ムッシューラスネールで個性的なフレンチカジュアルを

「ムッシューラスネール」は、女性デザイナーのガランス・ブロカ（Garance Brocca）が立ち上げたフランスのメンズニットブランドです。彼女はエルメスなど高級メゾンでニットのデザインを手がけてきました。
デザイナーは女性ですが、あえてレディスラインではなくメンズラインのみを手がけています。名前の由来は、名作映画『天井桟敷の人々』に登場する人物ピエール・ラスネールに因んでいます。（ちなみに、同作品のヒロインの名前は、ブランドのデザイナーと同じガランスという名です）クラシカルなスタイルは守りつつも、斬新で遊び心のあるデザインが目を引くアイテムが揃っています。

19世紀に発明された、自転車の前進となる「ドライジーネ（地面を蹴って進むペダルのない自転車）」をモチーフにしたロゴです。ドライジーネは英語では「ダンディ・ホース（Dandy Horse）」と言うのですが、その名の通り馬の頭と尻尾がくっついているところもユーモラスです。

「ムッシューロスネール」のブティックは、パリ屈指のオシャレスポット、マレ地区に店を構えています。こちらには、コレクションのアイテムがすべて置いてあります。

住所　57 Rue Charlot, 75003 Paris
電話＋33(0)1 42 77 36 04
アクセス　8番メトロ「Filles du Calvaire（フィーユ・デュ・カルヴェール）」

2015年の春夏コレクションのテーマは、「ありがとう、ラグランジュさん（Merci M.Lagrange） 」。ラグランジュ氏は、1930年代フランスにおいて有給休暇制度を作った人物です。ラグランジュ氏をオマージュした同コレクションは、サイクリングやテニスをしたり、友達とぶらりと遊びに出かけたりしたくなる、休日らしいリラックスしたムードのアイテムがラインナップしています。

2015年の秋冬コレクションのテーマは、スポーツ。スキーヤー、山、ボウリングのピンなどのキュートなモチーフがさりげなく散りばめられていて、思わず笑顔になります。

2016年の春夏コレクションは、クールキャット（ジャズファン）のためのコレクションです。有名ジャズレーベル、ブルーノートのグラフィックデザインを手がけたリード・マイルズをオマージュしています。キャッチーでスタイリッシュ、そしてレトロなジャズ・レコードを髣髴とさせる趣あるアイテムが目を引きます。

こちらは2016年の秋冬コレクション。「スクエア（四角形）」とオプティカル・アートの先駆者ヨゼフ・アルバースの作品をテーマに、ジオメトリックなデザインを展開しています。色遣いは大胆でヴィヴィッドですが、上品さもあって好印象です。

2017年の春夏コレクションのテーマは、パリの散歩（フラヌリー・パリジェンヌ flânerie parisienne）です。コレクションのアイテムは、パリのお散歩スポット「チュイルリー公園」をイメージしています。公園で遊ぶおもちゃのボート、子供たちのポートレイト、チュイルリー公園に置かれたチェアなど、ユーモラスで可愛いらしいものがモチーフになっています。