ファンタジー映画おすすめ15選【洋画編】
誰もが一度は夢見る魔法や未知の力が描かれた幻想的な世界。
最新技術を駆使して細部まで凝られた美術セットに、どの作品も非常に高い完成度を誇っています。
世界中にあふれているファンタジー作品の中からおすすめの15作品をご紹介します。
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アイキャッチ画像出典:www.outsideintokyo.jp
1.Dr.パルナソスの鏡(2009年 124分)
あらすじ・見どころ
1000年は生きたと自称するパルナソス博士(クリストファー・プラマー)は、サーカスのような移動式劇場で旅をしていました。博士はその昔、悪魔との契約により不死の生命を手に入れますが、それと引き換えに娘のヴァレンティーナ(リリー・コール)が16歳になると引き渡さなければなりませんでした。娘を渡すことをためらい、逃げるように旅を続ける博士でしたが、彼らの前に正体不明の男・トニー(ヒース・レジャー)が現れます。トニーは素性も目的も分からない男でしたが旅の仲間となり、博士の持つ不思議な鏡の世界へと入り込んでしまいます。
若き天才ヒース・レジャー最後の出演作
物語の重要人物であるトニーを演じるのは、「ダークナイト」でジョーカーを演じアカデミー助演男優賞を受賞するなど国際的に高い評価を得たオーストラリア出身の俳優、ヒース・レジャーです。しかし、彼は本作を撮影中28歳の若さで亡くなってしまいました。そこで生前彼と親交のあったジョニー・デップ、ジュード・ロウ、コリン・ファレルといった俳優陣が残りのシーンに出演して、1役を4人の俳優が演じることで完成された作品です。鏡の中へ入る度に顔の変わるトニーと、まるで絵画から飛び出してきたかのような赤毛のヒロイン・ヴァレンティーナが幻想的な世界を駆けまわります。
2.パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち(2003年 143分)
あらすじ・見どころ
18世紀、カリブ海のとある街で暮らす鍛冶屋の青年ウィル・ターナー(オーランド・ブルーム)は総督の娘であるエリザベス・スワン(キーラ・ナイトレイ)と愛し合っていました。しかし身分の違う2人は関係を認められず、エリザベスは海軍提督のジェームズ・ノリントン(ジャック・ダヴェンポート)と結婚することとなります。そんな中エリザベスがキャプテン・ヘクター・バルボッサ(ジェフリー・ラッシュ)の率いる海賊たちに捕まってしまいます。彼女を助けるべくウィルは変わり者の海賊キャプテン・ジャック・スパロウ(ジョニー・デップ)と共に、バルボッサのいる「死の島」イスラ・デ・ムエルタへ向かいます。
一大ブームを巻き起こした人気作!主人公は風変わりでどこかミステリアスな海賊
世界中のディズニーパークにある人気アトラクション「カリブの海賊たち」をモチーフに作られた人気シリーズの第1作目です。2019年現在5作作られており、一部でグロテスクな表現があるため、ディズニー映画で初めて年齢制限が設けられました。
それまで業界内で「海賊映画は絶対に当たらない」と敬遠されていましたが、風変わりでどこかミステリアスな主人公・キャプテン・ジャック・スパロウをジョニー・デップが熱演し見事世界中で大ヒットとなりました。ジョニー・デップは自身の子供に「出てみれば」と言われたことをきっかけにディズニーからのオファーを受けたらしく、飄々としつつもキメるところはキメるジャックは、子供達だけでなく大人から見ても格好良い新たなヒーロー像ですよね。
3.パンズ・ラビリンス(2006年 119分)
あらすじ・見どころ
