実話からコメディまで!スパイ映画オススメ15選

実話からコメディまで!スパイ映画オススメ15選

誰もが一度は憧れる存在であるスパイ。普通に生活する上では絶対に関わることのない人々であるからこそ興味が惹かれるというもの。
今回はそんなファンタジーのような存在のスパイに関する映画を、実話を基にした映画からコメディ映画まで幅広くご紹介します!

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      1. 目次
  1. そもそもスパイとは?
  2. 1. ミッション:インポッシブル/フォールアウト(2018年)
    1. あらすじ
    2. ド派手スパイ映画の真骨頂!シリーズ史上最高の最新作
  3. 2. 007 スペクター(2015年)
    1. あらすじ
    2. いぶし銀の魅力が光る、ダニエル・クレイグ版ボンドの最終作
  4. 3. ボーン・アイデンティティー(2002)
    1. あらすじ
    2. 知的で硬派なストーリー展開にのめり込む
  5. 4. ゲットスマート(2008)
    1. あらすじ
    2. 良い意味でくだらない傑作スパイコメディ
  6. 5. イングロリアス・バスターズ (2009)
    1. あらすじ
    2. タランティーノが仕掛ける極上の復讐劇
  7. 6. RED/レッド(2011)
    1. あらすじ
    2. 名優達が演じる「超危険な年金生活者」に注目
  8. 7. ゼロ・ダーク・サーティ(2013)
    1. あらすじ
    2. 事実を基にした重厚な現代戦争映画
  9. 8. キングスマン(2015年)
    1. あらすじ
    2. スタイリッシュで破壊的なノンストップ・アクション!
  10. 9. コードネーム U.N.C.L.E.(2015)
    1. あらすじ
    2. アメリカとソ連のスパイが手を組む傑作バディムービー
  11. 10. 13時間 ベンガジの秘密の兵士(2016)
    1. あらすじ
    2. マイケル・ベイが手掛けるド派手スパイ映画
  12. 11. ブリッジ・オブ・スパイ(2016)
    1. あらすじ
    2. スピルバーグが送り出すスリル満点の駆け引き
  13. 12. スノーデン
    1. あらすじ
    2. 世界を驚かせた事件の全貌に迫る人間ドラマ
  14. 13. マリアンヌ(2017)
    1. あらすじ
    2. 過酷な運命に翻弄される二人の男女スパイ
  15. 14. アトミック・ブロンド(2017)
    1. あらすじ
    2. クールでポップな女スパイの怒涛のアクション
  16. 15. セントラル・インテリジェンス(2017)
    1. あらすじ
    2. コメディ・アクション・サスペンス盛り沢山のバディムービー
  17. おわりに
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そもそもスパイとは?

スパイとは、簡単に言うと敵対勢力の政治・経済・軍事・科学技術などの情報を得るため、諜報活動をする者の総称です。その歴史は古く、古代ギリシャの英雄オデュッセウスの「トロイの木馬」や日本の「忍者」もスパイの一種とされます。現代で有名なスパイといえばアメリカのCIAやイギリスのMI6、日本の警視庁公安部などがありますが、民間人はいずれの組織も詳しい実態を知ることはできず内情はベールに包まれています。
そんな謎に包まれたスパイを、フィクションとして楽しむ映画はこれまでたくさん作られてきました。今回は特に面白いスパイ映画のオススメ15選をご紹介します!まずは有名シリーズ3作から、その後公開年度順に12作ご紹介します。

1. ミッション:インポッシブル/フォールアウト(2018年)

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あらすじ

盗まれたプルトニウムを奪還するミッションを遂行中の”イーサン・ハント”は回収に成功するが、捕まった仲間の命と引き換えに、敵にプルトニウムを奪われてしまう事件が起きた。イーサンとそのチームは、標的となった3つの都市の同時核爆発を未然に防ぐという新たなミッションを受ける。猶予はたった72時間の中、手がかりは”ジョン・ラーク”という正体不明の男の名前のみ。
タイムリミットが刻一刻と迫る絶体絶命の中で、チームの仲間や愛する妻の命まで危険にさらされる等、いくつもの<フォールアウト(影響)>がイーサン・ハントに降りかかる。

