ギリシャの観光スポットおすすめ15選【人気・定番コースから穴場まで】
ギリシャといえば、白い建物で有名なサントリーニ島の美しい景色やパルテノン神殿が有名ですが、他に観光スポットと言われるとあまり思いつきませんよね。しかし、長い歴史をもち美しいエーゲ海に恵まれたギリシャには、遺跡や絶景スポットがたくさんあります。今回は、ギリシャでおすすめの観光スポットを15選ご紹介します。
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アイキャッチ画像出典:www.flickr.com
青と白のコントラストが美しい国ギリシャってどんなところ?
経済破綻という不名誉な理由で世界中で話題になったギリシャですが、その美しい街並みを一度はみてみたいという人も多いのではないでしょうか?
ギリシャは年間を通じて温和な気候が続く過ごしやすい国です。6月から9月ごろは日中の気温が30度を超えますが、湿気が引くので日本のような蒸し暑さはありません。12から3月は一番雨の多くなる時期ですが、一番寒い1月の北部でも5度ほど、アテネでは10度ほどの気温です。
ギリシャの人口は東京都より少し少ない程度で、国土は日本の約1/3程度です。
ギリシャの公用語であるギリシャ語は、最も古くから使われている言語と言われています。しかし、観光地では英語が通じることが多いため英語だけでも不自由しないでしょう。郊外に行くと、英語が話せる人が少なくなるようです。
ギリシャまでは直行便が出ていないため、ヨーロッパ諸国やトルコなどを経由して行く必要があります。所要時間は平均して16時間程度ですが、乗り換え時間によっては20時間以上かかることも珍しくありません。
【1】Σαντορίνη(サントリーニ島)
ギリシャでもっとも有名な島がこの大小5つの島々で成り立っているサントリーニ島です。エーゲ海を臨む岸壁の上の青と白のコントラストが美しい景色は一度は見たいと憧れる人も多い絶景です。
島内には美しい景色を眺めながら食事を楽しめるレストランが多数あり、日没の時に訪れると夕日の絶景を見ることができるためおすすめです。
【詳細情報】
Σαντορίνη(サントリーニ島)
アクセス:アテネから飛行機で約50分
【2】Μύκονος(ミコノス島)
「エーゲ海に浮かぶ白い宝石」と称される美しさをもつのがこのミコノス島です。小高い丘の上に佇む16世紀に建てられた歴史ある風車がミコノス島のシンボルです。
可愛らしい街並みや300以上もあるギリシャ正教の教会もミコノス島の人気の一つです。白い砂浜のビーチではウォータースポーツも楽しめるので、アクティブな人にもおすすめです。
【詳細情報】
Μύκονος(ミコノス島)
アクセス:アテネから飛行機で約40分
【3】Ζάκυνθος(ザキントス島)
ザキントス島にはジブリ映画「紅の豚」でポルコが秘密基地として使っていた場所のモデルとなったナヴァイオ・ビーチがあります。深い青色をした海と崖に囲まれた景色が隠れ家のような雰囲気を醸し出しています。
観光客がそこまで多くないため、比較的ゆったりしているのも魅力の一つです。レンタルバイクで散策すると、青い海とは対照的な緑の自然を楽しむことができますよ。
【詳細情報】
Ζάκυνθος(ザキントス島)
アクセス:アテネから飛行機で約55分
【4】Σκόπελος(スコペロス島)
スコペロス島はギリシャの中でもっとも緑が豊かな島と言われ、青い空と緑の山、そして白い建物のコントラストが美しい島です。オリーブ、プラム、アーモンドなど日本ではあまり見られない木々が生い茂っています。
「マンマ・ミーヤ」の撮影地になったことで一躍有名になりました。治安も良いので、のんびりと島の時間をゆったりと楽しむことができます。約70ヶ所以上もあるビーチや入り江で海水浴を楽しむのもいいですね。
【詳細情報】
Σκόπελος(スコペロス島)
アクセス:「Agios Konstantinos」などの本土の港からフェリー
【5】Νάξος(ナクソス島)
