モロッコの観光スポットおすすめ15選【人気・定番コースから穴場まで】

エキゾチックな国・モロッコは、アフリカ大陸の中でも最も旅行しやすい国として人気です。美しい街並みや伝統的なモスクなど見所は多いですが、有名なのは「青の街」と呼ばれるおとぎ話のような街並みで有名なシャウエンではないでしょうか?今回は、そのほかにもモロッコでおすすめの観光スポットを15選ご紹介します。

aimusむる
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アフリカ屈指の観光地・モロッコってどんなところ?

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モロッコは、地域によって気候が大きく異なります。一応四季があるものの、夏と冬が長く春と秋が短いので日本のような四季の移り変わりではありません。雨季が4~5月と10~11月、乾季が6~9月にあります。内陸部では、一年中湿気が低いので暑い夏でも日本のようなジメジメした暑さはありません。沿岸部では、風が強く夏でも涼しい風が吹いています。

モロッコの公用語は、アラビア語とベルベル語です。ただし、ベルベル語はモロッコ北部で使用されている程度で、一般的にはアラビア語が主流です。ちなみに、モロッコで話されているアラビア語はダリジャと呼ばれるモロッコ方言です。ダリジャは書き言葉が少なく、書く場合は正則アラビア語のフスハーを使用します。また、大学以降の教育はフランス語で行われているため、フランス語が話せる人も多いそうです。ビジネスの世界では、フランス語が重視されています。また、地域によってはスペイン語が話せる場所もあるそうです。

日本からモロッコまでの直行便はなく、ヨーロッパや中東での乗り継ぎが必要になります。飛行時間は16〜18時間くらいですが、乗り継ぎ時間を含めると丸一日かかります。

【1】シャウエン旧市街

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モロッコで最も有名な観光地といっても過言ではないのが、「青の街」と呼ばれるシャウエン旧市街です。家の壁から路地の階段まで全てが青に染められていて、幻想的な光景を生み出しています。

マーケットでは、可愛いアクセサリーやシャウエン限定の手工芸などが販売されているのでお土産にも困りません。シャウエン原産のヤギのチーズも人気のお土産です。

【詳細情報】
シャウエン旧市街
アクセス:バスでタンジェから約2時間半、フェズから約4時間

【2】ジャマエルフナ広場/マラケシュ

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大道芸人がパフォーマンスをしている中、お土産や飲食物を販売する屋台が所狭しと並んでいます。香辛料の匂いや騒音でマーケットの活気が感じられるでしょう。

迷宮のように入り組んだマーケットは、ただブラブラと歩くだけでもモロッコの生活を垣間見ることができる興味深いスポットです。だだし、観光客狙いのぼったくりが多いので気をつけましょう。

【詳細情報】
ジャマエルフナ広場
住所:Rue El Ksour, 38, Marrakech 40000, Morocco، Marrakech 40000
TEL:+212 661-153163
アクセス:「Marrakech」駅からバスで15分

【3】マジョレル庭園/マラケシュ

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マジョレル庭園では、「マジョレル・ブルー」と呼ばれる濃いコバルトブルーが装飾に使用され、美しい景観を生み出しています。その美しさは、有名化粧品ブランドを立ち上げたイヴ・サンローランが心を奪われ、引退後の余生を過ごしたほどです。

1920年代にフランスの画家ジャック・マジョレルが造園し、世界各地から竹やサボテンなど様々な植物を取り寄せ、色彩豊かな美しい庭園となりました。ちなみに、併設されているベルベルミュージアムもおすすめです。

【詳細情報】
マジョレル庭園
住所:Rue Yves St Laurent By A-Maps، Marrakesh 40000, Morocco
アクセス:ジャマ・エル・フナ広場から車で10分

【4】ハッサンの塔/ラバト

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モロッコの首都・ラバトのシンボルでもあるハッサンの塔は、モハメド5世霊廟と同じ敷地内にある未完の塔です。建設中の1198年にムワッヒド朝の君主ヤークブ・マンスールが亡くなったため建設が中止されたそうです。

