クロアチアの観光スポットおすすめ15選【人気・定番コースから穴場まで】

「アドリア海の真珠」クロアチアってどんなところ？

南東ヨーロッパにあるクロアチアは、ハンガリーやスロベニアに囲まれ、海を挟んでイタリアの隣に位置しています。

クロアチアでは、内陸の大陸性気候とアドリア海沿岸の地中海性気候という二つの気候区分があります。アドリア海沿岸のドゥブロヴニクなどでは、晩秋まで穏やかな気候が続き、年間を通じて東京と同じぐらいの気温です。一方、ザグレブなどの内陸部では冬の寒さが厳しく、冬季は東京より5度ほど低い気温になります。

クロアチアはクロアチア語が公用語で、観光客が多い場所では英語が通じることも多く、一般的にも若い人は英語が話せる方が多い傾向にあります。

クロアチアまでは直行便がなく、ヨーロッパ主要都市を経由していく必要があります。飛行時間は約14～16時間程度です。

【1】Katedrala Marijina Uznesenja(聖母被昇天大聖堂)/ザグレブ

聖母被昇天大聖堂は、13世紀に建設されたザグレブのランドマークです。当初はゴシック様式で建設されましたが、1880年に消失してからネオ・ゴシック様式になりました。

105mもある２つの塔は砂岩をベースの素材として作られています。また、大聖堂の正面の噴水には、聖母マリアと4人の天使が置かれています。

【詳細情報】
Katedrala Marijina Uznesenja(聖母被昇天大聖堂)
アクセス：路面電車「Trg bana Josipa Jelacica」駅から徒歩5分

【2】Crkva sv.Marka(聖マルコ教会)/ザグレブ

聖マルコ教会は、13世紀に建てられたネオ・ゴシック様式の教会です。屋根の上には左側にクロアチア王国の紋章が、右側にはザグレブ市の紋章が描かれています。

また、教会の右にある塔の上には「1841」と書かれています。この数字は、当初のゴシック様式からネオ・ゴシック様式に建て替えられた年を表しています。

【詳細情報】
Crkva sv.Marka(聖マルコ教会)
住所：Trg Sv. Marka 5, 10000, Zagreb
TEL：+385 1 4851 611
アクセス：ケーブルカー降り場から徒歩数分

【3】Muzej prekinutih veza(失恋博物館)/ザグレブ

クロアチアのザグレブには、「失恋博物館」というなんともユニークな博物館があります。失恋や別れを経験した方々が寄贈した、パートナーとのゆかりの品々が展示されています。

それぞれの品にはエピソードが記載されていて、とても興味深いですよ。この失恋博物館は、2011年にヨーロピアン・ミュージアム・オブ・ザ・イヤーの特別賞を受賞しています。

【詳細情報】
Muzej prekinutih veza(失恋博物館)
住所：Ćirilometodska ul. 2, 10000, Zagreb
TEL：+385 1 4851 021
アクセス：ケーブルカー降り場から徒歩数分

Where memories of broken hearts live.

【4】Groblje Mirogoj(ミロゴイ墓地)/ザクレブ

ミロゴイ墓地は、ザグレブにあるとても綺麗でおおきな墓地です。この墓地にはたくさんの著名なクロアチア人が埋葬されています。なかでも、クロアチア共和国初代大統領フラーニョ・トゥジマンのお墓はとてつもなく大きく迫力があります。

【詳細情報】
Groblje Mirogoj(ミロゴイ墓地)
住所：Aleja Hermanna Bollea 27, 10000, Zagreb
TEL：+385 1 4696 700
アクセス：聖母被昇天広場前からバス106系統で「Mirogoj」駅へ

【5】Naionalni park Plitvicka Jezera(プリトゥヴィツェ湖畔国立公園)/プリトゥヴィッツェ

プリトゥヴィツェ湖畔国立公園は、世界遺産にも登録されているエメラルドグリーンの湖が美しいスポットです。ユーゴ紛争の際には大きな被害を受けましが、多くの人々の努力により復活しました。