1944年スペインの内戦で仕立て屋の父を亡くしたオフィリア(イバナ・バケロ)。彼女は妊娠中の母と共に、新しい父親となるヴィダル大尉(セルジ・ロペス)の赴任先である森の中の軍の砦となっている屋敷に向かいます。ヴィダルはもうすぐ生まれる自分の子のことばかりで、オフィリアを邪魔者扱いします。母は優しいものの出産直前で体調も良くなく娘に気が回りません。新しい土地でひとりぼっちのオフィリアでしたが、彼女は大好きな本の中に自分の居場所を見つけようとします、そんな折に、彼女は森で妖精と出会い、憧れのおとぎ話の世界へと迷い込んでいきます。
不思議な世界に迷い込む、アカデミー美術賞受賞のダーク・ファンタジー
アカデミー賞にて美術賞と撮影賞に輝きそ、カンヌ映画祭にも出品、世界各国の数多くの映画賞を受賞しました。
主人公のオフィリアは戦争によって実の父親を亡くした悲劇の少女。作中でも彼女に対し無慈悲な仕打ちが多く意見の分かれるラストですが、もしかしたら彼女は幸福であったのかもしれません。グロテスクな表現もありますがダークで美しい世界観はメルヘンでもあります。それもそのはず監督は「パシフィック・リム」などで知られ、SFやファンタジーを得意とするギレルモ・デル・トロ。少しホラーな演出もあるダークな印象が魅力的な作品です。
4.バック・トゥ・ザ・フューチャー(1985年 116分)
あらすじ・見どころ
1985年、カリフォルニア州ヒルバレーに住むロックとペプシコーラが大好きな高校生のマーティ・マクフライ(マイケル・J・フォックス)は、科学者である親友のエメット・ブラウン博士こと通称ドク(クリストファー・ロイド)に愛車デロリアンをベースにして作られたタイムマシンを見せられます。試運転を始めようとしたところ、ドクに恨みを持つテロ集団の襲撃の襲撃にあう2人と愛犬のアインシュタイン。デロリアンに乗って逃げるマーティはいつの間にか次元転移装置のスイッチを押してしまい30年前の1955年にタイムスリップしていました。
何年経っても色褪せないSFタイムトラベル大作!
監督は「フォレスト・ガンプ/一期一会」などのロバート・ゼメキス、製作総指揮に巨匠スティーヴン・スピルバーグが名を連ね、最も有名なタイムトラベル映画として公開当時フューチャー現象と呼ばれるブームを巻き起こしました。1では1955年へ、2では2015年へ、そして3では1885年へとタイムトラベルする全3部作全てが面白くて、こんなにロマン溢れる映画を他に知りません。高揚感掻き立てられる音楽とスリルと笑いに満ちた展開は、老若男女で楽しめる名作です。ペプシコーラ片手に観るのがおすすめです。
5.LIFE!(2013年 115分)
あらすじ・見どころ
長い歴史を誇る写真雑誌「LIFE」の写真管理部で働くウォルター・ミティ(ベン・スティラー)は真面目ながらも地味で冴えない中年男。気になる同僚のシェリル(クリステン・ウィグ)にも声をかけることができず、新たな上司テッド(アダム・スコット)には鼻で笑われてしまいます。ある日、カメラマンから次の号に使用するフィルムが送られ、確認をしていると大事なネガが抜けていることに気がつきます。彼はその勤勉さゆえに、カメラマンでありジャーナリストであるショーン(ショーン・ペン)を探す旅へ出ることとなりました。空想ばかりで家と職場の往復だったウォルターの世界が180度変わります。
冴えない中年男性の活躍を描いたロードムービー
本作はアメリカの作家、ジェームズ・サーバーの短編小説「ウォルター・ミティの秘密の生活」を原作に1947年に作られた映画「虹を掴む男」のリメイクとなります。今まで数々の人気コメディ映画を製作してきたベン・スティラーが製作・監督・主演を務め、自分の殻を破るべく努力する男性の等身大を描きました。CGによって表現する主人公の空想世界と、アイスランドでのロケによって撮られた雄大な自然に元気をもらえ、作品を彩る音楽も印象的です。目に見えて変わっていく主人公に背中を押されること間違い無しの爽やかな作品です。
6.ハリー・ポッターと賢者の石(2001年 152分)
あらすじ・見どころ
