農業体験を通じて自分を成長させる
普段の仕事は室内で毎日毎日のタスクと向き合うというものが多いのに対して、農業は室外で汗水垂らしながらこつこつ行うものが多いという違いがあります。農業を体験することでビジネスに活かせるものを学ぶことができるかもしれません。
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農業体験から学べるもの
農業と言えば、家庭菜園などで取り組む人が増えてきたり、農業体験を観光イベントの一つとして売りにしている農家や団体が増えてきたりと、近年急速に注目を集めているものの一つです。
なぜ農業が魅力を集めているのか。それは街に住んでいるだけでは得ることのできないものを農業からは学ぶことができるからです。
例えば、「目の前のことに集中すること」であったり、「他者への感謝の気持ち」を改めて学び直すことができます。たしかにこれらのことはできて当たり前かもしれません。しかし、毎日を忙しく、パソコンなどの個人作業に費やすことの多い現代人のうち、どのくらいの人がこれらの態度をやろうと実際に気をつけているでしょうか。あなたも本当にできていますか?
農業体験をするときは、可能な限り丸1日体験に費やしましょう。
あなたが農業に浸れば浸るほど、学べることも大きくなるのです。
目の前のことに集中する
社会人になると、本当に意外とできなくなってしまうのが目の前のことだけに黙々と取り組むことです。
「俺は一生懸命目の前のタスクに取り組んでいるけどな?」と思った方。本当にそうですか?気がつけば自分に課せられたタスクに対して「あれもやらなきゃ、これはどうなったのだ」と考えてしまってはいませんか。一心不乱に目の前のことをやるのは、多くのタスクを抱える私たちにとってはとても難しいことなのです。
しかし、農業の世界では目の前のことについて100%の意識を向けることができます。自分がやるべきなのはいつも一つです。とにかく目の前の雑草を抜く。とにかく目の前のタケノコを傷つけずに掘りおこす。気がつけば、目の前のことをうまくやるにはどうするべきなのかということを頭をフル回転させて考えています。
あなたがタケノコ掘りをしている場面を想像してください。タケノコは掘り起こすときに傷をつけてしまうと味が落ちてしまいますし、見た目も悪くなります。そこであなたはなんとか傷をつけないように全力で掘り起こし作業に取り組みます。そして自分の持てる力をすべてかけて掘り起こしたタケノコは傷一つ付いていませんでした。このときに得られるであろう快感と達成感は相当なものであるはずです。
このように農業は程度に差はあれ、比較的自分の努力の大きさとそれに対する成果をすぐに感じることができます。
ただひたすら目の前のことに真剣になれる農業は、自分と向き合うことに繋がります。これをキレイに掘り上げたいために力を使い、汗を流すという行為は、一生懸命に取り組む自分を磨くとともに、成功には集中力が必要なのだということを実感させるのです。
相手への感謝
農作業を経験すると、自分がその日1日行ってきたことを毎日絶やすことなく行っている農家の方に尊敬の年を抱いている自分に気づくでしょう。そして、そんな相手に対して感謝の気持ちが自然と持つことができるようになっているはずです。
農業はたしかに私たちの生活を支えるために必要な仕事ではあるけれど、どこかしら見下していた人はいませんか?大変な作業を経験したあなたは、この作業を毎日続けるのにどれだけの体力と忍耐力が必要になるのかということを身をもって知ったはずです。
当たり前に提供される野菜がどうやって作られるのか、どれだけの苦労があるのかを体験することで、とても自分にはできないという思いを感じる人もいるでしょう。
実は、この考え方はそれがビジネスの世界でも必要な考え方になります。
当たり前のように毎日口にしている野菜の陰にはとんでもない苦労や経験があるのと同じように、ビジネスでも当たり前だと思っていることの陰にも多くの人の努力や苦労があります。普段はあまりそのようなところに気付けないかもしれません。しかし、農業大変を通じて陰の大きさを知ったあなたはそのようなちいさなことにも感謝の気持ちを持てるようになっているはずです。
部下が努力した結晶を見つけることができる視野を獲得した。家族のことはにの次だとないがしろにしていたが、家族の支えがあってこそビジネスマンとしての自分が存在すると気づいた。
そんな風に農業を経験することで人としての視野が広くなるのではないでしょうか。
農業にもビジネスに通じるものがある
出典:imagenavi.jp
ただひたすら前を向くことの大切さや、ありがたみを感じられる心を養えるのが農業なのではないでしょうか。ここで得ることのできたものはビジネスの世界でも必ず役に立ちます。
自然の中、太陽の下で汗を流すこと自体が気持ちよいことであり、それだけでも気持ちがリフレッシュされます。
それだけでも価値があることですが、農業を通じて自分を一人の人間として大きくさせて初めて農業の本質に触れることができます。
きっと人としての自分を見つめ直し、高める機会に巡り合えるはずです。
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この記事のライター
都内の私立大学卒。アウトドアや旅行関係はまあまあ語れる。仕事で毎日上司に怒られ悪戦苦闘中。できる社会人を目指し日々努力中。