タクシーで癒し番組。「グとハナはおともだち」が面白くて人気らしい。

タクシーでTV放送「タクシーエムTV」とは

タクシー専門のテレビ放送です。都内の一部のタクシーに設置されたテレビで観ることができます。音楽ビデオと今回紹介する「グとハナはおともだち」くらいしか流してません。選択と集中という言葉を体現している素敵な放送メディアです。ちなみにチャンネルは客が操作できるので、うるさかったら消せます。

タクシーエム-TVとは、タクシーの中で楽しい番組をご視聴いただけるユニークな放映メディアです。7インチの液晶モニターを運転席と助手席の間に設置。さまざまな映像コンテンツが楽しめ、 テレビと同じような感覚で楽しめるタクシーエム。タクシーエムにご乗車になりましたら、ぜひ各映像コンテンツをお楽しみください。

出典：www.taxim.tv

歳の差およそ45歳のちぐはぐコンビが進める悩み相談室

この番組、2人しか出てきません。1人は、端から見たら少し怖そうな映画監督、グ・スーヨン（1961年生まれ）。そして少し舌ったらずでおませな小学生の女の子、ハナちゃんです。基本的にグさんはハナちゃんを先生と呼び、ハナ先生が様々な悩み相談に答えていくという内容です。

この2人の醸し出す空気感は本当に友達のそれです。年齢とは単なる記号なのではないか、としばしば錯覚してしまいます。

映画監督、グ・スーヨン

1961年生まれの在日2世なグさん。じつはとってもすごい方です。「偶然にも最悪な少年｣、｢プルコギ｣、「ハードロマンチッカー」といった映画の監督をされたり、テレビCM、ドラマ制作や作詞などマルチにわたって才能を発揮しています。情熱大陸でも取り上げられています。

素人子役、ハナちゃん

一方のハナちゃんは、なんと素人。本名は「渡辺華」ということ以外はほとんどが謎に包まれた小学生の女の子です。お父さんがCMプロデューサーらしく、その関係でグとハナはおともだちに出演することになったとか。好きな芸能人は志村けん。あれ、おじさん好き？危なくない？

大人でもハッとする回答

いや、本当に面白んですよ、この2人の掛け合い。ハナ先生は本当に無邪気で、特にアイドルのような美少女というわけでもない。テレビに出てくる同年代の子役と正反対です。だからこそハナ先生の発言はスッと胸に落ちてくるんです。妙に納得してしまうんです。

そんなハナ先生を前に、黙々と進行を進めるグさん。ハナ先生を嗜めるようにその魅力を引き出していきます。最高のスパイスです。そしておじさんと少女というアシンメトリーな絵面。もう脳裏を離れません。中毒症状にかかってます私。

テレビでも取り上げられ話題沸騰中

その人気ぶりからテレビで取り上げられるようになりました。なんと「行列のできる法律相談所」にグさんとハナ先生が出演しました。

質問：「グさんの嫌なところは？」
ハナ先生「顔」

Oh......テレビ出演でわかったのですが、「グとハナはおともだち」に台本はないみたいですね。まああの”ゆるさ”を見るに、そうだろうとは思いましたが。

とにかく癒される

ハナ先生とグさんはおともだちです。そんな2人に皆さん癒されること間違いなしですよ。タクシーで観ちゃうと、目的地に着くまでに番組終わらなそうなので公式サイトで観ましょう。

質問：「どうして玉ねぎは目にしみる？」
グさん「たまねぎが泣いているからじゃないですか？」
ハナ先生「ふーん、次いっていい？」

ああ、素晴らしい。