10年前に両親が亡くなり、親戚のダーズリー家に引き取られたハリー・ポッター(ダニエル・ラドクリフ)は階段下の小さな物置部屋で肩身の狭い暮らしをしていました。11歳の誕生日を迎えたハリーに一通の手紙が届きます。その手紙の内容は魔法魔術学校の入学許可証でした。ハリーの両親は優秀な魔法使いであり、彼には魔法使いの素質があったのです。大男のルビウス・ハグリット(ロビー・コルトレーン)に連れられて入学準備をすすめ、ついにたどり着いたホグワーツ魔法魔術学校には見たことのない不思議な光景が広がっていました。
世界的ヒットを記録した誰もが憧れる魔法の世界
世界で最も売れたシリーズ作品として約4億部のベストセラーとなったイギリスの児童文学作家J・K・ローリングによるファンタジー小説をもとに製作され、全世界で大ヒットしたシリーズ第1弾です。映画は全8作作られ、1作目からダイアゴン横丁や9と3/4番線など、どのシーンを観ても心踊らされる構成となっています。さらに4つの寮からなるホグワーツ魔法魔術学校では空飛ぶホウキの授業や魔法の杖の使い方などまさに名シーンの宝庫となっています。未視聴の方にとっても観やすいですし、何度観ても楽しめる名作です。鑑賞後はユニバーサル・スタジオ・ジャパンへ行ってハリポタ世界を楽しむのもありです。
7.ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅(2016年 133分)
あらすじ・見どころ
1926年、イギリスの魔法使いで魔法生物学者であるニュート・スキャマンダー(エディ・レッドメイン)はニューヨークへとやってきます。彼の目的は魔法動物の調査と保護ですが、到着後すぐに魔法のトランクが非魔法使い、通称ノーマジのものと取り違えられてしまいました。ニュートとトランクが入れ違えてしまったのはパン屋の経営を夢見るジェイコブ・コワルスキー(ダン・フォグラー)。ジェイコブは気づかずにカバンの中から魔法動物たちが逃げ出してしまいます。ニューヨークで働く魔女のティナ・ゴールドスタイン(キャサリン・ウォーターストン)はそんな彼らを見つけ、監視の目を光らせるようになります。
世界が注目するハリポタの70年前を描いたスピンオフ前日譚!
「ハリー・ポッター」シリーズの原作者J・K・ローリングが初めて映画の脚本を手掛けることとなり、全5作を予定して始動しました。主人公のオタク気質な青年ニュート役を「博士と彼女のセオリー」や「リリーのすべて」で世界から注目されるエディ・レッドメインが演じ、エズラ・ミラーといった若手からジョニー・デップといった人気ベテラン俳優も出演しています。2作目にあたる「ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生」では「ハリー・ポッター」シリーズにも登場した人気キャラクター、アルバス・ダンブルドアをジュード・ロウが演じ、ますます盛り上がっています。ハリポタの世界とリンクしつつも新たな魔法世界が描かれており、ハマること間違い無しです。
8.シャーロック・ホームズ(2009年 128分)
あらすじ・見どころ
1890年、ロンドンで探偵をしているシャーロック・ホームズ(ロバート・ダウニー・Jr)は相棒であるジョン・ワトスン博士(ジュード・ロウ)と共に連続婦女殺害事件の容疑者ブラックウッド卿(マーク・ストロング)を捕まえるべく、新たな現場へ向かいます。警察と共に無事ブラックウッド卿を捕まえてから数ヶ月後、2人の前にプロの泥棒でありかつての敵であるアイリーン・アドラー(レイチェル・マクアダムス)が姿を現します。彼女はある男の捜索を依頼しますが、それを不審に思ったホームズは後をつけることにします。そこから闇の世界に引き込まれていき、ついには宿敵であるモリアーティ教授との対決をむかえます。
推理あり、アクションありの新たなシャーロック・ホームズ像