ド派手スパイ映画の真骨頂!シリーズ史上最高の最新作

まずは有名シリーズ3作をご紹介します!
スパイ映画といえば思い浮かべる人も多い「ミッション:インポッシブル」シリーズの第6作です。トム・クルーズ演じるイーサン・ハントが毎回不可能と思われるミッションを成し遂げ、世界を救う定番のシリーズ。本シリーズは架空のスパイ組織IMF(Impossible Mission Force)を舞台にしており、イーサン含むチームの魅力的なメンバーも多く登場します。
2018年の夏に公開された本作ですが、シリーズ史上最高の出来だと評価されるほどの素晴らしい完成度となっています!まずイーサンを演じるトム・クルーズのアクションシーンは、スタントマンをほとんど使っておらず、スカイダイビングやロッククライムやカーチェイス、はたまたヘリコプターの曲芸飛行まで、すべてトム・クルーズ本人が行っているというところに注目してみると、まさに驚きの連続です。
ストーリーに関しては前作の「ローグネイション」から繋がっている部分も多いので、以前のシリーズもぜひチェックしてみてください。そして、2021年と2022年に続編2作の公開が決定したという知らせにシリーズファンは歓喜。これからもまだまだトムのアクションと手に汗握るストーリー展開に注目のシリーズです。

国内公開日:2018年8月3日
監督:クリストファー・マッカリー
出演:トム・クルーズ、サイモン・ペッグ、ヘンリー・カヴィル

2. 007 スペクター(2015年)

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あらすじ

少年時代を過ごした「スカイフォール」で焼け残った写真を受け取ったダニエル・クレイグ演じるジェームズ・ボンド。その写真に隠された謎に迫るべく、Mの制止を振り切り単独でメキシコ、ローマへと赴く。そこでボンドは悪名高い犯罪者の美しい未亡人ルチア・スキアラと出逢い、悪の組織スペクターの存在をつきとめる。
死闘を繰り広げながらもスペクターの核心部分へと迫るなか、物語の舞台は氷雪のアルプス、そして灼熱のモロッコへ。ボンドは追い求めてきた敵と自分自身との恐るべき関係を知ることになる。

いぶし銀の魅力が光る、ダニエル・クレイグ版ボンドの最終作

こちらもスパイ映画と聞いて名前が挙がる映画の筆頭「007」シリーズです。第1作目「007は殺しの番号、ドクターノオ」は1962年の作品なので、実に50年以上もの間人々に愛され続けた人気シリーズであることがわかります。これまでショーン・コネリーやロジャー・ムーアなど名だたる名優たちがボンドを演じてきました。全24作中、21~24作目のジェームズ・ボンドを演じるのがダニエル・クレイグです。発表当初は初の金髪のボンドに対してのバッシングも多かったのですが、寡黙でタフなボンドを見事に熱演し高い評価を受けて、シリーズ最高記録の興行収入を樹立しました。
今作は21作目からボンドに関わった全ての人々と最大の悪役が登場し、ボンドをこれまでになく苦しめます。特筆すべきは相変わらずクールなアクション!どんな危機的状況でも紳士な立ち振る舞いがブレないボンドに思わず見惚れてしまいます。

国内公開日:2015年12月4日
監督:サム・メンデス
出演:ダニエル・クレイグ、レイフ・ファインズ、クリストフ・ヴァルツ

3. ボーン・アイデンティティー(2002)

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あらすじ

ある嵐の夜、イタリアの漁船が洋上に漂う意識不明の若い男を発見する。引き上げられたその男の背中には弾痕があり、皮下にはマイクロカプセルが埋め込まれ、それにはスイスの銀行の口座番号が印されていた。男はなんとか息を吹き返すが、記憶を失っており、自分の名前も分からない状態だった。数週間後、彼は身元の唯一の手掛かりであるスイスの銀行に向かう。その貸金庫にはジェイソン・ボーン名義を含め6ヵ国のパスポートや大金、そして拳銃が入っていた。やがて暗殺者たちに狙われ始めた彼は、偶然出会ったマリーの協力を得てパリへと向かうのだったが…。