ギリシャ神話に出てくる全能神ゼウスが幼少期を過ごした場所と言われているのが、このナクソス島です。美しい海はもちろんのこと、古代ギリシャの遺跡を見ることができます。
ザス山に雲が集まりやすく、よく雨が振ることから農作物に恵まれていて、新鮮な野菜や果物が手に入ります。日本では珍しいものもありますよ!比較的観光客が少ないのでゆったり過ごすことができます。
【詳細情報】
Νάξος(ナクソス島)
アクセス:フェリーでミコノス島から3時間弱、サントリーニ島から2時間
【6】Κέρκυρα(ケルキラ島)
ケルキラ島は「コルフ島」や「コルキア島」とも呼ばれているヨーロッパの有名高級リゾート地です。ギリシャ人にも住みたい島1位に選ばれているそうですよ。
ベネチアの影響が大きいため、ベネチア様式の回廊や大理石で飾られた建築物など古い街並みが魅力的です。ケルキラ島のかつての女王「ナウシカアー」がジブリ映画「風の谷のナウシカ」の主人公のモデルだと言われています。
【詳細情報】
Κέρκυρα(ケルキラ島)
アクセス:アテネから飛行機で約1時間
【7】Όρος Άθως(アトス山)
アトス山は完全女人禁制のギリシャ正教の聖地です。村上春樹の小説にも登場するアトス山では、今でも修行僧が修道院でビザンツ時代と変わらぬ修行を続けており、神秘的な雰囲気が漂っています。
入山のビザを取るのが非常に難しいため、よほどの意気込みがない限りは海上から崖の上に立つ修道院を見学するのがおすすめです。また、上記の通り女人禁制が徹底されているため、女性を乗せた船はアトスの海岸から500m以内には近づいてはいけないそうです。
【詳細情報】
Όρος Άθως(アトス山)
アクセス:テッサロニキからバスやタクシーで2時間かけてウラノポリスへ行き船に乗る
【8】Μετέωρα(メテオラ)/カランバカ
メテオラとは「空中を浮いている」という意味を表すギリシャ語です。その名の通り、奇岩群の一番頂上の断崖絶壁の上には合計6つの修道院が集結してユニークな絶景を生み出しています。
1988年に世界遺産に登録されたメテオラは、14世紀ごろの設立当初は修道士にとって理想的な場所として親しまれていました。建物内部の彫刻やフレスコ画もとても美しいです。
【詳細情報】
Μετέωρα(メテオラ)
アクセス:アテネからカランバカまで電車で約4時間30分。カランバカからメテオラまで約30分。
【9】Δελφοί(デルフィ)遺跡/デルフィ
デルフィは古代ギリシャでは「デルポイ」と呼ばれ、太陽神のアポロンが神のお告げを行っていた聖地です。当時は、「デルフォイの神託」を求めて多くの人々が訪れました。
デルフォイの神託とは、今でいう占いのようなもので個人的な悩みから国家を揺るがす決断までがデルフォイの神託に託されたそうです。
【詳細情報】
Δελφοί(デルフィ)遺跡
住所:Delphi 330 54
アクセス:アテネからデルフィまでバスで約2.5時間
【10】Αρχαιολογικός Χώρος Ολυμπίας(オリンピア古代遺跡)/オリンピア
世界文化遺産に登録されているオリンピア古代遺跡は、オリンピック発祥の地として有名です。オリンピックは8世紀にゼウス神に捧げる祭典として始まり、当時数万人が集まったと言われています。
現在でも、毎回オリンピック前にはこの地で聖火がたかれ、各国に空輸されています。遺跡内には、競技場跡もあり、スタートラインに立って当時の選手の気分に浸ることができます。
【詳細情報】
Αρχαιολογικός Χώρος Ολυμπίας(オリンピア古代遺跡)
住所:Αρχαία Ολυμπία 270 65
アクセス:アテネから電車でオリンピアまで約6時間
【11】Παρθενών(パルテノン神殿)/アテネ
サントリーニ島と並ぶ知名度を誇るギリシャを代表する観光スポットが世界遺産パルテノン神殿です。紀元前に16年の月日をかけて作られました。
ギリシア古代建築物でもっとも重要なドーリア式の最高峰で、装飾構築もギリシア美術の傑作だと言われています。夜のライトアップが美しいですが、周辺の治安が少し悪いので注意してください。