2011年には続編の「シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム」が公開され、2021年にはシリーズ初の20世紀を舞台とした第3弾が公開予定となっています。「アイアンマン」のロバート・ダウニー・Jrと「マイ・ブルーベリー・ナイツ」のジュード・ロウが、イギリズが誇る世界的ヒーローの名探偵シャーロック・ホームズと相棒のジョン・ワトソン博士を演じ、推理だけでなくアクションもある肉体的な新たなホームズ像をガイ・リッチー監督と共に作り上げました。19世紀ロンドンを舞台に仄暗い街並みは魅力的なファンタジー世界を繰り広げます。
9.マトリックス(1999年 136分)
あらすじ・見どころ
ニューヨークでプログラマーとして働く物静かな青年のトマス・アンダーソン(キアヌ・リーブス)は、実は裏の世界では「ネオ」として名の通った天才的ハッカーでした。ある日からネオは「起きろ、ネオ」「マトリックスが見ている」「白ウサギについて行け」という謎のメールをいくつも受け取るようになります。意味のわからないまま過ごしていると、目の前にトリニティと名乗る謎の美女(キャリー=アン・モス)が現れました。状況の分からないトーマスですが、着いて行くと彼女の仲間であるモーフィアス(ローレンス・フィッシュバーン)から衝撃の真実が告げられます。
世界が熱狂した映像美の数々!近未来ファンタジー
50歳を過ぎてなお主演を飾る俳優キアヌ・リーブスの出世作であり、ワイヤーアクションや複数のカメラを使って特殊な映像表現を行い話題となりました。ストーリー自体は現実とコンピューターによる仮想世界の空間を描き、カンフーや民族性も取り入れ哲学的な作品となっています。この年のアカデミー賞では視覚効果賞、編集賞、音響賞、音響編集賞を受賞し、2003年に「マトリックス リローデッド」「マトリックス レボリューションズ」の続編が作られました。
10.ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち(2016年 128分)
あらすじ・見どころ
ジェイク(エイサ・バターフィールド)は祖父のエイブ・ポートマンを慕っており、また彼が話してくれる戦時中の英雄伝などむかし話が大好きでした。しかしある日、奇妙な電話を受けて祖父の元へ向かうと何者かに襲撃されており、「ケインホルム島へ行き、1943年9月3日のループへ行け。そうすれば鳥が全てを教えてくれる」という言葉を残して亡くなってしまいます。悲しみに暮れつつも祖父の言葉を頼りにケインホルム島に向かった彼は、そこでアルマ・ペリグリン(エヴァ・グリーン)という女主人と、彼女の館で暮らす奇妙なこどもたちと出会います。
ファンタジー映画の第一人者、ティム・バートン至上最も奇妙な作品
独自のセンスでファンタジー映画を得意とするティム・バートン監督が、全米で300万部以上売り上げたランサム・ルグズの小説「ハヤブサが守る家」を原作に製作しました。「007 カジノ・ロワイヤル」でボンドガールを演じたエヴァ・グリーンがクールな女主人ペリグリン役を、そして「縞模様のパジャマの少年」や「ヒューゴの不思議な発明」など人気作で主演を務めた若き俳優エイサ・バターフィールドが主人公ジェイクを演じました。他にもエラ・パーネルやサミュエル・L・ジャクソンら新人からベテランまで幅広い俳優陣による豪華共演です。繊細な少年と不思議な能力を持つこどもたちの交流を妖しくダークな要素たっぷりに描きます。
11.E.T.(1982年 115分)
あらすじ・見どころ
アメリカのとある森のなかに着陸する宇宙船。中から出てきた宇宙人たちは地球の植物を観察しサンプルとして採取することでした。しかし、人間たちの追跡に気づいて再び飛び立つ宇宙人たち。森の近くの住宅街に住む10歳のエリオット(ヘンリー・トーマス)は兄のマイケル(ロバート・マクノートン)らには小さいからと馬鹿にされ、注文したピザを取りに外へ出ます。そのとき、庭で何かの気配を感じますが誰も取り合ってくれません。夜更けになり庭を見張っていたエリオットの前に姿を現したのは小さくてしわしわの顔をした宇宙人でした。