知的で硬派なストーリー展開にのめり込む

もう一つのスパイ映画のシリーズとして有名なのが「ジェイソンボーン」シリーズ第1作目です。ロバート・ラドラムのベストセラーのスパイスリラー小説「The Bourne Identity」が原作となっています。
シャープで繊細な役柄が多いマット・デイモンが演じる「記憶を失ったスパイ」が、当時としては目新しく人々の印象に残った作品です。瞬きすら出来ないガンアクションやカーチェイスの目まぐるしい展開以上に、ジェイソン・ボーンの記憶にまつわる心理サスペンスに目が離せなくなる、スパイ映画としては珍しい作品に仕上がっています。
本シリーズは「ボーン・スプレマシー」、「ボーン・アルティメイタム」と続く三部作の構成となっており、物語が進むにつれて物語はより複雑になり、ボーンは追い求めた真実に迫っていきます。その重厚なストーリーにのめり込むこと間違い無しです!

国内公開日:2003年1月25日
監督:ダグ・リーマン
出演:マット・デイモン、フランカ・ポテンテ、クリス・クーパー

4. ゲットスマート(2008)

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あらすじ

アメリカ極秘スパイ機関“コントロール”が国際犯罪組織に襲撃され、スパイたちの身元が明るみになってしまう事態が発生。そこでコントロールのチーフ(アラン・アーキン)は、分析官のスマート(スティーヴ・カレル)をエージェントに昇格させ、整形したばかりの美女、エージェント99(アン・ハサウェイ)とコンビを組ませる。

良い意味でくだらない傑作スパイコメディ

アメリカで制作され日本でも放送されたテレビドラマ「それいけスマート」が原作となった映画です。
シリアスからコメディまで演じ分ける名優スティーヴ・カレルがコメディに振り切ったエージェントスマートを演じます。007シリーズの名シーンを彷彿とさせる秘密兵器など、スパイ映画としての要素も見どころですが、テンポ良く挟まれる単純明快なギャグは、難しいことを考えずに気楽に楽しめるコメディ映画に仕上がっています。
もう一つ必見なのはヒロインの美しいエージェント99(ダブルナイン)を演じるアン・ハサウェイです!要所要所で衣装や髪型の変わるアン・ハサウェイとスティーヴ・カレルの二人が繰り広げる夫婦漫才のような愉快な会話劇にも注目です!ちなみに若き日のドウェイン・ジョンソンも出演していますよ!

国内公開日:2008年10月11日
監督:ピーター・シーガル
出演:スティーヴ・カレル、アン・ハサウェイ、アラン・アーキン

5. イングロリアス・バスターズ (2009)

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あらすじ

1941年、ナチス占領下のフランスの田舎町で、家族を虐殺されたユダヤ人のショシャナ(メラニー・ロラン)はランダ大佐(クリストフ・ヴァルツ)の追跡を逃れる。一方、“イングロリアス・バスターズ”と呼ばれるレイン中尉(ブラッド・ピット)率いる連合軍の極秘部隊は、次々とナチス兵を血祭りにあげていた。やがて彼らはパリでの作戦を実行に移す。

タランティーノが仕掛ける極上の復讐劇

第82回アカデミー賞では8部門でノミネートされるなど、多数の映画賞を獲得し、クエンティン・タランティーノ監督の「パルプ・フィクション」を超える興行成績で最大のヒット作となった「イングロリアス・バスターズ 」です。
タランティーノ監督といえば「復讐」をテーマにした痛快なストーリーと演出が定番ですが、本作ではナチスに復讐するユダヤ人が大きなテーマとなっています。そこに同じくナチス打倒を目的にする英軍と米軍と英国のスパイが絡んでくる複雑なストーリーを、会話劇を得意とするタランティーノ監督の手によって見事に痛快な復讐劇に仕立て上げた知る人ぞ知る名作です。

