中国のアップル?「小米(シャオミ)」のスマホがビッグウェーブに乗っている!
「小米(シャオミ)」という中国のスマホメーカーを知っていますか?突如流星のように現れ、いまや世界中のスマホ市場を席巻しているとんでもない化物企業なんです。その姿はさながらiPhoneの生みの親アップルを連想させることから、"中国のアップル"と呼ばれています。なんのひねりもありません。
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第二のスティーブ・ジョブズがもたらす驚きの成長
このシャオミ、2010年に中国で誕生しました。その後、初めてスマホを発売したのが2011年。その2年後には売上がおよそ50倍、そして3年後の2014年にはスマホ世界シェア3位にまで躍進しています。
成長の柱が社長の雷軍(レイジュン)です。彼はプレゼンテーションでのパフォーマンスがとても印象的なことで有名です。商品発表の時はいつもTシャツ+ジーンズ+スニーカーでプレゼンします。そう、このスタイルがiPhoneの生みの親スティーブ・ジョブズを彷彿とさせます。マスコミの間で”中国のApple(アップル)”と呼ばれるようになるのも頷けます。つまり、このスタイルを真似すれば誰でもジョブズになれるんです。
低価格と高機能が両立したシャオミのスマートフォン「Mi(ミー)」
出典:simprice.com
社長は似てるんですが、経営手法はAppleと大きく異なります。スマホの価格が、とってもお財布に優しいんです。シャオミのスマホ「Mi」、なんとiPhoneの半額以下で買えます。そしてね品質、これがまた良い部品をたっぷりと使っているんです。ディスプレイ、CPUなどすべて常に最新機能のものを揃えています。
では、なぜここまで安くできるのでしょう。理由の1つは直販にあります。ドコモショップのような販売代理店がないので、店舗費用かかりません。またテレビCMなどの広告を行いません。そして発売機種を1年1回に絞った大量生産。これらにより1台当たりのコストを徹底的に下げています。
若者の間で熱狂的人気
広告なしでどうやってここまで売れるのか。この会社、口コミを作るのがとても上手なんです。たとえば、「明日の正午から台数限定で新商品の予約開始します」といった告知をSNSで行うんです。こりゃもう、流行に敏感な若者達は狂ったようにパソコンのF5キーを押しまくるでしょう。これだけではありません。そうしてスマホを手に入れた彼らにヒアリングを行い、次の商品開発に活かしていくんです。もう彼らは小米の虜です。すごいテクニックです。ここが今回の記事の中で一番重要なところです。
この波はいつまで続くか
シャオミがいま、とても大きな波に乗っているのは言うまでもありません。波は、大きければ大きいほどその勢いを削ぐ障害も増えます。この波がいつまで続くか要チェックですね。ちなみに日本での販売は当面なさそうです。
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この記事のライター
新しい物好きなうざかわ系アラサー男子。男子校で男に囲まれてきた反動から、大学以降は女性にモテることのみを考えてます。でも基本シャイなんでうまくアプローチできません。外資系メーカー→MBA→国内インフラ企業と経験。英語も話せる真面目な人間。