転職前に知っておきたい!新卒社員と中途社員の違い
今の仕事をやめて転職したいと考えるビジネスマンが多くなった昨今。現在の日本の企業には新卒で雇用された人と転職してきた中途社員が1つの職場に存在します。しかしそこには必ずと言っていいほど複雑な人間模様が隠れています。転職しようと思った時、その現実を一度見つめた方がいいかもしれません。
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転職を考える前にちょっとストップ
今の仕事をやめて転職したい、そう考えるビジネスマンがどこにでもいる時代です。
しかし、ふと考えてみると会社を辞めて転職するということは新しい会社では「中途社員」になるということ。
現在の日本の企業には新卒で雇用された人と転職してきた中途社員が1つの職場に存在します。
新卒社員と中途社員・・・。そこには必ずと言っていいほど複雑な人間模様が隠れています。
転職しようと思った時、その現実を一度見つめておかないと後で大変な思いをするかもしれません。
新卒社員と中途社員の給与
新卒社員は普通に仕事で成果を出していれば、入社してから順当に給与が上がっていきます。
しかし、中途社員はそうはいかないのです。ここが新卒社員と中途社員の軋轢が生じる嫌なところです。
転職で新しい会社に就職する場合、その人材を受け入れる会社は厳しい条件を提示します。
その条件とは
・前職で出した成果をうちの会社で100%出せるかはまだ保証がないので、雇用時の給与は前職の80%とする
中途社員はこのような条件を飲み込んだ上で新しい会社で働くものとなります。
キャリア採用などで前職の能力を高評価されている場合を除けば、大半の転職先では前職より低い給料を設定します。
しかし、次第に働いていくうちに、同年代の同僚との給与の差に不満が募ります・・・。
「自分の方がしっかり仕事していて技術もある。もっと評価されていいはずなのに」
転職したことがある人なら誰しもこんな気持ちを抱いたことがあるでしょう。
しかし、転職した時点で同僚とは給与面でのスタートラインがずれてしまうのは仕方ないですね。
転職するということはそれだけのリスクがあり、生涯年収も変わってくることを理解しなければなりません。
新卒社員と中途社員の昇格
昇格は目に見えて成果が分かってしまうものなので、人間関係を悪化させる直接原因となります。
同年代の新卒社員が中途社員よりも先に昇格すれば、
「自分の方が絶対仕事できるのに、新卒だって言う理由だけで昇格するなんてバカバカしい!」
逆に中途社員が新卒社員を抜いて昇格すると、
「転職してきた身分で生意気だ!まだ会社のことなんてわかってないくせに!」
こうやって、お互いがお互いに対して大きな不満を感じてしまうのが昇格の恐ろしさです。
誰もが「人より先に昇格したい!」と思っている現代社会では決して消えない問題です。
「新卒社員vs新卒社員」でもこの問題はあるのですが、
「新卒社員vs中途社員」の戦いの方が人間関係がこじれ、大きな問題になりやすいのです。
自分より後に会社に入ってきた人材が自分を追い越して昇格する、これは男にとって我慢ならない問題です。
会社は新卒か中途かで業績を判断していない
しかし、ここでよく考えておきたいことがあります。
現在、日本の企業では「業績評価主義制度」を取り入れている会社がほとんどです。
その業績評価主義を生かすためには、その人の能力を素直に認めて受け入れる必要があります。
会社に入った理由やタイミングが違うだけで、相手を見下したり、威張ったり、としていては、いつまでたっても本来の業績評価主義が生きてきません。
会社は業績を伸ばして行くために、社員に差がついても仕方ないと考えて評価制度を導入しているからです。
まずは現状を見つめることから
出典:doda.jp
本来ならお互いの能力と成果を素直に認め、新卒社員でも転職社員でも昇格を快く祝いたいものです。
転職前にここを理解し念頭に置いておかないと、他人を妬んだり、自分に自信が持てなかったり、と散々な目に遭います。
「また転職しようかな・・・」なんてことにならないように、現状を見つめて肝に据え、何があっても正当に評価されていると信じる気持ちと自分の能力を活かして上を目指せる覚悟が出来てから転職を試みれば、明るい未来が開けるかもしれません。
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この記事のライター
電機メーカーに長年勤務し、宣伝部門で販促活動や広告作成に従事しておりました。多くの男性と仕事をする中で得た様々な経験と女性としての視点を活かした記事で皆様が楽しめる記事を執筆していきたいと思います。