【三重観光プラン例付き】外資系コンサルが本気でオススメするエクストリームな温泉旅館「嵐を観る宿 御宿 The Earth」の魅力
温泉は好きだけど、だいたいどこも同じだから何となくマンネリ化してる…と思う人も多い筈。そんな温泉体験に雷鳴のような鮮烈なインパクトを与える温泉旅館があります。54,000坪の原生林の中、太平洋を見下ろす岬の突端に静かに佇む宿は、その名も「嵐を観る宿 御宿 The Earth」。実際に行った筆者が心からオススメします。
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温泉旅行を本当に特別なひとときにしたい貴方へ
ふと温泉に行きたくなった時に思い浮かべるのは、大浴場、露天風呂、その土地特産のグルメ、お酒などでしょうか。
温泉体験の満足度を高める上では、これらの要素を高いバランスで満たすことが必須ですが、それだけでは旅館の決め手に欠けるのも事実。
その温泉旅館が強みとするポイント、そこでしか体験できないアクティビティが何かを突き詰めることが、その温泉旅行を特別なものにするでしょう。
今回はその「決め手」にフォーカスし、三重県鳥羽市にある高級温泉旅館「嵐を観る宿 御宿 The Earth」の魅力を紹介します。普通の温泉にはないものを求めている方、温泉旅行を『超』特別なものにしたい方は必見です。
三重県は高級食材の宝庫で、観光名所も多い
出典:pictkan.com
三重県は日本のほぼ中央に位置し、紅葉狩りや登山はもちろんスキーもできる山岳から、風光明媚なリアス式海岸が続くなど、豊かな自然に恵まれています。また、日本有数のアミューズメントスポットも存在します。
さらに、伊勢海老、鮑、牡蠣、ふぐなど魚介類の宝庫としても知られ、「御食つ国」(みけつくに)と呼ばれてきました。この他、高級霜降り和牛で有名な松阪牛の産地でもあります。
そして、日本人の心のふるさととして親しまれる伊勢神宮や、世界遺産の熊野古道を有することも忘れてなりません。このほか、俳聖松尾芭蕉や国学者本居宣長の生誕地、さらには伊賀流忍者の発祥地でもあります。
三重県は、こうした豊かな自然、歴史文化、海山の幸に恵まれていることから、古くから「美し国」(うましくに)と言われています。
三重といえば、松坂牛、伊勢海老、あわびなど肉・魚介の高級食材が堪能できる絶好のグルメスポット。
特に冬はカキ、フグ、伊勢海老などが旬の時期のため、海の幸を堪能したい人には好機です。
また天照大神を祀っている伊勢神宮や、その門前町にあるおかげ横丁(赤福の本店もあります)、鳥羽水族館、鈴鹿サーキットなど名所も多く、観光には事欠きません。
アクセス面について、三重県には空港がないため、東京からは新幹線で名古屋まで行き、乗り換えをする方法が一般的といえそうです。
例えば、県庁所在地津市の津駅までは、
東京(JR新幹線のぞみ)→名古屋(JR関西本線)→桑名(近鉄名古屋線)→津
のような乗り継ぎになります。
乗車時間は3時間程度、料金は11,200円程度です。
最大の特徴は「嵐を観る」ことができるロケーションと空間設計
自然は一瞬で表情を変える。
月も、海も、いつも優しいばかりではありません。
地球そのものとも言える、手つかずの自然がある場所は、ありのままの自分になれる場所でもあります。
人が己にかえり、地球に生かされていることを感じ、
ありのままの自然を体験していただくことこそが、私たちが考える最高のエンターテイメント。
太平洋を一望する原生林の岬に、
「地球の輪郭」と「自然の共存」を実感できる、
二つとない時間をご提供します。
三重県には湯の山温泉、榊原温泉、奥志摩温泉、浜島温泉、二見温泉など多くの温泉地があります。その中でも旅館のコンセプト、建物の作りから一線を画しているのが「嵐を観る宿 御宿 The Earth」。
伊勢湾を見下ろす岬の突端に忽然と現れるこの旅館のコンセプトは、文字通り「嵐を観る」ことにあります。
例年7月〜10月にかけて太平洋で発生した台風が日本列島に沿って北上する際には、必ず三重県の志摩半島を通過して行くと言われています。この志摩半島の原生林に覆われた岬の今にも海へ落ちていきそうな突端に、「嵐を観る宿 御宿 The Earth」があります。