【詳細情報】
Παρθενών(パルテノン神殿)
住所:Athens 105 58
アクセス:「Akropoli」駅から徒歩12分
【12】Θέατρο του Διονύσου(ディオニソス劇場)/アテネ
ディオニソス劇場は紀元前6世紀に設立されたギリシャ最古の劇場です。酒と演劇の神様「ディオニス」が名前の由来だそうです。
ローマ皇帝ネロの時代に改築され、約17,000人もの人が入れる大劇場へと進化しました。パルテノン神殿と共にアテネのアクロポリスの中にあります。
【詳細情報】
Θέατρο του Διονύσου(ディオニソス劇場)
住所:Mitseon 25, Athina 117 42
アクセス:「Akropoli」駅から徒歩10分
【13】Άρειος Πάγος(アレオパゴスの丘)
アレオパゴスの丘からはアテネの街を一望できます。東にはアクロポリスに建つ神殿群が、北には古代アゴラの遺跡群、その向こうにはアテネのまちが広がっています。
現在は建物は何もありませんが、昔アテネ時代には政治や裁判が行われていた神聖な場所です。また、聖書によると、使徒パウロがここで演説を行なったそうです。
【詳細情報】
Άρειος Πάγος(アレオパゴスの丘)
住所:Theorias 21, Athina 105 55
アクセス:アクロポリスの通路をパルテノン神殿とは反対方向に登る
【14】Εθνικό Αρχαιολογικό Μουσείο(アテネ国立考古学博物館)
アテネ国立考古学博物館は、ギリシャ全土で発掘されたものが展示されている世界でも有名な博物館です。ギリシャ神話に登場する神の銅像やギリシャの歴史において重要な出土品を見学することができます。
夏のアテネの日差しは厳しいので、遺跡巡りをする代わりにこの博物館に訪れるのがおすすめです。日本語のガイドもレンタルできます。ただし、夜の博物館周辺は治安がよくないので注意してください。
【詳細情報】
Εθνικό Αρχαιολογικό Μουσείο(アテネ国立考古学博物館)
住所:28is Oktovriou 44, Athina 106 82
TEL:+30 21 3214 4800
アクセス:地下鉄「Omonoia」駅から徒歩10分
【15】Εθνικό Ιστορικό Μουσείο(国立歴史博物館)/アテネ
アテネの国立歴史博物館では、1453年のコンスタンチノープルの陥落から1940年の戦争までの、近代ギリシアの歴史に関する資料を中心に展示しています。中でも特に独立戦争に関する資料が充実しているのが特徴です。
館内には、ギリシャ独立戦争で使われた武器などが展示されており、ギリシャの近代史を学ぶことができます。また、旧国会議事堂を利用した建物も必見です。
【詳細情報】
Εθνικό Ιστορικό Μουσείο(国立歴史博物館)
住所:13 Stadiou St. 10561 Athens
TEL:+30 210 3237617
アクセス:地下鉄M2・M3線「Syntagma」駅から徒歩5分
おわりに
ギリシャには、サントリーニだけでなくたくさんの絶景スポットがあり、歴史的文化的スポットも豊富です。経済難に陥ってから治安がかなり悪化したと言われることが多いですが、実際はそこまで心配するほどでもないようです。しかし、スリや置き引き、押し売りなどは多発していますし、危険な地域というのもあります。事前に危険な場所を確認するなどきちんと対策をしておきましょう。
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この記事のライター
デンマークのオーフス大学で修士課程に所属しています。旅行が大好きで、卒業後には世界一周をする予定です。旅のテーマは、海・グルメ・文化!今まで訪れた国は、ヨーロッパと、アジアやオセアニアの海が綺麗な国が中心です。世界中の美味しいものを食べつくし、綺麗な海で遊んで、各地の面白い文化に浸る。そんな旅がしたいです。