【おすすめ写真展】世界に注目される写真家、ライアン・マッギンレーの日本初個展が東京オペラシティで開催!【7月10日まで】
アメリカで最も重要な写真家ライアン・マッギンレーの個展、「ライアン・マッギンレー BODY LOUD !RYAN MCGINLEY: BODY LOUD!」が2016年4月16日[土]から7月10日[日]の間、東京オペラシティで開催されます。
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今もっとも注目される写真家ライアン・マッギンレー
ライアン・マッギンレーの名前を一躍有名にしたのは、ほとんど無名だった彼が2002年に制作した最初の写真集「キッズ・アー・オールライト(The Kids Are Alright)」でした。
インクジェットの手づくりによるこの写真集を編集者や美術関係者に送ったところ、「Dazed & Confused」「Index」「i-D」などの雑誌からオファーが届き、翌年にはホイットニー美術館で個展が開催されました。
当時25歳という若さで、ホイットニー美術館の歴史では最年少アーティストの記録を作りました。
「アメリカで最も重要なアーティスト」と高く評価され、以後、アメリカ、ヨーロッパで数多くの個展を開催し、日本はもちろん世界的に注目される人気アーティストとして活躍をつづけています。
マッギンレーの個展が東京オペラシティで開催 、見所とは…
最初期の〈出会い〉シリーズから、〈ロード・トリップ〉、〈モリッシー〉、〈イヤーブック〉、〈グリッド〉、〈アニマルズ〉、そして最新作の〈秋〉〈冬〉までのシリーズから厳選した約50点で、マッギンレーの全体像を紹介する展示構成となっているようです。
解放された精神の自由、「ヌード」の美しさ
マッギンレーの作品に登場する人物たちのほとんどがヌードです。
広大な空間のなかを疾走したり、高い場所から飛びおりたり、無限かと思われるような地に横たわる全裸の被写体たちの奇妙さが特徴的です。
プロのモデルではない被写体が、衣服を脱いだ時にふと垣間みせる瞬きを切り取って作品にしています。
マッギンレーのヌード写真は、表面的な美しさと言うよりも、日常の制約や束縛から解放された精神の自由を捉えているのかもしれません。
被写体となる人物が、思わず自己を忘れて自由奔放に振る舞う瞬間こそが、モデルとの共犯、つまりマッギンレーが共同作業と呼ぶ制作姿勢です。
撮影の演出に取り組んだ「ロード・トリップ」
マッギンレーの作品の代名詞ともなっているのが、2004年から着手された「ロード・トリップ」シリーズです。
2004年夏、マッギンレーは、モデルになる友人たちと一緒にアメリカ横断旅行に出かけ、北米の豊かな自然を背景に撮影を行い、「ロード・トリップ」は、2013年までの10年間続けられました。
終わりなき旅かのごとく広がる雄大な土地と対峙することで、ほとばしる抑制から解放された野性的な無限の精神が写真のから溢れ出てきそうです。
500枚のポートレートで構成する大作「イヤーブック」
野外での撮影と並行して、マッギンレーは2008年以降ニューヨークの市内でモデルをスカウトして、スタジオでヌードになった彼らを撮影するプロジェクトを行っています。
これがライフワークとして今も続く「イヤーブック」(英語で年鑑、高校や大学の卒業アルバムを意味する)と呼ばれるシリーズです。
2014年にニューヨークのティーム・ギャラリーでの個展では、同ギャラリーの壁から天井までを埋め尽くす空間インスタレーションとして発表され、その色彩とイメージによって強烈なインパクトを与えました。
東京オペラシティではアートギャラリーの展示室の壁面約30メートルをつかって展示されます。色とりどりの背景のポートレイトを大小さまざまに自在に配置したインスタレーションは必見です。
【個展情報】
「ライアン・マッギンレー BODY LOUD !
RYAN MCGINLEY: BODY LOUD!」
期 間:2016年4月16日[土]─ 7月10日[日]
会 場:東京オペラシティ アートギャラリー[3Fギャラリー1, 2]
開館時間:11:00 ─ 19:00 (金・土は11:00 ─ 20:00/いずれも最終入場は閉館30分前まで)
休館日:月曜日(5月2日[月]は開館)
入場料:一般 1,200円(1,000円)、大学・高校生 800円(600円)、中学生以下無料
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この記事のライター
はじめまして。生活に寄り添うモノが好きです。おほしんたろうさんに最近はまりました。