この立地のため、毎年台風が通過する時期には海から吹き付ける暴風の音、岬に打ち付ける大波、海に落ちる落雷といったダイナミックな自然を旅館にいながら専用のラウンジで感じることができるのです。
もちろん嵐だけではなく、展望台からは青く広大な海や、日の出、星空を眺めることができ(ブランケットまで用意されている心配り!)、季節を選ばずに絶景を全身で感じることができます。
また館内は和風×モダンスタイルで統一されており、懐かしさや温かみのある雰囲気の中に洗練されたデザインが光ります。客室はわずか16室のためひっそりとした空気が漂い、大人の隠れ家といった趣があります。一部屋は最低でも61平米以上あり、壁一面の窓から眺める太平洋や原生林はまるで一枚絵のよう。朝目覚めた瞬間に広がる光景は、極上の贅沢を感じさせてくれます。
食事、温泉などの詳細は下記プラン例の中でご覧ください。
ゆっくりと動く地球を、ただ感じる
朝霧の向こうで、暖かな光に彩られ登っていく太陽。
二つとない、ありのままの自然を感じるひととき。
あなたを邪魔するものは、何もありません。
伊勢志摩国定公園・鳥羽の旅館ジ・アースは全客室が温泉露天風呂付きのスイートルームです。和のしつらえと洗練された洋が調和したハイクラスの旅館。
伊勢観光も含めたプラン例
館内ではBlu-ray・雑誌を借りて客室で観ることもできるので、一日中旅館にいても十分満足できるでしょう。ただ、折角伊勢に行くのであれば観光したい、という人に向けてプランを考えてみました。
<コンセプト>
東京から一泊二日で三重観光。移動中にお酒を飲む可能性もあるので電車の旅。
有名どころだけ楽しんで、あとは旅館でリラックスしたい。
<プラン概要>
1日目:移動(新幹線)→昼食(@伊勢市駅)→伊勢神宮参拝→おかげ横丁で休憩→御宿 The Earthへチェックイン→夕食(→バーで飲む、展望台で星空を眺めるなどは任意で)
2日目:日の出鑑賞→朝食→昼前にチェックアウト→昼食(@鳥羽駅)→(任意で鳥羽水族館)→帰宅
1日目
出発(伊勢神宮最寄りの伊勢市駅へ)
東京駅から伊勢神宮最寄りの伊勢市駅絵は、3時間半程度かかります。
参拝の前に昼食を取ることを前提にすると、7時台の新幹線に乗りたいところ。
<移動例>
AM7:30 東京駅発(JR新幹線のぞみ)
AM9:12 名古屋駅着
AM9:30 近鉄名古屋駅発(近鉄特急)
AM10:09 白子駅着
AM10:13 白子駅発(近鉄名古屋線急行)
AM11:00 伊勢市駅着
昼食
伊勢の名物はいくつかありますが、他の地域ではなかなか食べる機会がないのが伊勢うどん。
黒めの醤油出汁に入った、柔らかくデロっとした太い麺が特徴です。
本プラン目的地の伊勢神宮の近くには、創業大正4年の名店「中むら」があります。
お伊勢参りの際にはこのお店に必ず立ち寄るというリピーターも多いとのことなので、行ってみる価値はあるでしょう。
腹ごしらえをしたら参拝に行きましょう。
中むら/なかむら (伊勢市、宇治山田/うどん)の店舗情報は食べログでチェック!創業大正5年 【分煙 / 禁煙】口コミや評価、写真など、ユーザーによるリアルな情報が満載です!地図や料理メニューなどの詳細情報も充実。
お伊勢参り
「お伊勢さん」「大神宮さん」と親しく呼ばれる伊勢神宮は、正式には「神宮」といいます。
神宮には、皇室の御祖先の神と仰ぎ、私たち国民の大御祖神おおみおやがみとして崇敬を集める天照大御神あまてらすおおみかみをお祀りする内宮ないくう(皇大神宮こうたいじんぐう)と、
衣食住を始め産業の守り神である豊受大御神とようけのおおみかみをお祀りする外宮げくう(豊受大神宮とようけだいじんぐう)を始め、14所の別宮べつぐう、43所の摂社せっしゃ、24所の末社まっしゃ、42所の所管社しょかんしゃがあります。これら125の宮社全てをふくめて神宮といいます。
伊勢神宮は主に天照大御神を祀る外宮、産業の守り神である豊受大神宮を祀る内宮に分かれています。
参拝は外宮からすることが習わしなので、外宮→内宮の順に回りましょう。両方合わせて1-2時間で回れます。それなりに歩き回ることになるため、歩きやすい服装をするのが望ましいです。