国内公開日:2009年11月20日
監督:クエンティン・タランティーノ
出演:ブラッド・ピット、メラニー・ロラン、クリストフ・ヴァルツ

6. RED/レッド(2011)

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あらすじ

元CIAの腕利きスパイ、フランク(ブルース・ウィリス)は、心静かに引退後の日々を送っていたが、ある日突然何者かの襲撃を受ける。調査の結果、背後にCIAが絡んでいることを割り出した彼はかつて苦楽を共にした仲間たちを招集。フランクの元上司のジョー(モーガン・フリーマン)や、元イギリスの元MI6諜報部員のヴィクトリア(ヘレン・ミレン)ら引退した超一流のスパイたちが続々と集まる。

名優達が演じる「超危険な年金生活者」に注目

スーパーマンやバットマンでお馴染みのDCコミックが原作のスパイ映画「RED/レッド」です。ブルース・ウィリス、モーガン・フリーマン、ヘレン・ミレン、ジョン・マルコビッチという言わずと知れた名優達が大集合といったキャスティングで、それだけでも観る価値があります!
REDというのはRetired Extremely Dangerous(引退した超危険人物)の頭文字を由来としたコードネーム。CIAやMI6などの機関で伝説のスパイと呼ばれた彼らは年を取っても腕は健在で、暗殺しにくる特殊部隊を次々と返り討ちにしていく姿は観ていて痛快そのものです。
ブルース・ウィリス演じるフランクの恋の模様も可愛らしくてとても楽しい娯楽映画に仕上がっています。

国内公開日:2011年1月29日
監督:ロベルト・シュヴェンケ
出演:ブルース・ウィリス、モーガン・フリーマン、ヘレン・ミレン

7. ゼロ・ダーク・サーティ(2013)

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あらすじ

ビンラディンの行方を追うものの、的確な情報を得られずにいる捜索チーム。そこへ、人並み外れた情報収集力と分析力を誇るCIAアナリストのマヤ(ジェシカ・チャスティン)が加わることに。しかし、巨額の予算を投入した捜査は一向に進展せず、世界各国で新たな血が次々と流されていく。そんな中、同僚の一人が自爆テロの犠牲となって命を落としてしまう。それを機に、マヤの中でビンラディン捕獲という職務が狂気じみた執心へと変貌。ついに、彼が身を隠している場所を特定することに成功するが……。

事実を基にした重厚な現代戦争映画

911全米同時多発テロの首謀者にしてテロ組織アルカイダの指導者、ビンラディンの殺害計画が題材のサスペンスです。CIAの女性分析官の姿を通し、全世界を驚愕させた同作戦の全貌を描き出します。
007のようにカッコいいスパイとは打って変わって、表向きには存在しないとされている拷問やデスクワークなど、CIAの泥臭い側面を明確に映し出した貴重な映画となっています。テロの戦争について、テロについて、そして米国を中心とした世界の仕組みやイスラム諸国の動向、ムスリムの人たちの将来など、さまざまなことをこの映画は考えさせてくれます。

国内公開日:2013年2月15日
監督:キャスリン・ビグロー
出演:ジェシカ・チャステイン、ジェイソン・クラーク、マーク・ストロング

8. キングスマン(2015年)

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あらすじ

ロンドンにある高級スーツ店「キングスマン」は、実はいかなる国の干渉も受けない屈指のエリートスパイ集団だった。ブリティッシュスーツを小粋に着こなす紳士ハリー(コリン・ファース)もその一人で、日々極秘任務の遂行に務めていた。そんなある日、仲間が何者かに暗殺され、彼は街で不良少年エグジー(タロン・エガートン)をスカウトする。

スタイリッシュで破壊的なノンストップ・アクション!

