トイ・ストーリー徹底解説【キャラクター、裏話から2019年公開の最新作までご紹介】

2019年7月に待望の4作目が公開となるトイ・ストーリー。前作のトイ・ストーリー3は”泣ける名作”として子供達より大人が夢中になり話題となりました。今回の4もまた今までとは違ったテイストのお話になりそうな予感で期待が膨らみます。この記事では、4公開前のおさらいとして、トイ・ストーリーを徹底解説します。

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アイキャッチ画像出典:www.disney.co.jp

トイ・ストーリーとは

シリーズ概要

1995年に全米で公開された「トイ・ストーリー」シリーズ、日本では翌年1996年に初めて公開されました。シリーズ第1作目「トイ・ストーリー」は、全世界で約3億6200万ドルの興行収入を上げ、当該年度の映画の興行成績第1位を獲得しました。
また、第1作目は、初のフルCG長編アニメーションを生み出した功績が称えられ、監督ラセターはアカデミー特別業績賞を受賞。本作の成功なくして、フルCG長編アニメ映画の未来はなかったとも語られています。
現在はパート3まで続編が公開されており、2019年7月に待望の4作目が公開予定となっています。スピンオフ作品や短編作品等も出ているほどの大人気シリーズです。

個性豊かなおもちゃのキャラクターたち

トイ・ストーリーの魅力は、なんといっても個性豊かなおもちゃのキャラクターと「おもちゃは人間がいるときは絶対に動かない、喋らない」など独自のルールの中で展開されるストーリーです。
実際にアメリカなどで子供達が遊んでいるおもちゃがモチーフとなっており(シリーズ3作品めには日本のあの人気キャラクターもおもちゃとして登場しますがこの説明は後ほどのお楽しみ)、そのおもちゃならではの特性を利用してピンチを切り抜けたり、おもちゃみんなで協力してなにかを成し遂げる様子はよく作り込まれていて終始私たちをドキドキワクワクさせてくれます。

シリーズを通してのキーパーソン

個性豊かなおもちゃたちが活躍するなかで、実はシリーズを通してなくてはならない存在の登場人物がいます。それは、主人公ウッディたちおもちゃの持ち主アンディです。
本シリーズは彼の成長とともに進んでいき、子供から大人になっていく少年とおもちゃたちとの関係性の変化が全編を通して描かれています。
まさにトイストーリーとともに成長してきた我々にとって彼らの物語は同じく自分の物語でもあり、そういった部分が共感を生み、色褪せることのない人気の理由にもなっているのではないでしょうか。

トイ・ストーリー【1995年】

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あらすじ

ウッディとバズが最初に出会うシリーズ1作目です。アンディの誕生日プレゼントとしてきた最新のおもちゃであるバズの存在が疎ましくて仕方がないウッディは、バズが窓から落ちてしまうというハプニングを偶然引き起こしてしまいます。
その後、アンディと共にピザ・プラネットへ訪れたウッディは、バズと落ち合うもアンディ一家とはぐれ、UFOキャッチャーで「おもちゃ殺し」の異名を持つシドにクレーンで捕まってしまいます。
果たして彼らは無事にアンディのもとに帰れるのか!?

ウッデイ

出典:www.disney.co.jp

ウッディは、少年アンディの子供部屋で暮らすカウボーイ人形。アンディが部屋からいなくなると、おもちゃたちだけの時間がはじまります。ウッディはアンディのいちばんのお気に入りで、おもちゃたちのリーダーでしたが、最新式のおもちゃ「バズ・ライトイヤー」がやってきて、お気に入りの座をとられてしまいます。おまけに、ちょっとしたトラブルで、ウッディとバズは外に置いていかれる羽目になり…。

バズ・ライトイヤー

出典:www.disney.co.jp

アンディの誕生日プレゼントとしてきた、レーザー光線や飛び出す翼などを備えた最新型(当時は)のアクションフィギュア。 初めは自分のことを、悪の帝王ザーグの侵略から銀河の平和を守るスペース・レンジャーだと思い込んでいました。決めセリフは「無限のかなたへ、さあ行くぞ!」。