予定では88mの高さにするはずだったそうですが、半分の44mになりました。それでも、当時は世界最大級の高さだったそうです。中に入ることはできませんが、ムーア様式の塔は美しいので眺めるだけでも十分おすすめです。

【詳細情報】
ハッサンの塔
住所:Boulevard Mohamed Lyazidi, Rabat
アクセス:鉄道「Rabat Ville」駅から車で10分、または徒歩25分

【5】スーク・ダッバーギーン/フィズ

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世界屈指の迷路都市と呼ばれるフィズの主要観光スポットの一つがこちらのスーク・ダッバーギーンです。スーク・ダッバーギーンは、通称タンネリと呼ばれるなめし革職人街です。フェズ川のほとりに位置するタンネリでは、モロッコ特産のソフトレザー製品を製作している様子を見ることができます。

ソフトレザー製品は、染色液が入った桶に革を入れ、足で踏みながら染色するという中世から変わらない手作業で作られています。ここで作られた革製品はオイル感がなく色彩豊かなことで有名です。

【詳細情報】
スーク・ダッバーギーン
アクセス:ブー・ジュルード門から徒歩 30分。

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【6】カラウィーン・モスク/フィズ

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フィズにきたらもう一箇所覗いて欲しいのが、モロッコ最大規模を誇るカラウィーン・モスクです。9世紀にチュニジアのケロアンから移住してきたイスラム教の女性が小さな礼拝堂を建てたのが始まりだそうです。

今では2000年を収容できるほど発展しており、自然科学や医学など様々な学部を有する世界で最古に近い大学も併設しています。

【詳細情報】
カラウィーン・モスク
アクセス:ブー・ジュルード門から徒歩 15分

【7】ハッサン2世モスク/カサブランカ

出典:www.flickr.com

モロッコ最大の都市・カサブランカには、モロッコ最大のモスクがあります。それが、前国王ハッサン2世の発案で1986年から8年の月日をかけて完成したハッサン2世モスクです。

ベージュとグリーンで描かれた繊細な模様で装飾されたミナレットは、世界最高の高さを誇ります。モスク内のドームに描かれた模様もとても精巧で美しいです。「20世紀最高の芸術作品」とも称されるそうです。

【詳細情報】
ハッサン2世モスク
住所:Boulevard de la Corniche, Casablanca 20000
TEL:+212 5224-82886
アクセス:鉄道「Casa Voyageurs」駅から車で10分。または、国連広場から徒歩30分。

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【8】サハラ砂漠/メルズーガ

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ラクダに乗って朝日や夕日を見に出かけるキャメルツアーは、観光客に大人気のツアーです。夜空に輝く無数の星、柔らかい砂漠の砂、心落ち着く静けさなど、キャメルツアーには砂漠地帯でした体験できない経験がぎっしり詰まっています。

【詳細情報】
サハラ砂漠
アクセス:フェズから夜行バスで約9時間かけて拠点のメルズーガへ

【9】アイト・ベン・ハドゥ/ワルザザート

出典:www.flickr.com

世界遺産アイット ベン ハドゥは、先住民ベルベル人が築いたカスバと呼ばれる要塞村の一つです。頂上からの眺めが素晴らしく、「グラディエーター」などの映画のロケ地としても有名です。

日干しレンガの城壁が建っていて、村の中は迷路のようになっています。そこでは、地元の人たちが質素な暮らしを営んでいる様子が伺えます。

【詳細情報】
アイト・ベン・ハドゥ
アクセス:ワルザザードからタクシー で30分

【10】トドラ渓谷/ワルザザード

出典:www.flickr.com

日本では見られない迫力満点の景観を求めるなら、トドラ渓谷がおすすめです。高さ200m以上の断崖を見上げると、モロッコのグランドキャニオンとも称されるトドラ渓谷の絶景が見られます。また、川岸には緑が茂るオアシスもあり、トレッキングやクライミング目当ての観光客も多いそうです。