「英国王のスピーチ」などのオスカー俳優コリン・ファースを主演に迎え、「キック・アス」などのマシュー・ヴォーン監督がメガホンを取って放つ痛快スパイアクション「キングスマン 」です。2015年に公開されるや否や、「見たことがないアクション!」、「超過激だけど楽しい」などの口コミが広がり近年のスパイ映画のブームの発端になった名作映画です。
スパイ映画の醍醐味とも言える、エレガントなスパイ専用の小道具やウィットに富んだ会話、お洒落なスーツ、それに加えられたやり過ぎとも思える過激なアクションが話題となりました。

国内公開日:2015年9月11日
監督:マシュー・ヴォーン
出演:コリン・ファース、タロン・エジャトン、マーク・ストロング

9. コードネーム U.N.C.L.E.(2015)

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あらすじ

東西冷戦の最中の1960年代前半。CIAエージェントのナポレオン・ソロ(ヘンリー・カヴィル)とKGBエージェントのイリヤ・クリヤキン(アーミー・ハマー)は核兵器拡散をたくらむ謎多き国際犯罪組織を制圧するために、長年の政治的対立を超えて手を組むことに。
思考や方法論も真逆の二人は、組織につながる手掛かりである行方をくらました科学者の娘を守り、核兵器の大量生産を阻止すべく奔走する。

アメリカとソ連のスパイが手を組む傑作バディムービー

「シャーロック・ホームズ」シリーズで一躍有名となったガイ・リッチー監督によるお洒落でスマートなスパイアクションムービー「コードネーム U.N.C.L.E.」です。1960年代に放送されていたテレビドラマ「0011 ナポレオン・ソロ」をリメイクしたのが本作ですが、原作を観ていなくても十分に楽しめる万人受けする内容となっています!
CIA1のエージェントで、美しい女性に目がなくダンディでクール、金庫破りとギャンブルと料理が得意で5ヶ国語を操るナポレオン・ソロを演じるのは「マン・オブ・スティール」のスーパーマン役でお馴染みのヘンリー・カヴィル。そしてKGBの気真面目で几帳面だが、怒りで我を忘れることもあるボートや柔道が得意な強者イリヤ・クリヤキンを演じるのはアーミー・ハマー。相反するこのハンサムな二人が何かと対立しながら、敵の組織を倒すべく協力し合う様子は、ハラハラするようでなんだか目が離せない内容となっています!

国内公開日:2015年11月14日
監督:ガイ・リッチー
出演:ヘンリー・カヴィル、アーミー・ハマー、アリシア・ヴィキャンデル

10. 13時間 ベンガジの秘密の兵士(2016)

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あらすじ

2012年、リビアでは秘密裏に設置されたCIAの拠点「アネックス」に軍事組織GRSの6人の警備兵が派遣されていた。緊迫したなかでも職務をこなす彼らだったが、イスラム教を侮辱する映画が後悔されたことで、不穏な空気に包まれる。そして、9月11日の夜、米国領事館にどこからともなく銃を持った群集が集結し、銃声がなる。それは凄惨な13時間のはじまりだった…。

マイケル・ベイが手掛けるド派手スパイ映画

2016年にアメリカで公開され、日本では公開されることなくビデオスルーとなってしまった「13時間 ベンガジの秘密の兵士」です。2012年にリビアで実際に起きたアメリカ領事館占領事件を「トランスフォーマー」シリーズや「バッド・ボーイズ」など、ド派手なアクション映画を多く手掛けるマイケル・ベイ監督が映画化した作品です。
CIAの秘密基地が舞台となっているため、沢山のCIA職員が奮闘する姿が映し出されていますが、マイケル・ベイ監督の手にかかればドンパチ銃撃戦が止まらないエンタメ満載の仕上がりになっています。

国内公開日:日本未公開
監督:マイケル・ベイ
出演:ジョン・クラシンスキー、マックス・マーティーニ

11. ブリッジ・オブ・スパイ(2016)

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あらすじ

アメリカとソ連の冷戦のさなか、保険関連の敏腕弁護士ドノヴァン(トム・ハンクス)は、ソ連のスパイであるアベル(マーク・ライランス)の弁護を引き受ける。その後ドノヴァンの弁護により、アベルは死刑を免れ懲役刑となった。5年後、アメリカがソ連に送り込んだ偵察機が撃墜され、乗組員が捕獲される。ジェームズは、CIAから自分が弁護したアベルとアメリカ人乗組員のパワーズ(オースティン・ストウェル)の交換という任務を任され……。

