室内で発生する電化製品の熱を見直そう
私たちの生活は、日々さまざまな電化製品に囲まれています。どんな電化製品も微量ではあっても熱を発しています。特に夏場は、エアコンや扇風機など、季節ものの家電品が登場し、より電力を消費する季節です。家電品の買い替え時期や、新しく購入を検討する際には、省エネ効果が高い製品に注目したいものです。
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部屋を見直してお部屋の中を涼しく
私たちの生活は、さまざまな電化製品に囲まれています。どんな電化製品も電気を使う以上、微量ではあっても熱を発しています。お部屋の中を涼しくしたいと考えるなら、こうした家の中の電化製品の熱を意識して、消費電力を低減させることを試みてみましょう。特に夏場は、エアコンや扇風機など、季節ものの家電品が登場し、より電力を消費する季節です。家電品の買い替え時期や、新しく購入を検討する際には、省エネ効果が高い製品に注目したいものです。
LED照明で省エネと視覚演出の両立
お部屋の中を涼しくするために、家庭の中にある電化製品を見なおすならば、まず真っ先に検討したいのは照明ランプです。照明ランプはお部屋の明るさを作り出しているものだけに、お部屋の空気の温度に直接影響を与えるものだからです。近年はLED照明が普及してきましたが、お部屋の照明器具にもし白熱球が使われているとしたら、夏の暑さが来る前にLEDランプへの交換を検討しましょう。また、LEDランプは光の演色を選べるのも魅力です。ランプを購入する際には、夏向きに涼しげな白色のランプと、冬向きに暖かみのある黄色っぽいランプの2種類を揃え、季節に合わせて使い分けるとよいでしょう。
電気の一大消費製品はなんといっても「冷蔵庫」
一般の家庭で使われている電化製品の中で、年間を通した消費電力がもっとも大きい代表的製品は冷蔵庫です。24時間365日、絶え間なく動き続け、しかも暑い夏にこそ大きなパワーが要求される家電品だからに他なりません。冷蔵庫の中はつねにクールであり続けますが、これほど過酷な労働を強いられるだけに、製品そのものが発する熱の大きさも無視できないでしょう。もっとも、最近の冷蔵庫メーカーの省エネ技術は格段に進歩していて、一般的な家庭用の製品は、10年前にくらべて容量が大きくなりながら年間消費電力は3分の1程度にまで激減しているのです。夏場のお部屋の涼しさを求めるなら、消費電力の小さい冷蔵庫への買い替えもアリでしょう。
意外に大きい液晶テレビの待機消費電力
電化製品の中で冷蔵庫と並んで年間消費電力が多いのがテレビです。冷蔵庫は休み無く動き続けている機械ですが、つけたり消したりするテレビの消費電力が大きいのは、それだけテレビ本体の機能が高くなり、待機している間にも相応の電気を使っていることが大きいでしょう。これから購入を考えるならば、お部屋の空間にみあった適度な大きさのタイプを選ぶこと、録画やチューナーなどの様々な便利な機能を吟味し、ライスタイルにあったシンプルな製品をセレクトすることが大切です。また、テレビを見ないときはスイッチを切ることはもちろん、できれば電源そのものをはずしてしまうことで省エネ効果が得られます。
トイレの中でも省エネを
年間の消費電力の大きい家電品として、近年上位に目だって増えてきたものに「温水洗浄便座」があります。トイレの中だけで使う家電品であり、リビングなどのお部屋の涼しさには直接影響しませんが、エアコンなどで電気の使用が大きく増える夏場、少しでも家全体の省エネを心がけることはとても有効なことです。温水洗浄便座を導入しようと考える場合、注目したいのは「温水貯蔵方式」です。一般的に市販されている製品には瞬間式と貯湯式の二つがあり、消費電力がおおむね2倍以上も違ってくるからです。家庭での使用目的や使い勝手にもよりますが、消費電力や待機電力にも注目してセレクトしたいものです。
使う時と使わない時のメリハリを
お部屋の涼しさをアップさせるために、電化製品の無駄な運転をストップさせることは、効果としては小さいものかもしれません。しかし、エアコンをせっせと動かしながら、同時に電気を使ってお部屋の温度を無駄に上げている機械があるという状況は、決してスマートな生活とはいえませんね。昨今の電化製品は10年前と比べて格段に省エネに配慮されて設計されるようになりましたが、製品の機能に頼るだけでなく、使う時と使わない時のメリハリをつけて、シンプルな生活を楽しむように意識を変えることも大切です。
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この記事のライター
藝術文化系のコラム、論評の執筆を多くこなしてきました。VOKKAではインテリアなど、アートに関わる記事を中心に執筆しています。