【自動車知識】輸入車を購入する前に心しておきたいこと
輸入車は壊れやすい、修理費用がかかる、カー用品店ではメンテナンスしてくれないなど、国産車では考えられないような噂を聞くことがあると思います。そのためいくら金銭的にゆとりがあっても購入をためらってしまう方も多いはずです。
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故障は避けたい でも輸入車はほしい
それまで国産車しか乗ったことのない人は、輸入車の購入にはちょっと注意が必要です。輸入車といってもさまざまなメーカーがあり、さまざまなモデルがあると思います。一概にひとくくりにはできませんが、国産車と輸入車の違いを知っておきましょう。
輸入車は故障しやすいは本当?
よく輸入車は故障しやすいという話を聞くことがあると思います。この件について、単刀直入に言うと、輸入車にくらべ国産車の寿命が長い、というのが現実です。車種によって故障内容はさまざまですが、電気系統のトラブルが多く見られます。
その理由についてはあくまでも予測ですが、日本の寒暖差が激しく、高温多湿な環境には耐えられないのではないかとささやかれており、海外では寿命の長いモデルでも日本で使用されると、故障が連発する、ということも。
エンジンが故障する、というような致命的なものではなく、パワーウインドウやエアコン、オーディオなどの不調、エンジンチェックランプの点灯などが主な故障例です。
カー用品やガソリンスタンドでメンテナンスを断られるって本当?
実は自動車は、メーカーやモデルが違っても、マニアックな車種を除けば基本構造は同じです。たとえば自転車やパソコンも、メーカーを問わず、だいたい同じ作りになっており、パソコンは電気屋またはパソコンショップ、自転車はサイクルショップでどのメーカーでも修理ができると思います。
自動車もそれと同じですが、輸入車であるということからメーカーディーラー以外では修理やメンテナンスを断られることも現実です。その理由は、整備の最中にネジなどのパーツの破損といったリスクを避けるためかと思われます。もしもパーツを破損してしまった場合、輸入車ではネジなどの規格が違うので、修理ができない可能性が生じるからです。また、メンテンスを請け負ってもらっても、工賃などが多くなることもあります。
中古車や旧車の購入はトラブルを覚悟しよう
輸入車にくらべ、国産車の寿命が長いと前述しましたが、これは自動車そのものの造りの違いを表現しています。たとえばエンジンのエンジンオイル漏れを抑制する、ガスケットというパーツを見ると、輸入車にくらべ国産車は頑丈です。
エンジンパーツの隙間に使用する部品ですが、厚みなどが一目瞭然、国産車の方が分厚くなっています。また、多くの国産車は10年または走行距離10万キロが保証対象となっていたり(車種にもよりますが)、パーツの交換時期も走行距離10万キロなどが目安です。
しかし、輸入車は保証対象が5年走行距離5万キロとなっていることが多く、その目安を境に故障が頻発することも。このことから、年式の落ちた中古車や、旧車の購入は故障のリスクは避けられません。
修理代は高い? 修理に時間はかかるの?
修理費用が高いと言われている輸入車ですが、日本で多く流通している車種はその限りではありません。国産車と同じくらいの感覚で問題ありませんし、修理にかかる日数も国産車と同じくらいです。しかし、マニアックな車種はその限りではないので注意してください。
それでも輸入車は魅力的!
初めて輸入車を購入すると、故障が多く感じ、戸惑うこともあるかもしれません。そんな輸入車は、故障やメンテンスをこなすことも楽しみといえます。手をかける方が愛着が湧くというものです。また、国産車にはないような作りや、ハンドリング、エンジン特性、デザインなど、どれも魅力的。
このように輸入車には輸入車の付き合い方があることを理解すれば、より充実感を得られると思いますよ。
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この記事のライター
自動車、バイク、アパレル関係のお仕事に携わっておりました。その経験を生かしライター活動をさせていただいております。