スピルバーグが送り出すスリル満点の駆け引き

2004年公開の「ターミナル」以来のタッグとなるスティーヴン・スピルバーグ監督とトム・ハンクスによるサスペンス大作「ブリッジ・オブ・スパイ」です。東西冷戦下の1960年に実際に起きた、ソ連によるアメリカ偵察機撃墜事件“U-2撃墜事件”の舞台裏に迫ります。
ソ連の諜報組織KGBと交渉に臨むこととなった一介の弁護士ジェームズを演じるトム・ハンクスが挑む、実現不可能と思われた作戦で、思いがけないアプローチを試みる姿に意表を突かれる作品です。

国内公開日:2016年1月8日
監督:スティーヴン・スピルバーグ
出演:トム・ハンクス、マーク・ライランス、アラン・アルダ

12. スノーデン

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あらすじ

2013年6月、元CIAおよびNSA(アメリカ国家安全保障局)職員エドワード・スノーデン(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)の内部告発により、アメリカ政府がひそかに作り上げた国際的な監視プログラムの存在が明らかになる。そこに至る9年の間、国を愛する平凡な若者はテロリストばかりか民間企業や個人、同盟国までも対象とされ、全世界のメールや携帯電話での通話が監視されている現実に危機感を募らせていた。

世界を驚かせた事件の全貌に迫る人間ドラマ

「プラトーン」や「JFK」など重厚な人間ドラマを描かせたら右に出る者はいないとまで言われるオリヴァー・ストーン監督の最新作は、アメリカ政府による国際的な個人情報の事実を暴いたスノーデン氏の事件を描いた実話ベースの人間ドラマです。
アメリカや日本の横田基地内でCIAやNSAの業務を行っていたスノーデン氏が、アメリカ政府の悪辣な行為の数々幻滅し、最終的にアメリカのジャーナリストを通じて世界中に政府による監視活動を告発したという一連の事件を細部まで詳細に描き切った衝撃作として、世界中で話題となりました。
エドワード・スノーデン氏を見事演じきったジョセフ・ゴードン=レヴィットは、本作の出演料を「技術と民主主義の対話を助けるため」全額寄付したというのも、一つのエピソードとして有名です。
日本人としても無関係ではない本作はまさに必見です。

国内公開日:2017年1月27日
監督:オリヴァー・ストーン
出演:ジョセフ・ゴードン=レヴィット、メリッサ・レオ、トム・ウィルキンソン

13. マリアンヌ(2017)

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あらすじ

1942年、極秘諜報員のマックス(ブラッド・ピット)とフランス軍レジスタンスのマリアンヌ(マリオン・コティヤール)は、ドイツ大使暗殺という重大な任務のためカサブランカで出会う。二人は、敵の裏をかくため夫婦を装い任務の機会をうかがっていた。その後、ロンドンで再会し次第に惹かれ合った二人は愛を育んでいくが、マリアンヌは愛するマックスにも打ち明けられない秘密を持っており……。

過酷な運命に翻弄される二人の男女スパイ

「バック・トゥ・ザ・フューチャー」3部作などで有名なアカデミー賞受賞監督ロバート・ゼメキスと、近年俳優としてのみならず映画プロデューサーとしても才能を発揮しているブラッド・ピットがタッグを組み、スパイ同士の愛を描いたラブストーリー。オリジナルの脚本でハリウッド黄金期のようなこの王道ラブストーリーは、1940年代の戦時下の環境を表現するため、ゼメキス監督が得意とする数々の視覚効果もふんだんに織り込まれており、第89回アカデミー賞では衣装デザイン賞にもノミネートされています。
1942年の映画「カサブランカ」のオマージュやこだわり抜いたVFXによって、スケールの大きい壮大なサスペンスラブストーリーに仕上がっており、主人公たちの心情の移り変わりがとても効果的に表現されている何回も観たくなる作品です!

