【2015年夏の新作】エグゼクティブのための1000万円以上の最高級腕時計5選
2015年の新作の腕時計の中から、1,000万円以上する最高級の腕時計(ブランド)をご紹介します。中には1億円以上する時計まであります。まさにエグゼクティブ・セレブのための時計。持てる人は至高の一本を探しましょう。手が届かない人も、最高峰の時計で夢を膨らませましょう。
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スイスの二大時計見本市
スイスのジュネーブとバーゼルでは毎年時計の見本市が開催され、時計の国スイスの二大時計見本市と言われています。
この時計見本市でも発表された2015年夏の最新最旬の新作腕時計の中から、おすすめのかっこいい1,000万円以上の最高級腕時計をご紹介します。中には1億円以上する腕時計まで。まさにエグゼクティブ・セレブのための腕時計。買えずとも、一度は現物を拝んでみたいものですね。
今回は、特に時計の魅力のひとつである"機械仕掛け"を直に感じることができるようなデザインの時計を中心にご紹介します。
Breguet(ブレゲ)
トラディション ミニッツリピーター トゥールビヨン 7087
Breguet(ブレゲ)は、1775年にアブラアム=ルイ・ブレゲがパリで創業した老舗の時計メーカーです。
1999年スウォッチグループに買収され、現在もスウォッチグループの傘下です。
人気ラインの「トラディション」が誕生してちょうど10年。そのトラディションシリーズに、チャイムの鳴った数で時刻を知らせるミニッツリピーターを搭載したブレゲの新作がこの「トラディション ミニッツリピーター トゥールビヨン 7087」です。ミニッツリピーターに画期的な進歩をもたらし、ブランドの最新技術の集大成とも言える時計です。目でも耳でも楽しめる独創的な時計ですね。
価格は予価で5,300万円〜5,600万円ほど。自動巻き。都内で良いマンションが買えます・・・。
Blancpain(ブランパン)
L-エボリューション トゥールビヨン カルーセル
Blancpain(ブランパン)はスイスの時計職人ジャン=ジャック・ブランパンによって1735年に創業された時計メーカーで、世界最古の時計メーカーとも言われています。
ブランパンもブレゲと同様、1992年スウォッチグループに買収され、現在もその傘下にあります。
1892年にデンマーク出身の時計師バーネ・ボニクセンよって発明された"カルーセル"という最高難度の機構(キャリッジを回転させるムーブメント)を2008年に復活させたのがこのブランパンです。
このカルーセルと同じく、重力誤差を補正するための機構が"トゥールビヨン"です。この"カルーセル"と"トゥールビヨン"が搭載された歴史的傑作がブランパンより発表されたのがおととし。
この「L-エボリューション トゥールビヨン カルーセル」は、その歴史的傑作をよりスポーティーに仕上げた新作です。ケースバックはランボルギーニのホイールをイメージしています。かっこいい・・・。
価格は予価で3,600万円〜4,000万円ほど。手巻き。世界限定50本の発売です。
Bulgari/BVLGARI(ブルガリ)
ブルガリ カリヨン トゥールビヨン
Bulgari/BVLGARI(ブルガリ)は、ギリシャ系イタリア人のソティリオ・ブルガリが1884年にイタリアのローマに創業した高級ジュエリーブランドです。2011年3月に創業家とフランスの企業グループLVMHとの株式交換が行われ、現在はLVMHに属します。
高級ジュエリーブランドとしてのイメージが強いブルガリですが、時計製造の全行程を自社で行うマニュファクチュールとしても知られており、コンセプトウォッチを発表したり、鳴りモノのコンプリケーションや、ドレスウォッチ、スポーツウォッチ、ダイバーウォッチなど幅広いラインを揃えています。
この「ブルガリ カリヨン トゥールビヨン」は、そんなブルガリが機能に加えて洗練も極めた超鳴りモノ。二つのハンマーの下に、もうひとつのハンマーが隠れているという3ゴング&ハンマーの腕時計です。
価格は予価で2800万円〜3000万円ほど。手巻き。10月発売予定です。
Richard Mille(リシャール・ミル)
RM 19-02 トゥールビヨン "フルール"
Richard Mille(リシャール・ミル)は、リシャール・ミルによって2001年に作られた新しい時計ブランドです。リシャール・ミルは、1951年にフランスで生まれ、1993年からはモーブッサンウォッチグループとジュエリーグループのCEOを務め、その後「リシャール・ミル」を創業しました。リシャール・ミル本人は時計職人でも、デザイナーでもありませんが、時計界のスペシャリストたちとタッグを組み、毎年驚異的な超複雑機構や最先端の新素材で世界を驚かせます。独創的で強烈な個性は、"時計のF1"と呼ばれています。
この「RM 19-02 トゥールビヨン "フルール"」も今回の時計市でも一際目を引きました。7時の位置にある、マグノリアの花びらの向こうにフライングトゥールビヨンが潜みます。このマグノリアの花びらは5分おきに開閉します。この生き物のように開いたり閉じたりを繰り返す動きは、ヨーロッパの伝統的な技法のひとつ「オートマタ」。
年内発売予定で価格はなんと1億2000万円程度。手巻き。世界限定30本の発売です。億ションが買える・・・。
花びらが開くと、向こう側にトゥールビヨンが潜んでいます。
Audemars Piguet(オーデマ ピゲ)
ミレネリー・セミパーペチュアル カレンダー
Audemars Piguet(オーデマ ピゲ)は、1875年に時計師のジュール=ルイ・オドマールと時計仕上げ職人のエドワール=オーギュスト・ピゲによって設立された高級時計ムーブメント製作会社です。パテック・フィリップ、ヴァシュロン・コンスタンタンと並び、世界三大高級時計メーカーの一つとして名高い名門高級時計メーカーです。有名時計メーカーにしては珍しい創業家一族による経営が続いている数少ないマニュファクチュールでもあります。
そんなオーデマ ピゲの新作は、オーバルシェイプが特徴的。閏年の3月1日に一度だけ調節すればよいという、革新的な新開発のセミパーペチュアルカレンダー機構を搭載したモデルです。
価格は予価で1070万円程度。手巻き。8月発売予定です。これくらいなら、なんとか手が届く価格かも・・・?!
2015年の新作は高度な伝統的技術や原点回帰がポイントか
毎年ジュネーブで開催される"SIHH"は今年で25回目。16の有名高級ブランドが暑待ちました。
また、バーゼルワールドは完全リニューアルを果たして今年で3年目。スイス時計ブランドの出出展数は219。来場者は約15万人になりました。
アップルウォッチの本格参入や、スマートウォッチの台頭が騒がれる中、各ブランドはそれらを意識した新しい動きも見せる一方で、機械式時計本来の魅力などに立ち返って高度な技術や伝統を受け継いでいく姿勢も強く見られます。
1,000万円以上の腕時計。人生に一本くらいもっていてもいいかもしれませんね。
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この記事のライター
慶應義塾大学→大手金融機関→会社経営。美味しいお店の予約を取ることに一日の大半を使う自称美食家。グルメに強いこだわりを持っていますが、周りからはグルメぶっている味の分からない男といじられることも。