【詳細情報】
トドラ渓谷
アクセス:ティネリールからタクシーで30分

【11】古都メクネス

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世界遺産・古都メクネスでは、もともとベルベル人が築いた街を当時のフランス国王ルイ14世に傾倒していたマウラーイ・イスマイール王がヴェルサイユを理想として改造したことから、ヨーロッパとアラブが融合したマグレブ建築を目にすることができます。

1732年に完成したマンスールの門は、北アフリカで最も美しい門と称されています。気候に恵まれ、水が綺麗なため、ワインやオリーブが特産です。

【詳細情報】
古都メクネス
アクセス:フェズから鉄道で30分、カサブランカから鉄道で3時間

【12】ヴォルビリス古代遺跡/メクネス

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ヴォルビリス古代遺跡は、モロッコ最大のローマ遺跡で保存状態も良好です。オリーブの圧搾施設や穀物倉庫から、先史時代から人々が農業を営んでいたことがうかがえます。

3世紀ごろまで、農業都市として繁栄していましたが、ローマ帝国の縮小とともに衰退していったようです。世界遺産にも登録されているので、2〜3時間の余裕を持って見学することをおすすめします。

【詳細情報】
ヴォルビリス古代遺跡
アクセス:メクセスから車で45分

Volubilis – A fascinating Archaeological Site in North Africa

【13】イフラン

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イフランは、フランス植民地時代にリゾート地として開発されたため、ヨーロッパのような街並みをしています。高地にあるため、冬は雪に覆われ夏は涼しく過ごしやすい気候です。そのため、冬にはスキー場として、夏には避暑地として有名です。

【詳細情報】
イフラン
アクセス:フェズまたはメクネスからバスで1時間

【14】エッサウィラの旧市街

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美しい沿岸都市・エッサウィラでは、アラブとヨーロッパの文化が入り混じった異国情緒溢れる景観が見られます。フランス人により設計され、「見事な設計」を意味するエッサウィーラと名付けられました。

世界遺産にも登録されており、青と白の美しい景観に魅了され多くの芸術家が訪れることから「芸術の街」とも呼ばれています。リゾート地としてモロッコ人に一定の人気を誇ります。

【詳細情報】
エッサウィラの旧市街
アクセス:マラケシュからバスで3時間、カサブランカからバスで7時間

【15】マサガン(アル・ジャディーダ)のポルトガル都市

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大航海時代の1502年、ポルトガル人がここに砦を築き、城壁都市マサガンを建設しました。1769年にアラウィー朝の軍によって町が陥落すると、1832年にはアル・ジャディーダに改名されました。

19世紀後半にはユダヤ人が流入し、20世紀初頭にフランス保護下に置かれた後、モロッコ独立後は再びイスラム国家の支配下となりました。そのため、イスラムとヨーロッパの文化が入り混じっています。1514年に建設されたマヌエル様式の貯水槽は必見です。

【詳細情報】
マサガン(アル・ジャディーダ)のポルトガル都市
アクセス:カサブランカから鉄道で1時間30分、バスで2時間

おわりに

モロッコはアフリカ初心者におすすめの国で、ヨーロッパとアラブの文化が混じり合った異国情緒満載の美しい景観が楽しめるスポットがたくさんあります。日本では見られない光景も多いので、ぜひ色々な観光スポットを訪れてみてくださいね。

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この記事のライター

むる

デンマークのオーフス大学で修士課程に所属しています。旅行が大好きで、卒業後には世界一周をする予定です。旅のテーマは、海・グルメ・文化!今まで訪れた国は、ヨーロッパと、アジアやオセアニアの海が綺麗な国が中心です。世界中の美味しいものを食べつくし、綺麗な海で遊んで、各地の面白い文化に浸る。そんな旅がしたいです。

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