国内公開日:2017年2月10日
監督:ロバート・ゼメキス
出演:ブラッド・ピット、マリオン・コティヤール、ジャレッド・ハリス

14. アトミック・ブロンド(2017)

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あらすじ

イギリスの情報機関、MI6ですご腕のスパイとしてその名をとどろかすロレーン・ブロートン(シャーリーズ・セロン)に、新たな指令が下される。それは、何者かに奪われた最高機密クラスのリストを取り戻すというもの。ベルリンを訪れたロレーンを待ち受けていたのは、世界各国のスパイだった。すさまじい争奪戦の中、ロレーンは超人的な戦闘能力を発揮しながら立ちはだかる敵を倒し……。

クールでポップな女スパイの怒涛のアクション

「マッド・マックス怒りのデス・ロード」でカッコいい女性として素晴らしい演技を見せてくれたシャーリーズ・セロンが今度は腕利きの女スパイとして活躍する映画「アトミック・ブロンド」です。世界中で活躍するスパイの名前が記されたリストを巡って、KGBやCIA、フランスのDGSEなどが現れ混迷を深めていく複雑なストーリーが、物語に深みを与えています。
この映画の魅力はなんといってもシャーリーズ・セロンの凄まじくハイレベルなアクションの数々です!中でもワンカットでかなりの長回しのアクションシーンがあるのですが、見ていて驚かさせられるような無茶なアクションを難なくこなしていくシャーリーズ・セロンの姿に男女問わず惚れ惚れしてしまいます。また、地下クラブやバー等、不安定な政情を補うように発展したと言われるアートやインテリアの数々が、デカダンな時代をリアルに再現しているのも魅力に一つです。

国内公開日:2017年10月20日
監督:デヴィット・リーチ
出演:シャーリーズ・セロン、ジェームズ・マカヴォイ

15. セントラル・インテリジェンス(2017)

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あらすじ

高校時代は人気者だったが今はさえない中年会計士のカルヴィン(ケヴィン・ハート)に、当時いじめられっ子だったボブ(ドウェイン・ジョンソン)から20年ぶりに連絡が入る。しぶしぶ会ってみると、気弱なデブだったボブは筋骨隆々とした肉体の持ち主になっていた。しかもボブはCIAエージェントで、濡れ衣を着せられ組織から追われているという。そしてなぜかカルヴィンは彼に手を貸すことになり……。

コメディ・アクション・サスペンス盛り沢山のバディムービー

最後にご紹介するのは「ワイルド・スピード」シリーズや「ジュマンジ ウェルカム・トゥ・ジャングル」などで近年大活躍中の”ロック様”ことドウェイン・ジョンソンとコメディアンとしてアメリカを中心に大人気のケヴィン・ハートがタッグを組んだアクションコメディ作品「セントラル・インテリジェンス」です。メガホンを取るのは「なんちゃって家族」などコメディ映画を数多く手掛けるローソン・マーシャル・サーバー。
かなりぶっ飛んだ作品として、2016年にアメリカで大ヒットしたのち、日本で1年以上遅れて2017年に公開された本作ですが、強引に窮地を脱したり、ロック様が華麗なる大変身を遂げたり、何気ない会話が伏線となって後々回収されたり見所満載でニコニコしながら観られるとても楽しい映画です!
一方で、「大人になるとは」「いじめはカッコ悪い」など真っ当なメッセージも存分に感じ取れる、真面目な側面も持ち合わせており、大人も子供も観ていて何か得るものがあるのではないでしょうか。

国内公開日:2017年11月3日
監督:ローソン・マーシャル・サーバー
出演:ドウェイン・ジョンソン、ケヴィン・ハート、ジェイソン・ベイトマン

おわりに

実話ベースからフィクション、そして重厚なドラマから軽快なコメディまで、幅広いスパイ映画を紹介してきました。特に2010年代は空前のスパイ映画ブームとしてたくさんのスパイを題材にした映画が作られたため、今回はおすすめの最新作を多めにご紹介させていただきました。
「ミッション:インポッシブル」は続編2作の製作が決定するなど、まだまだブームの終わりは見えません。これからも魅力的なスパイ映画がたくさん現れると思われますので、今のうちに現代の名作をチェックしてみてはいかがでしょうか。

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