豊かな緑と16の湖、92の滝が美しく幻想的な景色を作り出しています。また、ザグレブやザダルから直通バスがでているのでアクセスしやすいのも魅力の１つです。

【詳細情報】
Naionalni park Plitvicka Jezera(プリトゥヴィツェ湖畔国立公園)
アクセス：ザグレブからバスで2時間～2時間30分

【6】Dioklecijanova Palača(ディオクレティアヌス宮殿)/スプリット

世界遺産・ディオクレティアヌス宮殿は、宮殿そのものが旧市街になっている世界的にも珍しい宮殿です。3世紀末から4世紀初頭にかけて古代ローマのディオクレティアヌス帝によって建てられました。

7世紀ごろからローマ滅亡の影響で南スラブ民族がスプリットのサロナ地区に多く流入し、そこから逃げ出した人々が宮殿に移り住んだことで、増築が繰り返され旧市街となりました。そのため、地下は古代ローマ、地上は中世の建築様式になっています。

【詳細情報】
Dioklecijanova Palača(ディオクレティアヌス宮殿)
住所：Dioklecijanova ul. 1, 21000, Split
TEL：+385 98 251 610
アクセス：スプリット駅から徒歩約15分

【7】Katedrala Sv.Duje(聖ドムニウス大聖堂)/スプリット

聖ドムニウス大聖堂は、ディオクレティアヌス宮殿の敷地内にある教会です。八角形の独特な形が特徴的なもともとディオクレティアヌス王が亡くなった4世紀に霊廟として建てられましたが、彼がキリスト教を迫害していたため霊廟は壊され、大聖堂として生まれ変わりました。

外観はシンプルですが、内部は霊廟だった頃の名残で豪華な装飾で飾られています。王のために祀られていたものは、全て排除され遺体すら無くなっているのでこの豪華さが王の霊廟であったことを物語る唯一のものです。

【詳細情報】
Katedrala Sv.Duje(聖ドムニウス大聖堂)
住所：Ul. Kraj Svetog Duje 5, 21000, Split
TEL：+385 21 342 589
アクセス：スプリット駅から徒歩約15分

【8】Crkva sv. Lovre (聖ロヴロ大聖堂)/トゥロギール

聖ロブロ大聖堂は、ロマネスクやゴシックなど様々な建築様式が混在している世界でも珍しい教会です。これは、13世紀から17世紀まで長期間に渡って建築が続けられていたことが原因です。

ロマネスク様式の大聖堂の門はアダムとイブの彫刻が一面に施されていて、クロアチア中世美術の傑作と称されています。また、鐘楼に登るとトゥロギールの美しい街並みを眺めることができます。

【詳細情報】
Crkva sv. Lovre (聖ロヴロ大聖堂)
住所：Trg Ivana Pavla II, 21220, Trogir
TEL：+385 21 881 426
アクセス：トゥロギールへはスプリットからバスで40分ほど

【9】 Dubrovačke zidine(ドブロブニク城壁)/ドゥブロヴニク

ドゥブロヴニクは、その美しい景観からクロアチアで随一の観光地となっています。そして、ここで一番のおすすめスポットが「アドリア海の真珠」と称される景観を眺めることができる城壁です。

城壁は、世界遺産・ドゥブロヴニク旧市街を囲んでいます。入り口は「ピレ門」「プロチェ門」「聖イヴァン要塞近く」の3つありますが、入門チケットを購入できるのはピレ門から旧市街に入ってすぐの場所です。

【詳細情報】
Dubrovačke zidine(ドブロブニク城壁)
住所：Poljana Paška Miličevića, 20000, Dubrovnik
TEL：+385 20 638 800
アクセス：ドゥブロヴニクへはザグレブからバスで8時間30分～13時間

The world famous walls surround the old city of Dubrovnik. Take a tour along the Dubrovnik's ancient city walls and learn about this fortification monument.

