予想もつかないサウンドを鳴らし続けるDaft Punkの正体
ハウスミュージック史上最高の成功を収めたDaft Punk(ダフト・パンク)のその素顔とその魅力に迫ります。
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革新的なサウンド
フランス出身のDaft Punkは1994年のデビュー以降、多彩な音楽性でダンスミュージックシーンを活性化させてきました。その活動内容は時期によっても彩りを変え、ファンを飽きさせることがありません。現在はロボットやアンドロイドのような格好で素顔も明かさずにミステリアスな印象をもたらす彼らですが、ここでその内面について探ってみましょう。
衝撃的なデビュー作
イギリスの音楽誌に評された「愚かなパンク」という名をバンド名として採用したDaft Punkは、「The New Wave」でデビュー後、アルバム「Homework」が世界中で大ヒット。フィルターハウスと呼ばれるサウンドを元に、音楽的な評価をこの時点で確立しました。フレンチハウスと呼ばれるムーブメントまで作り上げ、その無駄なものを排除した先鋭的なサウンドは独自のフォーマットとして多くの音楽家にも影響を与えました。
覆面の下に隠された本質
iTunes Store で ダフト・パンク「Homework」の曲をプレビュー。 「Homework」をプレビューして ¥1,600 で購入。曲は ¥250 から。
今では珍しくない素顔を露出しない覆面アーティストですが、その名の通り被り物を貫くアーティストとしてDaft Punkは知られています。デビュー直後は素顔をさらしていた時期もあったものの、「1999年の9月9日にスタジオで爆発が起き、生命は取り留めたものの、全身をサイボーク化することを余儀なくされた」とどこまでジョークなのか不明な発言も非常に有名です。
Daft Punkはハウスを下地にしているものの、天才のポップさも同時に持ち合わせている稀なアーティストです。サンプリングネタとして使われることも多く、一瞬にして「Daft Punk節」になってしまうのも個性の強さを表しています。特に「Harder, Better, Faster, Stronger」を大胆に使用したKanye Westの「Stronger」はシングルとしても大ヒットしました。
Daft Punk vs Kanye West (Harder, Better, Faster, Stronger)
iTunes Store で ダフト・パンク「Harder Better Faster Stronger - Single」の曲をプレビュー。 「Harder Better Faster Stronger - Single」をプレビューして ¥400 で購入。曲は ¥200 から。
変化するサウンド
「One More Time」を収録した「Discovery」でユニット史上最高の成功を納めると、「Human After All」ではより太く硬質なサウンドへと変貌。しかし2013年発表の「Random Access Memories」ではディスコを彷彿とさせる曲調でNile Rodgersを大胆にフィーチャー。第56回グラミー賞を受賞するなど名実ともに頂点に登り詰めます。受賞発表直後、この日のための特製の白いヘルメット(「スター・ウォーズ」のストーム・トルーパーを意識したと言われる)に身を包んだ彼らは、数十秒間にも渡って抱き合い、歓喜。「ヘルメットの下では泣いていたのでは」と噂されるほどの喜びようでした。普段感情を示さない彼らの貴重な素の姿が垣間見えた瞬間だったのかもしれません。
Daft Punk - One More Time
iTunes Store で ダフト・パンク「Discovery」の曲をプレビュー。 「Discovery」をプレビューして ¥1,600 で購入。曲は ¥250 から。
iTunes Store で ダフト・パンク「Musique, Vol. 1 (1993-2005)」の曲をプレビュー。 「Musique, Vol. 1 (1993-2005)」をプレビューして ¥1,100 で購入。曲は ¥250 から。
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