少年と宇宙人の心の交流を描いた名作
「ジョーズ」「未知との遭遇」「ジュラシック・パーク」シリーズなど数多くのヒット作を世に送り出したスティーヴン・スピルバーグ監督が、少年と宇宙から来た謎の生命体E.T.が心を通わし成長する物語を描きました。ゴールデングローブ賞ドラマ部門作品賞受賞を受賞し、アカデミー賞において9部門にノミネートされ、そのうち音響効果賞、視覚効果賞、音響賞、作曲賞を受賞しました。ファンタジーならではの胸踊る演出と一度は聞いたことのある音楽がさらに盛り上げてくれます。
12.アバウト・タイム〜愛おしい時間について〜(2013年 124分)
あらすじ・見どころ
イギリスの田舎町に住む青年ティム・レイク(ドーナル・グリーソン)は、父(ビル・ナイ)と母(リンゼイ・ダンカン)、そしていつも上の空の叔父デズモンド(リチャード・コーデリー)と自由奔放な妹のキットカット(リディア・ウィルソン)とゆったりと暮らしています。21才になったティムは、父から一族の男にはタイムトラベルの能力があると告げられました。ただし自分の過去にしか行くことはできない、金儲けではなく理想の人生を送るために能力を使えと忠告されました。その後、ロンドンで弁護士として働き始めたティムは出版社で働くメアリー(レイチェル・マクアダムス)に一目惚れします。ティムはメアリーと恋人になるために、いろいろな作戦を立てて失敗してはタイムトラベルを使うようになります。
タイムトラベルの能力を持つ青年を描いたヒューマンストーリー
「ラブ・アクチュアリー」などロマンティックコメディを得意とするリチャード・カーティス監督が描いた恋愛ファンタジー映画。TSUTAYAなどでは恋愛コーナーにありますが、人生の教科書としての深いお言葉がありますので、恋愛映画が得意ではない人にも是非観て欲しいです。「ハリー・ポッター」シリーズや「スター・ウォーズ」シリーズにも出演するドーナル・グリーソンが恋人や家族を大切にする心優しい青年ティムを演じ、天真爛漫なヒロイン・メアリーを「きみに読む物語」など多くの恋愛映画に出演してきたレイチェル・マクアダムスが演じました。大切な人との距離を描いた心あたたまるストーリーは恋人との鑑賞にぴったりです。
13.ドラキュラ(1992年 128分)
あらすじ・見どころ
ルーマニアにある城の城主であるドラキュラ伯爵(ゲイリー・オールドマン)は戦争に出征しますが、戦死したという虚偽の情報のために最愛の妻エリザベータは投身自殺してしまいました。そのことを知ったドラキュラ伯爵は、悲しみのあまり血を糧に生き長らえる吸血鬼と化します。
それから400年後、ロンドンの弁護士ジョナサン(キアヌ・リーブス)はルーマニアのとある伯爵から依頼を受けて彼の住む古城へ向かいます。違和感を感じていたジョナサンは伯爵がドラキュラであることに気づいてしまい、城に囚われてしまいました。ジョナサンを残して城を後にしたドラキュラ伯爵は、街で亡き妻と瓜二つの女性ミナ(ウィノナ・ライダー)に心奪われます。しかしミナは弁護士ジョナサンの婚約者でした。
ゲイリー・オールドマン主演!古典的キャラクター、ドラキュラを描いたホラー・ファンタジー
小説家ブラム・ストーカーの「吸血鬼ドラキュラ」を原作に、「ゴッドファーザー」シリーズや「地獄の黙示録」などで知られるフランシス・フォード・コッポラが監督を務め、ドラキュラと亡き妻の生き写しである女性との儚い恋を描くホラーファンタジーを製作しました。ドラキュラ伯爵を演じるのはゲイリー・オールドマン、他にキアヌ・リーブス、ウィノナ・ライダー、アンソニー・ホプキンスら豪華俳優陣が共演しています。アカデミー賞では石岡瑛子が衣裳デザイン賞を受賞し、他にもメイクアップ賞、 音響効果編集賞を受賞しました。ルーマニアの古城とロンドンを舞台に目にも麗しい世界が描かれています。