外宮(豊受大神宮)の見どころをご紹介。せんぐう館や外宮神楽殿、正宮から別宮まで、伊勢神宮を深く知れるおすすめコースです。お伊勢さんとして親しまれる伊勢神宮へぜひお参りください。
内宮(皇大神宮)の見どころをご紹介。宇治橋や内宮神楽殿、正宮から別宮まで、伊勢神宮を深く知れるおすすめコースです。お伊勢さんとして親しまれる伊勢神宮へぜひお参りください。
赤福本店で休憩
お伊勢参りを一通り終えたら、一帯のおかげ横丁で休憩するといいでしょう。
色々なお店がありますが、その中でもオススメは赤福本店。
130年余り変わらない店構えや、お番茶を淹れてくれる店頭の朱塗りの竃など、レトロな趣を楽しむことができるのは本店だけのもの。
伊勢神宮が5時から参拝可能なことに合わせて、このお店も5時開店としていることに感銘を受けます。
お土産用だけでなく店内でも食べることができます。
冬の寒い中、しびれるように熱いほうじ茶をすすりながら食べる赤福は至福の一言。
チェックイン(送迎用バスで鳥羽駅から移動)
おかげ横丁で休憩したら、チェックインしましょう。
御宿 The Earthへは鳥羽駅から送迎バスが出ているので、鳥羽駅へ移動します。
伊勢市駅→鳥羽駅は参宮線で19分。
最終送迎バスが17時のため、遅くとも16時過ぎには伊勢市駅から電車に乗る必要があります。
【送迎バスのご案内】
鳥羽駅-The Earth間、約35分。
【鳥羽駅からの送迎バス運行時間】 14:00(事前予約制)
15:00/16:00/17:00
近鉄鳥羽駅1番出口より本館「サン浦島悠季の里」のバスがお迎えに参ります。 事前ご予約の上、ピンク色の車体に「悠季の里」と入ったバスにご乗車下さいませ。 本館「悠季の里」にて、専用送迎車にお乗換えいただきます。
温泉
温泉は客室備え付けの露天風呂の他、24時間利用可能な露天風呂、時間帯別の貸切露天風呂があります。
移動の疲れを癒してから夕食へ向かいましょう。
なお、アメニティは各種完備されていますが、特に女性向けには鳥羽名産のミキモトの基礎化粧品が用意されています。こうした心遣いもまたニクい!
夕食
夕食は”世界の人を魅了する”をコンセプトに、松坂牛、伊勢海老、あわびなど伊勢志摩の旬の食材と世界各国の食材を組み合わさせた和食会席が楽しめます。
岬の突端に張り出したダイニングからは、夜の海を見下ろすことができ、特別なひと時を演出してくれます。
日本酒だけでなくワインもマリアージュして用意してもらえるので、好みに合わせてオーダーしましょう。
皆様ご承知の通り、マリアージュとは仏語で結婚を意味します。「ワインと言う名の彼」と「料理と言う名の彼女」が、お見合いし結婚することです。その結婚はお互いが助け合い、かばい合ってこそ幸せな結婚と言えると思いませんか?ワインと料理を合せることにより、食事を一層楽しく有意義なものにすることができます。一般的にワインと言えばフランス料理をはじめとする欧風料理イメージが強いですが、和食に合うワインは他のビヴァレッジの比ではありません。ここThe Earthでは和の真髄を極めた山川総料理長の作り出す料理に合わせ、素晴らしいワインを厳選し、皆様のお越しをお待ち致しております。
Barで大人の静かな時間を
食事をして落ち着いたら、館内のBar「南風MAZE」を利用するのもいいでしょう。
一面が窓となったラウンジから夜景を見下ろしながら飲むお酒は格別です。
オリジナルカクテルや県内でも取り扱いの少ない日本酒も用意されています。
2日目
展望台で海から昇る朝日を眺める
露天風呂、ラウンジなどで絶景を堪能することは十分可能ですが、折角泊まるのであれば是非展望台も利用しましょう。
台風が来ないシーズンでのオススメは、日の出の鑑賞です。
夜空と海の境目が分からないほど真っ暗な中、しだいに水平線にグラデーションが生まれ、日の出と共に青と橙が入り混じって行く光景は壮観の一言。冬は死ぬほど寒いですが、ブランケットの貸し出しもあるので安心です。
朝食
出典:www.yelp.com
朝食は「身体に優しい」をテーマにした和食が中心。夕食とは違う席に通してもらえます。
焼き魚、お浸し、お刺身の一点盛りなど素材の滋味が染み渡ります。
ご飯は土鍋でふっくらと炊かれており、思わずおかわりが欲しくなります。
