美味しい・楽しい・美しいの良いこと尽くめ！有名建築巡りの旅【神奈川編】

旅の行き先は設計者で決めよう

美味しい・お洒落・最近SNSで人気というだけで行く先を選ぶのではなく、建築家・設計者で行く先を選ぶ大人のお出かけをしてみませんか？有名建築家・設計者が手がけた、いつもよりちょっと上質な空間で、休日を過ごしてみてはいかがでしょうか。
本記事では、有名建築家が設計した神奈川県の建築をご紹介します。

まずは有名建築家設計のSAへ

十分な広さと美味しいグルメ・牛丼屋やパン屋など慣れ親しんだ店舗が満載で、立ち寄る人も多い東名高速道路 海老名サービスエリア（下り）！白いボックスに黒の目地といったシンプルな外観ですが、トンネルのようなドーム口を作ることにより中に人を誘うつくりとなっています。

菊竹清訓氏のほかの代表作には、江戸東京博物館や出雲大社神殿などがあります。日本のみならずマレーシアやインドネシアにも作品のある、日本建築史を語る上で外すことのできない建築家の作品です。こちらに寄ることから、建築旅を始めましょう。

建築　東名高速道路 海老名サービスエリア下り（名古屋方面）
設計　菊竹清訓建築設計事務所
住所　神奈川県海老名市

陶磁器を眺めつつ珈琲ブレイク

こちらは陶磁器の商社施設の建物。陶磁器の展示販売・レストラン・陶芸教室などの複合施設となっているため、珈琲を飲みながら休憩に立ち寄るのがオススメです。家具のような細かなスケールで構造体が配置されており、構造体としてだけでなく陶磁器の飾り棚としての役割も果たします。

建築　有田陶芸倶楽部
設計　工藤和美 + 堀場弘 / シーラカンス K&H
住所　神奈川県横浜市青葉区荏田北3-1-19

工場見学とビール試飲

運転手の方には少し我慢が必要になりますが、続いてはアサヒビールの工場見学へ向かいましょう。ここではビールの試飲が可能です。ゲストハウス棟と広々としたアサヒビール園の外構設計が、安藤忠雄氏による設計です。敷地の50％以上が緑地なので、黒っぽい建物の前に広がる青々とした緑との対比を見に、ぜひ暖かな時期にお出かけください。

建築　アサヒビール神奈川工場ゲストハウス
設計　安藤忠雄建築研究所
住所　神奈川県南足柄市怒田字天井1223

宿泊はBCS賞受賞作品で

旅行の醍醐味でもある宿泊先は、ここにしては如何でしょう？友人だけでなく恋人との宿泊にももってこいです。こちらはBCS賞（建築業協会賞）を受賞している建物。富士山・芦ノ湖が見える最高のロケーションと、受賞作品の良さを身をもって体感してくださいね。周囲には美術館も多いため、チェックイン前の時間つぶしにも困りません。天気が良ければ車から降りて、芦ノ湖周辺を散策するのもオススメです。

建築　ザ・プリンス箱根芦ノ湖
設計　村野藤吾
住所　神奈川県足柄下郡箱根町元箱根144

青い海を眺めながらイタリアンランチ

ホテルをチェックアウトしたら、横須賀美術館へ向かいましょう。有名建築ではありますが、駅から遠い立地条件のため車で出向くことをオススメします。白い壁と白い天井がアールを描く形でつながっており、普遍的に高さの変わるボリュームはまるで迷路のよう。表のレストランは、カフェだけでなくランチやディナーをとることもできます。屋上には恋人の聖地という鐘もあるので、訪れついでに恋愛祈願もしていきましょう。

建築　横須賀美術館
設計　山本理顕設計工場
住所　神奈川県横須賀市鴨居4丁目1番地

夜景を見ながら旅の締めくくり

晴れならば寄り道しておきたいのが、横浜大桟橋国際客船ターミナルです。用がないとなかなか行くことのない国際客船ターミナルですが、建物を見に行ってみませんか？こちらは、木の組み合わせにより生み出されたうねるような空間が魅力的。どの大空間にも、ほとんど柱がなく気持ちの良い大空間が広がっています。ターミナルから見える横浜の夜景も素敵ですよ。

建築　横浜大桟橋国際客船ターミナル
設計　アレハンドロ・ザエラ・ポロ / ファッシド・ムサヴィ
住所　 神奈川県横浜市中区海岸通1丁目1番4号

1泊2日 6箇所の建築巡り

旅の最後は横浜まで帰ってきているので、横浜で夕食をとりながら「あの外観は良かった」「あそこの窓が可愛くて」と旅の振り返りをしてみましょう。今回ご紹介したものは、1泊2日・都内近郊を出発とした車での旅を想定してみました。次回のお出かけの参考になれば幸いです。素敵な休日を！