14.オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ(2013年 122分)
あらすじ・見どころ
どんな弦楽器でも弾くことができ、私生活を一切見せないミステリアスなミュージシャンのアダム(トム・ヒドルストン)。実はアダムは現代を生きる吸血鬼でした。部屋にこもり音楽を作っては、唯一連絡を取っているエージェントに連絡をして、世に公開します。何かと自己破壊的な言動を取る現代の人々に対して複雑な思いを抱きつつも、自身もまた、繊細なそのこころにより疲れていきました。ある日、何世紀にもわたり恋人関係である吸血鬼のイヴ(ティルダ・スウィントン)が、遠く離れた場所からアダムが暮らすデトロイトへとやって来ます。久々の再会を楽しもうとするふたりでしたが、トラブルメーカーであるイヴの妹エヴァ8ミア・ワシコウスカ)も時を同じくして姿を現します。
音楽やファッションに注目!現代に生きる吸血鬼を描いたスタイリッシュなファンタジー
「ブロークン・フラワーズ」などのジム・ジャームッシュ監督が、「マイティ・ソー」のトム・ヒドルストン、「フィクサー」のティルダ・スウィントン、そして「アリス・イン・ワンダーランド」のミア・ワシコウスカや「エレファント・マン」のジョン・ハートら実力派俳陣とスタイリッシュな吸血鬼を作り上げます。また、彼らは実力派なだけでなく現実離れしたビジュアルで、本作は圧倒的なクオリティを誇るファンタジー映画となりました。カンヌ国際映画祭のコンペティション部門で上映され、最高賞にあたるパルム・ドールを争い、現代で吸血鬼が生きるということ、何世紀も恋人であり続けることと言ったファンタジーの世界ではありがちな設定が現代的な視点から描かれており、他にはないユーモアと彼らの美学にシビれる映画です。
15.ぼくのエリ 200歳の少女(2008年 115分)
あらすじ・見どころ
ストックホルムの郊外に住むいじめられっこの少年オスカー(カーレ・ヘーデブラン)は母子家庭で育ち友達もおらず、ひとり寂しく過ごしていました。父親とふたりで隣の部屋に引っ越してきたエリ(リーナ・レアンデション)に親近感を覚えたオスカーは、友達になりたい一心で声を掛けます。ふたりは夜の中庭で会うようになり次第に仲良くなります。その頃、街では不可解な失踪や殺人が相次いでいました。逆さ吊りで血を抜かれた遺体、突然炎を出して燃える被害者。街の人々は恐怖に怯え、事件が起き始めたのはエリの親子が越してきてからだと気がつきます。そしてオスカーもまたエリの重大な秘密を知ってしまいます。
北欧を舞台に吸血鬼を描いたホラー・ファンタジー
トーマス・アルフレッドソン監督作品。日本ではあまり馴染みのないスウェーデンの映画ですが、英国アカデミー賞外国語映画賞にノミネートされるなど国際的に評価され、2010年エリ役にクロエ・モレッツを起用しハリウッドでリメイクされました。ところどころホラーのような演出もありますが、全体的に色味を抑えた美しい映像が得意のアルフレッドソン監督らしい画作りです。こちらも現代を生きる吸血鬼を描き、リアルな描写と役者たちの演技は、より恐怖感を際立てます。繊細なやりとりとこどもの純粋さが時としておそろしいものだと感じさせられる作品です。
最後に
今回は紹介しませんでしたが、どっぷりとファンタジーの世界を堪能したい方は、「スター・ウォーズ」シリーズ、「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズはいかがでしょうか。どちらもスピンオフ合わせて何作もありますので、その世界に浸れること間違い無しです。またディズニー映画は言わずと知れた素晴らしいファンタジー映画の宝庫であり、どの作品もあなたを極上の空想世界へと連れて行ってくれますよ。
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