流行の理由知っていますか?日本で人気爆発のブルーボトル大解剖!
日本上陸早々、爆発的な人気を見せるブルーボトル。でも、その人気の理由、本当に知っていますか?創業者ジェームス・フリーマンの日本との意外な繋がりから、ブルーボトルのコーヒーへのこだわりまで、徹底解剖してご紹介します!
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アイキャッチ画像出典:store.bluebottlecoffee.jp
海外コーヒーチェーンが流行するまで
まず最初に、日本におけるコーヒーショップの歴史をおさらいしてみましょう。
戦後間もなく、マスターの個人経営による純喫茶が多くオープン。
1980年に初めて、セルフ式カフェ「ドトールコーヒー」の一号店が原宿にオープン。コーヒー1杯150円というお手頃価格が話題になり、駅前の新たな憩いの場となりました。
1996年には、アメリカの大手コーヒーチェーン「スターバックス・コーヒー」が日本に上陸。お洒落な店の雰囲気は、”コーヒーを楽しむのは男性”というこれまでのイメージを変え、日本人のコーヒー好きに火がつきました。
そして現在では、大手コンビニエンスストアのセブンイレブンが「セブンカフェ」を導入するなど、より幅広い形態でのコーヒー販売が広まっています。
ブルーボトルと日本の深い関係
2010年、アメリカ西海岸北部オークランドに旗艦店を構える、ブルーボトルが清澄白河に一号店をオープンしました。今回は、コーヒー界のAppleと称されるブルーボトルの人気の秘密と、その意外な日本との接点に迫ります。
ブルーボトル創業者であり現代表取締役のジェームス・フリーマン氏は、日本の喫茶店に大きく影響を受けていると言います。
2002年、フリーマン氏は自家焙煎した豆を市場で売るビジネスを始めました。その後2007年に東京に訪れた彼は、喫茶店で人々がゆったりとコーヒーを楽しむ雰囲気に感動し、いつしかこのような空間を作り出したいと考えるようになりました。
アメリカに帰国後、フリーマン氏は再び市場に戻り、ハンドドリップしたコーヒーを自分のテントで販売するところから開始しました。評判は予想以上の好調を見せ、市場から始まった小さなビジネスは瞬く間に全米に16店舗を構える大人気コーヒーチェーンへと成長したのです。
人気が急速に右肩上がりすると同時に、海外進出を視野に入れ始めたフリーマン氏は、初進出の舞台に大好きな日本を選択しました。清澄白河を選んだ理由を「忙しくなく、リラックスできる雰囲気が、オークランドに似ている。」と語るところからも、日本の喫茶店で受けた感動をずっと大切にしてくれているのが伺えます。
人気の理由:ブルーボトルの2つのこだわり
ブルーボトルの人気の理由は、なんといってもその「高品質コーヒー豆」と「ドリップ方法」へのこだわりと言えるでしょう。
高品質コーヒー豆
ブルーボトルでは、有機栽培に限定した約10種類のコーヒー豆を世界中から輸入し、焙煎後48時間以内の豆しか使わないという、豆に対する徹底したこだわりを見せます。
また、こだわりの豆を舌のみでなく目でも味わってもらうため、お客さんに見えるところで豆の香りと味をテスティングする「カップリング」は、今やお店の名物ショーとして楽しまれています。このカップリングで基準を満たさない豆は絶対に出さないと決められているため、厳しいトレーニングを積んだ従業員の鼻と舌が日々豆を選別するのです。
ドリップ方法
通常のカフェでは、コーヒーは機械で抽出されることが一般的ですが、ブルーボトルでは、オーダー後にバリスタが豆を挽くとこから始まり、一杯ずつ丁寧にハンドドリップで淹れていきます。
オーダーを受けてから一杯のコーヒーを淹れるまでに、およそ4分かかるそうです。
お客さんはカウンター近くに置かれた巨大焙煎機で豆が焙煎される香りを楽しみながら、コーヒーが淹れられるのをゆったりと待ちます。
トレーニングも徹底している
一杯一杯をハンドドリップで淹れるブルーボトルでは、バリスタの腕が何よりも重要です。そこで、清澄白河の一号店がオープンする直前のスタッフトレーニングには、2010年世界バリスタ大会のチャンピオンであるマイケル・フィリップス氏をトレーナーに起用するなど、何から何まで圧倒的な徹底っぷり。
こうした数多くの「こだわり」が凝縮されて、美味しい一杯のコーヒーが出来上がるのですね。
理由を知ると、行きたくなる。
画家の性格や当時の時代背景を知っているだけで絵画の味わい方が大きく変わるように、ただ闇雲に流行を追いかけるのではなく、その物の背景を知っているだけで、ぐっと楽しみが深まるものです。
日本上陸早々、行列が絶えない大人気ブルーボトル。筆者はまだ訪れていませんが、時間がある時にぜひともお店一番の売り商品「シングルオリジン」を味わってみたいものです。
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この記事のライター
アメリカの大学を卒業後、国内大手企業に就職。宇宙が好きな女子。