見どころ・感想

おもちゃが実は動いてしゃべれるという子供のころ誰もが想像した世界が広がった物語です。
悪役のシドや彼によって改造されたおもちゃが妙に怖くて、彼らが突然現れたり追ってきたりするシーンはドキドキハラハラ。
おもちゃたちが自分の特性を活かして活躍するシーンは大人でも興奮してしまうのではないでしょうか。
ストーリーの設定はもちろん、キャラクターの個性や音楽にまでこだわっていてよく作り込まれている映画です。
全シリーズの1作目、まずはトイストーリーの世界観を楽しんでみてください。

トイ・ストーリー2【2003年】

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あらすじ

ペンギン人形ウィージーがガレージセールに売りに出されるのを阻止しようとしたウッディは、偶然その場にいたおもちゃ量販店店主アルにより持ち去られてしまいます。
アルの部屋へ連れてこられたウッディが出会ったのは、ウッデイが主人公のアニメ「ウッディのラウンドアップ」の仲間たちでした。最初こそ、アンディのもとへ帰ろうとしていたウッディでしたが、ジェシーの悲しい過去やプロスペクターの必死の説得を聞くうちに思いが揺れ動きます。
その後、再びウッディはアンディのおもちゃだと戻る決心をするも、プロスペクターの陰謀にはまってしまいます…。

プロスペクター

出典:kids.disney.co.jp

「ウッディのラウンドアップ」に出演していた探鉱者の人形。売れ残っていたので、未開封のまま箱の中に入っています。そのため、子どもに遊んでもらう喜びを知りません。ウッディに出会った当初は親切にふるまっていましたが、日本の博物館行きをウッディが断ると、打って変わって乱暴な態度を取りはじめます。

ジェシー

出典:www.disney.co.jp

髪を三つ編みにして、カウボーイハットをかぶったカウガール人形。ヨーデルが得意なおてんば娘で、「イー、ヤッホー」が口ぐせです。昔、テレビ番組「ウッディのラウンドアップ」で、主人公のウッディと共演していました。持ち主に捨てられた哀しい過去を持っています。

ブルズアイ

出典:www.disney.co.jp

ウッディの忠実にしてかしこい愛馬。人なつっこくおちゃめなところがチャームポイント。『ウッディのラウンドアップ』では駿足を生かし、ウッディを乗せ西部の原野を駈けまわっていた。言葉をしゃべることはできないが、ウッディたちの話す内容を理解し、身ぶり足ぶりでこたえる。

見どころ・感想

キャラクターや設定は前作から引き継がれているのですぐに物語にのめりこむことができます。
前作の最後で固い絆で結ばれたウッディとバズが協力しあっている姿は第1作目からのファンとしては嬉しい姿。
新しいキャラクターも他のキャラクターに負けず個性的でおもしろいのも魅力的です。
第1作目でも、新しいおもちゃが購入されて古いおもちゃが捨てられてしまうのではないかという切なさが描かれていましたが、今作は実際に捨てられてしまったジェシーが登場することで、とてもリアリティのあるものになってきます。
トイストーリー2は続編ではありますが、結末が本当にハッピーエンドになるのかわからず、最後までドキドキワクワクできる作品になっています。

トイ・ストーリー3【2010年】

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あらすじ

17歳になったアンディが大学進学の準備中、屋根裏部屋に行くはずだったウッディ以外のおもちゃたちが誤ってゴミとして捨てられそうになります。パニックになったおもちゃたちはウッディが誤解だと主張しても聞かずにサニーサイド保育園へ行くことを決意します。
最初は、おもちゃの天国に見えたサニーサイド保育園でしたが、実はロッツォの独裁政治によって支配さおり、敵にコントロールされているバズにより、おもちゃたちは監視下に置かれることになります。
保育園を出たウッディは、ボニーのおもちゃたちの助けを借り、仲間の救出作戦を実行。果たしておもちゃたちの運命は!?

