名著:80年読まれ続ける「カーネギー」自己啓発本の原点
あらゆる自己啓発本の原点となったD・カーネギーの著書。
「他者に対する自己の行動を変えることにより、他者の行動を変えることができる」という考えが柱のひとつとなっており、世界中で読まれ続けています。
1937年の初版以来、類書の追随を許さないビジネスコミュニケーションのスキルの名著となった二冊をご紹介いたします。
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アイキャッチ画像出典:image.space.rakuten.co.jp
貧しい農家に生まれ、セールスマンとしての成功を経て、スピーチ講師となったD・カーネギー
1888年、米国ミズーリ州の農家に生まれ州立学芸大学卒業後、雑誌記者、俳優、セールスパーソン等雑多な職業を経て、YMCA弁論術担当となり、やがてD・カーネギー研究所設立人間関係の先覚者として名声を博す。1955年、66歳で死去。
デール・カーネギーは1888年、ミズーリ州メリービルで、貧しい農家の次男として生まれました。
カーネギーが幼い頃に一家は同州ベルトンへ移住。10代の頃は、毎朝4時に起きて両親が所有する牛の乳搾りをしながら、 ウォーレンバーグ州立教員養成大学で教育を受けました。
大学を卒業後、セールスマンとなり、ネブラスカ州、南オマハの販売リーダーとなるまでに成功した彼は、貯金が500ドル(現在の価値にしておよそ1万2,300ドル)に達した1911年に販売職を退職。役者として巡回興行に出ましたが日の目を浴びることはありませんでした。
無職のほぼ一文無しの状態でニューヨークへ戻ったカーネギーは、スピーチを教えるという構想を抱き、純利益の80%を渡すと言う条件でクラスを持ちます。
1912年の最初のクラスでは教材もありませんでしたが、彼のコースは徐々に進化を遂げていき、自己啓発や対人スキルを開発していきました。そして1914年までには、500ドル (現在の価値にしておよそ1万1,500ドル) を毎週稼ぎ出すようになります。
1936年に「人を動かす」が出版され、カーネギーの名声は最高潮に達します。同書は、発売と同時にベストセラーとなり、数ヶ月のうちに17版が刷られ、 カーネギーが息を引き取るまでに、31言語に訳され、500万部をセールスを記録しました。
また、デール・カーネギー学院の修了生は45万名にのぼりました。
そして、1955年11月1日にニューヨークの自宅で息を引き取りました。
現在も支持されるビジネスコミュニケーションのスキルの古典、普遍的な人間の本質を描いた「人を動かす」
「人を動かす」は、1936年の発行より瞬く間にベストセラーとなり、累計で1,500万部を売り上げ、今日でも発売当時と同じように通用する内容となっています。
その理由は、著者のカーネギーが決して変わり得ない“人間の本質”を理解していたからでしょう。
経済的成功の15パーセントは専門的知識から生み出されるが、残りの85パーセントは「考えを表現する能力、リーダーシップをとる能力、そして人々の熱意を引き出す能力」によるものと記され、人と接する際の基本的な原則を基に、自分が重要視され、評価されていると相手に感じさせるようなスキルを教示しています。
また、誰かに自分が望むことをさせるには、状況を一度自分以外の視点に立って観察し、「他人の中に強い欲望を喚起させる」ことで可能になると述べています。
いま、いろいろな啓蒙書やコミュニケーションの本が出版されているが、結局この「人を動かす」からスタートしてるように思う。
なぜ、うまくいっていたのか・・・・
なぜ、うまくいかなかったのか・・・・
どちらもこの本を読めば理由が分かるはずです。
最初は、「人を動かす」と言う題名に??と言う感じで、読んだのですが、人を動かすのは力ずくなのではなく、その人が動く気にさせることなのだ。という事に、この本を読んで、目からウロコでした。
悩みを解決する原則を具体的に明示して、自己変革への勇気を与える不朽の名著「道は開ける」
ストレスに悩む現代人に、悩みを解決する方法を教える古典的名著。
具体的な技法の奥に、人間の弱さをあたたかくつつみこみながら、心の持ち方、人生への姿勢を語って、読者に自己変革への勇気を与える本書は、これまで無数の読者から感謝をもって迎えられ、1944年の初版以来、いまなお世界各国でベストセラーを続けています。
上司に勧められて読んだのですが、これからの生き方を考えさせられる1冊でした。
仕事にもプライベートにも通じるこの本は、人生のバイブルとも言えると思います。
教授や職業作家などの偉い先生の書いたものとは一味違う、著者自身の様々な職業を通した人生経験から書かれた、深い優しさと励ましに触れることが出来る珠玉の一冊です。
十代の頃に読んでその後どんなに助けられたかわかりません。
困ったり悩んだりした時にまた読み返しています。そんな私も65歳になりました。
昨年、角川文庫より文庫化され手に取りやすくなりました!
「道は開ける」は、昨年11月に角川文庫より新訳され、文庫化されました。
これによって、より手に取りやすくなった「カーネギー」を今一度、あるいはこの機会にこそ手に取ってみてください。
80年近く世界中のビジネスマンたちに愛され続けてきた同著からは、なにかが発見出来るかもしれません。
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この記事のライター
20代後半、渋谷区在住、丸の内勤務の今時OLです。休日はジムに通って料理して、オシャレなスポット巡りをして美味しいお酒を飲むのが好きです。