことに使っていくか、それが本当の豊かさにつながっていきます。

手放して本当の豊かさを手に入れる「ミニマリスト的思考」とは

ミニマリストという言葉を耳にするようになって早数年。
あまりにもモノを持たない彼らのようになるのは難しいですが、ある程度のものを手放して、本当の豊かさを手に入れるには「ミニマリスト的思考」が役に立ちます。

これまで、人よりも良いものを、このレベルならこの程度のものを「所有」していることで「豊か」になったと感じることがあまりにも一般的でした。

ですが、それらは本当に自分の好きなものなのでしょうか？
有ったら便利だけど、なくても困らないものじゃないですか？

人はモノを手に入れるとそれに執着するクセがあります。モノが多ければ多いほどその傾向に。
モノというのは物質的なものに限りません。例えば、人間関係であったり、SNSなど、目に見えないものも対象です。

自分にとって価値のあるモノを持つこと。
自分を豊かにしてくれるモノに囲まれること。
そうするとで、自分の心を気持ち良く、豊かにさせてくれる。それが「ミニマリスト的思考」です。

どうしたら、不要なモノを「手放す」ことができるか

周りを見渡してみてください。そして、少し考えてみてください。たくさんのモノをあなたは所有しているはずです。
そのたくさんのモノの中であなたは生きています。

まず、不要なモノを手放すには、それが本当に必要か、あなたの心を満たしてくれるものなのかということを考えるところから始まります。
考えるだけでは難しいのであれば、今持っているモノすべてを書き出して、いらないモノを削除していきましょう。

だらだらテレビを見る時間は果たして必要な時間でしょうか。
なんとなく見ているSNSは？
好きでもない人たちがいる飲み会に行くのは？
数年前に買った1回しか袖を通してないジャケットは？
気に入って買ったけど、使ってないコーヒーメイカーは？
などなど。
きっとたくさんあるはずです。
これらを本当に必要かどうかをひとつずつ考えていきます。

するとどんな考えを自分は持っていて、どんなモノが自分を満たしてくれるのかというのがわかってきます。

それらができたら、あとは徹底的に「手放す」（捨てる）だけです。物質的なものであれば、捨てます。物質的なものでなければ、削除したり、徐々になくしていくようにしましょう。

これらができ始めると、自分を満たしてくれるモノが一体どういったモノなのかが、より明確になってきます。あとはそれに従って生きるだけ。
例えば、仕事であれば本当にしたかったことではないということで転職を考えるようになるかもしれませんし、趣味も人に合わせたものから自分がしたかったものに変わっていくかもしれません。考え方も変わっていきます。

「ミニマリスト的思考」とは、結局のところ「自分がどう生きたいか」を精査する考え方でもあるのです。

これらを通して、本当にしたいことやどう生きたいかがわからなければ、お金や仕事、すべてのしがらみなどがなくなったとして、自分はどんな考えを持って、どんな生き方がしたいかを考えてみてください。
考えるだけではなく、リストアップや文章にしてみてもかまいません。すると、どういう生き方をしたいかが見えてくるはずです。
あとはそれに従って、そうなるように少しずつ前に進んで行くだけです。

本当に必要なモノがある生活で豊かになろう

たくさん所有していなくても、自分の好きなものに囲まれていればそれだけで豊かな生き方ができる「ミニマリスト的思考」。いかがでしたでしょうか。
もし何か心に引っかかったらぜひ試してみてください。

最後に、多くのミニマリストが賛同している考え方を伝えてこの記事を締めたいと思います。「Less is more」(レス　イズ　モア)。
「モノが少ないと豊かに生きられる」という意味です。

少ないこと・モノを持たないということが良いということではありません。自分に必要なモノで自分を満たし、それらを活かして生きること。それが大切だということだと考えています。
自分に必要なモノで満たして、本当に豊かな生活を送ってみてはいかがでしょうか。