ロッツォ

出典:www.disney.co.jp

抱きしめるとイチゴのにおいがするテディベア。やさしい口調からいい人そうに見えるが、実はサニーサイド保育園を支配する悪のリーダー。もともと悪人だったわけではない。持ち主だったデイジーに見捨てられ、性格が変わってしまったのだ。

見どころ・感想

第1作目、第2作目ともにおもちゃが捨てられてしまうという切ないテーマが出てきていましたが、本作品では大人になってしまったアンディに捨てられてしまうのでは?!というピンチがおもちゃたちに降りかかります。
アンディのことを信じているウッディや、ウッディや他のおもちゃたちのことを大切に思っているアンディの姿は、今までのトイ・ストーリーシリーズを見てきたファンの心を打ちます。
特に、アンディとウッディたちが遊んでいるシーンを走馬灯のように回想するシーンは涙なしでは見れません。
子供より大人に見て欲しい感動の名作です。

トイ・ストーリー4【2019年7月公開予定】

あらすじ

幼稚園に通うボニーが工作の時間に作った“手作りおもちゃ”のフォーキーは、自分のことをおもちゃではなく“ゴミ”だと思い込んでいます。そんなフォーキーをウッディたちはボニーの大事なおもちゃとして守ろうとしますが、「僕はおもちゃなんかじゃない!」と言って逃げ出してしまうのです。
フォーキーを追って新たな冒険に出たウッディは、かつて仲間だったボー・ピープと再会。もふもふ毒舌コンビのダッキー&バニーや、アンティークおもちゃのギャビー・ギャビー、カナダのスタントマンのデューク・カブーンとも知り合います。
持ち主を持たない自由なおもちゃとなっていたボー・ピープと一緒に冒険するうち、子供部屋以外の広い世界を知ったウッディ。そして、なかなか帰ってこないウッディを心配するバズたち。果たしてウッディはフォーキーとともにボニーの元へ帰ることができるのでしょうか。

フォーキー

出典:www.disney.co.jp

ウッディたちの持ち主の女の子ボニーが、先割れスプーンで作ったおもちゃ。自分のことを“ゴミ”だと思っていて、目を離すとすぐにゴミ箱に入りたがる。

ボー・ピープ

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「トイ・ストーリー」「トイ・ストーリー2」に出演していたかつてのウッディたちの仲間。「トイ・ストーリー3」では、別の家にもらわれていってしまったという悲しい事実が冒頭のウッディたちの会話の中で出てきただけで本人の出演はありませんでした。ウッディたちと離れ離れになったあと、いくつかの場所を経て、今は持ち主のいない磁器製の美しい羊飼い人形に。ウッディと運命の再会を果たしたボーは、とても頼りになるたくましい女性になっていた。

見どころ

本作品の監督は、トイ・ストーリー3でウッディやバズとアンディの物語は完璧な形で幕を閉じただけに、長い間続編のことなんて考えもしなかったと語っています。しかし、最近になって新しいアイデアがクリエイターたちの間で浮かんできたためシリーズ続編の製作を決定。ただ先にも述べたように、トイ・ストーリー3で一応物語は完結しているため、続編はアンディとおもちゃの関係をつづったものではなく、全く新しいストーリーになると噂されています。
実際にピクサースタジオのジム・モリス社長は、「トイ・ストーリー3の続きではなく、全く新しいものになります。ラブストーリー、いやラブコメディーになるでしょう。三部作とはかけ離れた物語です。そういう考えで制作をしています」と明かしていました。
ラブストーリの主軸となるのではとされているのが、ウッディと羊飼い人形のボー。久しぶりのボーの復活だけでも嬉しいのに、恋人とまでは明言されないながらももともと親密な関係であった2人のラブストーリーが見られるというのはファンにとっては願ったり叶ったりではないでしょうか。
また、最新情報では新キャラクター”ギャビー・ギャビー”の声優に新木優子さんが決定したと話題になっています。声優初挑戦の新木さんの演技にも注目です。