チェックアウト→昼食
チェックアウト後も鳥羽駅まで送迎バスが利用できます。
11時10分の便に乗ると、丁度お昼時に鳥羽駅へ到着するはず。
そのまま現地名物の魚介を食べに行きましょう。
【鳥羽駅までの送迎バス運行時間】
8:40/9:40/11:10
漣 鳥羽店/サザナミ (鳥羽、中之郷/魚介料理・海鮮料理)の店舗情報は食べログでチェック!老舗の看板を背負ってきた、創業当時から続く名物海老フライ 【個室あり / 分煙 / 禁煙】口コミや評価、写真など、ユーザーによるリアルな情報が満載です!地図や料理メニューなどの詳細情報も充実。
旅館での食事に舌が肥えていること必至のため、違う軸で美味しいものを探す必要があります。
そこでオススメなのは「漣(さざなみ)」。
名物は伊勢海老をフライにした「大海老フライ」で、県外から訪れる人も多いとのこと。
ここでチャージして余力があれば、近くにある鳥羽水族館へ行ってみましょう。
鳥羽水族館
鳥羽水族館は、多くの生きものたちに出会える巨大水族館。館内は12のテーマにゾーン分けされ、順路を気にすることなく自由に観覧できるのが大きな特徴です。イルカやアシカ、ラッコなどの海獣類が多く、特に人魚伝説のモデルとも言われるジュゴンは日本で唯一、同じ海牛類である川に棲む巨大なアフリカマナティーをあわせての2種を同時に飼育展示しているのは世界でもここだけという珍しい水族館でもあります。
またサンゴ礁や世界の川などの環境をそのまま再現した巨大な環境水槽には数多くの魚、クラゲ、カエル、水生昆虫など、約 1,200種もの多種多様な生きものたちが暮らしています。
アシカやセイウチのショーも毎日行われていて、他では体験することのできない館内展示や楽しいショーは、どんな年齢の方にも驚きと感動を与え、生きものたちの不思議さと素晴らしさを教えてくれます。
鳥羽水族館は建物が古いのがやや気になりますが、ジュゴンを観ることができる日本で唯一の水族館です。その他、愛らしいスナメリやアシカなどもいて見所は多いので、行って損はありません。
帰りも3時間半かかることを念頭に入れて観覧するといいでしょう。
飼育種類数 日本一!鳥羽水族館の公式ページです。ジュゴンに会える、日本で唯一の水族館。
帰宅
帰路は鳥羽駅→名古屋駅→東京駅と帰ると乗り換え1回で済みます。
鳥羽駅→伊勢中川駅→名古屋駅と乗り換える場合は、15分程度短縮できるので、荷物が少ない場合はそうするのもいいでしょう。
<移動例>
PM14:59 鳥羽駅発(JRみえ18号)
PM17:07 名古屋駅着
PM17:22 名古屋駅発(新幹線のぞみ242号)
PM19:03 東京駅着
ゆっくりと動く地球を、ただ感じる
「あなたを邪魔するものは、何もありません」
この記事を編集しながらふと目に入った公式HPのキャッチコピーが、頭から離れません。
ありのままの自然を、時間が過ぎるのを忘れて感じ入る。
館内では、極上のご飯と温泉がおもてなしをしてくれる。
そんなひとときを同時に体験できる場所は、日本広しと言えどそれほど多くはないでしょう。
温泉に行きたい、そんな気分になった時、この記事を思い出してくれる方が1人でもいたら幸いです。
貴方の温泉旅行が特別なひとときにならんことを。
【サービス概要】
料金の目安:34,000円~75,000円(大人1人あたり1泊分・税別)
チェックイン: 14:00~18:00
チェックアウト: 11:00
※12歳未満の子供、ペットは宿泊不可
カード情報:VISA / MASTER / JCB / AMEX / DINERS
伊勢志摩国定公園・鳥羽の旅館ジ・アースは全客室が温泉露天風呂付きのスイートルームです。和のしつらえと洗練された洋が調和したハイクラスの旅館。
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この記事のライター
慶應大学卒業→大手証券会社→外資系コンサルティングファーム。表参道に在住し「日常をドラマに」することに腐心し人生の上質化を目指す日々。酒を飲むこと、酒を飲むように本を読むことが好き。目を離せばすぐに眠りこもうとする遊び心をジャズとビールで蹴飛ばしながら、今日も都心で生きてます。