リーズ出身の４人組バンド、ザ・ミュージックは2000年代UKロックを代表するバンドのひとつです。惜しまれながらも2011年に解散してしまった彼らが評価されたのは、歌って踊れるUKロックだったことです。

デビュー前から、未契約の大型新人などと各方面から称賛された彼ら、ザ・ミュージックを紹介します。

大ヒットは日本から

イギリスロックの大先輩ともいえるクイーンに習うかのように、彼らザ・ミュージックの人気も、クイーン同様、日本から火が付いたといっても過言ではありません。

当時まだ無名だったザ・ミュージックが日本で演奏し、日本の音楽ファンを熱狂させたのは2002年のフジロックフェスティバルでした。

アルバムデビューすら果たしていない、イギリスのバンドが日本のロックフェスに出ること自体が異例なのですが、その実力があまりにすごく、それが日本でのザ・ミュージック人気の発端となりました。

彼らが解散した2011年にも、日本でのツアーをラストツアーにしたほど、彼らのファンは日本に多く、彼らもまた親日家なのでした。

代表曲　THE PEOPLE

アルバムデビューすらしていなかった彼らが日本で噂になり始めた曲であり、人気を確かなものにしたのが、フジロックに出演した年に発表したアルバム「The Music」に含まれている「THE PEOPLE」です。

この曲のヒットから、歌って踊れるUKロック、THE MUSICの日本での歴史が始まったと言っても過言ではありません。

The Music – The People

日本先行発売

その後、彼らは通算して３枚のアルバムを日本で発売していますが、本国イギリスに先駆けて日本での先行発売をしていました。

UKロック界の歴史に残るグループでありながら、本国よりも日本での人気が相当高かった証拠と言ってもいいかもしれません。それだけTHE MUSICの持つ特異的な音楽性は日本の音楽ファンに衝撃を与えたと言ってもいいのかもしれません。

iTunes Store で ザ・ミュージック「The Music」の曲をプレビュー。 「The Music」をプレビューして ¥1,600 で購入。曲は ¥200 から。

音楽とは

THE MUSICという直球のグループ名をつけた彼らは、自分たちにとって音楽は最高のドラッグだと表現しています。

何よりも自分を興奮させ、高揚させるものであると。

しかし、アメリカでの成功を夢見てアメリカ重点的な活動をしたことにより、それまでのような活動を続けることが難しくなり解散してしまいました。日本を、フジロックをこよなく愛していた彼らの解散を世界中のどこよりも悲しんだのは、日本のファンだったかもしれません。