トイ・ストーリーシリーズの裏話

登場キャラの大多数はアメリカで実際に売られている

「トイ・ストーリー」はアメリカの一般的な家庭の子ども部屋が舞台。そのため、実際にアメリカで販売されている、または売られていたおもちゃが多数登場しています。バケットソルジャー、スリンキー、Mr.ポテトヘッド、トロールなど、かなりのキャラクター数が登場。しかも第1作目の映画公開後にそれぞれのおもちゃが爆発的に売れたことから、以降の作品ではさらにたくさんのおもちゃが登場するようになりました。
ディズニーの公式ショップなどでは映画と全く同じパッケージ、サイズ感でウッディやバズたちが売られており、子供だけでなく大人も思わず集めたくなる再現度です。

シリーズ1作目はスティーブ・ジョブズの資産で作られた

シリーズ第1作目「トイ・ストーリー」は初のフルCGアニメ作品ということで、制作には4年もの歳月を要し、莫大な予算が必要だったようで、制作当時のピクサーのCEOであったスティーブ・ジョブズ氏は公開までに実に5000万ドルも投資をしています。本人は「こんなに金がかかるなら投資しなかった」と語っていましたが、第1作目のヒットにより、ピクサーの株は高騰し、ジョブズの資産は4億ドル増加する結果に。
ジョブズ氏の資産がなければいまのピクサーやトイストーリーはなかったと言われています。

バズは本当に宇宙に行った

スペースレンジャーであるバズのアクションフィギュアが本当に宇宙空間に滞在したことがあります。2008年にディズニーとNASAが協力し、バズのフィギュアがスペースシャトル・ディスカヴァリーに搭乗するという企画が行われ、国際宇宙ステーションに約6ヶ月間滞在しました。

トイ・ストーリーの監督は宮崎駿の大ファン

ジョン・ラセター監督はスタジオジブリの宮崎駿監督の大ファンだと公言していて、1980年代から交流が続いていました。最も好きなジブリ作品は「となりのトトロ」で、ネコバスの設定には大変な衝撃を受けたのだとか。そしてトイ・ストーリー3には大トトロが出演を果たしています。

他の映画のデータを流用しているシーンが数多くある

トイ・ストーリー2の冒頭でバズが飛行している惑星は、ピクサー映画「バグズ・ライフ」のアントアイランドのデータをリメイクして作られているのです。また、アンディーの部屋にかかっているカレンダーの8月の絵もバグズ・ライフのものとなっています。
またトイ・ストーリー3でいうと、ロッツオは実は「カールじいさんの空飛ぶ家」のキャラクターだったり、アンディの部屋に「カーズ」のスノットロッドのポスターが貼ってあったりといたるところに他の映画作品の設定が散りばめられています。

トイ・ストーリー3にはシド・フィリップスも登場?!

トイ・ストーリー・シリーズの悪役といえばオモチャをぞんざいに扱う少年シド・フィリップス。実は彼がトイ・ストーリー3にも登場しています。それも役柄はゴミ収集車で働く作業員。年齢こそ変わっても、お気に入りのTシャツはそのままなので探してみてください。

この夏はトイ・ストーリ4を見よう!

ここまでトイ・ストーリーシリーズ、そして新作トイ・ストーリー4の見どころと魅力を紹介してきました。シリーズ最新作を全力で楽しむためにも、今までのシリーズを見ていなかった人はもちろん、見たことがある人も、シリーズ1作目から3作品をおさらいすることをおすすめします。
おもちゃたちが活躍するトイ・ストーリーの世界をこの夏再び劇場で楽しめるなんて、その時が待ち遠しいですね!

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都内在住。コーヒーとサンドイッチが大好きで1日1カフェ生活を送っている。夏の定番はレモネード、冬の定番はホットチョコレート。オシャレやヘルシーという言葉に敏感なミーハー系女子。

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