【10】ドゥブロヴニク旧市街/ドゥブロヴニク

「アドリア海の真珠」ドゥブロヴニクは、オレンジ色の屋根と青い海のコントラストが美しい街です。内紛の影響で、一時期危機遺産リストに入っていましたがボランティアたちによって修復されました。

城壁の中に人がる街には、教会や宮殿などの他、学校や病院もあります。ジブリ映画「魔女の宅急便」のモデルにもなった場所です。

【詳細情報】
ドゥブロヴニク旧市街
アクセス：ドゥブロヴニクへはザグレブからバスで8時間30分～13時間

【11】Srđ(スルジ山)/ドゥブロヴニク

美しいドゥブロヴニクの風景を眺めるのにおすすめなのが、こちらのスルジ山です。登山もできますが、ロープウェイを使えば、簡単にアクセスできます。

標高412mのスルジ山には、ナポレオン軍が占領中に建設した帝国要塞と白い十字架もあります。また、頂上にはレストランがあるので絶景を楽しみながら食事もできます。

【詳細情報】
Srđ(スルジ山)
アクセス：ロープウェーで5分ほど

【12】Lovrijenac(ロブリイェナツ要塞)/ドゥブロヴニク

ロブリイェナツ要塞は、オスマントルコに対抗するため小高い岩礁の上に建てられた西の防衛拠点です。ドゥブロヴニクは、オスマントルコが台頭する中でも独立を守り通した都市です。

要塞の入り口に刻まれた「どんな黄金との引き換えであっても自由を売り渡してはならない」という文字に当時の思いが込められています。同日であれば、城壁の遊歩道と共通のチケットで入場できますよ。

【詳細情報】
Lovrijenac(ロブリイェナツ要塞)
住所：Ul. od Tabakarije 29, 20000, Dubrovnik
TEL：+385 20 638 800
アクセス：ピレ門から旧市街を出て、ロヴリイェナツ要塞の看板を辿る

【13】Modra špilja(青の洞窟)/ビシェヴォ島

青の洞窟は「人生で一度は見たい絶景」の一つとして誰もが憧れる場所です。小型ボートで洞窟に入ると、洞窟に入り込む光で全体が青く輝きとても神秘的な光景を生み出します。

青の洞窟は海の状況がよくないと入れず、観光のベストシーズンは6～8月と言われています。また、午前11時と正午の間がベストの時間帯です。

【詳細情報】
Modra špilja(青の洞窟)
アクセス：スピリットからツアーで行く

【14】Nacionalni park Brijuni(ブリユニ国立公園)/ブリユニ

ブリユニ諸島は、大小14の美しい島々から成り立っています。「地上の楽園」とも称されるほどの美しい自然のおかげで、世界各国のセレブたちに大人気の観光地です。

数多くの遺跡が残されている他、200以上の恐竜の足跡が発見された地としても有名です。また、ゴルフやシュノーケルなどのアクティビティも楽しめますよ。

【詳細情報】
Nacionalni park Brijuni(ブリユニ国立公園)
アクセス：プーラからツアー

【15】Nin(ニン)

ニンは、3,000年前から人が定住し、初のクロアチア人国家の首都があった場所です。世界最小の大聖堂などがある他、透明度50mの美しい海で取れる塩が有名です。

また、ニンのラグーンにある「女王の海岸」と呼ばれるビーチでは、ローマ時代より病気治療に利用されてきた泥が採取できます。リュウマチ、脊椎疾患、不妊治療、皮膚疾患に高い効き目があるそうです。

【詳細情報】
Nin(ニン)
アクセス：ザダルからバスで30分程度

おわりに

クロアチアは文化遺産から大自然まで様々な観光スポットが充実しています。美しい景色に癒されたい方に特におすすめの国ですよ。